例年以上にだらだらと続いたこともあってか、何かと時間的に忙しかった今年のお盆ウィーク。
そんな中、唯一お昼に時間が取れた日に、たまたまガレタッソのほぼ常連シスターズに予約とっちゃいましたと誘われて、またまたお馴染みの「 TAKAMAZZO 」にてレッツ・ハヴァ・ランチ。
そして高嶋くんから美味しい生ハムが入っているのでという話をちょっと前に聞いていたこともあって、いつもの前菜の盛り合わせはスルーして、この日はほぼ生ハムだけの大人な前菜でスタート!
実はこの「DOP クラテッロ・ディ・ジベッロ」と呼ばれる生ハム、そんじょそこらの生ハムとは大きく違い、イタリア生ハム界の頂点とも呼ばれるくらいの凄い生ハムらしく、実際食べてみるとなるほど通常の生ハムとはどこか違う旨味と甘味を感じさせ、大いなる幸せを感じることが出来たのでありました。
ただ、3倍ほどするという価格差を感じさせるかというと、正直言ってそこまでは、生ハムをメチャ食べつくしているわけではないものにとっては、分りかねる世界ではあったのでありますが…(汗)
そしてそんな生ハムにかけられていた隣りにあるバルサミコ酢もまたどうやら別物らしく、良い意味で酸味が抑えられていて風味を感じさせるものでした。
ちなみにこちらは通常の「前菜の盛り合わせ」。
涼しげな皿に変わっても、相変わらずのたっぷりな盛り具合であります。うひゃ
そしていつものようにパスタ中心の PRANZO A からは「自家製サルシッチャとホワイトアスパラのリゾット」を、そして PRANZO B からは「骨付豚ロース肉のアフォガード」を2人がチョイスしたところで、プラスαとして「手長海老のトマトソース リングイネ」も合わせてオーダー。
黒トリュフがかけられたリゾットも本当に相変わらず美味しくて3人で感動するものの、一緒に盛り付けてくれた「リングイネ」のただならぬ旨さには、さらにビックリ。
クリーム系のソースではなくトマトソースによって引き出される海老の旨さが皿全体を覆い尽くし、決して濃厚ではないのだけど旨味たっぷりなその味わいには、やはり素直に感動させられたのであります。さすがだわ!
一品ものとしてでてきた「骨付、豚ロース肉」もまた、肉そのものももちろん美味しいのだけど、ソースがメチャンコ美味しくて、まさに嘗めたくなる旨さで、フォカッチャによってソースはきれいさっぱり状態。
そして料理はここまでと思いきや、せっかくの昼マッツォなので、ということで「食べられますか?」という須川くんの心配をよそに、さらに夜メニューの中から「真鯛のアクアパッツア」を注文。
綺麗に取り分けてくれたので全容は不明ながら、相変わらず貝類もちゃんと加わってウヒャウヒャと心喜ぶ旨さだったのであります。
ちなみにこちらもまた勿論スープは当然ながら飲み干しというか完飲状態!
そのあとドルチェの前に飲み物は?と訊かれ、実はここまでビールに始まり、それからワインも結構飲んでいたこともあって、つい調子に乗ってグラッパをお願いしたのだけど、このグラッパがこれまた旨いのなんのって。
グラッパとは思えないほどのまろやかな口当たりに華やかな香り、そしてうっとりするくらい豊かな味わいは、他のグラッパとは別物で、昔「アルベロ」の甲斐くんからもらったグラッパ以来の感動で、本当に旨かったッス。
そんな風にある意味ぐだぐだしながらも、最後にはちゃんとカシスのジェラードとティラミスのデザートまで食べてしまい、お盆の束の間のお楽しみは充分過ぎるほど叶えられたのでありました。
ホンマ、ご馳走様でした。
今日の1曲 “ The Last Resort ” : THE EAGLES
ご存知アルバム「ホテルカリフォルニア」のラストに収められている名曲。
その曲名には「最後の手段」という慣用句と「最後の楽園」をダブル・ミーニングさせられていることは有名だったりして、もうひとつの「ホテル・カリフォルニア」といった言い方もよくされたりします。
ともあれ、個人的にはドン・ヘンリーの切な系ヴォーカルに心打たれ、過ぎ去りし70年代の鎮魂歌にすら感じてしまうのであります。
アメリカは「夢のカリフォルニア」が良かった。
でもこれでもうカリフォルニアドリムは終わってくんでしょうねぇ。
それはそれでアリですよね。
多分これが最後かも知れないから、ちょっと無理しても行けば良かったと、
ちょいと後悔しています。