二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

高野の朝

2013-03-19 18:41:46 | 遍路

もうちょっと早く散歩に出れば良かった。泊めていただいた宿坊の庭で四十雀が鳴く。金堂、御影堂では数しれず。昨日の名残の雲が流れ、青の時間。奥の院まで行けば良かった。

《囀りに 高野の万物 目を開く》





今日の一枚:廊下に飾ってある書。この無という文字、また個性的。今朝、6時20分頃。


御礼参り、宿坊桜池院にて

2013-03-18 21:05:34 | 遍路

天気予報通り、午後から雨。夜になり、それこそ嵐のようになった。その雨だれの音が人の会話に聞こえてくる。

あの道すがらどれだけの方たちと会話しただろう。どれだけ生き物たちと話しただろう。どれだけの道と…。スタンプラリーの最後の物を貰って、ケジメではないが、やっと終わったかのように感じる。

杖に、笠に、同行二人とある。しかし、結局一人? 同行二人と安心し鼓舞し一歩一歩進んで来たが、結局一人なんじゃないだろか。雨だれの音が人の会話に聞こえてくるんだから。

《宿坊に 一人佇み 春荒らし》





今日の一枚:宿坊の木立。5時半頃。
(17時半のこと。空が心なしか、赤みを帯びていた。)


今日の畑でのこと

2013-03-16 17:34:23 | 畑での出来事

この陽気の中、種蒔きに小川町に行ってきた。午前中、畝を一本、育苗用の畝(80×300)を立てる。で、その短い畝にネギ、チャイブ、五、六年前に買った二十日大根、小松菜を蒔く。

午後になって、T島さんのところに行ってオクラの枯れ枝を貰ってくる(貰ってくる、というか、軽トラで運んでいただいてしまった。ありがとうございます)。農家さんなら絶対にしないだろうと思うが、畝に敷いた。目的は、まだ今は蒔かないが、そこにインゲンを蒔く。で、鳥除けにする。あわよくば、オクラが自然に播種してくれないかとも…。

水やり、せっかく種蒔きをしたのにしていない。水道なんてきていない。隣の畑にある鶏舎に井戸がある。長年使われてないらしい。使ってもよいとのこと。いずれ三人でなんとかしなけりゃ。で、頼みは雨。月曜日に全国的に雨の予報。

うん? 月曜日は九度山から高野山に向かう予定。雨なんて、と願っている日じゃないか。いや、しかし、降ってくれないと発芽しないだろうし。和歌山と埼玉の違いでなんとかならんだろうか。で、考えた。庵主には必要な雨と不必要な雨が庵主には同居している。見る位置を変え、「雨」にしてみる。すると、必要と“不”必要なんて関係ない。庵主の勝手な都合で分けているにすぎない。庵主が「雨」を知ろうとしたとき、正しく「雨」を知ることができるんだろか。もしかしたら、庵主には、色眼鏡をかけている以上、正しくものはみれないことを示唆している…、なんてね。楽しい一日、でした。





今日の一枚:この春から借り始めた畑に向かう途中。8時50分頃。


会社に向かう電車の窓から

2013-03-15 18:43:27 | 徒然に想う

まだまだ校庭は静まり返っている。卒業式などが控えているに違いないが、校舎にも人気がない。もちろん、学校に人がいるような時間じゃない。まるで、寝ているかのような学校。いやいや、片隅を見れば、もうしっかり起きていて、新しくくる子供たちに、静かにゆらゆらと思いをはせていた。7時半頃のこと。


《校庭の 柳の若葉 にぎにぎし》





今日の一枚:さすがに、車内でシャッターは切れなかった…。


梅の香り

2013-03-13 12:12:18 | 徒然に想う

朝、外に出るといろいろな香りがする。最近だと沈丁花が強いかもしれない。それでも、白梅のわきを通れば、それに勝る物はない。そして春を実感するのだ。



《梅の香に 驚き見上げた 空白む》





今日の一枚:神社を出て、JRの陸橋を越えてしばらく。5時25分頃。


あれから二年

2013-03-12 12:27:20 | 徒然に想う

散歩士のOさん、Iさんといっしょに朝が開けてゆくのを見ていた。誰とはなしに「電車も貨物も通らないですね」。二年前の今日の朝のこと。

よく見れば、神社の展望台から見下ろすJRの高架線の信号機が赤。この時何かを実感したこと覚えている。もちろん前日のビルの揺れや家に向かって歩き出したのも覚えている。様子見に寄った大将の処で見た津波の映像も覚えている。冷静なつもりがパニックに陥っていたと思う。ところが、朝になっても電車が、貨物列車が動いていない。それまで他人事のように受け取っていたことが、急に冷静に身近かな事と認識した瞬間だった。

今朝は一人。最近、Oさん、Iさんとタイミングがズレて、なかなか御一緒できない。それでも、別なところで姿をお見かけもするし、挨拶も交わす。幸い、あれだけの事が起きたにもかかわらず、あの朝のように日課の散歩を続けられている。自分にとっての当たり前が当たり前のまま、なんて幸せなんだろう。





今日の一枚:またまた、神社の展望台から。5時15分頃。


悲しく寂しいニュース

2013-03-12 07:28:49 | 徒然に想う

耳を疑うほど悲しく寂しい。がっかりするほど悲しく寂しい。辛い時には近くにいる人にそばに居てほしい。これは国という個でも同じこと。島々をめぐって仲が悪くなっている。だが、明白に、これとそれは別もの。こうした行動は右傾化していなくとも全く残念。そして、全く悲しく、寂しい。

長いがNHKのWebサイトから、そのまま。


《引用》
中国・韓国 震災追悼式を欠席

3月12日 5時6分

東日本大震災の発生から2年となる11日、政府主催の追悼式に中国と韓国の代表が出席せず、政府内では「残念だ」という受け止めが出ています。

政府主催の「東日本大震災二周年追悼式」は11日東京で開かれ、天皇皇后両陛下をはじめ、安倍総理大臣や、岩手、宮城、福島の3県の遺族の代表らおよそ1200人が出席しました。外務省によりますと、追悼式には、およそ140の国や国際機関などの代表が、出席しましたが、中国と韓国の代表は、去年は出席したものの、ことしは出席しませんでした。中国の代表が欠席したことについて、政府関係者は、「台湾の代表が、各国の代表などと同様に、献花の際、国名や機関名などを読み上げられる『指名献花』の対象になったことに強く反発しており、このことが欠席の理由ではないか」と話しています。一方、韓国は外務省に対し、「意図的ではなく、事務的なミスだ」という趣旨の連絡をしてきたということですが、日本の隣国の中国、韓国の代表がいずれも出席せず、政府内では「残念だ」という受け止めが出ています。
《引用終わり》


お四国参り - 旅行代理店

2013-03-11 19:44:31 | 遍路

先日、来週の旅行を手配してくれた旅行代理店から電話があった。チケット等が届いたかという確認と宿坊で写経・写仏が体験できるが前もって予約がいるとの情報を伝えてくれた。旅行代理店からしてみれば当たり前のことなのかどうか、使って手配など頼んだためしがないから判らない。が、この気遣いにとても嬉しくなってしまった。

そもそも、手配を頼んだ後、担当してくれた方となかなかタイミングが合わなかった。約束の時間を過ぎても連絡は来ないし、電話をしても接客中とかで話せない。電話があっても明らかに残業の時間帯、こちらは電車の中。なかなか確定したのか確認出来なかった。出張のチケットやホテル、保養所を手配するところだから、もっとスムーズに終わるかと想像してた分、いい印象がなかった。

写経や写仏。担当者のその言葉にふと思った…。般若心経、四国で176回以上唱えてきた。出掛ける前も、瀬戸内寂静や水上勉の書いたものを読んでもみた。しかし、般若心経の中身、何も分からないまま字面だけを唱えてきた。一度位きちんと話しを伺ってもいいんじゃないだろか、と。

真意はなんであれ、こんな気遣いをしてもらえると、やってみるかという気持ちにもなれたし、ネガティブな印象なぞどこかへいってしまった。どこかもう気持ちよく旅に出かけているような気持ち。「お気をつけて。いってらっしゃいませ」との別れの挨拶に素直に「ありがとう」と答えていた。





今日の一枚:5時15分頃、神社の店舗から。


畑での一日

2013-03-10 17:08:48 | 畑での出来事

この春から借りることにした畑での最初の作業です。まず、畝(80センチほどの幅、自分の手を伸ばすだけで反対側まで届く長さ。畝間は75センチ)を二本立てました。で、種蒔きを。四分の一に、レッドリーフ、サニーレタス、鷹の爪、ハツカダイコンをメイン作物として、カモミール、ロケットを合わせました。福岡正信さんの「わら一本の革命」にあるように、畑の土にそれらを混ぜ、水を含ませながら団子状にし、それを使いました。育苗なしで、直播です。で、これは二本全体にですが、さらにクローバーを土に混ぜて同じように蒔いてきました。こちらはグランドカバーにとの目論見です。残り四分の一は二週間後に同じセットを播きます。今日が新月間近で、種蒔きより、定植。二週間後満月間近で種蒔きがいいとか。それを念頭にし全部蒔き切らないようにしてみたわけです。一方、バイオダイナミックスの農事暦によれば今は根菜類の時期だと。ジャガイモが適期らしいのですが…。ジャガイモの代わりがハツカダイコン。上手くいくもんでしょうか。残りはインゲンを時期を変えて播く予定です。同じように直播きをするつもりです、5月頃になるでしょうか(来る途中何気に観察していたら、すでに定植されたとこがありました。育苗されたもの、ですかね)。

種蒔きが終わり(12時半頃)、さて、昼飯の買い出しにと思った矢先のこと。北西から強風。あっという間に土埃で、あたりが黄色に。しかも、杉からは花粉がもうもうと立ち上ってました。その中、買い出しから戻り、幸い、篠竹が風除けになってくれるところを見つけ、食事にありついた次第。雪見酒ならぬ、花粉見ビール。遠くの篠竹が、向かいの雑木林が大きく揺れます。ゴーゴーと風が吹き荒れます。風情どころか、涙がくしゃみが止まらず、楽しむどころではありませんでした。

種蒔きで今日の目標は達成。T島さんのところでお手伝いしようか、竹を処理しようか。移動の為、ちょうど片付け始めた時、Nさんが来られました。二人でT島さんのところに伺ったのですが、いらっしゃらず。連絡をしないで伺ったのですから、こちらが失礼しました。代わりのと言ってはなんですが、結局、深谷市の農業資材のお店へ出かけてきました。そこで、地元のお婆ちゃんたちと話せて、「ネギはお彼岸までに播かなきゃ」の一言でネギのタネとチャイブを買い増しました。さくきり縄が欲しかったのですが、それ以上の収穫でした。で、Nさんには甘えっぱなしで、小川町駅まで送っていただいて…。

お婆ちゃんたちとの会話、そう、いいんです。理屈や本じゃない、この辺りはそうするのがいいんだという経験値。「なぜ」が通らない。科学では説明つかない。昔からそうしてきたんだとか、お爺ちゃんがやってたからとか。一言二言が参考になります。しまった、インゲンのこと聞いとけば良かった!

ところが、駅に着いて驚きました。駅員さんが大きな声で説明してます、電車が動いていません。先ほどの風もおさまり、青い空がみえているです。ですが、小川町と都心を結ぶ私鉄が止まってしまってました。先ほどの強風によって、架線にビニールが巻き付いたり、木が倒れたりしたのが原因。JR八高線で振替乗車もやっているんですが、二両、せいぜい三両の編成。混雑はごめんと、運転再開を気長に待つことに。確かに酷かったですが、こんなことになっているとは想像だにしませんでした。まだ、陽が高い。ゆっくりで良いじゃないかと今日の記録をつけ出したのです。

ってな具合に、これから畑での出来事の報告もちょこちょこと。次回は二週間後です。

 

 

今日の一枚:昨日の朝の5時25分頃。神社の展望台から。


目を覚ましたものの…

2013-03-09 14:17:55 | 徒然に想う

神社下の公園を歩いていたら、ガサゴソ音がする。探してみると、歩道わきの柵の陰に隠れていた。こいつも、何かがいるぞと気付いたのか、じっと動かなくなってしまった。よし、根競べとばかりにこちらもじっとしていたら、根負けしたのか安心したのか動き出した。ガマガエル? ガマガエルだとしたら、アズマヒキガエルといってニホンガマガエルの亜種らしい。

どうも冬眠から覚め、さほど時間がたっていないのか、体に張りがない。こんな例えは失礼だが、TVで肥満だった人がダイエットに成功してやせる。すると、伸びきった皮膚がたるんでいるのが出てきたりする。そんな状態を想像してもらえばいい。何カ月もの間、じっとしているとはいえ、生命活動は続いている。で、食べないわけだから、それはやせるだろう。たるんでしまうのも仕方あるまい。

ウグイスの初鳴き。6時20分頃、三か所で。ヒバリも空高くピーチク・パーチク。鳥達の囀りも多彩で、何種類いるのかさっぱり分からぬ。カワラヒワ(?)などが、地面を突き回している。芽を出したばかりの草を啄んでいるのか。…明日何種類か種まきをしようと思っているが、鳥達に餌を撒くようなものだろか。しかもほぼ新月に。物の本によれば新月は定植に向いていて、播種は満月とか。バイオダイナミックスの農事暦によれば、根菜類が適している。葉物、豆をと思っているが。

一羽のカラスが街灯の上に止まっていて、仲間が近づいてくると威嚇している、ように見える。何やってんだと、視線を変えたら道路の上に…。せっかく冬眠から覚め、これから春を謳歌しようというのに、見事につぶされていた。カラスたちには御馳走かもしれぬが、そのカエルにしてみれば、何のために目覚めたのか。冬眠から覚めたばかりだから、お腹がすいてフラフラで、動きが鈍かっただろう。が、悔いが大いに残ったに違いない。庵主だって、おなじこと。朝を迎え目覚め、その日を過ごすうちに何が起きるかわからぬ。その時、悔いが残らぬようしておかねば。

 

 

今日の一枚:神社下の公園。河岸段丘面があって、小道があって、小さな池がある。その小道の河岸段丘面側の柵の所に潜んでいた。5時50分ころ。

 

寒桜、開花してました。まだ数輪ってところです。