《おはようと 白みゆく畑 雲雀鳴く》
神社に着いたとき、幽かに東の空が白くなり始めた。そこから濃い群青色から夜の黒へとの神秘的なグラデーションが広がっていく。あぁ、金星辺りの空はまだ夜だ。
そこから五分、十分歩き、JRを越える陸橋に来ると、橙色がずっと増す。金星はというと、すっかり朝の白い空に浮かぶ。神社を出たばかりは見えたアークトゥルスも虚空に消えた。
明けぬ夜はない。
もう五分。左手に畑が広がり、頭上ではカラスの夫婦が連れ立って食事に向かうところ。こっちかぁ、あっちかぁと騒がしい。他にもたくさんのおはようの声。沈丁花の香りが鼻先をかすめていった。冬が明けた、明けた。
今日の一枚:二番電車が行く。5時5分過ぎ、神社にて。
最新の画像[もっと見る]
- 私的記録2 6年前
- 一区切り 7年前
- 「この町が好きだから」 ― 原理原則 7年前
- 「この町が好きだから」 ― 原理原則 7年前
- ミカンの樹たちへじゃなくて、野菜たちへ 7年前
- 私的記録 7年前
- 盆踊り、そのお礼は? 7年前
- 一杯のコーヒー 7年前
- 「キビ」のこと、しりたいなぁ 7年前
- 第14回 身近な水環境の全国一斉調査 7年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます