高知に来てから早や3ヶ月が過ぎた。研修も施設栽培が中心だが、路地志向としても得ることが多い。何しろ好きなことをやれる。例えば、定植した苗の根がどれだけ伸びているかと、周辺を掘ったって構わない。マザーランド探しもまだ最終的ではないが、ここならってところが見えてきた。住みだすには、あれやこれや確認しなければならないし、補修しなければならないことも多々ある。はい、ってすぐってわけにはいかない。まだ時間はかかる。
この施設の研修期間はかなり自由度がある。それでも最小限3ヶ月は居ることになる。今まで14名が研修をしていた。そのうち一人、先月末で卒業した。今月末に3人、来月でもう2人が卒業だ。明日一人増えて…。ここに3ヶ月もおれば、誰かは卒業していく。意外に、同じ方向に歩もうとしているから、たったの3ヶ月でもかなり濃いつながりになる。結構寂しいもの、だ。
この3ヶ月の間に、花もいろいろ変わった。蝋梅、梅、タンポポ、桜、アジサイ。アヤメも見かける。ついたばかりはストーブを焚いていたのに、今や半袖に短パン。窓は全開。季節がどんどん過ぎ去る。
ん? そうか、さ来月末には庵主も卒業となるのか。まったくな。
今日の1枚:夕飯を食べ、ハウスの管理に自転車で向かう。日中の暑さを忘れ去すような乾いた空気に包まれた。寮への帰り道南東の空に積乱雲、らしきもの。夏なんだぁ。18時半ころ。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。
農の道も、又旅のようなものですね。一日たりとも、それは同じ状態はないわけで、昨年同様にやっても成功するとは限らない…。
庵主さんが研修終える前に行きたものです。
是非いらしてください。