二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

草たちの思い

2012-06-08 22:15:29 | 徒然に想う
草たちの花はよく見える。

アカツメクサは周囲の草の高さや草の葉の繁り具合によって、花(花房?)までの茎の長さが違う。だから、あの赤味がかった花がコロンコロンとよく見える。

シロツメクサは違う戦略をとっている。茎の長さを変える代わり、出来るだけシロツメクサだけで密集しあい、葉を密にし、他の草が邪魔しないようにしている。結果、シロツメクサの花もよく見える。

ヒメジオンや、この季節ではないが、タンポポなど、多くのものは、どうもアカツメクサと同じ戦略。

むろん…、個体毎に戦略を組み立て実行してる訳、じゃない。他の個体と連携をしている訳もない。教えているものがいるはずもない。だのに、花を目立たせる。一体、どこにそんな工夫が仕組まれて…てる? 散歩道、ふと気になり、なぜと立ち止まり考えるのだが…。


一つのアイデア。…、草たちは次世代を残したい。その為には受粉する必要がある。つまり、その担い手・虫たちを出来るだけ招きたい。だから、花を目立たせる必要がある。それに成功すれば…。

この資質を持ち合わせたものが残ってきた。これを遺伝子レベルで、永遠、繰り返し、繰り返しつないで…。昔の話しではない。今の、来春の、そう、ずーっと累々と続く、面々と継承されてく。

なるほど、これが環境に適応するということ…。






今日の一枚:五時頃、JRの高架線が見える。カワセミの川の土手にて。