二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

秋暁

2011-10-04 12:21:25 | 徒然に想う
何と幸せな時間なんだろう。星々が頭上で冴え冴えと瞬き。虫たちは、弦楽何十重奏? それを、川のせせらぎが静かに、静かに応援してる。

東の空は、明け始め。でも、まだまだ青の時間。雲は、そうこれが美しい、空の青さに、ほのかに白く浮かんでる。それがまた、方向によって様々な色合いを見せる。地に面している部分を薄赤く焼いているものもあれば、まだ夜の色を保っているもの。まだらだったり…。しかも、その全てが一分、二分とわずかな時の間に変わっていくのだ。

赤みが増しやがて橙から黄色のニュアンスが東の空を占めだした。進む先は、草に覆われた土手の道。すると、どうしたんだろう。進む方がどんどん暗くなっていく。朝は明けていくのに…。木や草たちだ。黒々と朝の光を讃えるかのように静かになったんだ。緑や赤、黄色。色づき始め自分たちの様を見せたいだろうに。

セイバンモロコシが頬を叩き、起きてるかと話しかけてきた。耳、目、頬で朝を感じ楽しむ。こんな幸せな一時があろうか。






今日の一枚:神社の展望台から五時十分頃。