野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

大切な人達

2009年10月21日 | あしあと
朝、懐しい人達を
ふと思い出しました。



というのも
今、私、実験中なのです。
名付けて「手ぢから、心ぢから実験」!(笑)
お肌の疲れに、トホホで、思いついたこと。
言葉をかけながら、手で優しくお肌をマッサージしたり、化粧水などをつけたりしたら
肌は応えてくれる♪と期待しての「手ぢから実験」。



同時に
いつも心を、あったかなことで満たして
幸せな気持ちになる言葉だけを話す「心ぢから実験」!
心の力を感じてみたい、どんなに幸せだろうとわくわく。



そんなことを思っていた時に
Oさんを思いました。



Oさんは脳出血で倒れられ
お体や視力がご不自由になられ
そのリハビリのために入院しておられました。
病院に入院していた頃の私が出会った、大切な方です。



Oさんは、いつも、「山口さん、プラスのことだけ、口にしよう」と言いました。
「楽しい気持ちになることを話そう」と言いました。
互いに、大変な痛みを身体に持っていて、車椅子に乗って、やっと動けるのでしたが
語り合える時間を慈しむように、たくさん語り合いました。
旬のおいしいものについて盛り上がったり、一見他愛ない話も、Oさんのものすごい意志のなせるわざです。
そして、いいイメージすることの大切さ、いつも話してくれました。
Oさんがいて下さったから、ぽきんと折れずにいられたのかもしれません。



そして、その語り合いの仲間に、
Hさんという、すてきなお姉さんがいました。
足を切断されて、車椅子に乗っていらっしゃいました。
Hさんは私より先に退院されて
退院後も、受診の時に、会いに来てくれました。
モスグリーンのマントを羽織ったすてきなHさんを
今も覚えています。
車椅子だとコートは不便なの、でも、これはいいよ(*^^*)華麗にマントを羽織り、にっこりするHさん。
火が危ないからね、電化キッチンに変えたの。なかなかいいよ。
お引っ越しを、みんな人任せにしちゃったけど、カーテンだけは、私が決めたの。カーテンって大事よ。山口さんもカーテンは自分で決めたらいいわ。
クッキーを焼いたの。一足早いメリークリスマス♪
それから年が明け、Hさんは急逝されました…。
でも、いつも思い出すのは、
車椅子の三人が、心にはいっぱいの哀しみや痛みを抱きしめながら、
でも、目の前の人達の心根もまた抱きしめて、
いつも笑い、語り、過ごした、優しく、すごく大切な光景、
朗らかさをきらきら優しい粉にして撒きに来てくれた笑顔。



もう、ずっと前から、
手ぢから、心ぢからを、私に導いてくれていた人達。


私はなんて大事な出会いをしてきたんだろう。