前回の著書についての話は次回に書かせてくださいね。
育てにくい子を抱え育児に悩む母親に
「お母さん、お子さんのことをもっとわかってあげてください。
愛情を注いであげてください」とアドバイスする方がいます。
それは正しいアドバイスではあるのです。
でも、私は軽度発達障害を持つお子さんと親御さんに接すると
自分のわかる範囲内のことや子どもに教えやすくなるコツを伝えるだけで、
それ以外「お母さん~こうでありなさいね」といったアドバイスは
とてもかけることはできません。
難しい子を育てているお母さんは、
たとえ「もう子どもを殺していっしょに自分も死んでしまいたい」と
こぼしている時でも、
毎日叱りすぎてしまう…と悩んでいる時でも、
リアルに生の現実に向き合っている分
知識でだけわかっている私などより 何十倍も
「わかっている」からです。
とりわけ、自閉症スペクトラムに属する子、多動が激しい子は、
たった2時間私の教室で過す間にも
目が回りそうな勢いで危険なことをし、散らかし、
将来への不安を掻き立てます。
たった2時間に圧倒される私に対し、
親御さんはこれまで、子どもの成長の遅れへの不安と戦い、
周囲のまなざしに傷つき、
祖父母から身内ならではの理解のない言葉に傷つき、
夜泣きやトイレトレーニングの難しさと向き合い、多動に付き合うため身体は疲労し、家事ははかどらず、自己肯定感を失い、
スムーズにいかない子への知的な働きかけに苦しみ、
子どもを喜ばせようと連れて行った外出先で悲しい思いをし、
それほどの努力の見返りに、
「お母さん、子どもさんに愛情を~」とまるで、それまで
ぐうたら子育てを怠けてきたようなアドバイスを受けることが多いのです。
またこうして無理を重ねるうちに、
知らない間に「うつ病」にかかってしまい
自分の意志とはちがう「病いからくる歪んだ思考」が
しらずしらずのうちに子殺しや自殺の願望を抱かせてしまうことも
あるのです。
子どもを殺してしまった母親の肩を持つわけではないのです。
ただこうした痛ましい事件をふせぐには、
親が過労や心労から
考える力や判断力を失ってしまわないように
軽度発達障害児とその親への支援を充実させることだと思います。
また親の体調や心の変調に
即座に対応できるシステム作りが必要だと思います。
しかしそんな支援よりも何より母親を追い詰めるのは
外出先の見知らぬ人たち、学校関係者、地域の人、身内などの
冷たいまなざしです。
自分が同じ立場なら一週間と持たないかもしれないのに、
上から発言するようなアドバイスも心を追い詰めるものでしょう。
話が長くなったので次回に続きます。
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育てにくい子を抱え育児に悩む母親に
「お母さん、お子さんのことをもっとわかってあげてください。
愛情を注いであげてください」とアドバイスする方がいます。
それは正しいアドバイスではあるのです。
でも、私は軽度発達障害を持つお子さんと親御さんに接すると
自分のわかる範囲内のことや子どもに教えやすくなるコツを伝えるだけで、
それ以外「お母さん~こうでありなさいね」といったアドバイスは
とてもかけることはできません。
難しい子を育てているお母さんは、
たとえ「もう子どもを殺していっしょに自分も死んでしまいたい」と
こぼしている時でも、
毎日叱りすぎてしまう…と悩んでいる時でも、
リアルに生の現実に向き合っている分
知識でだけわかっている私などより 何十倍も
「わかっている」からです。
とりわけ、自閉症スペクトラムに属する子、多動が激しい子は、
たった2時間私の教室で過す間にも
目が回りそうな勢いで危険なことをし、散らかし、
将来への不安を掻き立てます。
たった2時間に圧倒される私に対し、
親御さんはこれまで、子どもの成長の遅れへの不安と戦い、
周囲のまなざしに傷つき、
祖父母から身内ならではの理解のない言葉に傷つき、
夜泣きやトイレトレーニングの難しさと向き合い、多動に付き合うため身体は疲労し、家事ははかどらず、自己肯定感を失い、
スムーズにいかない子への知的な働きかけに苦しみ、
子どもを喜ばせようと連れて行った外出先で悲しい思いをし、
それほどの努力の見返りに、
「お母さん、子どもさんに愛情を~」とまるで、それまで
ぐうたら子育てを怠けてきたようなアドバイスを受けることが多いのです。
またこうして無理を重ねるうちに、
知らない間に「うつ病」にかかってしまい
自分の意志とはちがう「病いからくる歪んだ思考」が
しらずしらずのうちに子殺しや自殺の願望を抱かせてしまうことも
あるのです。
子どもを殺してしまった母親の肩を持つわけではないのです。
ただこうした痛ましい事件をふせぐには、
親が過労や心労から
考える力や判断力を失ってしまわないように
軽度発達障害児とその親への支援を充実させることだと思います。
また親の体調や心の変調に
即座に対応できるシステム作りが必要だと思います。
しかしそんな支援よりも何より母親を追い詰めるのは
外出先の見知らぬ人たち、学校関係者、地域の人、身内などの
冷たいまなざしです。
自分が同じ立場なら一週間と持たないかもしれないのに、
上から発言するようなアドバイスも心を追い詰めるものでしょう。
話が長くなったので次回に続きます。
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自分もブログで書きました。
(はずかしい文章ですが…)
無関心な人の無責任な発言に憤りを感じます。
この母親と変わらない苦しんでいる親達もたくさんいるのです。
このような悲劇をもう繰り返さないために何ができるか模索しております。
今後ともよろしくお願いします、
他人事とは、思えない事件です。
わたしは、心がギリギリのところで 息子を一時保育に預けることができました。
その頃は、「息子の状態がこの先ずっと続くのであればいつか一緒に連れて行こう」と脳をよぎる日々が続いていました。
相談したセンターで、息子の一時保育がほぼ決まったときに「お母さん、もうずっと美容院にも行ってないでしょう。子供を預けた日は、美容院に行ってらっしゃい」と言われました。その時、「自分のために時間を使ってもいいんだ」ということに気づきました。
追い詰められていたんですね。
こうした事件が起きないよう必要な援助がされることを願うばかりです。
凄く嫌な事は、お母さんが子供が死んでから、一般と言われる人達に、声を大きくしSOSを叫んだ事。
次は論者と言われる人が、もっと苦労して5人6人育ててる人もいるけど、殺していないと非難したこと。
私は、論者の理論に当事者は裁かれ続けたであろうと同情する反面、全て捨てた時、この人は助けてって言えたんだって言う事実。、、、、辛いです。