虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

勉強ってさ、めんどくさいんだよね~(5歳の3トリオのレッスンから)

2009-03-25 17:14:23 | その他
幼稚園で風邪が大流行の最中、
ちょっといつもよりもお疲れ気味の5歳の3人さん。

ぴぐまりおんの問題をはしゃいで解いていたものの、
「勉強ってさ~めんどくさいんだよね~」
「そ~だよ。ちょっとさ~」
と聞き捨てならない言葉を耳にしました。

3人さんは、5歳になるまでは
お家でのワークはなしで、週に1度の虹色教室で、
1枚~2枚する…というスタイルで学習してきました。
それで結構喜んでやってたのですが、
5歳を過ぎた頃から、お家でもワークをしたがることが増えて、
「ワークしたい」と本人が言った時には、お家でもやらせるように
なっていました。

が、「勉強ってめんどくさいんだよね~」のつぶやきに、
声に深刻さはなくても、ちょっと良くないな…と思ったので
親御さんにそのことをお伝えしました。
すると、「自分からワークしたい!と言うものの、親に褒められたくて言ってたのかもしれないし、しばらくまったくワークをさせない期間を作ってみます」
というお答えが返ってきました。

小学校にあがってからの宿題はきちんと義務感を持ってするように
しつけていかなければならないですけど、
それ以外の
家庭での学習は、いつも「もっとやりたい!!」という気持ちを
抱いていられる量を大切にするのがいいと
思っています。

時には学習っぽいことからいっさい離れてのびのび楽しむのも
とっても大事ですよね。
そして、「もっと知りたい!」「あんなの作りたい!」「調べたい」「そのことについて話したい」そんな前向きな気持ちがあふれるような
体験をさせてあげたいと思いました。

そこで、3人さんを連れて、(親御さんたちも)ファミリーレストランに
でもいって、みんなで、しっかり観察したり、
アイデアを出し合う楽しみを味あわせる計画を立てました。

ドリンクバーの仕組み
メニューの取り方
厨房はどうなっているのか推測すること
おつりのこと
何人まで座れるテーブルか?
窓の数は?
誰が掃除するんだろう?
何時開店、何時閉店?

そんなことを考えたり話し合ったりすると楽しいですよね。
コンビニや図書館に観察に行くのも良いかも知れません。

それから春ですから、葉っぱや虫を見つけに
散歩も行こう、今年のペットもつかまえてこよう(今年は団子虫らしいです…)と考えました。

「めんどくさいんだよね~だから、今日は3人協力して1枚の紙にやらせてよ」とぴぐまりおんをしていた3人さん、
途中でやっぱりそれぞれが自分の分で解きたくなって、
折り紙を数枚ずつ選んで嬉々として取り組みはじめました。

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3歳までに子どもの潜在的な能力を最高に高める方法 2

2009-03-24 15:44:47 | 通常レッスン
0歳児に推理力?と思われる方もいるかもしれませんが、
いないないばあや
お人形にハンカチをかぶせてめくる遊びで養えます。
1歳になると、絵に半分ハンカチをかけて、何の絵か当てる遊びもできます。

2歳2ヶ月のふたごちゃんでしたら、
写真のように影を見せて
何かを当てる遊びで推理力を養いました。
初めは、影を見せて、あれれ?っという顔になったら、裏返して
絵を見せます。
(100円ショップの絵本を切って作ったカードです)
ふたりともとても喜んで、らくらく当てれるようになったので、
「かげえなぞなぞかるた」というカードを出してきて
さらにたくさんの影を見せるようにしました。

この影を推測する力は、小学校受験問題では、
2枚の絵が重なって影になった状態で問われます。

2歳前半では、何か働きかけようと思っても難しい子はいると思います。
理由として、
「聞く」と「見る」が、身についていないから…と言えます。

「聞く」のは、お母さんが呼んだら、振り向いたり、声に注意を向けたりすることが、できるようになることが大事と思います。
2歳くらいで、聞く力に問題を感じたら、
テレビやビデオの視聴時間を減らし、
英語のかけ流しなどもやめるようにし、
人ごみも避けます。
人の声で語りかけたり、歌を歌ってあげたりする回数を増やすのも大事です。

「見る」は、自分のしようとしているものを
しっかり見る力です。
2歳前後で、視線がさだまらない状態であっちをさわり、こっちをさわり、
しているようなら、
親のペースで子どもを連れまわすのは避け、
子どもといっしょに見ることを楽しめるような時間を増やします。

0歳でしたらがらがらを振って見るように誘いかけたり、
お散歩の際、子どものペースで歩いて、物をよく見れるようにしてあげます。
テレビやDVDは注意深く考えながら見る力を奪うので
できるだけ消します。

こうして、聞くと見るがしっかりしてくると、その土台の上に
さまざまな知的な発達が伸びてくると思います。

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3歳までに子どもの潜在的な能力を最高に高める方法

2009-03-24 12:42:08 | 教育論 読者の方からのQ&A
3歳までに~という幼児教材の宣伝文句は
飽きるほど目にしますが…

教材というのは、ビタミン剤や栄養食品のようなもので、
主となる食事を与えないまま、そればっかり…では百害あって一利なし…と
なってしまいます。

3歳まで~は、確かに、
その後の成長をすばらしくもし、伸び悩む原因を作る
カギをにぎっているとは思います。それは何か特別な教育法を施したかどうかではなくて、子どもの自然な成長を、
環境が阻害しなかったかどうか、にかかっているように思います。

それと基本的な能力の伸びに、
その都度、その時期にちょうど良い刺激を
与えてあげるに限ります。

今日は月一回レッスンに来てもらっている2歳2ヶ月の男女のふたごちゃんのレッスンでした。
ふたりとも身体も心も知性も先月とはみちがえるように
成長しているのがわかります。
今回は神経衰弱ができるようになったり
ペグ指しが上手にできるようになったり
おしゃべりが上手になり、表情豊かに問いかけたり答えたり、
さまざまな面での知恵の発達がみられました。

0歳から子どもの潜在的な能力を最適な状態で引き出す方法は、
(人間の生の声を)聞く力
見る力
話す力
身体能力
考える力
推理する力
記憶する力
想像する力
創造する力
その子固有の、特別優れた才能
をその時期の最近接領域を見極めながら、
適度に刺激を与えて、楽しい体験を増やしてあげることだと思います。



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めばえのふろくで算数レッスン♪

2009-03-23 17:46:16 | 算数
算数ができるようになるには、
算数によく出てくる言葉を知っている必要があります。

幼児にプリントをさせても、そうした言葉はでてきません。
それより日常の生活や、遊びの中で算数の言葉をたくさん使っていくように
すると、自然と文章題が得意な子に育っていきます。

写真は、めばえのふろくです。

お人形を並べてから、

「右から3番目はだあれ?」
「左から2番目はだあれ?」
「右から3番目と左から2番目の間には何人いるの?」
など子どもの年齢に応じて問題を出します。

2歳~の子には、「右から~番目のばいきんまんください」といった形で
ばいきんまんが分かれば取れるけれど、
耳では「右から~」も聞いた
という体験をたくさんさせてあげてくださいね。


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2歳児もわかる算数 『基本の形』 4

2009-03-23 17:15:34 | 算数
★2歳児もわかる算数 『基本の形』 1

★ 2歳児もわかる算数 『基本の形』 2


★ 2歳児もわかる算数 『基本の形』 3

の続きです。

今回は、

『重ねる』です。

長い線と長い線を重ねると短くなる。
2歳児でもなんとなく分かる概念なのに、
高学年の子もイメージできない子が多いです。

数学検定7級(小4小5範囲)では、

10センチの紙を4枚使って、
図のように(ここでは写真のように)つないでいきました。
のりしろは1センチです。
長さは何センチになりますか。

この紙のはしとはしをつなげて、輪を作りました。
のりしろが2センチのとき、輪の長さは何センチですか。

といった形で出ます。

2歳児~は、
のりでペタペタ紙をつなげる作業に親しませてあげるので十分。

4歳児~は、
つなぐとどれだけ短くなるかな?
と指で幅を使って推測させます。


こうした紙の線に親しむことは、
『重ねる』以外でもとても重要です。

今日は2年生の☆ちゃんに、

1本60円のえんぴつ。1こ40円のけしゴム。1枚7円のシール。

ともよさんは、えんぴつ何本かとけしゴム1ことシールを
18まい買おうとして500円だしたら、26円不足だと言われました。
ともよさんの買おうとしていたえんぴつは何本ですか。

という問題を解いてもらいました。
こうした問題は何でも、いかに簡単なイメージになおせるかが、
問われます。

ストローを用意して、

えんぴつ何本かとけしゴム1ことシールを18まい  の長さと
500円  の長さを
これくらいと思う長さに切ってもらいます。
の方が長く切れたら、この問題はほとんど解けています。

(線分に表せるようになったら、合格です)

並べて、はみでているのが、26円分。

そんな風にどんなに難しそうに見えるものも、
2歳児でも比べられるレベルのものになおせる基本を身につけると
どの問題も怖くありませんね。

☆ちゃんにも楽勝でした
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鉛筆を教えてもいいかなという目安を教えてください

2009-03-22 19:06:27 | 教育論 読者の方からのQ&A
コメント欄でこんなご質問をいただきました。


書店に並んでいるプリントが「2歳~」と書いてあり、ちょうど2歳過ぎた息子にプリントを数枚させてみたところでこの記事を拝見させていただき、なるほど納得です。
息子はまだグーチョキパーもうまくできませんし、手指の発達がまだまだなのだと思います。
プリント学習はもう少し先伸ばししようと思います。
そこで、そろそろ鉛筆を教えてもいいかなという目安を教えていただけるとありがたいです。

3歳くらいになれば大丈夫なのでしょうか。
近所の幼稚園では文字を書くことも教えているようで、少し心配になりました。

鉛筆で書かせること自体は、
1歳後半の子でも、危険がないように見ていれば大丈夫だと思います。

ただ、字を書く前に、まず十分ななぐり描きの時期を経て、
丸を描き、目鼻のついた顔を描き、
子どもの内部から描く能力が発達してきたことを確かめながら、
えんぴつの持ち方や字の書き方をゆっくり教えていくのが
良いと思います。

幼いうちに字を教える=絵が描けなくなる

ではなく、
字を教えるだけでなく、早期教育的な、
子どもが自分の意志の力で、自分の頭を使って行動しようとする
横から、
あれこれ指示を与えたり、かまいすぎたりすることが重なって、

想像力や自発性や知性の発達が
遅れてしまうのだと思います。

ですから、幼稚園で字を習ってくることは
神経質にならなくてもいいと思います。
自然に沿ったしっかりした成長をしている子は、
大人が教えようとしても、覚える時期でなければ、拒絶します。
そうした場合もおおらかに見守っていけば、
そうした子は、やがて文字の敏感期がきて、いっきに他の子たちを追い越してしまうと思います。
また、喜んで書くようなら、書く準備が整っていたんだな…と
思っていて良いのではないでしょうか。

幼児期に何を教えていこうかと考えていると、
子どもの自発性や意志の力が発達していなくても
気づかない場合があります。
いつ教えても良いかは、子どもからのサインを読み取るのが
一番だと思います。

えんぴつの話から少しそれますが、
東北大学の川島隆太先生は、
人間の一番大切な司令塔の役割をはたす
前頭前野を研究していらっしゃいます。
先生の実験を見ると、
子どもがルールを守るとか、待つという行動をとると、
前頭前野が大いに活性化しているそうです。
逆に行動を続行しているときは、
あまり前頭前野は働いていないそうです。

サルに光トポグラフィーという機械をつけ、
緑のライトが点灯するとボタンを押し、
赤が点灯するとボタンを放すことをしこみます。
ボタンを押し続けている間、前頭前野の
血流は弱まり、
緑がつくのを待つ間、前頭前野の血流が強まり活性化したそうです。

虹色教室でも、2歳前後の子から、
ごくごく簡単なゲームを
楽しみながら、「順番を待つ」「ルールに従う」を
体験させていくと、
幼児の成長が劇的に伸び始め、
顔立ちも利発そうに変化していってます。


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幼児期の逸脱発育と正常化

2009-03-22 17:11:25 | 教育論 読者の方からのQ&A
モンテッソーリ教育というと、
女の子のための手先の巧緻性を高める教育のような
誤解もあるのですが、

3歳ごろまでの逸脱発育への警鐘と

3~6歳までならできる正常化の方法を教えるものとして

大切な役割を担っています。

知性や意志という精神的エネルギーは、
発育中の強烈な肉体的エネルギーと働きあって
自分というものを作り上げていきます。

しかし大人がせきたてると
2つのエネルギーはバラバラになって、目的を失い、
不安定なままさまよい、「分裂した人間」を作り出すそうです。

『幼児期は2度チャンスがある』によると、

人間の頭が働くリズムは、1人ひとり異なります。
子どもが自分でやっているときには、必ず頭を働かせているのですが、
大人がせきたてると
頭が働かなくなります。

3歳までの幼児期の接し方を誤ると、
強いタイプ、弱いタイプの逸脱成長が見られます。

強いタイプの子は、強いエネルギーは分散し、
抑制できない無目的・無秩序な運動となり、
多くのことをするけれど
何も最後まで成し遂げないで、ただ走り回ります。
自分が発展するためのきっかけが見つからないので、事物だけ見て、
所有しようとします。洞察や愛情のかけらもないので、奪い取ることや破壊します。

弱いタイプの子は、消極的で覇気がなく、意地悪で、突拍子もないことをして
大人の関心を引こうとします。
大人の影響を逃れるだけのエネルギーがないので、自分の活動の
代わりをしようとする大人にひっきりなしに頼ります。
禁止を命じる大人からの言葉に慣れすぎて、
自分の発意では動けなくなってしまいます。

この幼児の逸脱発育について相良先生の著書を引用させていただいたのは、
★宝地図を書きこもう♪のママラッチさんが、
簡単なゲームでも知能を少しでも働かせそうなことは
嫌がって避けていく子どもたちの姿を書いておられたからです。

これは以前から、児童館でのボランティアの際、気になっていた
3~5歳児の姿でもあって、

とにかく他人の声に耳を傾けることができない
自分がない感じ
どんなに易しいものでも頭を使いそうなものは避ける

という子どもたちが(発達障害はないようです)
非常に多いのです。
また親子レッスンの場でも、かなり発育に心配のある3歳までの子と
会うことが増えてきて、
気にかけているのです。

もし3歳までに、子どもが、精神的なエネルギーと
肉体的なエネルギーがバラバラになっているような
心そこにあらずの行動が多いようなら、
3歳~6歳の幼児後期の接し方で、正常化されますから、
ぜひモンテッソーリ教育の『幼児期は2度チャンスがある』を手に取られ、
子どもが落ち着いて自分の活動に集中できる
状態になるように導いていただきたいです。

幼児後期の正常化を逃すと、
その後の成長ではかなり深刻な問題を抱えるようですから、
気になる方は、
モンテッソーリ教育に学んでくださいね。


  引用は  『幼児期には2度チャンスがある』  相良敦子  講談社


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東大生の親の教育方針の話と、虹色教室の新入り君♪

2009-03-21 22:00:58 | 教育論 読者の方からのQ&A
スーパーの雑誌コーナーで『東大生が小学生時代していたこと』の
タイトルにつられてeduを買ってきました。

東大生の独自アンケートやデーターをもとに
最近の東大生像分析してあるコーナーが興味深かったです。
ぜひ、本屋さんで手にとってみてくださいね。

小学生時代の親の教育方針のアンケートでは、

4割が、放任スタンス 2割が諭して叱るスタンス 2割がほめるスタンス
1割ほどが叱るスタンス 1割以下が細かく指導するスタンス

でした。
「基本的に放任。小学生高学年になっても、外で走り回るなど
かなり自由に過ごしていた」
「とくに勉強しろとは言われなかった」

日常生活の中で子どもが自然と勉強に興味を持つような
きっかけづくりを重要視した親が多いそうです。

小学校受験の経験のない東大生は9割。
小学校時代は塾に通っておらずのびのび過ごし、
小学校時代に楽しく勉強に取り組んだ経験が、その後の学習意欲につながっているそうです。

東大生のほとんどは、小学生時代、リビングで親と会話しながら
勉強していたのだとか…。


今日は、小学3年生の新入りの★君のレッスンでした。
中学受験に向けて月一回通っている小2の☆くんといっしょにレッスン
するのはどうかな?
と声をかけた子で、今日は私とゲームをしたり、問題を解いたりして
今後やっていく問題集を決めることにしました。

私が予想していたよりはるかに能力が高い子だったため、
トップクラス問題集の3年生とともに
『でる順 難関校 突破の算数』旺文社
『秘伝の算数 発展編 6年生 受験用』東京出版
をしていってもらうことにしました。

いっきに難しい問題集からはじめることに決めたのは、
★くんが
はじめてやるゲームのルールブックを最後まで読んでやろうとしていたからと
(読解力が高く選り好みをしない様子)
ゲームが面白くなかったにもかかわらず途中で「あ~つまらない~」という
態度にならなかったからです。
またお母さんへの態度がベタベタの甘えすぎでないところも
今後、甘えから「好きなことしかしない~」という態度に傾かないだろう
ことも、難しいものをやっていって大丈夫と感じた理由です。

教室に来る小学生で
非常に能力が高くても
お母さんへの甘えが過ぎる子の場合、
私のような個人の教室では難しいのです。

自己コントロールが利かなくなって
集団の縛りの厳しい教室に移ってもらわなければならないこともあるのです。

★くんは、しっかりしたスポーツマンタイプの子です。創造力も高いです。
今日は早速、『でる順 難関校 突破の算数』旺文社の
レベル4の芝中の
問題にチャレンジしてもらいましたが、きちんと理解できました。

またトップクラス問題集の3年の
複雑な線分図描いて解く問題では、
写真のようなシンプルな図式になおすことを教えました。

だんだん難しい問題を解いていくより、
難しい問題を易しく翻訳する練習をしていく方が
どの問題も楽勝!となるので近道なんです。
(こうした方法が合わない子もいます)
次回からの★君、☆君のふたりレッスンが楽しみです。

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簡単実験から深い興味に導く工夫♪(ラッタくんのレッスンから)

2009-03-21 19:06:38 | 通常レッスン
今日は何度か記事で紹介させていただいている
ラッタくんのレッスンでした。

水と台所洗剤と砂糖少々をまぜて
ストローでぶくぶくぶく~。

コップからどんどん泡があふれてきて
ものすごく面白いのです。
お風呂で楽しめる実験です。

あぶくの形は、泡同士押しあうため、
六角形に近くなっています。

こうした実験で、子どもが泡をぶくぶくするのに夢中で
ただ遊んでるだけ…に見えても、

1回くらいですぐにかしこそう~な質問をしはじめて、
実験がためになったな…と感じられる

というパターンを期待しない方が良いように思います。

なんだか楽しくて
何回も繰り返すうちにゆっくりと
いろんな不思議が生まれてきます。
理科の実験でも大人の「すぐ!すぐ!」は厳禁です。
大人が「すぐ!」結果を求めるのは、
最近、ひとつのことへの興味を保つことがしんどい
大人の方が増えているからじゃないかな…と思います。
脳の成長期の幼児を
そんな大人の鈍った感性で汚しちゃいけませんね。

ひとつの活動に夢中になっていれば、
その時はそれで2重丸で、
次はさらにその体験を別の角度から眺められるように
広げてあげると良いと思います。
ラッタくんがシャボン玉に興味を持っていたので、
いっぺんに2個のシャボン玉を膨らませることができるシャボン玉マシーン作りと
シャボン玉のドームを作ってシャボン玉の表面を虹の色が移動していくのを
楽しみました。

ラッタくんの不思議の種(まだ言葉にはならないけど、興味を惹かれていた点)は、砂糖入りのシャボン玉をストローで切るとどんどん分裂して
増えていったことです。
シャボン玉にストローを刺しても割れないところも?の顔でした。

こうした実験のとき、子どもには
見るポイント
疑問を口に出すことを
図鑑や科学絵本を見て、不思議の説明をしているところがないか見ることを
大人が自ら実践して見本をしるす
のが大事だと思っています。

子どもの能力を高めてくれる実験はたいてい
ありきたりですぐ終わるものです。

言葉での表現能力
いくつかの疑問点を見つける能力
観察力
推理力
調べる力
自分で次の実験を思いつく発想力
アウトプットのためのちょっとした工作物を作る能力
などを
ゆっくりはぐくんでいけるといいですね。
こうした能力さえ育めたら、実験を次々目新しい
レベルアップしたものに変えなくてもOKなのではないでしょうか。


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