虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

県の人口当てクイズ

2016-02-19 07:46:30 | 通常レッスン

算数難問クラブの過去記事から、

問い合わせのあった「県の人口当てゲーム」を紹介します。

 

いただきものの地理カードでわたしが考えた適当なルールで遊んでいただけなのですが、

推理の好きな小学生たちのツボにピンポイントではまって大盛り上がりでした。

 

このカードは、日本全国の県ごとに2枚ずつカードがあって、

1枚の表面は地図上に色を塗った形で描いてあり、

その裏面には特産品や県の特徴が4つイラストで描いてあります。

もうひとつの県のカードの裏面は、県の地図と、面積と人口が書かれています。

 

 ゲームのルールはこうです。

 

適当な県のカードを一枚選んで表面(人口が見えないよう)にして場におきます。

 

このカードの県の人口を、それぞれが言い当てていって、

一番近い数字を言った人が勝ちです。

 

人口を当てる際に、その県の特産品のカードとヒントとなるカードを3枚指定して、

見ていいことにしています。またその県に行ったり、住んだりしたことが

ある人は、自分が見聞きしたその県についての印象を話します。

 

最初に「神奈川県」の人口を当てることになりました。

神奈川県の特産品や県の特徴は、次の4つ。

だいこん、箱根寄木細工、相模湾、ペリー来航。

だいこん畑とか海とか、人口が少なそうなイメージ。

 

ヒントとなるカードは、子どもたちが相談して決めています。

「近いから。都会だから」ということで、千葉県を選びました。

千葉県の人口、612万人。

もう一枚を選ぶ時点で、神奈川県のサイズが小さめなことに着目した子が、

同じくらいのサイズの県ということで、ヒントに富山県を選びました。

人口は110万人。

 

「110万人……?」とどよめきが起き、

「それなら、神奈川県は、110万人と612万人の間だろうと予測する子ら。

 

残り一枚のヒントを選ぶのに、

「東京がいい」だの、「東京は、人口が多すぎるよ。何千万とかいってるんじゃない?」

と言う子がいて、静岡県が選ばれました。人口380万人。

 

本当は、これでヒントは終わりなのですが、

どうしても東京も見ておきたいということで、東京もチェックしました。

1284万人。

 

それから神奈川県の人口当てタイム。

270万人とか、450万人といった数値が出た後で、答え合わせをすると、

「892万人」でした。えっ?と驚く子たち。「やっぱり都会だから?」

 

その後、愛知県の人口当て。

ひとり愛知県から来て参加している子がいて、「市の人口なら知っている」と

ニコニコしていたのですが、考えてみると、愛知県に市がいくつあるのか

わからないし、愛知県内でも市によって人口がかなり異なるはずですよね。

単純に

その子の市の人口に市の数をかけたらいいわけでもないとわかって、悩んでいました。

そこで着目したのが、自動車産業。

 

ひとりの子がヒントに広島県を選びたがりました。

「なぜ?」とたずねると、

「名古屋で有名な自動車の工場の支店があるから……とのこと。

兵庫県なんかも候補にあがっていました。

 

こんな風に進んでいく人口当てゲーム。

「旅行に行ったら、田んぼばかりで田舎だった」とか「住宅がいっぱいあった」とか

「都会だった」とか、自分の印象を語ったり、

テレビで見聞きした情報から推理したり、県の面積で判断したり、

それぞれが推理するためにオリジナルのアイデアで挑んでいけるところが

とっても面白かったです。

 

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