虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

教育の場で『地頭力』を育むには?  2

2010-06-27 17:57:45 | 教育論 読者の方からのQ&A
昨日、レッスンに来てくれたばかりのもみじクンくん。(よかったら作品を見に行ってあげてくださいね)お家でブロックでノートパソコンを製作中。開閉をスムーズにするために悩んでいます。マウスに、カメラに、充電器、SDカード、腕時計といった周辺機器まで作って、よく考えてますね。


★『地頭力』が育つ幼児期 9
の記事に次のようなコメントをいただきました。
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子供の頃って無茶をしてましたね。でもそういうときに頭をいっぱい使っていたんでしょうね。
先日、子供とおたまじゃくし取りにいきました。(もうカエルになりかけのおたまちゃんがいますよ)息子は汗を掻きながら、必死でおたまじゃくしを捕まえていました。息子のお友達は、自分では取れないと思ったのか、「おばちゃん取ってよ。あそこにいるよ!!」というので、「自分でとってみぃ~」と促しましたが…「前の公園にいってくる」と行ってしまいました。う~ん、あまり興味がないのか、諦めが早いのか、私の声かけが悪かったのか ちょっと寂しい気分になりました。

今は雨の量を測っています。以前、なおみ先生のプログで「雨の日にバケツをおいて雨水がこんなにたまったよ。」と見せるだけでも子供は喜ぶものです。という内容があったので、やってみたら、息子&娘、はまっています。
息子が、その日の天気、雨の量を表にしています。梅雨も楽しいですよ♪
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「自分でしてみたら?」とうながすと、
諦めが良すぎるでしょ?ってくらいスーッと興味が引いて、
次の何かを探しに行っちゃう子って、
とても多いのです。

特に小学生になると、
それまでいろいろと熱心に関わっていた子でも、
たちまち燃え尽きたように「だるい」「めんどくさい」が口癖になる子たちをよく見かけます。

子どものやる気について、以前次のような記事を書きました。
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最近、保育や教育の現場では、
やる気のない子どもが増えているのだそうです。
学校も、技能や知識よりも
関心・意欲・態度の方が大切!!
という考えに変わってきているようです。


☆子育て情報ボックス 脳と身体 ~興奮と抑制のバランス~ 
によると、
やる気は大脳新皮質の前頭葉の働き。
この働きの強さを「前頭葉の土台」というそうです。

興奮と抑制のそれぞれの強さ
興奮と抑制のバランス
興奮と抑制の切り換え

上の3つが組み合わされて「神経の型」といわれる特徴が現われます。

子どもの成長は、

幼児期には興奮と抑制のそれぞれの強さがどちらもそれほど強くないため「そわそわ型」
その後、興奮の強さが勝る時期に入り→
抑えのきかない「興奮型」に→
もう少し年齢が上がると抑制の強さも発達し→
バランスが保たれるようになります。、

興奮の強さが発達する時期に、抑制の強さの方が先に発達してしまうと、

やる気がない…

という状態になるのだそうです。

火が燃えるからこそ、消火したり、火力を小さくする努力が必要なのですが、
最初から火そのものが燃えなかったら…??
どうなるのでしょう?

子どもはわがままで、いたずらで、暴れん坊で、きかん坊なのが普通で
それを環境や親に抑えられたり叱られたりしながら
さらに興奮を大きくしつつも
抑制を学びバランスをとっていくのが順番です。

かなり幼い時期からの集団保育や
習い事
暴れられない家庭環境
おとなしさを求められる公園でのお友だちとの遊び
大人の子どもへの接し方やまなざし

などが、子どもの成長の順番を狂わせていないか注意が必要です。

私も身近なところで、
幼児期から大人の言いつけに従順で
学力も高い子が
中学生になるまでに燃え尽きたようになったり無気力に陥る話を
よく耳にします。

この話とはそれますが、とにかく順序は大切です。
自分で思考することを身につける前に
知識を与えすぎると、「考える」という基本の頭の使い方が
発達しません。

けんかをさせないように遊ばせすぎると
社会性の発達が遅れて
小学生になっても幼児のようなお友だちとの関わり方が続くようです。

幼児に関わるときは、いつも少し引いて、自然にまかせる態度が
必要ではないでしょうか。その時期しか通れないこと、マイナスのようでもプラスのことが、とてもたくさんありますから……。
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私は、今、小学校で立ち歩きや学級崩壊などの問題がよく起こっている原因
として、幼稚園教育が変化してきたのも多少は関係があるのではないかな?
と思っています。
幼稚園は、年々、親たちの「知的な付加価値もつけて欲しい」「運動や音楽などの技能を身につけたい」といったニーズに応えるために、
商業的になり、
子どもが、外から見るとでたらめで、でこぼこした
その子その子の成長の道筋をたどることができなくなっているように
感じるんですよ。
自由遊びや自由工作をする園が減ってきて、
自由遊びをさせている園は園で、遊びを豊かに発展させる工夫をしなくなってきているように感じます。

幼児期って、脳の中身の成長や身体の成長のために、
子ども固有のプログラミングが、内から外へあらわれてくるとき
でしょうから、
そうした生物として、生命として、
その時期に課せられた宿題があるのにもかかわらず、
大事な幼児期の環境を、親も幼稚園や保育園も
商売っ気やお得感でデコレーションしちゃうと、
結局、子どもの身体や脳が、やりのこした宿題は小学校に入ってからの問題行動としてあらわれてくるのではないでしょうか。

地頭力の根本的なベースとなるものって、
大人に言われたから……とか習慣で義務化されてるから……とかでなくても、
幼児が本来持っている「水たまりがあれば、何十分でも長靴でバシャバシャしていたい!」と思える心の内部から湧き上がってくる好奇心やエネルギーが
しっかり出てくるか、出しきれるか
なのだと思います。
「あれもだめ」「これもだめ」と本能的なものを
止められてばかりだと、
興味を持ったものですら、自分でするのはめんどくさい~
面白そうでも、自分でするのはだるい~という感じるように
成長していくようです。

子どもに豊かな幼児期を経験させてあげるために、
遊びが発展しやすく、好奇心がいっぱい刺激される環境を作ってあげたいですね。


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4 コメント

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Unknown (かなママ)
2010-06-27 22:48:53
家の娘が、幼稚園に通っていた頃よく言ってた言葉を思い出しました~
お母さん、幼稚園では、何で先生の言ったことしかしたらあかんの?です。母の日は、お母さんの顔の絵じゃないと駄目なん?お花の絵でも、お母さん喜んでくれるやろぉ~と すべてが、何で?と思う彼女にどう答えてあげればいいのか?随分考えさせられました。
こんな調子ですから、幼稚園では、毎日叱られて帰ってくるのですが、励ましつつ家庭で、彼女のしたい事に付き合って来ました。先生のおっしゃる様な自由度のある園は少ないですよね~。 あの頃は、良かったと自分の子供の頃を思い出しました。
Unknown (ROYママ)
2010-06-28 04:40:16
「自分でしてみたら?」とうながすと、
諦めが良すぎるでしょ?ってくらいスーッと興味が引いて、
次の何かを探しに行っちゃう子って、
とても多いのです。
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どういった声かけをすればいいのでしょうか?

私は今の息子の歳(年長)頃からの記憶が残っています。私は年長~小2ぐらいまで虫を取りに行くのが大好きでした。年長の歳では弟を引き連れて、裏の神社に子供だけで行き、せみ取りをしました。両親は自営業で忙しいので、あまり構ってもらえません。子供たちだけで遊ぶことが多かったです。でも今の時代、物騒で子供だけで遊ばせるのは怖いですね。

虫取りの話に戻りますが、私が子供の頃、母に「虫を取って~」とお願いしたことはたぶん1度もないんですね。「人にとってもらってもうれしくない。自分が逃がしたなら、諦めがつく。母より、虫を取るのは私のほうが上手。」みたいな気持ちがあったと思うのです。私の感覚では「虫取り」は自分がやるからおもしろいのに、なぜ人にお願いするのかわからないんです。当時、虫の取り方も誰かに教わった記憶はないですが、虫取り名人と言われました。

昆虫もいない春先、あまりにも暇なときは、裏でハエたたきをしてました。(魚を使う仕事だったので、ハエがいっぱいいました。)
最初はハエたたきをパンパンするだけ。
でも、それではハエはたたけない。じゃどうすればいいのか?ハエたたきを早く振り下ろす?
ハエの後ろから攻める?いろいろ考えるんです。で実際にやってみて、このやり方だとハエをたたけると確信して、何度かやってみる。でもハエによってすばしっこいハエ、のろまなハエがいることを知って、すばしっこいハエをたたくにはどうすればいいか、考える。

いまどき、ハエたたきをする家庭はないと思いますが、ハエたたき1つにしても、いろいろ考えていたんだなと、先生の記事を読んで思い出しました。



Unknown (つばめ)
2010-06-28 10:27:34
先日、息子のお友達(小学1年)が遊びに来た時のことです。

そのお子さんはすでに大手中学受験塾へ通っているのですが、お母さんから「塾の先生から息子が話を聞いていないと言われた。」と相談されました。
1時間半の授業中きちんと座って先生の話を聞いているのになぜ?との事でした。

私は、なおみ先生が取材を受けた学研の本に紹介されていた問題をふと思い出し、息子とそのお友達に“りんご10個をブロックに置き換える問題”を出してみました。

すると、息子のお友達は考える時間もなく、静かにすーっと別の場所へ立ち去ってしまったのです。
この反応には少し驚いてしまいました。
おそらく塾では「話しを聞いていない」というより、一方的に話を聞く塾の授業で「頭を使っていない」という状態なのかもしれないなぁと感じました。

早くから塾へ通っていたとしても、奈緒美先生が言われるように、計算ドリルしかやっていないと「ブロックがりんごの個数を象徴する」という概念が理解できないため、何を問われているかわからないのですね。
そして、「おばちゃん何をやっているんだろう!」と関心すら示してくれないのかと淋しくなりました。
技能や知識よりも、関心・意欲・態度の方が大切!!なんですね
難しい・・ (ASEKKAKI)
2010-06-28 14:43:54
そういった子供らしくさせられるシーンがあったとしても(児童館や公園等等)、
書かれている通り親が牽制してしまい、子供同士で解決するということが難しくなっています。
また、最低限以外は関与しないという気持ちで行っても、
『けんかを止めない親は非常識』という雰囲気がなんとなく出来ている(決して険悪にでなく、当然のようにそうなっている)ので、ことある事にお互いの子供の気持ちを代弁する方も多いです。

余程手を出して怪我でもしそうな場合は別ですが、取り合い位で親が即立ち入るのはどうにかならないものか・・と思いつつ、どうにも出来ない状況です。
周りと一緒に成長出来ないものか。

子供が自由に友達関係を築けていけそうな施設がどこかにないかな、と考えておりますが、
ど田舎にある実家に帰るのが今のところ一番ましな考えっぽいです

先生、身近な施設や公園でこんな感じで子供を見守れますよ♪というアイデア等がありましたらまたお教えください

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