虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

年長さんたちの算数レッスンと小2のお兄ちゃんの知恵

2018-05-22 20:30:37 | 算数

年長のAちゃんとBちゃんの算数レッスンの様子です。

ハムスターの人形をきれいに並べていく作業は子供たちに大人気です。

10ぴきずつ、5列並べた後で、Aちゃんに、「何びき?」とたずねると、10,10,10……と塊ずつ数えていって、

「50ぴき」と答えました。

「50ひく1は?」

「49」

数についてよくわかっています。

たくさんの数を眺めるのはわくわくするようです。

 

 

 

年長さんたちのグループに小学2年生のお兄ちゃんのCくんも参加していました。

ハムスターを10ぴきずつ並べようと思うと、1ぴき多かったり、1ぴき少なかったり

したので、その都度、「+1」「ー1」と列の横に紙を置いていきました。

 

Cくんは算数の規則を発見するのが大好きな子です。

「このたくさんのハムスターをいちいち1ぴきずつ数えなくても、何びきいるか

わかる?」

とたずねると、少し考えてから、いいことを考えてくれました。

 

ハムスターは15列です。もし、全部、10ぴきずつ並んでいたら、150ぴきいるはずなんです。

Cくんは、まず、+1とー1のカードを合わせて、消していき、ー1だけのカードの

上に余ったハムスターを乗せていきました。

そして、「10ずつなら150だけど、それより、引くカードが4になるから146だよ。でも、

ハムスターの列の前にも2ひきハムスターがいるから、答えは148ぴき」と言いました。

Cくんは、こうした計算方法などのアイデアを練るのが大好きです。

学校では、こうした算数のセンスを持っている子が、「そんな能力があってもまったく無意味で、

優しい問題をミスなく早く解くことだけが大事なこと」と叩き込まれるので、

だんだん自分に自信を失ったり、学ぶことに興味をなくしたりしていくので

とても残念です。

難しい問題をじっくり考えることが好きな子や

独創的な解法を思いつく子が、勉強嫌いにならないような

授業のあり方を望みます。


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