虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

夢と希望で胸がいっぱい~と、人間の脳が快感を感じるとき

2010-02-27 08:00:21 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
自分の絵と詩のためのホームページ作りを
フリーでパソコンのお仕事をされている方に
依頼することに決めました。

すると、それを聞きつけた娘と息子が、
「どうして私たち(ぼくたちに)言ってくれないの~?」とブウブウ~。
「そんなの私たちに言ってくれればするのに」と娘。
「そうだよ。ぼくがただ遊びでプログラミングやってると思ってるの?
どういう仕掛けをつけたいのか言ってよ。じゃあ、今ちょっと見ててよ。5分くれたら、好みの画面作るからさ。取り合えずぼくの使ってる画面でするよ。」
と、うちのオカメインコの画像を使ってトップ画面を
パッパッと作って見せました。
「ほら、こうやって、画像をいくつも増やせるし、
画像をボタンにしてリンクしたり、拡大縮小も簡単だ。
動画つけたいなら、ほらっ、こうしてこうして……と、
フリーの動画を作るソフトを出して、イラストの変化にともなって
文字が現われてくる画面を作りはじめました。

「うまい~うまい~そういうの作りたかったわけだけど……
今は受験前だし、とにかく勉強に集中するときだからね。
★(息子)は物作りが大好きだし、今こっちに火がついたら大変でしょ。
お金の問題じゃないのよ。ここ一番がんばる時だから。
あと1年は力をためて、自分のやりたいことを充電する期間にしなきゃね。
☆(娘)も、これからバイトやボランティアや勉強や、やりたいこといっぱいあるんでしょ。まず、それに全力投球し終えたら、お母さんの用事もいろいろお願いするわ」
そういうと、ぶつぶつこぼしながらも、
これから自分のやりたい夢やら希望やらで胸いっぱいの様子で、
子供同士で
いろんなことをしゃべっていました。

何かをはじめる前は、とにかく夢と希望でいっぱい……早くやりたい~うずうず~
思いが膨らんでいますよね。
娘も息子も、学校生活や勉強で押さえつけられている力を解放して、
お仕事と名の付くものをやってみたい!
全力で社会に飛び込んでいきたい気もちで満々です。

実際、しはじめると、人間関係や他とのバランスや維持する難しさにぶつかって、
自分の無力や経験不足や挫折感で悩むことも増えるのでしょうね。
いつも働くことは、
苦しみ半分、楽しさ半分……
最後に経験と達成感と学んだものを手にして、
心は次にやりたいことの方向に向かっていくのでしょう。

マンガ雑誌『ガロ』の編集長を7年つとめた後、イラストレーターとエッセイストの活動をされている 南伸坊氏がこんなことをおっしゃっています。

南伸坊氏は子ども時代ボーッとした子だったらしく、
床屋さんのくるくる回るサインボールをずっと見てたり、
看板屋さんが看板仕上げているところずっと見ていたりしていたのだとか。
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コトバは遅い方で、夕飯の時なんかに家族で話してて、
自分も話の中に入りたいのか、なんか言い出すんだけど、エーと、うーんと、えーと、とってもラチがあかないしゃべり方で、みんなじれったがって、たいがい姉たちに話をもってかれてましたね。
今、思うんだけど、どうもあのボーッとしている時に「気持ちよかった」じゃないか?結果は出ないんだけど、なにかを考えてていて、その考えている時間が快感だったんじゃないか?
と思っているんですよ。

人間の脳っていうのは……教わって、理屈や方法がわかる。
自分でプログラムを作りあげる。
その時に快感を感じるようにできているだそうですよ。だから人間の脳が一番活性化してるのは、外から入ってきた情報の処理をしている段階、処理方法を模索している段階だってことらしい。

今の世の中、結果がすべてじゃないですか、結果っていうか成績ですね。プラスに評価される出力です。

……成績出して、評価される。だからうれしかったり、たのしかったりする。そう、みんな思いこんでいますよね。
でもほんとは、成績出せなかったけど、負け惜しみじゃなく、
途中ですごく楽しかったりうれしかったりしているんだと思います。
これ、実感なんだけど、ときどき、企画を思いつくんですよ。
こんな単行本つくったらおもしろいかな、とか、こんな連載やったらおかしい!とかって。

…目がどんどんさえてきちゃって……起き上がって、メモ出してきていろいろ書き付けたりする。
これを書いているときものすごく楽しいんです。

……結果出る前で、これで「成績とれる!」というような、将来を見据えたような理性的なもんじゃない。
とにかく、なんだかワクワクたのしいっている状態ですね。あれ、脳ミソが活性化しているときだったんだなァって。
   (PHP『いまを、生きる』 一部省略しています)
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そういえば、私も先日、チャットで
ごゆっくりさんのyoshikoさんと、
「将来、こんなことしたくて、あんなことしたくて~」と
おしゃべりしていたら、ワクワクしてきて、
このワクワク感が毎日の原動力だな~と思いました。

以前、発達障害を持っている子の就職活動にお付き合いしていた時期があって、
障害が軽いほど、障害枠にも入れず、かといって最初からテキパキ仕事していくのは難しすぎる、即戦力を求める職場が、ゆっくり学ぶ彼らを育てる気持ちを持っていない~という現実の前で苦しみました。

yoshikoさんがおっしゃっている……彼らは職場で傷ついて行き場がなくなると、再チャレンジの意欲がなくなってしまうんですよね。そこをケアするだけでもずいぶん違うような気がします……私もその通り!と感じています。

私が見ていた発達障害のある子も大学まで行ったのに、バイトを2回断られたら、そのまま働きに行くのをやめてしまいました。
発達障害のある子は、障害枠で就職した方が断然いいというけれど、情報が少ないだけでなく、親の見栄もあるし、障害が軽いと障害枠は狭き門。

現実には今の現状では、市を頼っても、きちんと世話してくれるのかどうか……。
軽いアスペルガーの子などは、市の就職支援の場に通いつめてもバイトにつかせることすら難しかったですから。

私は、働きながら自信をつける場が作りたいな~と夢見ています。
子供向けのパンやケーキを作ったり、芸術を楽しんだりする場で、
スタッフとして発達障害を持った若者が、
働く技術を教わりながら社会に出でる準備ができる場が作りたいんです。
再チャレンジへの勇気を作れる場があれば……と思っています。

今、お手伝いします~と言ってくださっている方々が
どんどん増えているので、いつか
場所が確保できたら実現したいと思っています♪

まあ、今は考えてワクワク~の状態ですけど楽しいですね。

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1 コメント

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Unknown (つばめ)
2010-02-27 12:03:29
大好きなポケモンのDVDを見ていた息子。
その横で、私はPCを開いてオンライン教室を見ていました。

すると、動画のBGMが流れたとたんに「僕も虹色教室見たい~!!」と息子がすごい勢いですっ飛んできました。
“過集中じゃないか?”とこちらが心配するほど夢中になってしまうDVDを途中で放り出して来るなんて…!
初めて虹色教室へ行った時は、ブロックを見本通りに作ることも出来なかった息子が…!
ブロック大好き♪になってくれたんだなぁと感動してしまいました。

オンライン教室の動画を見ながら、ひとりでブロックを作っていた息子が下の階から私を呼んでいます。
きっと手伝って欲しい箇所が出てきたのでしょう(笑)
これも先生のおかげです。
本当にありがとうございます!!

息子の就職活動のことを思うと、不安な気持ちはないと言えば嘘になりますが…
ワクワク感は人一倍ある息子なので、そのような良いところを大事に大事に育てていきたいと思います
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