虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ブロック講座16日目 九九を具現化した九九タワー ・合体メカ ・屋根のあるお家 遊園地

2012-12-27 15:49:54 | レゴ デュプロ ブロック

小学2年生の★くんが作ってくれている九九タワー。

お家でお母さんと九九タワー作りにチャレンジし、途中で内部を空洞化したり、新しいブロックを

買い足したり、どうしてもブロックが足りなくてギブアップしそうになったりしながらも、

「もうちょっともうちょっと」「どうしても完成させたい!」とがんばりぬいて作ったそうです。

それにしても大量のブロック……。

「中学入試の立方体に断面図を推理する問題や

四方から見た図から体積や表面積を考える問題や規則性の問題などを

楽しく学ぶのに役立ちますよ」という話をすると、

「無駄になるかと思いました~」と★くんのお母さんはほっとした様子で

笑っておられました。

「すごいね~。教室のみんなにも見せてあげたいわ」という話をしていたら、

「いいよ、作ってあげるよ」と★くん。

といっても、ブロックがどの色も無限にあるのなら簡単に作れるのですが、

作り始める時点で、ブロックの数を最小限にとどめる方法を考えながら作っていかなくてはならないのです。

家ではブロックの箱がちょうど空洞部分にはまったそうですが

虹色教室にはそれらしい箱がありません。

 

しっかりした紙箱をカッターで適切なサイズに切って、

見える面の一部を赤いシールで覆ってカモフラージュして

作ることにしました。

★くんはこれまで虹色教室のワークショップに何度か参加してくれている子です。

幼稚園児の頃、初めて作った作品は、段ボール箱の内部をビー玉が滑っていくコースター。

その後も見えない部分を推理しながら作る工作が続いていました。

2年生の今、九九タワーを作りながら

数を最小に抑えるためにさまざまな方法を駆使して

根気よく作業していく★くんの知恵に

すごく感動してしまいました。

6歳の仲良しの女の子ふたり組の作品です。

どちらの子も2階、3階……とどんどん高くしていったり、

屋根などを階段状に作るのに一生懸命でした。

エレベーターも、「まだまだ、高さが足りない、まだまだ」と言いながら、

どんどん作って、はっとするほど立派にできあがっていました。

 

が、なぜかこのおふたりさん、すごい努力家で慎重にていねいに作品を作るのに、

移動する際は大雑把。

できたとたんにはしゃいで、ぴょんぴょん跳ねるように移動したため、

せっかく作ったばかりの作品が、半壊してしまいました。

 

その後も、大騒ぎしながらも、手抜きもせずにまたがんばって作りなおし、そして

再びはしゃいで、うろうろしては、自分たちのすてきな作品をガラガラと崩す……をエンドレスに繰り返し、

親御さんたちが参観に見えてからも、

それが続いていました。

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小学1年生の●くんはさまざまな種類の戦闘機のメカと

鳥の巣型の基地を作ってくれていたのですが、

写真を撮りそびれてしまいました。

そこで●くんがお家で作ってきてくれている合体メカの

変形過程の解説書を紹介しますね。

ひとつひとつ名前をつけているそうです。

 

パワーの数値や技についての説明がぎっしり書きこまれています。

年中さんの☆ちゃんとわたしの合作です。遊園地内の汽車は、途中で水の中をくぐっていきます。

車型のブランコは昨日

午後の部(まだ記事をアップできていないので近いうちにしますね)

の親御さんが3歳の子に作ってあげていたアイデアをまねさせていただきました。


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2 コメント

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ありがとうございました (アキコ)
2012-12-28 10:04:28
奈緒美先生、ブロック教室ではお世話になりました。
ちょうど、1年ほど前、
「九九を教えてもいいでしょうか」と奈緒美先生に
質問したとき、先生は、
「みんなが覚えているから、と焦って教えるのではなく、なにかしら興味をもてるようになってからのほうが伸びますよ」
と教えてくださったのが心にずっとひびいていました。

2年生の秋から九九が始まり、目にみえるかたちに
してみよう、と作り始めたのがきっかけでした。
2の段は自分の膝より低いのに、9の段は背たけを超すことに驚いていました。

先日、ボードゲームをしていたら、
3×0.2 をする場面があり、
「あれ?なぜ掛けているのに答が減るの?」
と聞かれて困りました。筆算で教えたらきっと簡単なんだと思いますが、何か自分で考えてほしいなあ、と理由は保留しています。が、すぐ教えたく
なります・・・。悪いくせです。

奈緒美先生、今年もお世話になりました。どうかお身体をご自愛ください。来年もよろしくお願いします。
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Unknown (ぴーなつ)
2012-12-30 03:22:08
先日はレッスンありがとうございました。
過去2回 参加したレッスンで「何か得てほしい」という私の欲が(無欲で臨むつもりがなかなか実際には難しく 
笑)伝わってか、今回のレッスンへの参加も尻込みしていた娘ですが
「ママがいなかったから楽しかったよ!」とのことでした f(^^;)

娘が2歳のころから、ずっとほぼ毎日虹色教室通信を読みながらここまできました。
娘が6歳の今、やっと私も記事のおかげで少しは成長したのかな?と
今回のレッスンに参加して、そう思えました。

「どうだった???」と色々聞きだしたい気持ちは、前ほど感じませんでした。
レッスンのことにはあまり私からは触れないようにしています。
たくさん、自分から話してくれる子もいるのでしょうけれど
うちの子はそうではないし、詮索されるような気にさせてしまいそうなので
本人の内側から、こぼれてくるまで、そっとしておこうと思えるようになりました。

教室ではたくさん、ブロックに動きを生み出す方法を教えていただきましたが
娘はまだまだそこへはレベルが達さないようではあります。
でも、いつか良いタイミングが来たときに使えるようにと 私自身のストックにします!

一緒に参加のお兄ちゃん達や お友達のブロック製作の様子
別の日のレッスンの同い年くらいあるいは年下の子供たちの 素晴らしい製作や
それにまつわる 意欲・勘・センスなどなど・・・
とてもまぶしくて、羨ましく拝見していますが
わが娘のアウトプットというと、小さいわ、遅いわ、分かりづらいわ
大して目をひくものは作らず、繰り返しが多く、発展がなかなかなくて 
これまでならじれったいばかりで 娘なりの進歩になかなか私が気付けなかったですが
気をつけて見ていると 今回のレッスンで、自分なりの着眼点でたくさん吸収してきたんだなぁと感じます。

私からは「ブロックやろう」とは言わないようにしています。
娘からの動きをじっと待つ作戦?の方が良いようです。
私がさせたいこと、ではなく、娘のアンテナに引っかかったこと、娘がしたいと思うことはなんだろうと
やっと思えるようになった気がします。

あれから、勝手にブロックをちょこちょこといじり、その作品には少しずつレッスンで目にしたものが
小さな変化となって表れています。
また、自分でブロックを出してきて、何かを作り、
写真にとり、印刷の仕方までさっさと覚えてノートに貼って
タイトルを書きこみ始めました。(完全に一緒に参加のお兄ちゃんの影響です) 

これだけでも、すごいすごい!
九九タワーも強く印象に残ったようです!

遠方から参加のお母様方ともたくさんお話できて
親子ともにたくさん刺激をいただきました。
年末のギリギリまで使って、こうして機会を作ってくださり、
ほんとうにありがとうございます。

年末年始、大変冷え込むようですが
どうぞご自愛ください。
そして、良いお年をお迎えください。

追伸:質問・・・
●各タイプによって、着目してあげたいこと、共感してあげたいところ、声かけ
 子供の行為の成果やまたその過程において どんなポイントがありますか?
   たとえば直観タイプの私はすぐ「発想」に着目してしまい、
感覚タイプの娘が見てほしいこと、認めてほしいことと若干ずれているような気がします。
   細かい差異などに気がついたり、それを表現しているとき・・というようなところがツボ?
   
●「感情タイプの子は感覚を通してしか思考にたどりつかない」というようなことを先生がおっしゃったように思いますが(内容を聞きちがえているかもしれません)
これは機能の発達の順番のような意味ですか?  
どのタイプにも言える法則のようなものがありますか?
子供の得意・不得意をどのように見守ったり、また成長の見通しだったり、今どんな働きかけが良いのかを考える参考になればと思います。

またいつか良いタイミングがあれば・・・・(^^)
よろしくお願いします。 

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