虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

やんちゃくんをどうしつけたらいいでしょう?

2010-06-29 09:34:33 | 記事のまとめ(リンク)
声が大きい、自己主張が激しい、剣を振り回したり鉄砲のおもちゃで遊ぶのが好き、お友達からすぐ物を取り上げる、年中けんかしている、
親に言い返す、
物を取ったあと「●ちゃんのだよ。ちょうだいって取ってもいいのかな?」とたずねると、ちゅうちょなく「いいの!」と答える。
誰にでも話しかけていき、主張して、結局みんなからちやほやされがち

といったやんちゃタイプの子も、虹色教室には
たくさんいます。
私との相性が比較的いいので、虹色教室ではこのタイプの子の問題は
ほとんど起こりませんが、
親御さんのそうしたやんちゃくんへの対応には
「問題あり」と感じることが大いにあります。

私とその子で過している限り、快活さ、リーダーシップ、決断力、強い意志、
やりぬくエネルギー、何にでも食いついてくる好奇心、疲れ知らず、機敏、集中力、潔さ、

といったそうしたやんちゃタイプの子の良いところが全面に出ているのに、
お母さんかもしくは他の大人たちのいるところでは、

わがままさ、自己コントロールができない、乱暴、大人への反抗、無視。
強がり、かんしゃく、しつこさ、その場の快楽的な楽しみばかり追う
暴力的な遊びばかり好む、あまのじゃく、

といったやんちゃくんの負の部分がどんどん引き出されてくることがよくあるのです。

どうして、同じひとりの外向型のやんちゃなタイプの子が、
こんなにも良い子であったり
困った子であったりするのでしょう?


私は現在の日本のお母さん、お父さんのこのやんちゃタイプの子に対する対応の仕方が
他のタイプの子の子育ての中でもきわだってまずい場合が、
よ~くあるからだと思っています。

やんちゃくんを相手するとき、周囲の大人がしるす必要がある態度は、

快活さ、リーダーシップ、決断力、強い意志、
やりぬくエネルギー、好奇心、疲れ知らず、機敏、集中力、潔さ

といった態度だと思っています。
やんちゃくんって親が、どうしようかな~と迷いのある態度で、
叱っていると、
相手の許容範囲の限界まで……時にはそれを超えて、
自分の我を通してくるものです。

大人がハキハキしない決断できない態度だと、その隙を
見つけてワガママの限りをつくしてきます。

けれども意志がはっきりしていて、ぶれたり揺れたりしない相手には、
気持ちがいいほど「潔い」態度で返してきます。

日本は、集団の色によって子どもに求める態度がコロコロ変わるので、
このやんちゃくんタイプの子が親から見れば最低最悪の態度を、一番得した、うまくいった方法と誤解して、習得していきます。

「やめなさい」と言っても、しつこく悪さを繰り返すときは、
「●と○とどちらがいいの?」と質問して、子どもに選ばせて、子どもが
選んだ方をぐずぐずせずに実行します。
そうしたとき、できるだけ創造的でユーモアのある解決法もひとつ用意しておくと、
子どものかたくなになった心がほぐれて、気持ちを切り替えて良い選択をしやすくなります。

日本風子育てでまずいな~と思うのは、こうしたとき、子どもが
大人がすすめる方法じゃないものを選んで、
最終的に悲しい損した気持ちになっているときに、
「ほら、お母さんが言った通りでしょう?」などと、いやみっぽく
潔い態度から程遠い言葉を吐いてしまうことです。
これだと、「どっちにする?」という質問の答えは、お母さんの気持ちや判断によってきまるもの……と教え込んでいくことになりますよね。

また、遊びのあとで、たくさんもめたけれど
子どもなりに我慢もした時間のあとで、
「は~ぁ~」やれやれ……といった、ため息のような
今日もあなたのせいで疲れたわ~というメッセージを送ってしまうことです。
それよりも、ちょっとでも我慢できたのならそこにスポットを当てて
自分のイメージを作っていきやすいように、
終わりには「きちんと良い判断ができたね。~のときは、お兄さんだったね」と誇らしい気持ちになれるような言葉をかけます。

そうしたときは私は、2つの視点でその子に接します。

たとえば、おもちゃを投げてふざけることを繰り返す場合、

投げるのをやめて楽しくおもちゃで遊ぶか、子どもにはつまらない地味な遊び道具と交換するかを選ばせる……など、まず子どもに自分で自分の態度を選んでコントロールできるような選択をさせて、悪いことが及ぼす悪い結果を体感させて、学ばせます。
そのかわり、いやみを言ったり、普段から実行しない脅し文句は使いません。

また、投げてふざけるには、
やんちゃくんの体力にすれば、遊ぶスペースが室内で狭すぎたり、
運動不足だったりすることがありますから、
その子にとって必要な環境が整うようにします。

また、大きな声を出す、投げるなどひとつひとつのことが、
より上手になって、上手にコントロールできるように教えます。

たとえば、剣やゴムでっぽうなどの使い方を教えて
危なくないように意識を集中して扱えるようにしていきます。

乱暴だから……とこうしたおもちゃを与えないでいると、
いつまでも力をコントロールできずに、めちゃめちゃで破壊的な遊び方ばかりしてしまいます。
そうではなく、遊びでも、スポーツでも極めさせて、
自尊心を高めて、自分の強い力を無駄に使うことのばかばかしさを教えるのです。

何かが上手になると、それまでのワガママな態度は
子どもにとってたちまち赤ちゃんぽい魅力の薄いものに感じられてきます。

強いエネルギーを抑えるのではなく、
磨きをかけて上手に扱う方法を教えるのです。

こうしたことは、方法ばかりにとらわれても
親がその「本質的なこと」を体得できないうちは
うまく子どもに伝わらないと思います。

やんちゃくんというのは、スーパーヒーローに育てる可能性と
悪のヒーローに育てる可能性の二つを持った子です。

もし大人が想像力を豊かにして、

子どもの中にスーパーヒーローの
性質のいくつかを見出して、それが育つスペースを与えずに、

悪のヒーローの部分ばかり指摘して、子どもをそちらに導いていくなら
そのようにしか「なりようがない」ですよね。

もし親御さんが「わたしはすなおでかわいいあかちゃんと、言うことをきくペットと、優しいお父さんとお母さんが登場する「ままごとあそびの世界」が好きだから、
ヒーロー物は私の世界の登場人物として認めない!」という
態度でこのやんちゃくんに接したなら、
やんちゃくんはこの「ままごと世界をぶっつぶしにくる悪のヒーロー」にしか
なりようがありません。

現代は、日本中の大人が、ガキ大将も、
やんちゃな子ども軍団も、汚れてどろんこの子も、
けんかばかりして次第に人の気持ちがわかってくる子も、挫折して根気を学んでいく子も「子ども」というイメージから、追い出し抹消して、

CMに出てくるキラキラ光る夢の世界の子ども
大人の話をワクワクして聞く子
素直でてきぱきした子だけ
しか認めませんというルールを、

お家でも公園でも幼稚園でも小学校でも勝手に作り上げて
子どもに押し付けがちです。

でもそれって、
日本にはウルトラマンもスーパーマンもいらない、「ママ」の言葉に
有無を言わずに従う子だけが必要です。

と子どもたちにメッセージを伝えていることにはならないでしょうか?

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「愛情の次にたいせつな子育てのルール」主婦の友社
によると、
子どもに接する態度で親がミスを犯すと、

子どもが「親の関心をひくための戦い」に夢中になって、
何を言っても聞く耳持たない状況に陥ってしまうことがあるそうなのです。

そこで、してはならない子育てのミスを紹介しますね。

愚痴をこぼす親(子どもの態度が悪いと文句ばかり言う親)

子どもは愚痴を言われるたびに、「ママはぼく(私)のことがいやなんだ。もっと悪いことをして、ママの注意をひかなくては…」と
なるそうです。

「なぜ、こんなことをするの?」と聞く親。
親の怒りを感じた子は「自分は受け入れられていない」と思い、
親が困っていると感じた子は「自分の方が優位な立場だ」と
思うそうです。

お願いをする親

子どもがやってもやらなくても同じ結果になる指示を出す親
「☆ちゃん。片付けなさい!」
☆ちゃん、無視。
「☆ちゃん、片付けなさい」
☆ちゃん、無視。
といった子どもに指示を出し、子どもが従わないことを容認していると、
「親が自分に要求することはあまり重要なことではない」と思うそうです。
徹底しない指示や要求を繰り返すと、子どもは親の言うことを
まったくきかなくなる危険性があるそうです。

予告を実行しない親

おどすけれど、おどしておしまい。
予告の乱用は、「親の言うことを聞くべきではない、と
教え込む」のと同じだそうです。

無視する親
問題行動を見て見ぬふりをするのは、
子どもの行動だけでなく人格を無視することにもつながります。

子どもを非難する親
脅かす親 罰する親
体罰は親子の信頼関係を破壊します。

こうしてミスを並べていると、ならどうすれば良いの…・?
と悩んでしまう方もいますよね。
↑の間違いを、「受容」や「愛情」と間違って捉えている
方もいるかもしれません。

今回はくわしく、正しいルールのしるし方を紹介できないのですが、
簡単に言うと…

子育ての基本は「愛情」と「手本」をしるすことなのだそうです。
でも、それだけでは子どもは言うことを聞きません。
そこで必要なのが、「しつけのテクニック」です。

こうした子育て技術を具体的に伝えていける子ども向けの施設ができたらよいな♪と思っています。

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-06-29 21:43:34
まさしくこういったやんちゃな子の両面をもつお友達(小1)がいます。その子のご両親は、一見悪さばかりしてるように見えるその子を、大きい視野から捕らえて常に良い面も見ておられ言葉にされており、私は尊敬しています。

しかし、実際のその男の子は無抵抗なお友達を執拗にたたく、蹴る、突き倒す、よその親に悪態をつく、親にうそをつくなど親の前では見せない態度をとります。

ガッツや明るさ、人を惹きつける魅力など良い面も目立ち、いずれスーパーヒーローになるんだろうとは思うのですが、今現在、怪我をさせかねないような行動が目立つ場合、周りの大人としてはどのような姿勢で付き合えばよいのでしょうか?
Unknown (オバラ)
2010-06-29 23:15:57
3歳前のやんちゃな子供へのしつけで、してはならない子育てのミスの悪循環から抜け出せずにいます。 正しいルールのしるし方、しつけのテクニックとはどのような方法なのか、大変興味深く思っております。

しつけのテクニック! (おもちん)
2010-06-30 09:34:42
しつけのテクニック、とても興味があります。対子どもへのテクニックとともに、親が自分自身の感情(この例なら「私のままごとの世界が傷つけられた」というショック)を手放すテクニックも同時に学べたらいいな、と思います。

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