虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

考える力を育むブロック遊び 

2016-08-31 20:45:23 | デュプロブロック

昨日からブロック講座をはじめています。親子で参加していただく形なので、

ちょっと詰め込み過ぎですが、

推理力を引き出すブロックの遊び方、科学的な力を利用する方法、

男の子に人気の作品群、女の子が喜ぶ作品群、

敏感期の子とブロックの関わり、文字への興味を育む遊び方、ブロックで知育玩具を作る方法

などを一気に学んでいただいています。

2時間あると、合体ロボ、ビー玉コースター、エレベーター、ドールハウス、爆弾、足が動く昆虫、果物の形の宝箱、

本当にボールが打てるバッティングマシーン、ベルトコンベアーのある工場、開閉するドア、回転ずし屋さん、

ガチャポン、自動販売機、空飛ぶロケット、テレビ、動く動物園、知育パズルと算数パズル、知育ゲームなど

けっこうたくさん作れました。

実際に作るところを見ていただいたり自分で作っていただいたりすると

すぐにコツが飲み込めたようです。

(これまで2回、ブロック講座を開いていますが、流れ上、

それぞれ2つくらい見ていただけなかったものがあります。また教室に来る機会があれば、

作り方を知りたいものを申し出てくださいね。)

 

ブロック講座でのひとこま。

2歳児の親御さんたちのグループで、

穴を利用して、さまざまなしかけを作る方法を学んでいた時のこと。

 

「『穴を棒でふさいで、棒を動かすことで小物が下に落ちる』というシンプルな

しかけで子どもが熱心に遊びだしたら、次はどうしますか?」とたずねました。

すると、参加しておられたパパさんが、こんな面白いおもちゃを作っていました。

さまざまな方向から差し込まれた棒を

上から順番に引きぬくと、ビー玉がだんだん下におりてきます。

そこの娘ちゃんが、不思議そうにしかけを覗きこみながら遊んでいると、

赤ちゃんが興味しんしんに近づいてきて、引っ込んだり出てきたりするブロックの棒

を触りだしました。

棒が引っ込むと、穴に指を入れて取り出そうとする姿に

一同、大笑い。

 

 

こちらは2歳のBくんとお母さんの作品。

棒を入れる穴のサイズが少し大きいだけで、

それまでにない面白い動きが生まれていました。

お母さんが上の穴からあひるを入れると、

Bくんが棒を押す時に、あひるが棒に乗って出てくるのです。

このしかけで『ハト時計』を作ることができるかもしれませんね。

 

最初のシンプルなアイデアを、知恵を絞って

少しだけ発展させるようにして遊ぶと、子どももいっしょになって

考えるようになっていきます。

ちょっとしたアクシデントも知恵を使う好機です。

上の写真は、最初、開閉する扉がついた

駐車場だったのですが、Cくんが入口を黄色いブロックで埋めてしまいました。

これでは車を入れることができません。

でも、これを見た時、わたしは面白いアイデアを思いつきました。

先っぽにCくんが埋めた黄色いブロックの形をつけた

鍵を作ると、「鍵をしめると、ドアが開閉できない」「鍵を開けると、扉が動くようになる」

という遊びができるな……と。

こんな風に、「中に入れない」という困った状況も、創造的に解決する姿を見せると、

子どもは子どもで、新たなアイデアを試してみようとします。

 

ブロック遊びをする時は、「子どもに作り方を教える」のではなく、

「子どもといっしょに知恵を絞ることや問題を解決することを楽しもう」という気持ちで

関わるのがいいかもしれません。

平たいブロックの板も、板に乗せる向きによって

たちまち立体的な作品になります。

階段をつけたり、エレベーターをつけたりすると、

子どもは空間を自在に使って遊びだします。

荷物を引きあげる道具も取り付けました。

 

「3階から2階に下りるのはどうすればいいでしょう?」と相談をいただいたので、

らせん状の階段を作る方法を見ていただくと、

思わぬ解決法があるもの……ととても面白がっていただきました。

空間を複雑に使った作品は、遊びをわくわくするものにしてくれます。

子どもは自然に階段や家具や入口などを付け加えるように

なると思います。

 

ブロック講座の3回目と4回目が終わりました。

子どもだけのレッスンに、最後に親御さんたちに見学していただく形の4組と違って、

親子講座で4組は多かったかな……と反省。狭くて居心地が悪く感じた子もいるかもしれません。

次回、親子講座を開く時は、理想は2組、多くて3組までにしようと思っています。

 

それでは、ブロック講座の様子を……。

年長のAちゃんの『科学館』。Aちゃんは教室の定期的なレッスンに通ってくれている子です。

「ブロックで磁石を使って遊ぶ方法が知りたい」と、自分で磁石を持参していました。

ドールハウスの作り方を説明した後で、

「これをレストランにしてもいいし、駅のビルにしてもいいよ」と説明していると、

「科学館にしたい」と即決しました。Aちゃんは以前、教室で科学館に出かけたことがあるのです。

その時、感動したあれやこれやを作ってみたかったのでしょう。

そこで、科学館で、「確かあんなの見た……こんなのあったな……」というものを、

ブロックで作ったお家に組み込む方法を教えることにしました。

 

科学館には、磁石のしくみ、光のしくみ、音のしくみ、空気のしくみなどを学べるコーナーがあります。

どれもお家にあるちょっとした小道具で再現することができそうですね。

 

キーライト(100円グッズ)を使って、投影機を作ってみました。

丸いチーズの空き容器に穴を開けて、

セロテープを両面から貼ってマジックで絵を描きます。

丸い箱の中心にモールや針金入りリボンを通すと、ブロックに装着可能になります。

くるくる回転させながら、壁に絵を映します。

回転させることができる投影機の作り方を教えながら、

いつも子どもたちが何かに夢中になった際に投げかける質問をしました。

「このアイデアが面白いなと思ったら、次に発展させるために

どんなことをしてみたらいいと思う?」

 

(この質問は、この言葉通りたずねるのではなくて、子どもの理解する力によって、

言葉を介さずに伝えることもあるのですが、

今回は親御さんもおられたので、大人向けにそうした質問にしました。)

 

発展させる方法1

<縦のものを横にしてみる>

縦のものを横にしたり、ひっくり返したりすると、

全く新しい使い方を発見することがあります。

下の写真は、投影機とほぼ同じ仕組みで

磁石の力でモールの花が咲くようにしたもの。

科学館にこんな展示物があったので。

 

上の写真はAちゃんが考えた投影のしくみ。

白い壁の部分に流れるような映像が映っていました。

 もしこのわっかの中央に白い塔を置いたら、

全方向から投影する道具ができるかもしれませんね。

ブロックの内部に磁石と折った紙を入れると、

こんな風に金属がひっつくブロックができあがります。

お家の上のガムマシーンの一部を乗せたBちゃん。

 

<知っていることや学んだことを2つ以上組み合わせる>

2つ以上、アイデアを組み合わせると、

たちまち面白いものができあがります。

ブロック講座でまなんだばかりの

ガムマシーンの上部まで、ビー玉を送り届ける装置と組み合わせると、

たちまちすてきなしかけができあがりました。

上の写真も、ブロック講座で学んだばかりの

昆虫やロボットの動く手足の作り方を

ドールハウスにひっつけたことでできた面白い道具です。

椅子に座っている子のところに

ロボットアームがドーナツを届けています。

機械化した未来の家を作っていくのも楽しいですね。

 

次回に続きます。

 

ブロック講座に参加した方からいただいた感想をひとつ紹介させていただきます。

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ブロック講座
本当にありがとうございました。
親子で受講できたので、
私の方が、特に、勉強になりました!

レゴデュプロは、
もともと持っていましたが
虹色通信を拝読させていただくように
なってからは、
足繁くリサイクルショップに通い
作りたい物がなんでも作れるように
数を増やして、
どんな大物も作れるほどに
なっていました。
その為か、子どもたちは
更にブロックが大好きになりました。

しかし、
好き勝手に組み立てて
ユニークな物を作る事から
あまり発展せず、
私は私で、頭も硬くなっている為?(笑)
動物などしか思いつかず…
それを、子どもが真似て作ったり…
と、そんな感じで…

虹色通信を読ませていただいて
いつも感心するような
ブロックの使い方、知ってはいたのですが、実際に見ると
更に分かりやすかったです。

ブロックを横に使ったり、
逆さまにしたり、動くようにしたり…
感動仕切りでした!
それから、教材としての使い方も
もっと活用していきたいです。
つい、色んな教材に手を出してしまうのですが、こんな風に身近なレゴで
視覚的に入ると、身につき方が
違うように感じました。
私は算数が苦手だったのですが、
今日は、面白いなぁと感じました。
そうやって、子どもたちにも
算数、数学…考えることや学ぶことは、
楽しいんだと、感じて欲しいです。

質問してみたいことは
いつも沢山あるような気がするのに
いざとなると、なんだか
胸がいっぱいでありがた過ぎて(笑)
ただ何でも少しでも、吸収できれば
それで満足です。
子どもも、回を重ねるごとに
虹色教室が楽しいから、
次はいつ行くの?と…
子育て、教育、子どもへのまなざし、
勉強だけじゃなく、親としてのスキルまで教えてくださり、
本当に感謝しています。
長い目で見れる親になりたいと
思っています。

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