4年生の☆ちゃんのレッスンです。
3ケタ÷2ケタの計算で、少し困惑している模様。
お金を使って、だいたいこれくらいの数で割れるかな~という
おおよその数を設定する練習をしています。
アスペルガー症候群の☆ちゃんは、
「318円がだいたい300円くらいで、
こういうものが買えそうだ」という日常で把握している数の感性が
無に等しいです。
「312円が318円になっても、たいしてうれしくないけど、
312円が381円になるのなら、
50円1枚分は得しているな」とピンとくる感性です。
そのため、割り算のケタ数が増えてくると、
混乱することが多くなってきたのです。
☆ちゃんに、「割られる数の上から2つの数と、2ケタの割る数見比べて、
割れなかったら、3つめの数も入れて、とりあえず最初の数だけ残して後を0にして、
5×1=5 5×2=10 としていけば解けるのよ」
と手順だけを訓練していって
できるようにさせることは可能なのです。
そのように、学校で学んできた算数は
意味がわからないまま丸暗記を積み重ねて、
これまできているのです。
このまま、電話番号を暗記するように
形だけ暗記してできるようになっていく危険を感じて、
根本的な数の感性の弱さを克服する形の
アプローチも大事だと感じています。
◆ お金を見た時に、だいたいがわかる感性、
(「325円って、だいたい何百円なのか。
389円て、だいたい何百円なのか。
82円あるとき、20円のガムがいくつ買えるのかなど)
◆ 指1本を10円として、9の指を90円と考え、
目で手を見ながら、90÷30ができる感性
などを育てていくことが大事だと考えています。