虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

計算をする上で必要な日常の感性

2011-10-26 12:56:47 | 算数

4年生の☆ちゃんのレッスンです。

3ケタ÷2ケタの計算で、少し困惑している模様。

お金を使って、だいたいこれくらいの数で割れるかな~という

おおよその数を設定する練習をしています。

アスペルガー症候群の☆ちゃんは、

「318円がだいたい300円くらいで、

こういうものが買えそうだ」という日常で把握している数の感性が

無に等しいです。

「312円が318円になっても、たいしてうれしくないけど、

312円が381円になるのなら、

50円1枚分は得しているな」とピンとくる感性です。

そのため、割り算のケタ数が増えてくると、

混乱することが多くなってきたのです。

 

☆ちゃんに、「割られる数の上から2つの数と、2ケタの割る数見比べて、

割れなかったら、3つめの数も入れて、とりあえず最初の数だけ残して後を0にして、

5×1=5 5×2=10 としていけば解けるのよ」

と手順だけを訓練していって

できるようにさせることは可能なのです。

そのように、学校で学んできた算数は

意味がわからないまま丸暗記を積み重ねて、

これまできているのです。

このまま、電話番号を暗記するように

形だけ暗記してできるようになっていく危険を感じて、

根本的な数の感性の弱さを克服する形の

アプローチも大事だと感じています。

 

◆ お金を見た時に、だいたいがわかる感性、

(「325円って、だいたい何百円なのか。

389円て、だいたい何百円なのか。

82円あるとき、20円のガムがいくつ買えるのかなど)

 

◆ 指1本を10円として、9の指を90円と考え、

目で手を見ながら、90÷30ができる感性

 

などを育てていくことが大事だと考えています。

 


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