虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

知的な課題が好きな子に育つお母さんの態度 嫌いな子に育つお母さんの態度

2009-06-27 07:03:45 | 教育論 読者の方からのQ&A
虹色教室でたくさんの子どもたちと接していると、
0~3歳の時のお母さんの子どもへの接し方で
その後、知的な課題が好きな子に育ってくるか、嫌がるようになるかが
だいたいわかります。

気がかりがどんなささいなものでも、少しすると必ずといっていいほど目の前の壁となってド~ン!とあらわれるので、
子どもが知的な課題を拒絶しはじめたときに、
もう少し幼い頃、気にかかっていたことをもっとはっきり言葉にしておけばよかったのでは……と反省することもよくあります。

でも学習っぽいことを嫌がるようになる子というのは、能力に遅れのある子よりも
成長がはやく、お母さんお父さんのいろんなことをしてあげたい気持ちを刺激してくれる子が多いので、急速な成長期にささいな気がかりを伝えても
うまく伝わらない場合が多いのです。

(いったん知的な課題を避けるようになっても、
お母さんが気持ちや子どもの環境を少し修正していけば、
幼児期なら自然な知的好奇心が強い状態にもどっていくので、それほど心配いりません)

子どもが知的な課題を嫌がるようになるお母さんの態度と、勉強好きになるお母さんの態度は見たところほとんど区別がつきません。
どちらも優しくしんぼう強く、子どもへの強い愛情が感じられます。
ただひとつだけ少しちがうところがあります。

大きくなると知的な課題に喜んで取り組むようになる子のお母さんは、

子どもが何を喜んでくれるかな~?
喜んでることを何度でもしてあげたい。子どもが機嫌がよくて楽しそうにしていることこそ幸せ♪

という気持ちが子ども自身に伝わるような接し方をしているのです。

知的な課題を嫌がるようになるお母さんは、

子どもが何かができるようになること。マスターすること。
短所が減ること。

に気持ちがいっていることが多いのです。それが子どもに伝わって、子どもの表情に時折、とまどいや不安や緊張が浮かんでいるのです。

また少しでもはやく次のレベルの課題にすすんで欲しいという思いが
子どもが楽しんで繰り返していることが
少し年齢の幼い子の遊びだったり
いつも遊びたがる電車遊びやままごとだったりしたときに、

子どもが選んで好んでしていることをお母さんはよく思っていない

あなたが選ぶもの 好むもの=良くないこと つまらないこと

あなた=つまらない子

という具合に子どもに伝わっていて、自分への自信や信頼感を失い
自信がないからチャレンジしない
チャレンジしないからできないことが増える
の悪循環に陥ってしまいがちなのです。
すると子どもにその場、その場の快感ばかり求める
態度が身についてきます。

子どもを知的な課題を避けるように(勉強嫌いに)育てようと思えば、1~3歳の時期に、
その年齢以上のものを求める
大人の完璧主義を押し付ける
を繰り返せば簡単にそうなります。遊びでもお片づけでもしつけでも、その子の発達段階を超えたことを期待されていると、
最終的には知的な課題全般への消極的な態度となっていきます。

お母さんがそのつもりがなくても、習い事が多いと、よくない体験も増えると思います。幼い子の習い事には要注意です。

きちんと教えることに徹するのは禁物です。

4歳半くらいまでの子には

子どもがやりたいこと9に対し、大人が教えたいことさせたいこと1
くらいのバランスを保つことが大事です。
この比率は、子ども自身が成長にともなって縮めていきます。
自分から、[教えて~!もっとじょうずになりたい!」と言う様になります。

たとえば食事なら、わかりやすいかもしれません。
食べることが好きになってもらいたいのに、
食事に塩を入れすぎるのはおかしいですよね。
おいしいなと思ってもらうことに気持ちが行かず、
よりたくさん塩分を取らせることに気持ちが行くと、そんな奇妙な調理になって、しまいに食事を見るのも嫌!となるのはわかりきっています。
知的な刺激も塩加減、バランスが大事です。
まず「おいしいこと!」つまり「楽しいこと!おもしろいこと!もっとやりたいと感じること」が優先されなければ、知的な課題を目にするだけで逃げ出したい気持ちを育ててしまうのです。

きちんとまとめられていないので、このテーマに関しては
またの機会にもう少しくわしく書きますね。

写真はボランティア先の様子です。
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5 コメント

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Unknown (ともちゅん)
2009-06-27 13:55:14
とても深い内容ですね。
本当に子育てって難しいです。
なおみ先生のブログを参考に正しい働き掛けができるよう頑張っていきたいです。

我が家の娘は、もうすぐ6ヶ月になりますが、主人と私は子供には英語ができるようになってもらいたいと考えているので、そろそろ親子での英語スクールに通おうかと思っております。
月齢が月齢ですので、英語を使って遊ぶという程度でしょうが、やはりまだ早過ぎますでしょうか?
耳が痛い内容でした^^; (ひなママ)
2009-06-27 22:43:35
久しぶりにこちらにお邪魔しました。
読んでいない記事を今読みあさっています^^;

うちの娘ももうすぐ二歳になります。
待望の第1子で、あれもやらせたい!これもやらせたい!と思っていたのが懐かしくもあり、ちょっぴり反省もしています。

娘が生まれたばかりの頃は、教育に関する知識や知育教室の情報に振り回され、すごい頭でっかちになっていた様な気がします。

先生が記事にしていたように、子供によかれと思い、とても早い時期から年に見合わないような知育玩具や絵本を買い与え、興味を示さないと「なんで~?」と落胆していていたものです^^;

先生の記事のおかげで、子供とのかかわりを根本的に見直すことが出来たのは私にとっても娘にとっても本当に良かったと思います。

今後も娘に期待をしすぎず、子供の興味ややりたいとい意思を第一に考え子育てをしていきたいと思っています^^
Unknown (なつゆう)
2009-06-27 22:52:53
自らの過ちを指摘されているようでした。

私は子供に「少しでも成長を見せて欲しい」と望み過ぎていたのかもしれません。
たかが4歳児に・・・

楽しく働きかけ♪のつもりが、いつの間にか見返りを求めたことを子供なりに察知していたのかもしれません。
故にすっかり自分に自信をなくし、新しいことに躊躇するようになってしまいました。

今、気がついてよかったです。

学ぶことは本来楽しいことであると子供に気がついてもらえるよう、そっと見守まもるように心がけます。

私も… (匿名希望)
2009-06-27 23:24:51
この記事を呼んで胸が痛いです…。私も4歳児に期待しすぎてあれこれやらせていました。

その結果、自分の出来ない事、新しい事には全く手を出さなくなり、友達が出来ても「自分もやりたい、出来るようになりたい!」と思わないらしく話をそらしたり、知らん顔していたりしています。
最近ちょうどそんな息子の態度が気になっていました。

そんな状態から「楽しい!もっとやりたい!」と感じられる気持ちを育てられるでしょうか…。修復する方法を教えて下さい。

私は私なりによかれと思ってしてきましたが、なんだか子育てに不安を感じてしまいました。
Unknown (さーたん)
2009-06-28 13:26:18
子供の成長というのはなにか働きかけをしてすぐに表れるというものではないと思っていても、今までは「子どもが何かができるようになること。マスターすること。短所が減ること。」に目がいっていました。大人でも「これはいいな」と思っても楽しくなければ学ぶことができないのと同じですね。
子育てって簡単ではないけど、自分が迷う時などリトマス試験紙のようにはっきりわかるものがあればなーなどと思いますが、気づきというのは自分自身の中から出てくるもの。そう簡単にはいきませんね。
先生の記事は本当に考えさせられます。いつもありがとうございます。

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