科学クラブの3年生の★くんが「潜水艦を作りたいから設計図を描いてきた」
と言いました。
アイフォンで操作し、底に取りつけたネズミ捕りで魚を捕まえるという
壮大な計画のようですが、
取りあえず、教室にあるペットボトルやモーターや電池なんかを用意してあげました。
100円ショップの潜水艦のおもちゃがあったので、それを分解して、
プロペラ等の部品に役立てました。
★くんはモーターに水が触れない作りにするために全力投球していました。
モーターをラップで包み、ペットボトル内に水が入らないようにペットボトル側の隙間も
がっばって埋めていました。
「モーターの線が短いから電池のところに届かない」と落胆していたので、
ビニールの導線を出してあげると、それをつないで、電池を取り付けて
「できた!」とのこと。★くんいわく、完成したらしい。
できた……んでしょうか?
設計図とはかなり違う出来だったようですが、★くんなりに
水中でも水に濡れない状態でモーターが回転してとてもうれしかったようです。
★くんが潜水艦を作っている間、同じく小3の☆くんと●くんは、
ろうそく作りにいそしんでいました。
市販のろうそくを細かく砕いて、空き缶に入れて、
缶を湯につけた状態で温めて溶かします。それをろうそくの型に入れて固めます。
この実験に、ふたりはそれほど乗り気ではありませんでした。
やりたいことがみつからないし、しょうがないから取りあえずそれでもするか……
という感じだったのですが、蝋がジュースのように完全に液体になって、
それを注いだ後で周囲から徐々に固まっていって、
途中で子どもたちいわく「半熟たまごみたい」という過程を経て固まっていくのを
見たとたん、「今度、紫のろうそくと、赤とかの毒の色みたいなので作ってみたい」
「もう一回やらせて」と、すっかりこの実験に夢中になっていました。
結局、3回も蝋を溶かすことになりました。
火傷のないように慎重に扱っています。
ついでに実験の本に載っていた「バターろうそく」も作ってみました。
が、タコ糸にバターがついてしまっていたのかうまく燃やすことができませんでした。
いつも思いますが、失敗から学ぶこともたくさんあります。
3人とも算数タイムもまじめにがんばっていました。自分の思いこみに
引っかからないで、問われていることを正しく読みとって
考えていくのが今の課題です。