女の子たちがグループで遊ぶ姿を観察していると、
年少さんの時点で、(男の子なら年長さん……)
友だちの輪に入って仲良く遊ぼうと思うと、かなり高い人間関係的知能が必要です。
よく言う「空気が読めて」いるかいないかで、
仲間はずれにされたり、女の子集団によるいじめを受けたりする
姿を見かけるのです。
だから女の子は、年少さんまでに人間関係的知能を高めておかなきゃダメ、
環境を状況判断できる力が必要というわけではないのです。
それが苦手な子がいるのはもちろんですし、
そうしたことが苦手な子は、別の部分で非常に優れたところが
ある場合がよくありますから、「個性」の問題で、
優劣とは何ら関係がありません。
けれど、困るのは、お友だちの輪に入れない「本人の悲しさ」や
「自己否定感」です。
それと重要なのは、
その場をおさめる目的だけの親や先生の介入や
アドバイスの言葉を信じ込んで、
友だちに高圧的な態度で接して、よけいに仲間はずれになったり、
本人が嫌な経験をした後にくだした間違った人間関係の解釈が、
成長してからもうまく友だちと遊べなかったり、
自分の良い部分を発揮できない原因になったりすることです。
年少さんの女の子の★ちゃんは、集中力が高く、知能テストのような問題や図形パズルや数の教具を好むかわいらしい女の子です。
力も強く、手先が器用で、はさみを使って次々工作をしたり、
おりがみやお絵かきに熱中するといくらでもやっています。
それが、
大人と子どもの関係だけだと
すばらしい★ちゃんの個性は、
同年の女の子グループでは、仲間はずれになる原因を生みやすいのです。
まだ年少さんですから、嫉妬といった複雑な心理が働いているわけでなく、
単純に★ちゃんが教具に夢中になっているうちに
子ども同士の遊びが次々新しく展開していて、
「入れて~」というときには、「もう、お母さんも赤ちゃんも決まってるから無理~」と言われてしまうことの繰り返しです。
そこで、本人が「好きなこと(知的な課題)をしたら罰のように、お友だちに嫌われる~」と思い込む場合もあります。
★ちゃんが「人と仲良くする方法」として知っているレパートリーは、
何か上手にできたら、お母さんは一生懸命関わってくれる、
お勉強ができると、自分のことを好きになってくれる……
というものなので、お友だちにもいろいろ教えてあげたり、上手にできるところを見せるのですが、逆効果で、それが原因で遊んでもらえなくなるときもしばしばありました。
今、反抗期、真っ只中の年少さんグループ。
「私が、このパズルしてみる?」とたずねると、
「いや~」「やらな~い」「面白くない~」と、とにかく反対してみるのが
楽しくてたまらない様子で、そう言いながらお友達同士
「ね~」「ね~」と結束を強めています。
★ちゃんは、どのように振舞ったら、お友だちと
仲良くできるのかつかみかねていて、お友達が悪ぶってふざけていると、
危ない物を投げるとか、私の頭をたたくなど悪ふざけをエスカレートさせ、
他のお友だちが今度は呆れて、
★ちゃんを避けてしまうほど暴れてしまいます。
それがうまくいかないとみると、
好きでたまらない教具も、お友だちといっしょになって、
「面白くな~い、やりたくな~い」の大合唱に加わって拒絶することで
仲間に入れてもらおうとします。
こんなときに、大人が「正しい」「正しくない」を押し付けて
上から介入して
問題を解決してしまうと、
★ちゃんのお友だちと親しくしていく能力の成長を阻んでしまったり、
見えないいじめの原因を作ってしまうことがあります。
次回に続きます。
web拍手を送る
年少さんの時点で、(男の子なら年長さん……)
友だちの輪に入って仲良く遊ぼうと思うと、かなり高い人間関係的知能が必要です。
よく言う「空気が読めて」いるかいないかで、
仲間はずれにされたり、女の子集団によるいじめを受けたりする
姿を見かけるのです。
だから女の子は、年少さんまでに人間関係的知能を高めておかなきゃダメ、
環境を状況判断できる力が必要というわけではないのです。
それが苦手な子がいるのはもちろんですし、
そうしたことが苦手な子は、別の部分で非常に優れたところが
ある場合がよくありますから、「個性」の問題で、
優劣とは何ら関係がありません。
けれど、困るのは、お友だちの輪に入れない「本人の悲しさ」や
「自己否定感」です。
それと重要なのは、
その場をおさめる目的だけの親や先生の介入や
アドバイスの言葉を信じ込んで、
友だちに高圧的な態度で接して、よけいに仲間はずれになったり、
本人が嫌な経験をした後にくだした間違った人間関係の解釈が、
成長してからもうまく友だちと遊べなかったり、
自分の良い部分を発揮できない原因になったりすることです。
年少さんの女の子の★ちゃんは、集中力が高く、知能テストのような問題や図形パズルや数の教具を好むかわいらしい女の子です。
力も強く、手先が器用で、はさみを使って次々工作をしたり、
おりがみやお絵かきに熱中するといくらでもやっています。
それが、
大人と子どもの関係だけだと
すばらしい★ちゃんの個性は、
同年の女の子グループでは、仲間はずれになる原因を生みやすいのです。
まだ年少さんですから、嫉妬といった複雑な心理が働いているわけでなく、
単純に★ちゃんが教具に夢中になっているうちに
子ども同士の遊びが次々新しく展開していて、
「入れて~」というときには、「もう、お母さんも赤ちゃんも決まってるから無理~」と言われてしまうことの繰り返しです。
そこで、本人が「好きなこと(知的な課題)をしたら罰のように、お友だちに嫌われる~」と思い込む場合もあります。
★ちゃんが「人と仲良くする方法」として知っているレパートリーは、
何か上手にできたら、お母さんは一生懸命関わってくれる、
お勉強ができると、自分のことを好きになってくれる……
というものなので、お友だちにもいろいろ教えてあげたり、上手にできるところを見せるのですが、逆効果で、それが原因で遊んでもらえなくなるときもしばしばありました。
今、反抗期、真っ只中の年少さんグループ。
「私が、このパズルしてみる?」とたずねると、
「いや~」「やらな~い」「面白くない~」と、とにかく反対してみるのが
楽しくてたまらない様子で、そう言いながらお友達同士
「ね~」「ね~」と結束を強めています。
★ちゃんは、どのように振舞ったら、お友だちと
仲良くできるのかつかみかねていて、お友達が悪ぶってふざけていると、
危ない物を投げるとか、私の頭をたたくなど悪ふざけをエスカレートさせ、
他のお友だちが今度は呆れて、
★ちゃんを避けてしまうほど暴れてしまいます。
それがうまくいかないとみると、
好きでたまらない教具も、お友だちといっしょになって、
「面白くな~い、やりたくな~い」の大合唱に加わって拒絶することで
仲間に入れてもらおうとします。
こんなときに、大人が「正しい」「正しくない」を押し付けて
上から介入して
問題を解決してしまうと、
★ちゃんのお友だちと親しくしていく能力の成長を阻んでしまったり、
見えないいじめの原因を作ってしまうことがあります。
次回に続きます。
web拍手を送る
そんな娘も無事この春小学校へ入学します。
つづきを楽しみにしています。
家にお友達を何人か呼んで遊ぶ時に
似たような状況になることがあります。
息子が★ちゃんの立場になることもあったり
その逆もあったりします。
その度にどうしたらいいのか悩んで
先生がおっしゃっているようなその場限りの対応をしてしまって
後悔することも度々です。
そんな時に息子にはなんとか後でフォローができても
お友達までには難しかったりするので
遊ばせない方がいいのかなと悩んだりもしています。
なので今回の文章はとても興味深く読ませていただきました。
成長を待ってでも、できれば仲良く遊ばせたいと思っているので
どうしていったらいいのか・・・文章の続きを楽しみにしています。
年中では、5人の自分の個性を自由に出せるグループに入っていたのでとても心地よかったのに
年長になって全員と離れてしまい、居場所がなくなったようです。
私ができる事は、幼稚園の先生に相談することと公園に毎日連れて行くことくらいでした。
公園でも、もちろん最初は知っている子ともケンカをして、もっと荒れ狂ったりしましたが、
どれでもぶつかりあいながら親睦を深めたり、
たくさんの友達との関わりを学んだように思います。
かなり荒療治で大変でしたが、そのおかげで今では(小1ですが)男の子と全力で遊び、女の子とはつかず離れずで遊ぶ技を身に付けたようです。
最終的には、「自分が好き=自信」という気持ちを常に持ち続けられるように親は見守ってあでることしかできません。
先生の続編、楽しみにしています。
ヒトというものの社会性の獲得について、つよく関心があります。
自分の能力を引き出して発展させていくためには、集中力は重要ですが、そのことと他人と良い関係を保つ力には、何ら矛盾はないと思います。ただ、自分に熱中するあまり、他人に共感する力が育ちにくくなるのかなぁと感じています。
うちの息子は、共感性はそもそも、他人への関心がないようなので、一歩一歩できることをしてあげたいと思っています。
私も続編を楽しみにしています。
上の子が幼稚園の時は(入学してからも・・・!)お友達とうまく遊べるかが私の専らの心配事でした。親の目からみるとうまく立ち回れない我が子の行動に毎日ダメ出しして・・・。
幼稚園の先生が知識も対処方法もなおみ先生のようにしてくださったら安心してお任せしていたのに、と今は思います。
幼稚園時代は結局母親の影響が強いのです。
下の子が春から入園ですが、幼稚園時代の人間関係その場でうまく立ち回れなくても問題ない、下積みなのだから・・・と心穏やかに3年間を過ごしたいと思います。
それにしても幼稚園の先生にはこういったことをもっと勉強して欲しいと思います。
母親に対する態度なども(幼稚園の先生も強い母親のいいなりになったりしますしね。)