虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

愛情をかけて可愛がって育てているのに困った言動が増えてくる時 (ユースホステルのレッスンから) 4

2012-07-29 18:29:48 | 幼児教育の基本

部屋を移動する時、わたしは★くんを呼びとめて

軽いけれどちょっとかさばる荷物のひとつを運ぶ手伝いを頼みました。

★くんは一瞬、驚いたような呆れたような表情をして固まっていましたが、

少しすると苦虫をかみつぶしたような顔つきになって、

「どうしておれが持たなきゃいけないんだよ!」と毒づきました。

 

わたしは他の荷物でふさがっている自分の両手を示しながら、

こう静かにたずねました。

「★くん。★くんは、先生には弓矢のおもちゃちょうだい!あれちょうだい!これちょうだい!

って頼んでばっかりで、先生がお願いすることは、

どうしておれがしなくちゃいけないんだよって言うの?」

 

すると★くんはしばらく黙って突っ立っていましたが、急に決心したように

わたしの荷物に手をかけると運びはじめました。

「ありがとう」と言うと、黙ったままずんずん運んでいきます。

★くんはあまりしつこく言わなくても、

自分でどうすべきかわかっている子だな、と感じました。

 

食堂でもこんなことがありました。

食事の準備を手伝うために手を洗うように言っても

★くんは聞こえないふりをしていました。

「食べ物にバイ菌がつくから、ハンドソープでていねいに手を洗ってね」

ともう一度だけ声をかけて様子を見ていると、

むくれた表情で固まっていましたが、少しすると決心したように手洗い場に行って

手を洗っていましたが、洗い終わると濡れた手のまま水しぶきを飛ばして

ふざけ始めました。

「洗面台の横に、手を拭くための紙タオルがあるでしょ。ちゃんと手を拭いて」と一度だけ言って

様子を見ていると、そのまま知らんふりしてどこかへ行きかけたものの、

急に決意した様子で紙タオルで手を拭きに行っていました。

 

★くんの内面では、

指示に従うべきか無視するべきか

葛藤しているのがよくわかるのですが、

その都度、しつこく言われなくてもより正しい態度を選べているようです。

 

次回に続きます。

 

コメント   この記事についてブログを書く
« 分子模型作り | トップ | 愛情をかけて可愛がって育て... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

幼児教育の基本」カテゴリの最新記事