虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

少し難しくなるとやりたがらない子、難しそうだと思うと最初からしない子にどう接したらいい 2? 

2019-04-11 21:04:05 | 算数

(↑ ユースホステルにて)

 

「難しそうだからやめておく」という子が、

考えることをめんどくさがったり考えるのが苦手だったりする子だった場合、

ただ成長を待って見守るだけではダメかな、と思っていることを書きました。

 

それなら、どうすればいいのかというと、

まず考えることを避けるいくつかの理由をできるだけ正確に把握するようにします。

 

考えることを避ける子の中には、親子の1対1の会話の量が少ないために

語彙量が足りなくて、問われている内容がイメージできない子がいます。

できるようにするためにプリントやワークをさせることや

他の子らよりできない何かを練習させることしか、親御さんの頭にないままだと、

いやいややらせるうちに自信をなくしたり、大の学習嫌いになってしまいがちです。

遊びや日常のひとこまひとこまで、よりていねいに言葉を伝えたり、

子どもとの会話を楽しんだりすることが大事なのではないでしょうか。

言葉からイメージする力が足りない子らと遊ぶ時、

わたしは言うまでもなく当たり前のこともいちいち言葉にしたり、

クイズにしたりします。

「お母さんはどこに行ったの?」と聞かれたら、「お母さんは買い物に行ったのかも

しれないね。そうだ、○ちゃんが教室で遊んでいる間にシャンプーがなくなっていたから

買ってこようって思っているかもよ。

レジのところで洗剤の箱をはいって渡して、お財布からお金を出して、おつりを

もらっているかも。お風呂に入った時、シャンプーがなくて、リンスしかなかったら、

どうなるかな?リンスで洗えばいいか……?」といった話をしたり、

子どもがミニカーを並べて遊んでいたら、「暑い暑い。今日はとっても暑い日ね。

今は冬なの?それとも秋?」とたずねたり、いっしょに信号を確認したり、

車のガソリンの残り具合を相談してガソリンスタンドに行くことにしたりします。

「どちらが」とか、「1番、2番目に~、3番目に~」とか、

「向かいあわせにおいてね」とか、「半分にしないと……」とか「○○くんの道路の車を

全部あわせたのより先生の駐車場の車の方が多いよ」といった話をしたりします。

子どもがアニメのキャラクターが好きなら、アニメの話題で、こうしたさまざまな

言葉に触れられるように気をつけています。また、子どもが思わず、「こうだよ」と

説明したくなるような問いかけや会話を目指しています。

 

考えようとしない子には、自分の身の回りの状況を把握するのが苦手な子もいます。

そうした子にワークでの解き方だけ教えても、あまり意味がないと思っています。

「少し難しくなるとやりたがらない子」には、

それまでの成長の中で、年相応の「向上心」が育っていないように見える子がいます。

 

向上心は自分がやりたいと思ったことにしっかりやって達成感を味わうと高まります。

また、過保護や過干渉な関わりではなく、人として尊重され、

自分の興味や行為を認められるうちに養われていきます。

 

教室の小1のDちゃんと年中のEくんは、

最近、「向上心が育ってきているな」と感じる姉弟です。

DちゃんEくんのお母さんから、この夏休みにお家でしている試みについてうかがって、

子どもの意欲や根気を刺激するすてきなアイデアに感服しました。

家族で、「最近、ラジオ体操ってないよね」という話から、

「家でラジオ体操をしよう」という流れになったそうです。

お母さんがラジオ体操のスタンプカードを作っていると、

Dちゃんも真似て作ったのだとか。

それから毎朝、家族みんなで早起きし、テレビのラジオ体操をつけて、

みんなで体操をしてスタンプを押して、スタンプが10個たまったら、

子どもといっしょにお菓子作りをすることにしたそうです。

お菓子は本の中から好きなひとつを選んで、材料を買いに行くところから。

 

この取り組みをはじめた当初は、「すぐに飽きてしまうかな」と思っていたそうですが、

もう2回お菓子を作って、今も毎日続いているという話です。

 

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