教室では、「水のかさ」について学習するときに、
水のかさを測りながら行う実験をよくします。
今回、「水のかさの問題につまづいています」というひとりの子のお母さんの
報告を受けて、新小学3年生の子たちのグループレッスンで、
尿素の結晶作りをすることにしました。
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<尿素の結晶ができる液体の作り方>
尿素 大さじ 5はい
水 大さじ 5はい
PVAのり 小さじ3ばい
をプラカップに入れてかき混ぜます。
(ジュニア 学研の図鑑 科学の実験より)
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コーヒーフィルターを上の写真のような形に切って
水性マジックで先端に色付けをして、丸めてホッチキスでとめます。
30分~1時間で、こんなにきれいな結晶ができあがりました。
「3500ミリリットルは何デシリットルか?」とか、
「30リットルは何デシリットルか?」といった問題は、
一度できるようになってもうっかりミスをしやすいようです。
プリントで問題を解く前に、水のかさの単位の変換の練習をかねて
ゲーム用のカードを作りました。作るといっても、3×3に折った紙に、
一つの数をリットル、デシリットル、ミリリットルで表したものを
書いていっただけですが……。
きちんと書けたら、正誤をチェック後、はさみで切り取ってカードにしました。
それぞれが作ったカードをバラバラに広げてから、
単位が異なる同じ値のものを3つずつ集めます。
作る際に、3500ミリリットル、35000ミリリットル、350000のように
桁だけが異なるようにすると、単位の変換への理解力を高める良質のカードゲームに
なります。
こんなふうに間違えて集めてしまったときは、どれがどのように
間違っているのか説明します。
dLとLとml、とくにdLは算数が好きだった私もわかっているようですぐ忘れていたことをおぼえています。こういうおぼえられないが、子どもの算数苦手意識につながっているのでしょうか。また図形に苦手意識があって、実際、図形に関しては少し想像力が弱そうです。その他、小学校では即答を求められる場面が多そうなので、お友達と自分を比較して、即答できないから算数嫌だと感じているのかとも感じています。
お姉ちゃんの待ち時間には弟とお借りしたカードで対決しました。手持ちのカードがなくなりそうになったときは心が折れそうになっていましたが、うまく体勢を逆転したときは本当にうれしそうでした。はじめはカードの多い少ないだけにこだわっていましたが、キラカード20点その他カード10点の話をすると、すっかりキラカードのお得感の虜になりました。最後に得点を集計するとき10、20、30と計算できているのには驚きました(190の次はわからなかったですが)
親子で楽しい時間ありがとうございました。