虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもは自分から発信したことを熱心に探求していく 1

2019-05-17 08:12:56 | 3、4歳児

子どもって、どんなにおもしろそうな企画を準備しようと、どれほどすばらしい環境を

整えようと、自分発信で始めたものほど夢中にはならないものです。

それがどんなにささいなことでも、「えっ、それ?」と驚くようなものでも、

自分のアンテナに引っかかって、自分から外に発信したものに

最大の探求心を示します。

じっくり言葉を選んで考えていく姿があるし、

大人の話にもきちんと耳を傾けます。

そんな子どもたちの姿を

3歳6ヶ月のAくん、4歳0ヶ月のBちゃん、4歳1ヶ月のCちゃんのレッスンの様子から

お伝えしますね。

この日はレッスンの時間が午前から午後に切り替わった日で、

お家にいればおやつを食べている時間に教室に着きました。

そのためこれまでならレッスンの合間の休憩時間にたまにおやつを食べる程度のAくんが、

教室に着くなりおやつをほしがり、ラムネを手にして

ただぼんやりとおもちゃをいじって過ごしていました。

 

Aくんがギューッとにぎりしめている小さいラムネの袋を見て、

「今、このラムネはAくんにとって大事なものなんだろうな」と思ったので、

「お菓子はおしまい」と言って取り上げるかわりに、

「Aくん、てんびん作ってラムネをいれてみる?こっちが重いかな?あっちが重いかな?って」

とたずねました。するとAくんはお姉ちゃんの影響か「てんびん」を見たことがあるらしく

急に瞳をきらっとさせてうなずきました。

そこで紙コップに取っ手をつけて、「これを割りばしにひもでつらそうか?」と

たずねました。

するとAくんは、紙コップの取っ手をそのまま割りばしにかけて、

「ここのテープを貼るんだよ」と言いました。

思いもよらなかった斬新なアイデアにびっくり!

正確に量れるとはいえないけど、

これでも物を入れたらきっと傾くはず。

Aくんは自分で割りばしの両端に紙コップをかけてテープで貼りました。

棒の真ん中にひもをテープでつけてあげると、

さっそくAくんは真剣な表情でラムネを一方のコップに入れました。

すると、ひとつぶのラムネでちゃんと一方が下がりました。

Aくんは大はしゃぎ!

全身で喜びを表現していました。

反対のコップにラムネを入れると釣り合い、もうひとつそちらに入れると

今度は入れた側が下がりました。

Cちゃんも興味しんしんでお手伝い。

Aくんは自分の持ってきたラムネでてんびんが動いていることと

自分の考えた直接棒に取っ手をかける方法がうまくいったのが

とにかくうれしくてたまらないようで、

急に工作に積極的になりました。

紙コップにストローを貼って

水が通るところを作ったと説明しました。

そこで、穴をあけたコップをつないで

一方のコップに水を入れると、もうひとつのコップに水がたまっていくようにしました。

すると、何度も水を入れて熱心に観察してから、

「ここに入れたお水が、このストローをツーッといって、

それからこっちからお水がでてくるんだよ。」と

自信満々に説明していました。

(この1分工作の作り方、近いうちに写真に撮って紹介しますね。)

その後、Aくんは算数道具の棚から量りを取ってきて、

いろいろなものを乗せては、針がどううごくか観察していました。

 

この日、Cちゃんは何かの付録なのか紙でできた「ひみつのここたまのお家」を教室に

持ってきて他の子らに見せてあげていました。

Cちゃんがそれは一生懸命みんなに見せていたので、

そのお家の形を観察することをこの日の工作のテーマにしました。

「今日は、おうちの形の作り方を習うよ。

先生の説明を聞いて、同じようにできるかな?」と言うと、

「はい!」「はい!」とみんな大はりきり。

Bちゃんはお手本を見ていて、きちんと再現していました。

 

自分の持ってきた「秘密のここたま」のお家をみんなが作っている状況がうれしくて

たまらないCちゃんは、

「わたしの住んでいるマンションみたいに高い高いお家にしたい」と言いました。

「それならたくさんたくさんお家の形を作らないといけないよ。

みんな手伝ってあげて!」と言うと、

Aくん、Bちゃんと、Bちゃんのお兄ちゃんも手伝って

高い高いマンションができあがりました。

この通りです!

 

3歳になったばかりの頃は、ゲームの最中にうろうろしはじめることも多かった

このグループの子たちも、

いつの間にかルールを守って最後までゲームを楽しむようになってきました。

算数の時間にも、「3つずつくばる」「2つずつくばる」といった指示に従ったり、

「あといくつで10になるか」にきちんと答える姿がありました。

 

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