小2のAくんは、最近、虹色教室に通うことになった自閉っ子の男の子です。
まだひらがなの読みが危ういということで、玉飛ばしゲーム用のひらがなカードを作ったり、
ひらがなの読みを助ける教具を作ったりして学びました。
かなりたくさんのひらがなを読むことができるようになりました。
Aくんは、すぐに何でも、「やって」と、周囲に頼るのが習慣化していて、
「できるようになる」「自分でする」ということが、モチベーションになりにくい子
です。
動物のバトルの本が好きで、何度も見ていますが、
文字は全て、「読んで」と言い、何度も読んでもらっていても
少しずつ文字を覚えていくことはない様子です。
玉飛ばしのおもちゃを作って、好きなポケモンをゲットしながら、
ひらがなを集めるゲームをするうちに、読める字がだいぶ増えてきました。
そこで、「りんご」のように意味のある言葉を続けて読む練習をしてもらおうと
したのですが、
とにかく文字を読むのを嫌がって、すぐに別のことを始めようとするので、
1、2文字読むだけでやっとの様子でした。
そこで、「まんとひひ」や「みゅうつー」といった言葉の文字を読み終えると、
大好きな動物バトルの本に出てくる動物や
ポケモンをゲットすることができる、という教具を作ってみました。
Aくん、意欲的に読む練習をしていました。
<作り方>
1紙コップふちを下の写真のように切り取ります。
2別の紙コップにかぶせて、子どもの好きなものの名前を
切り取った穴をずらしながら書いていきます。
3コップの底に本人に絵を描かせたり、写真などの切り抜きを貼ったり
します。
ちゃちゅちょなどの文字は、穴の中におさまるように書きます。
くるくる回しながらすべての文字を読めたら、
コップをもらいます。