虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもが言うことをきかなくて困る時に

2016-08-02 09:12:39 | 日々思うこと 雑感

 

 

子どもの性質によって兄弟姉妹でも雲泥の差があるものの、
子育て中の誰もが、

子どもが言うことを聞かなくて困る

という体験をしたことがあるのではないでしょうか?

叱る、見守る、我慢する、言い聞かせる、バツを加える、
「おばけがくるよ」「こわいおじさんがくるよ」とおどかす、
子どもがこわがっている人物に叱ってもらうなど……
家庭によってさまざまでしょうが、
どの方法が良くて、効果があるのか悩むことと思います。

言うことを聞かない、かんしゃく、泣き叫ぶ、がんこ、ごね続ける
お友だちのおもちゃを取る、たたく 噛む 危険な場所で走り出すなど、

子どもの「困った」態度はさまざまです。
私の場合、子どもの年齢によって、対応を分けるようにしています。

<3歳までの子の場合>

1歳、2歳の子は、自分の感情のコントロールが上手にできません。

また、自分の中にたまった「いやな感じ」を言葉でうまく表現できないし、自分で納得することもできないので、とにかくギャーギャー言ったり暴れたりすることで外に出そうとします。

ですから大人からすればありえない設定でごね続けることもよくあります。出かける時間に「行かない」と泣き続ける、
全てがいや、
理由なくかんしゃくを起す(おそらく眠い、疲れた)

大人が「こうすれば?」「これならどう?」とさまざまな説得を繰り返しても、
一度、走り出した感情は、子ども自身にもブレーキをかけることができないのです。

3歳までの子の場合、子どもがこだわっている内容で
説得させよう、
わからせよう、納得させようとするよりも、

まったく別の目新しい切り口で、
新しい気持ちを作り出した方が事態を収拾しやすいです。

「靴はかな~い!!」に
「靴はきなさい!」で対応するのでなくて、

「靴はかな~い」に、
「靴はきたくないのね。おててにかわいいシール貼っておでかけしようか?
どのシールにする?」とたずねる形で返すのです。
すると、はきたくないという負の気持ちが、
シールを選ぶという楽しい気持ちに入れ替わるので、その後は、
いい気持ちに誘導されて素直に靴をはくことが多いです。
いつも物で吊るのはよくありませんから、
「ハンコをポン」と手に押すまねをしたり、
もって行く予定のハンカチを選ばせたりするのも、ひとつの方法です。

それでも、ごねつづけたい場合、時期的なものや、
眠い、疲れたなど体調もありますから、
この時期の子は「ごねるもの」と割り切って対応することも大切です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

実際の虹色教室での揉め事の解決例


<★2、3歳児のけんか……想像力を使って解決を♪>



3歳になったばかりの☆ちゃん、★ちゃんのレッスンです。
2歳のころはけんかばかりしていた☆ちゃん、★ちゃん。お母さんたちの協力で
十分感情を外に表現できる環境(泣いたり、わがままを言ったりすることをしっかりできるようにさせること)を用意して見守ってきました。

そうして、3歳になった☆ちゃん★ちゃん、
創造的に協力し合って遊ぶ姿は目を見張るものがあります。
自己主張をきちんと受け入れてもらってきたため、
自分がしっかりできて、自分とは異なる意識を持つお友だちをきちんと理解しています。
ごっこ遊び、創作遊びと自分の頭で考えて
内面からキラキラするものがあふれてくるように
遊びます。

今興味があるのは引っ付くものと引っ付かないもの。
じしゃくやテープで引っ付く引っ付かないを試すことに夢中です。
写真はかばん作り、ボタンや糸のコラージュを相談しながらしているところです。作り方はこれまでの経験から、全て自分たちで考えたんですよ。

本当に仲良く上手に遊べるふたりですが、疲れたり、お気に入りが重なると
けんかをはじめます。

今日は白いネコのぬいぐるみを取り合っていました。
「それなら、ぬいぐるみさんたちに誰と遊びたいか決めてもらおう!」と提案して、フラミンゴやトトロバスや白いネコのぬいぐるみを
抱えて「遊びたい子に、遊ぼうよって相談してごらん」と言いました。
ふたりともけんか気分はどこかにいっしまって、いきいきした表情になりました。

☆ちゃんが、フラミンゴに「遊ぼうよ」と声をかけます。
「いいけど…おなかがすいているのよ。おいしいものを食べさせてくれる?」
「いいよ。食べさせてあげる」フラミンゴが納得して☆ちゃんにだっこされます。
★ちゃんは、白いネコに「遊ぼうよ」と声をかけます。
「え~眠いんだけどな~どうしようかな……。だっこしてゆらゆらしてくれる?」
「いいよ。」白いネコは★ちゃんのところに。

2、3歳の子は、絵本の中のようなイメージの世界を生きています。
絵本の世界で起こるような問題の解決法が大好きで納得します。
とてもユーモアがあって、不思議で優しい気持ちのある解決法が好きなんです。

牛乳のおもちゃの取り合いの時も、近くにあったブランケットを
ぐりとぐらの作ったような大きなホットケーキを焼くお話の世界に導くと、
たちまち仲良く牛乳をそれにそそいで、ホットケーキを焼き始めました。

子どもがけんかを始めたとき、楽しくユーモアのある解決を提案していると、
大きくなるにつれて、友達同士でとても上手に問題を解決するように
なってきますよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<かんしゃくを起こしてばかりの「魔の2歳児」  落ち着かせる方法>

「ナチュラルな子ども時代」産調出版
という本によると、
2~3歳児というのは、
爆発的に意志が発達する時期なのだそうです。
だから、かんしゃくをしょっちゅう起すんですね。

自意識が発達するにつれ、
ここにいる「自分」と
自分に脅威を与える「他人」がいるという状態になります。
「自分の意志」と
「他人の意志」の対立に気づきます。

子どもの「意志の力のエネルギー」はとても激しいものです。

どんなに辛抱強くて理解ある親もついていけない…
それが「魔の2歳児」(3歳の間もしっかり続く子も…。)
です。

この困ったおちびさんに、どう付き合えばいいのでしょう?
どうすれば、かんしゃくはおさまるのでしょう?

まず親は、この困ったちゃんぶりが、
いつまでも続かないことを知っておかなくてはなりません。
4~5歳になると、「意志」は「創造的な遊び」という新しい
方法で表現されるそうです。

それと
わがままに見えても、
愛情とサポートをたくさん必要としている
幼児であることを片時も忘れるわけにはいきません。

かんしゃくを起こりにくくしたり、しずめるには、
子どものエネルギーの出口を見つけ、
積極的にそこにエネルギーを向けるように仕向ける
必要があります。

わが子が2~3歳のころ、私が見つけたエネルギーの出口は、

水遊びころころ転がる遊びふざけっこ
豆の移し変えや砂遊び適度な散歩

などです。

本で紹介されていたのは、

長靴をはかせて、水たまりでばしゃばしゃさせる

草の上で転げまわらせる

などです。

それでも、2~3歳の子どもはかんしゃくを起します。
うちの子も、
食事が気に入らないことからはじまって、
作り直させたあとで、
ひきつけを起すほど泣いていたことが
ありました。

幼稚園に上がるまで、夏の間は、毎日2回水遊びをさせていました。
水遊びは危ないので、注意してそばについていなければなりませんが、
適度な疲れが、2~3歳児の激しいかんしゃくをしずめるのには
効果ありますよ~♪

想像力を刺激する遊びを教えていくと、
かんしゃくばかりの時期をはやめに卒業するようです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コメント