虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

学ぶことを愛する気持ちと 科学する心

2010-06-30 20:41:15 | 教育論 読者の方からのQ&A
『楽園のつらい日々』という本を知ってますか?

ラジカルな政治信条ゆえに、大学を追われた社会学者のデビッド・コルファックスが、家族を連れて、カリフォルニアに移住した話です。
水道も電気も電話もないなかで、自分たちで家を建て、一から田舎暮らしをを学んでいった一家。

四人の子どもたちは、学校に通わず、日々の労働から興味を広げて自学自習し、生きるために必要な知恵を身につけていきました。
四人の子のうち、二人は実子で、二人が養子。養子の子たちは、アフロ・アメリカンの子と、エスキモーとインディアンの混血の子です。
やがて、学校に行かない四人の子どもたちのうち三人までも独学でハーバード大学に進学したことから、全米から注目を浴びるようになりました。

働かないと生きていけない現実と、大自然との対話のなかで、
大人も子どもも本気で頭をしぼって、
全力を使って暮らしています。
子どもが何かに興味を持ったら、
図書館の本で徹底的に学ぶために、
月に一度、オンボロワゴン車で図書館に行って、
ありったけの本を借りてくるんです。
極限状態の生を生きながらも、どんなときも学ぶことへの愛情を
忘れない姿が感動的でした。

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今日は、小3の★くんとお酢で実験しました。(写真)
試験官にお酢を入れて、いろんなものを入れてみて、どんな風になるか確かめる簡単実験です。
お酢に重曹を入れる実験は、教室中の子が大好きな定番の実験で、
幼い子たちも「博士の実験がしたい!」と注文を出してくるのです。
(ブクブク泡が出てくるところが、
映画に出てくる博士の実験室っぽいらしい……)
今回は重曹だけでなく、「入れたらどうなるかな?」と興味があるものを
いろいろ入れて、どうなるか確かめてみることにしました。

「卵の殻を入れるのどうかな?」って最初に浮かんだのだけど、
あいにく卵がきれてました。
酢卵って流行りましたよね~♪
卵殻の構成成分は炭酸カルシウムがほとんどです。
そのままでは水に溶けないのですが、お酢に入れると

炭酸カルシウム+酢酸 → 酢酸カルシウム + 二酸化炭素 + 水

という化学変化が起こって、溶けるんです。
 
             
「何か溶けそうなものないかな……卵の殻の代わりになるものは……」と探していて、
カルシウムの錠剤と、鳥用のボレー粉(カキの殻です)を見つけました。
後は、溶けなさそうだけど、★くんがやりたがったので、きゅうり、
アボガドの皮、米なども入れて、変化を観察しました。

「ボレー粉がいったん沈んでから浮かんでいくよ」と★くん。
「どうしてだと思う?」
「溶けて、軽くなったのかな?
ボレー粉の周りに泡がいっぱいついてる。」
「それは何だと思う?どこから出てきたんだと思う?」
「空気じゃない? でも、どこから出てきたんだろう?」
「ボレー粉の周りの気体が何なのか知りたいね。
どうしたら、その気体が何かわかるかな~?」
といった会話を★くんとしました。

実験そのものは、実験と呼べないような簡単なものですが、
観察した結果を表にしたり、
実験道具の扱い方やめもりの読み方を学んだり、
自分で興味を持った点に着目して、今後どのような実験や観察をしていけばよういのか自分でプランをたてたりすることができるように教えています。

↓は、科学クラブの一回のレッスンの様子です。
子どもたちの興味の流れにそって、学習内容は変えています。


☆4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り 1

☆実験失敗!  (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り 2)


☆ついでにちょこっと算数  (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り3)


☆両生類と爬虫類 (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り4)

☆人気者のイモリくん (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り5)

☆ギアトロニクス (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り5)

☆最後はちょこっと算数 (4歳半~6歳児 科学クラブのレッスン一通り7)

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英語が苦手で、英語にずっと足を引っ張られていた息子。
この1ヶ月、集中的に英単語の暗記に努めていたようでしたが、
「調子でないな~あんまり力がついてないな~」とため息。
めったに弱気にことを言うタイプじゃないので、よほど暑さでバテているのかと気にかけていたら、今日は上機嫌で二階から降りてきました。
「センターの設問って、簡単なのしか出ないんだね~。完璧に本文を和訳しようとし過ぎて、混乱してたよ。気にせず問題解いていったら、この年度のテストだと、1問だけ3つ選んで解答するののひとつを間違っただけだった。
これなら、センターの英語は満点狙ってける。
問題は2次だけど、ひとまず安心したよ」と笑顔。
立ち直り速い~
それにしても、苦手教科の目処が立ったのなら……よかったです。

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やんちゃくんをどうしつけたらいいでしょう? 2

2010-06-30 19:44:32 | 教育論 読者の方からのQ&A
やんちゃくんへのしつけ、くわしく知りたいという声が多かったので、過去記事から、やんちゃくん、ワガママちゃんのレッスンの様子をいくつか拾ってみました。
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毎月、やんちゃくん2人に、芯が強くておとなしい女の子1人の
3歳前半の子たち3人で、
グループレッスンをしています。(一人が遠方へお引越しのため、次回からグループの組み合わせが変わりますが)

この3人、とても個性が強い子たちなので、レッスンのたびに、

短所は長所の裏返し♪

という思いを新たにしています。

3人の中で一番のやんちゃくん★くんは、声が大きくて、自分の意志をはっきり表現し、いつでも元気いっぱいです。
その分、何でも自分が一番得していないと気がすまないし、ルールや決まりごとも
「やぶってもいいの!!」「ぼくがー!!ぼくがー!!」とどなれば通ると感じているところがあります。
この子はとにかく怖いものしらずで、大人も友だちの仕返しも怖くないのです。
欲求を抑えようとすれば、たちまち戦闘体制に入ります。

こうした性質を直さなければならない欠点と捉えて、
力で抑えようとするなら、大人ががんばればがんばるほど
★くんは、わがままで反抗的な態度を強化していくことでしょう。

なら★くんには、どのような態度で接すればいいのでしょう?

★くんは、とにかくエネルギッシュな子どもです。怖いもの知らずなので、できないかもしれないという恐れなど抱かずに「ゲームがしたい!」「ゲームがしたい!」と騒ぎます。
そこで、少し年上の子用のなぞなぞ博士ゲームなんかも、一度すると、同じ月齢の子たちは疲れてしまって、「もうしない」というところ、
「もう一回する!もっとする!」と大騒ぎです。
★くんは新しくて魅力的でチャレンジしがいのある山が目の前にあるときは、
いつも明るくやる気満々で、ききわけの良い子なのです。

こうした強気な子は、お片づけなんか、無視して次々新しいことをしようとしますから、

新しくて魅力的でチャレンジしがいのある山を意識させて、

「次にそれをする準備として前に遊んだものを片付けをする」ことをきっぱり提示すれば、
さっさと手伝えます。
また、お友だちへのいじわるも、これからある楽しいことのために、
今は我慢するのか、今日はいじわるしてすべての楽しみをあきらめるのか選ばせたら……すっきりやめることができます。

★くんのようなタイプの子がグループにいると、放っておくか、叱って抑えようとすれば、常にけんかになるか、★くんがいつも得をして周囲が我慢するかになっていくことでしょう。
でも大人が同じようにエネルギッシュにきっぱりした態度で関われば、
グループ全体が、どの子も、勇気を抱いて困難なチャレンジにも挑んでいこうとする雰囲気が生まれてきます。

もうひとりのやんちゃくん●くんは、★くんのように他の子に力を誇示する面はありませんが、
鉄砲のような男の子のおもちゃが大好きで、
自分がしたいこと以外は無視して聞こえていないふりをする
『自分』が強い子です。
●くんは、お母さんには王子様のように振舞いますが
お友だちとは協調して遊べ、
なかなかのアイデアマンです。
鉄砲が好きな子というのは、あるひとつの目標達成に非常に注意を集中させたりすることができます。ですから、集中力が必要な秩序のある作業にも
スイッチさえ入ればどんどん集中していきます。
●くんがお母さんの意見に素直に従えない理由は、
裏を返せば、自分の発想があるということでもあります。
ですから、●くんの思いつきを大事にしてあげて、
●くんがやりはじめたことを、みんなでまねしたり、
●くんがやりはじめたことに対して、「お友だちにどうやってするのか教えてあげてね」と言うと、
とてもていねいに教えてあげたり、今度はお友だちから学ぼうとしたりするのです。●くんは、親切でさっぱりした性質でもあります。

ブロック遊びで、●くんは、アイスの棒をていねいに並べていって、
草を表現することを思いつきました。
それで、根気よく自分の作品を仕上げてから、みんなにもやり方を教えてあげて、
満足そうでした。
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戦隊物~「買って!買って!」を減らす工夫 1

見たところ我が強いやんちゃな子のようだけど、
愛着の形成に問題があったり、自分の気持ちをうまく伝えることができないストレスから気が荒くなっていたり、
上手に甘えられないことからくるストレスでかんしゃくを起しがちになっているときがあります。
そんな場合は……↓
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3、4歳の子のわがまますぎる要求にどう対応したらよいのか、
困っている親御さんによくお会いします。

さまざまなおもちゃがあるのに、
わざわざそこにないおもちゃを欲しがって泣き喚く、
お友だちのもおもちゃを全て独占してしまう、
椅子をたおす、おもちゃを投げるといった、乱暴な行為が目立つ、
弟や妹をたたいていじめるなど……

こうした目に余るわがままな姿を見ると、
子どもを厳しく叱ったり、にらみつけたり、子どもがかわいく思えなくなったりして、子育てにさまざまな迷いが生じてくることと思います。

わがままな子には、厳しく叱れば良い。

何でも受け入れてあげれば良い。叱らずしつけると良い。

飴と鞭でしつけていくと良い。

こういうときには、こういう対応。こんな場合は、こうすれば良い。

など~さまざまな意見がありますよね。

そうした意見は意見でどれも一理ありますが、
やはり子どもはそれぞれ個性的ですし、置かれている環境も違いますから、
「こうした場合は、こう対応」というマニュアル通りにてうまくいくようには思えません。

私自身は、子どもの問題行動が気にかかるときは、
それを子どもからの「ひとつのサイン」として受け取って、

その問題に対する
「叱る、注意する」といったその場限りの対応を超えた

もう少し「積極的な対応」をするように親御さんに勧めています。

たとえば、赤ちゃんの妹や弟をたたく子には、
「たたいちゃダメ」と叱るというレベルの対応ではなく、

上の子の寂しさや嫉妬心を感じ取って、
毎日、上の子だけを、ひとりだけでかわいがってあげる時間を取ったり、
家に上の子の友だちをできるだけ呼んであげて楽しい時間を増やしてあげたり、
言葉で上の子をかわいく感じていることを伝えたりするという

「積極的な対応」です。

もちろん、悪いことをすれば、善悪を教えるために、叱ることは大事なのです。

でも、叱ることは、親の気持ちを不安定にし、子どもとの関係が悪化していく引き金にもなりがちです。

悪いと思われることを繰り返さずにはいられない行動のもとを
できるだけ正確に察して
「積極的に対応」すると、親子ともに気持ち良く、物事が改善していくことは多いです。

3歳児のグループレッスン(前回の子たちとは別のグループです)
中、こんなことがありました。
☆ちゃんだけがいつも他の子の欲しがるおもちゃを独占して、
次々遊びを変え、
ここにないものを欲しがって大騒ぎしていました。

3歳児さんのグループですから、
ひとり甘えて私のひざに乗ってくる子がいると、他の子も負けじとひざに座ってきて
「先生~先生~」と自分の要求を次々口にします。
それでも、そうして甘えてくる子たちは無茶は言いません。かなえてもらえそうな要求を口にしているのです。すぐに対応してもらえなくても、いずれ自分の望みは聞いてもらえると感じているので、のんびりしています。

それが☆ちゃんだけは、イライラしはじめると、
大人に肩や髪の毛を触れられただけでも過敏になって暴れだし、
かなえることができないような要求ばかり出して
まるで大人の怒りを引き出すことだけを目的に、
ごねているように見えるのです。

こうしたとき、現状だけの判断で、この場合は叱る、この場合はこういう罰という対応をすると、根本的な解決法を逃してしまうように感じます。

☆ちゃんを見ていると、疲れた~お友だちのできることができない~といった
思い通りにいかない場面にぶつかって
負の感情が湧いてくるとき、

他の子のように大人を頼って、甘えて、
イライラや悲しみを解消したり
自分の感情を癒したりする術が絶たれているのです。

また、無茶な要求の裏に見え隠れするのは、
小さな要求を十分にかなえてもらったという体験の少なさです。
といって、☆ちゃんの親御さんが、子どもの要求を聞いてあげていないというわけではないのです。

とにかく子どもは個性的です。
要求が多い子もいれば、要求をうまく出せない子もいます。
また親御さんだって個性がありますから、気づきやすいこと、気づきにくいことがあって、
大きな要求をかなえることに悩んで、
小さな要求に気づいていない場合もあります。

ささいな要求が大人の都合で通らないことが多いと、
どれくらいの要求なら大人は快く聞いてくれて
どれはだめなのか
把握できません。
ストレスがたまって、自分でもコントロールできないような
爆発にむすびつきます。

ですから、こうした子どもが無理難題を突きつけてくる、
無茶な要求が多いという場合、

叱る、無視する、といったその場限りの対応でなく

「積極的な対応」をして、
子どもの気持ちを満たす「小さな要求」には、
毎回きちんと応えてあげるように
つとめると、わがままがどんどん減っていくことがよくあります。

また、感覚過敏と見える態度が
発達障害に寄るものか、
上手に甘えが表現できない親子関係に寄るものか見極めて、

どっちにしろ、フォーカスする部分を
子どもの問題行動から、
大人を信頼して甘えることができているかどうかに移すようにすると、
問題は劇的に解決しはじめます。
「小さな要求」をかなえるって、具体的にはどのようなことをすればいいのですか
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ちょっと注意!>
自己主張は「自己形成」に必要なプロセスです。
けれども、激しく自己主張し「自分で~!」を連発する時期に
気をつけなくてはならないこともあります。

何でも子どもに決めさせ
子どもの要求を全て受け入れるのはNG!!

ということです。
自己主張が盛んになるこの時期の子の判断は、まだまだ未熟。
自己主張をし、大人から修正されていくなかで、適切な判断を学んでいきます。

「泣き叫べば自分の思いが通る」と覚えさせるような
甘やかしは厳禁です。
大人は自信を持って「大人が決めること」をはっきりしるす必要があります。

発達障がいがある子の育て方の本に
『決定権を誤解する子 理由を言えない子』湯汲 英史 小倉尚子 かもがわ出版
というものがあります。
発達障がいのない子の子育てにも非常に役立つ内容です。

決定権を誤解する子
理由を言えない子
社会的感情を育てる
の3つのポイントに絞って書かれています。
発達障がいがない子も現在はこの3つのどれもに問題を抱えて成長する子が
多い気がします。

それには親の子育ての誤解が原因しているようです。

親は自分の意志を押し通す子の姿を見て「成長した」と誤解を持つことがあります。「早く自分で決められる子に」という願いが誤った認識を支えるのです。

虹色教室通信ではワガママを言うこと、反抗すること、自己主張を見守っていく大切さを繰り返しています。しかし、そうしてワガママを見守ることは、
ワガママを推奨して、定着させることではありません。
子どもが誤解しないために、
見守る親には、子どもと大人の境界線をきちんと引いて、
毅然としてダメはダメと提示する必要があります。

そこで泣き続けるなら、しっかり泣いてもらうことが
大事なのです。

また子どもを誤解させ、成長をとどまらせる親の思いに
「赤ちゃんでもいい」という気持ちがあります。
子どもが大きくなりたい、成長したいと願うのは自然の姿です。
大人の気持ちで、子どもの成長を妨害しないように気をつけなくてはなりません。




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学習の 効率 をよくするにはどうすればいいのですか?

2010-06-30 07:44:57 | 記事のまとめ(リンク)
☆幼児期には最上位のフレームワークの要素に注目して教育することが大事!
☆幼児期には最上位のフレームワークの要素に注目して教育することが大事! 2

の記事に、
「遊びと学びの中間ゾーン」に踏み込んでいくことで「効率」は
鍛えられるのでしょうか? というコメントをいただきました。

「遊びと学びの中間ゾーン」に踏み込んでいくことと「効率」には深い関係があると思います。
それとは別に学習の全体像をつかんで、急所を押さえて学ぶということも大事だと感じています。

虹色教室には、月1回だけレッスンに通ってきていて、中学入試の学習内容をどんどんマスターしていっている3,4年生が通っています。
宿題を出すわけでもないので、本来、月に2時間学ぶだけでそれほど能力が上っていくのは難しいことだと思います。
でも、現実に急速にさまざまなことができるようになっています。

なぜか……?というと、
まず私はどんどん魚を食べさせるのに力を入れているのではなく、
「魚の釣り方」を教えているからだと思います。

ゆるやかな階段を作って確実にマスターさせるのではなく、

問題がどんなに複雑になってもシンプルな線分や面積図になおす方法……

複雑なものを赤ちゃんでもわかる簡単なシンプルなものに翻訳する方法を
教えているので、

ひとつ覚えれば何にでも応用が利きます。

また宿題は出さないけど、プラモデル作りやボードゲームでの遊びを
お家で十分できるようにして、
子どもが自分から喜んで
設計図を読み取ったり、ルールの本を読み解いたりして
能力を高められるようにしています。

また☆「脳が喜ぶ」勉強法の記事でも
書いた

人間の脳は 簡単でも 難しくても働きが悪くなるので、
今の自分のレベルにちょうど合った学習をして
脳内で快楽を感じる物質 ドーパミンがどっとでるようにしていることです。

自分でレベルを合わせる…
というのが大切。
それを繰り返すと 脳そのものが
とても優れたものに 変わってくるそうですから。

虹色教室の子たちには難なく難しい問題を解いていく年長さんたちや
かなり難解な問題をささ~っと解いてしまう小学生がいます。
そうした子たちと、易しいレベルの問題にもつまずく小学生の子を見ていると
能力そのものはあまり変わらないです。

かなり違うのは、易しいレベルの問題にもつまずく小学生の子は
いつもはじめにヒントや答えがしるされている簡単な学習からスタートして
反復練習をしているので、
問題を見たとたん、頭をぼや~っとさせて、
普段、おもちゃをねだるときや、テレビゲームをするときには
発揮できるような集中力や思考力を使わないで
催眠術にかかったような穴を埋めてく作業感覚で
学習をしているのです。
勉強に対する錯覚や思い込みがたくさんできている様子です。
文章題は、よく読まなくても出来る問題ばかり解くうちに、数字だけ見て解くくせがついています。見たことがないものは解いたことがないので、「やったことがないから解けない」と言って考えようともしません。

虹色教室の子たちは、問題の急所を押さえる練習をして
短時間に問題の全体像を把握する練習をしているので、とても効率がいいです。
いつも少ない量だけど、やったことのない問題にチャレンジしているので、
毎回本気で考えて解いていきます。

力の注ぎどころがわかっている感じです。
そうした集中力をつけるために、
私は幼児や低学年の子にだらだら何十分も勉強させるようなことは
絶対させないようにしています。

まずこの時期の子は、お勉強モードに入ったら
全力投球して考えさせたいからです。
子どもの気持ちが盛り上がって
問題を解きたい!という気持ちが伝わってくる以上には知的な問題はさせません。
「もっとやらせて!」というところで、さっさと終わらせます。

持久力をつけるために、本人が楽しめる遊び……
折り紙やトランプゲーム、積み木遊びなどをたくさんすることも大事です。

それと☆幼児期には最上位のフレームワークの要素に注目して教育することが大事! 2
の記事でも書いたように

遊びを通して脳そのものの性能を良くして
少しのがんばりで、すばやく学べ、たくさん吸収できるようにしておくことも
効率を大きくアップさせてくれると思います。

学習の急所を押さえて解く

魚を食べさせるのに力を入れているのではなく、
「魚の釣り方」を教える

ことで効率的に難しい問題も解けるようになる……ということを書かせていただきました。
でも、ちょっとわかりにくいですよね。

そこで、年長さんの3人さんのレッスンの様子から
学習の急所を押さえる方法をどうやって教えているのか説明しますね。

今日はSくんが田舎に帰省中で、TくんとYくんのふたりのレッスンです。

最レベ1年生の

和差算の問題にチャレンジしました。

だうすけくんと かなこさんが といた さんすうのもんだいの かずをあわせると、11もんになります。
だいすけくんは かなこさんより 3もん すくなく もんだいを ときました。それぞれなんもんときましたか。

という問題です。

こうした問題は、いつも考えずに作業のように問題を解いている子だと、11-3とか、11+3などと、とんでもない計算をすることがあります。

TくんとYくんには、まず問題をよく読んでもらって、
最初の設定のあわせて11もん……とある11個の積み木を手元に用意して、

だいすけくん

かなこさん

のふたりのために問題にそって、積み木を分けてもらいました。
そうしたとき、大事なのは、

だいすけくんは かなこさんより 3もん すくなく ……の部分。

積み木だと3個ちがうわけですから、まず、3個をだいすけくん、かなこさんのどちらが多くて、どちら側に3個を置けばいいのかを最初に集中して考える。

その後で、残った積み木は同じ量ですから、
同じ数に分ける。

という手順で解いてもらいました。

算数の問題は、
こうした問題の解き方をひとつしっかり理解すると、問題が難しくなってきても
どんどん解けていけるような部分があります。

算数は、おもちゃの剣と剣を比べて……どっちが長い?ってするのの延長線上にあります。
そこで、大事なのは
どれだけ長いのか、ちがいのある部分にきちんと注目すること。
AはBより少ない~なんて言葉も、ならこっちが多いんだとシンプルなまぎらわしくない形にすぐ変えれること。

に慣れていくと、
問題を読んでいるうちに何がなんだかわからなくなって、エネルギーの注ぎどころがぶれて、解けなくなった、間違ったとならなくなります。

最初に何から手をつければいいのかな? 確定しているものは何かな?
比べる形に線であらわすとどうなるのかな?

そうした考えていく上で必要な手順さえ
身につければ、6年生の問題であっても
それほど複雑なわけではないのです。
複雑に見せられているだけです。
そうした錯覚を、簡単な手順の中で、シンプルに整理していけば、
こんがらがることはありません。

といってもTくん、Yくんは、これまで遊びやゲームのなかで
こうした概念にたくさん慣れているので、こうした問題に触れていますが、
お家で子どもに教えていく場合、小学生になってからで十分だと思います。

それより幼児期は工作やゲームで
量の多い少ないを感覚で捉えたり、
自分の損得を言葉によってだまされたりしないようにしていくことが、
算数の得意な子を作ると思います。

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創作活動で育むイメージする力、考える力、意欲  1

2010-06-30 07:16:20 | 記事のまとめ(リンク)
サンテグジュペリの『星の王子様』は、

「子ども時代、何度か読んだことがあるけれど、
当時はよく意味がわかっていなかったな~
今だと心の深い部分でしっくりするな~」

と感じる童話のひとつです。

サハラ砂漠の不時着した主人公が
星の王子様に
「羊の絵を描いて」とたのまれて、
しまいに投げやりになって、
簡単な箱を描いて、「君の欲しがっている羊はこの中にいる」と告げると
王子様が顔を輝かせて

「これはまさに私が欲しかったものだ!!」と大喜びし、
「中に羊の餌も一緒に入っていますか?」とたずねるシーンが、
あります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ただの箱」の中に
想像するものをありありと見て、
心を躍らせる

のって、子どもだからこそできる
すごい才能だな~っと思います。


虹色教室通信 別館  つくるんクラブ
で、ティッシュ箱に折り紙2枚貼って、少し切り込みを入れただけ……
という「へんてこりんなゴミ収集車の工作」を
紹介したところ、
次のようなコメントをいただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先日このごみ収集車を一緒に作ったところ、めちゃめちゃ喜ばれました~!ありがとうございます!
初めは、かなりいい加減な仕上がり具合になってしまい「こ…これを大好きなごみ収集車(息子はごみ収集車大好きなんです)だと言って納得するんだろうか」と心配しましたが、とんでもない!すごく喜んで遊びました♪そして今日またこのごみ収集車を出してきて「[息子]のごみ収集車…カッコイイ☆」とうっとりしたカンジで言ったんです~!つくづく簡単工作ってすごいな~と思いました。それにこの作品の魅力がイマイチ把握できてなかった自分…まだまだだなぁと思いました(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうなんですよ!
子どもって……

想像力で補う部分が多いほど
目を輝かせるんですよ~

子どもって、どの子も星の王子様そっくり!

おりがみをくるくる丸めて、「まきずし」「望遠鏡」なんて作品でも
とっても満足して、大事そうに持って帰りますから。

そういえば、今朝、
うちの子たちと携帯のゲームについて話していたとき、
息子がこんなことを言ってました。
「ゲームで自分の技を磨いて、攻略していくことに喜びを見出すのじゃなくて、
誰かに自分の代わりに点数を稼いでもらって、
とにかく得点だけ競いたいって子が増えているんだね。
(私のは話を聞いて言ってます)

最近さ、もうどの子も受け身な遊びには飽き飽きしてきては、
いるんだよね。
ゲームするのも、テレビ見るのもめんどくさい~て声もよく聞くから。

遊びって、結局
自分で主体的に創造的に関わらないと
本気で楽しいって思えないものだよ。
でもさ、最近は、
自分でさあ、何かしよって思うと、外遊びでも
ハードルが高くなってるよね。
あれやってみよ、これやってみよって
気楽に何かできない雰囲気があるじゃない……」

そうか……ハードルが高いのか……と考えていて、
あっという間工作に子どもが目を輝かせる理由がちょっとわかった気がしました。
「またやりたい」「お友だちにできること見せてあげたい」「自分で遊びを提案したい」と子どもが思ったとき、
ハードルが低いのですよ~
簡単な工作は……!!
簡単実験もです。
たくさんこうした体験を積むと、
自分自身で、自分の時間を豊かにしたり、
自分の欲求を満たしたり
自分で自分を喜ばせることが上手になってきます。

それで、いつもいきいきとして意欲的で
情緒が落ち着いた子になってくるのです。


☆工作をさせるときのポイント (3、4歳児3人レッスン)

☆ミニティッシュの箱で作る工作♪ と算数学習

☆工作と勉強の中間ゾーン

☆Sくんのプロペラマシーン改造案♪

☆ブロック教室で学んでいる 5つの機械を作る基本的なしくみ です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(過去記事から♪)
仲の良い……とても信頼できる友だちや知人、数名から、相田みつをの本を
いただいたことが何度かあります。
口を揃えて言うのは、「大衆的だと思って敬遠していたけれど、とてもよかったの」という言葉。
私も、読むたび、年々、
その良さが、心に響くようになった気がします。

一番好きな著書は、

相田みつを 書 
佐々木 正美 著 

の『育てたように子は育つ』

この本には、子育ての実話が相田みつをの書といっしょに載っていて、
とても考えさせられるものです。

ささいな親の注意にカッとして、母親のろっ骨を折ってしまったり、窓を割ったりする若者に共通しているのは、
小さい頃「素直ないい子」なのだそうです。
「やらなければならないこと」を優先する習慣がついて、
本当にやりたいことをやる能力を失ってしまったのです。

それに大きな悔いと不満を感じ、混乱し、人生をやり直そうとしているかのような行為。
両親は自発性や創造性が育つよう、干渉し過ぎないやり方で根気よく
やりなおさなくてはならないそうです。

相田みつを の 待つ という美しい書に、
佐々木氏が次のような話をそえています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
子どもに限らず草花でも農作物でも、何でも育てることが上手な人は、
待つことが上手な人だと思う。待っていることに喜びや楽しみを感じていられる人である。
日常で、最善をつくしているという実感があれば、待つことの楽しみは最大になるであろう。結果を問わない気持ちができていれば、待つことは安らぎでもある。

子どもを育てるとき、努力と結果を問題にするならば、先の結果より、努力の「今」に共感してやりたい。
休息の「現在」であれば、その現在を静かに見守ってあげたい。

休息が終わって活動を再開するのを、いつまでも待ってやりたい。
はた目には待ってやったことが無駄だったように見えても、かけがえのない親子のような関係の者にとっては、苦楽を分かち合ったものにしかわからない
存在の重みの感動が必ず残る。
だからじっと待ってやりたい。

子どものなかの自律性や自立性は、待ってやるからこそ育つ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
わが子も、教室の子も、とてもすばらしい成果を目の当たりにするとき
というのは、他のようにできなくても
のんびりゆっくり待ってあげた結果だな~と思います。

好きなことばかりして、苦手なことから逃げてばかりいる
すぐお友だちに手が出る
かんしゃくを起す
よく泣く
何をするのも遅い
よく忘れる 

子どもが大人の期待通りに動いてくれないときに、
しつけたり、子どもに正しい見本を見せたりして最善はつくす

でもできるできないは、時を待つ~

とのんびりゆっくり構えていたら、どの子もすばらしい才能をしるし
はじめます。
特に、他の子の何倍も時間がかかって、それを待っていてあげた子は
本当にすばらしい力を発揮し始めるんですよ~。

わが子にしても、「この子のこういうところすばらしいな~」と感激する
部分は、教えた結果でなく、「待った」結果、身についたことばかりなのです。

「小さい頃にきちんとしつけないと、わがままな子に育つ」と言って
おどす人は多いと思います。
でも、小さい頃に親の言いなりでいい子をしていても、
思春期になれば、ほとんどの子は生意気で軽はずみな行動が多くなってきますよね。
でも、待ってあげる という親の姿勢は、
子どもの心に深く届いて、義務ではなく自分の本心から生じる
優しさを生むように思います。

かつて勉強を見ていた近所の子に、
大きくなって久しぶりに会うとき、
小中学生の頃は
好き放題言うので、私もずいぶん勝手を聞いてあげたものだけど、
本当に優しくしっかりした子に育って、
自分で考え、ばりばり仕事しながらがんばっている姿を見て
うれしくなるのですよ~
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写真はブロックで前方後円墳を製作中の男の子。
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