虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

年中さんの将来の夢は起業!?

2019-08-31 12:23:34 | 年中

教室のリフォームのために9月の終わりまで教室をお休みとしていたのですが、

お願いする工務店が多忙なようで、リフォーム期間は少し先になりました。

心配していたトイレの手前の天井のヒビについては、専門の方に見ていただいたところ

安全性に心配がないとのことですので、教室を9月の頭から再開しようと思っています。

これからメールか電話で連絡していく予定ですが、まずこちらでもお知らせします。

(少し先になりますが、やはり新派いだからリフォーム後から通いたいという方はおっしゃってください。)

年中のAくんは、ずいぶん前からカーシェアリングに興味しんしんです。

お姉ちゃんが虹色教室でレッスンしている間、お母さんと近辺を散歩して、

「あそこにもあるね」「ここにもあるね」とカーシェアリングをしているタイムズの駐車場を

見てまわることから始まって、お出かけ時も田舎へ帰省した時も

カーシェアリングがあるかどうか気にかけるようになったそうです。

そうするうちに、看板にあるひらがなや漢字や英語の文字を真似して書くようになったのだとか。

こんなことがあって家族をびっくりさせたことがあるそうです。

Aくんと電車に乗っていた時、『女性専用車』という文字をじーっと見ていたAくんが、

女という漢字と専用の専が『カーシェア専用』と同じ字だと気づいたそうです。

そして、突然、漢字を指しながら、「ここは、女の人しか乗ったらいけないんじゃないの?」

とたずねたそうです。

Aくんによると、

カーシェアリングにはひとつ問題点があるそうです。というのは、車を借りたら、乗っていった先で乗り捨てできなくて、

借りた場所に戻さないといけないところだそうです。

それで、Aくんの今の将来の夢は、乗っていった先の駐車場に車を置くことができるカーシェアリングの

会社を作ることなのだとか。

Aくんのお母さんは、

「マイペースに過ごさせる幼稚園と虹色教室に通っているだけで

習い事などは何もさせていないけれど、子どもの興味につきあっていると

こんなにも主体的に学ぶんですね」と驚いておられました。Aくんには少し年の離れたお姉ちゃんがいるのですが、

「姉がAくんくえらいの時は、親がさせたいことや、外から入る情報に振り回されて

関わっていたので、今思うと、悔やまれます」ともおっしゃっていました。

 

Aくんにカーシェアリングについてたずねると、いきいきとこんな説明をしてくれます。

「まず、先にお家で予約をする。それから、ステーションでタイムズカーシェアの

ところでカードをあててタッチして、トランクをあけたら、チャイルドシートも入っているんだよ。

ロックして、ドアをあけてみて、あくだったら、もう一回やってしめて、おわり」

 

Aくんとの算数タイム。

Aくんのお気に入りのポーションエクスプローションというゲームをしてから

得点計算をしました。

いつの間にか、6+7+9+10+8=といった計算も

暗算でできるようになっていました。

Aくんのお母さんによると、大好きなゲームの得点計算をする時に、虹色教室で習った、

「7+7は、5と5で10、2と2で4。14!」などと言いながら、

手と手を合わせてする計算をするうちにくりあがりのあるたし算が自然にできるようになったそうです。

自分の興味を出発点にして学ぶ大切さを感じました。

時計で遊びました。

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ドラムが作りたい

2019-06-27 22:05:33 | 年中

小学1年生のAくん。

教室に着くなり、「ドラムが作りたい!」と意気込んでいました。

何でも間近でドラムをたたいている人を見る機会があったのだとか。

Aくんは体験したことや目新しく見聞きしたものを

工作で再現するのが大好きで、それは細かいところにまでこだわります。

足で踏むと、ドラムを打つしかけを真剣に作っていました。

できあがった作品はこの通り。

 

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「木を育てるように子どもを育てる」こと と 長所と短所は紙一重という話

2019-06-08 08:59:37 | 年中

都留文科大学副学長の福田誠治氏の記念講演会のレポートを読みました。
テーマは、PISA(国際学習到達度調査)で常に好成績を獲得している
フィンランドの教育事情についてでした。

簡単にまとめさせていただきますね。
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福田誠治氏は、PISAの結果を分析してなぜフィンランドが上位であり続けるのか、何度も現地を訪問して調査したそうです。

そこで、
PISAの結果がよかったからといって、現地の子の授業量は多いわけではなく、
PISA用の参考書や問題集があるわけではないことが
わかったのだとか。

義務教育期間中、クラス内の小テストはありますが、成績を比較するためのテストはありません。
フィンランドではテストがなくても、子どもたちは自発的に学んでいるのだそうです。

「木を育てるように子供を育てる」というように、フィンランドでは、長い目でみた子育てをしています。
大人は促しはするけど、強制はせずに子どもが学ぶ気がおきるまで
待っているのです。

フィンランド学校の雰囲気はのんびりまったり。
それにもかかわらず元教育大臣は、「もっとゆったりさせたい。人と会話するなかでも相手にも考えさせる時間を与えるという人間関係をつくってほしいから」と言うので、福田氏はびっくりしたそうです。

教育の重点を人とコミュニーケションをとることに置いていて、
背景にはEUがあるそうです。

27ヶ国4億9000万人からなるEUは、文化も言語も異なる人種がいます。
すると、考え方や正解を1つに定めるのではなく、
コミュニケーションを取りながら
異なる意見を組み合わせ、よりよい解答を見いだそうとなります。
そのコミュニケーションに必要となる読解力や想像力、考える力をつけるように子どもたちを導こうとしているのです。
                   (えるふ vol.27より)
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フィンランドの教育を、安易に子どもに「ゆとりをもたせよう」とする
スローガンだけで
取り入れるのは無理があるのかもしれません。

しかし、ますます国際化していく日本の子どもたちにとって、
コミュニケーションを主とする真の地頭力を育む教育が
これから求められているのも事実ではないでしょうか。

日本の親や教師たちの子どもへの接し方って、
「何度、鍵をかけても、心配になってもう一度確かめないと気がすまない」
「何度手を洗っても、汚れている気がして洗ってしまう」
といった不安からくる強迫的な行為を繰り返すのに似ていたりもします。


子どもが、ゆったりくつろいでいるだけで、
もういてもたってもいられなくなって、「はやくはやく」と
勉強とかピアノのレッスンとか何か有意義なことをさせておかないと、

他の子に遅れをとって取り返しがつかないことになると思っているようです。

幼稚園の子の親御さんからも、小学生の親御さんからも、
ちょっとゆったりと考え事をしながら、
子どもがボーッとしている時間がたまにある……というだけで、
「どうすればいいでしょう?」「何をさせればいいでしょう?」
「どうすればもっとテキパキしてくれるのでしょう?」と相談をお受けすることがよくあるのです。


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以前、ストレングス・ファインダーという
かなり本格的な自分の強みを調べるテストをしたことがあります。


テストは180項目もあって、
私はひとりでのんびりボーッとすることが好きなので、たびたびそういった内容にチェックを入れることがありました。
すると、ただの「のんびり屋のだらだらした性質」かと思いきや、
「内省」というそれなりの強みの名前がついて、悪いものではないんだな、
これはこれで自分の成長の種だったんだなと気づきました。

フィンランドの教育のように、人と人が響きあったり、
ひとつのことをじっくり考えることができるような余裕があれば、
子どもそれぞれの欠点のように見えるものからも、
その子固有の資質の輝きが育ってくるのかもしれません。

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<内省>

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。内省という資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなたは考えることが好きだということを意味しているだけです。あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。この内省という資質により、あなたは実際に行っていることと頭の中で考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚えるかもしれません。あるいはこの内省という資質は、その日の出来事や、予定している人との会話などといったような、より現実的な事柄に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにしても、この頭の中でのやりとりはあなたの人生で変わらぬものの一つです。 

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こうした内容を読んだとき、
今の子たちのほとんどが、「内省」という強みを持って生まれても
それを伸ばすのに必要な静かな時間を与えられていないことに
心が痛みました。

『教育』について、より高い視点からの理解が、
求められる時代だと感じています。

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年中さんの「なぜ?」「どうして?」

2019-03-30 08:55:05 | 年中

年中のAちゃんは、さまざまな活動にマイペースにじっくり関わる子です。

この日も他の子が作ったビー玉コースターで、長い時間遊んで、どこがどうなっているのか、隅々まで観察して

うまく転がる理由や転がらない理由について熱心におしゃべりしていました。

Aちゃんのお母さんの話では、最近、「どうして?」「なぜ?」と一日中たずねているそうで、

工作や実験を通して物を観察する目が高度になってきたためか、

「このおもちゃの(さしこんである人形部分)あんぱんまんは、

どうやって入れたの?こっちを先に入れて、それから次にここを作ったのかな?

どういう順番で入れたのかな?」とか、

「どうして線路に石があるの?どうして線路に石がいるの?」とか、

どうして電車の上にひも(架線)があるの?どこまで(架線は)あるの?」

疑問が、以前より具体的なものになっているそうです。

Aちゃん、教室でも「なぜ?なぜ?」を連発していました。

この日は年中の女の子ふたりのレッスンだったのですが、年小時代に比べ、

何かやり遂げると、「もう一回」「もう一回」と繰り返しやりたがる熱心さが目立ちました。

 

上の本は、「1はウラパン、2はオコサ」と言いながら数を数えていく数遊びです。

けっこう難しいのですが、ふたりとも一生懸命参加していました。

ちょっと難しいことにチャレンジするのが楽しい時期のようです。

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ひとつの不思議から次の不思議が生まれる

2019-03-30 08:51:49 | 年中

 

 ブログのカテゴリーを少しずつ整理しています。年齢ごとのカテゴリーを増やしています。

ついでに埋もれていた過去記事を再アップさせることが

たびたびあります。

 

年中のAくんは、不思議に感じるものを見つけて、それをじっくり探求するのが

好きな男の子です。これまでも、のび縮みするバネを使った工作や氷の変化などに

夢中になってきました。

今回のレッスンで、Aくんが、ラップの芯を覗いて、潜水艦のについている覗き眼鏡だということにして

遊んでいたので、100円ショップの眼鏡を曲がる部分につけてあげると大喜びでした。

見栄えは悪いですが、後で自由にはずすことも考えてそのまま取り付けています。

下から、天井の方向に芯を覗いているのに、部屋の壁面にあるものが見えるのが、

不思議でたまらない様子。

Aくんは筒を倒してみたり、上に向けたり、斜めに向けたり、曲がった先の方向だけ

変えてみたりして遊んでいました。

面白くてたまらない様子です。

 

Aくん、今度は、「もっともっと筒を長くしたい!」と考えていました。

それから、「これ、お風呂で見ることができる?」とたずねていました。

 

もっと筒を長くしたり、もう一度曲がるところを作ってもう一枚鏡を取り付けたり

すると、もっといろいろ探求できますよね。

Aくんが、お風呂の中の様子を覗きたがっていたので、

牛乳パックで同様の覗きめがねを作ることを提案しました。

 

鏡の不思議に夢中になっているAくんと、簡単な万華鏡もどきを

作って遊びました。

3枚の鏡を三角になるように置いて、中央に小物を入れたり、下に絵柄を敷いたりして

覗きます。

顔を近づけて中を覗きます。

自分で作るので、万華鏡の仕組みがよくわかります。

 

 

 

 

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