超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

【新装刊】グランドジャンプPREMIUM 2014年5月号 感想(エゴコロトイロ11話掲載ほか)

2014-04-24 00:25:22 | 漫画(雑誌感想)


















新装刊・・・どうなるんだろう、って思ってたらなんか本誌と同じ装丁(大体の週刊ヤング誌と同じ)
になり、半分以上が入れ替わり。でもまあこれはこれで結構面白かったです。
本誌が高年齢向けだと思うので
グラジャンPは「真ん中」を目指せばいい、と個人的には思ってる。
そしてそれを確信させるラインナップでもありました。















◆マギの贈り物/よしづきくみち(新)

恋愛もの・・・なんですが
既に恋人が死んでいて死後も想い続ける青年の話
しかも実はその恋人が天国から自分を忘れるように干渉し続けている、という
切なくもあり、あったかくもあり・・・という内容ですね
やりようによっちゃかなりの感動を生めそうなだけに期待です
それにしてもこの方の絵柄は昔から「清廉潔白」という感じで実に素敵
切ない題材でありながらも中々にニヤニヤ出来る良シーンもあり充実の初回でした

しかし「話題にされる」度に裕福になっていく、という天界のシステムは面白かったですね
端的に言えばそれがその人の生きてきた「価値」そのものですからね。
自分もそういう人間になりたいもんだ。



◆スティグマタ/高橋秀武(新)

いきなり死んでる(笑)。
死者を追体験出来る能力刑事のお話
能力を使う度に瀕死状態になるのは難儀だなあ・・・とか思いつつ
何気に主役二人のキャラが立ってて面白かったです
ブラフを使った展開は中々の手さばき。



◆ロボットのモモちゃん

読んでて安心する類のハートフルコミック・・・と
紹介分めいた感想になるくらい王道のハートフルストーリーでした
しかしよしだもろへも筒井大志も元々ガンガンWINGの新人作家でしたよね
ガンガンWING毎月読んでた身からするとちょっとその事実が面白いです。ちょっと。



◆フードンビ/栗原正尚(新)

この先輩最悪だな、、、と思いながら読んでました
彼がいつ手に掛けられるんだろう、とか期待してたら1話ではまんまと生き延びましたね
それにしてもさり気に作者の著書を作中で購入させてるあたりちゃっかりしてるなあ(笑)。
王道のゾンビものに格闘要素も加わってほどよく楽しめそう。



◆IDOROLL/筒井大志(新)

筒井大志さんの漫画は好きですね
この間グフタに載ったやつも中々良かったです
結局トラワレ姫を載せたグラジャンPに凱旋って形になったんですね
個人的には読む物が増えるのでありがたいですが。

いかにも夢見る女の子!って出だしから始まって即座に絶望展開に叩き落とされる流れが面白かった(笑
個人的にここは号泣シーン来て欲しい、と思った公園での一幕で来ずにやや肩透かし・・・と思ったら
その後幼馴染(女)の一室できっちり号泣シーンが来たのに感心しました
むしろ昔からの馴染みに優しくされて・・・って流れの方がドラマチックだと思うしね
普段が突き抜けて明るい分絶望展開にさらされる序盤は読み応えたっぷりでした。

それにしても元メンバーも薄情なやっちゃな(笑
一人だけ切り捨て~っていうのはなんだか生々しさもありますけど(汗)
でもまあメンバーも慈善事業でやってる訳じゃないんでその点ではシビアな決断なのか
このメンバーたちのその後なんかも描かれるといいな~、とか思いつつ
まずはアイドルとロックの融合というテーマを楽しませてもらいましょうか。
タイトルがズバリ、ですもんね。

主人公の一乃も中々可愛いです
アキバ文化に引くシーンが素直に面白かった(笑
最近は割とアイドルものに対する苦手意識も薄れて来たのでこの漫画も素直に楽しめそうだ。
何より挫折から始まる~って流れが好き。



◆パト☆ラッシュ~移動交番車・桃園ハナ巡査の日常~/根本ノンジ・磯本つよし(新)

ハ、ハナちゃんがむっちゃ可愛いんですが・・・!
こりゃまた良い主人公キャラ持ってきたなあ
しかも、天真爛漫、無邪気系でグラマーっていうのが正に自分のツボでしてね
いつかお色気カット来てほ(略

いやしかし、ハナはかなりおっぱいがデカいんですが
でも絵柄自体の印象は至極素朴でいやらしさを感じさせないんです
他紙ですが絵柄と主人公で「麻酔科医ハナ」を思い出しました(笑
昔っからの商店街の様子とか街の人々の温かさとか正にハートフルそのものなお話も好みです
ハナちゃんの明るい表情やハンバーガーを美味しそうに食べてる表情などツボにハマるカットも多し
移動パトカーの文字がちょくちょく変わる漫画的演出も含めて読んでて楽しい作品でした
主要キャラの一人のおっさんが女好きキャラなのも面白かった(笑)。

にしても本当に自分好みの絵柄。
なんだかちょっと懐かしいテイストも含めて今読んでて楽しい漫画ですね。
恋愛要素あるのかな、とかサービスショット描くかな、とか色々気になってます。




◆エゴコロトイロ

相変わらず麦が可愛い・・・けど
スレンダー代表もみじさんも流石の可愛さでした
後半の局部押し付けはそっちのがヤバいだろう、って思いつつ(笑
新装刊を意識して半分くらいは説明に終始していた印象の回でした
そんな中でも茜の掘り下げをちゃんとやったり「それまで」の読者に対する配慮も中々ですね
次回からは子供をきっかけに(ていうか店長さん子持ちだったのか)ちょっといざこざが起きそうな予感
久々に透が男を見せられるか・・・に期待ですね

麦のあきれっぷりも面白かった(笑 透と彼はライバル関係になるのかな?



◆しあわせゴハン(新)

もう連載にしちゃえばいいじゃん、って思ってたのでようやくといった感じ
ショートページだから場所も取らないし巻末配置なのも最後に温かく読み終えられてベターですね
この漫画は料理が本当に美味そうに見えるのととても楽しそうに食べるのが実にイイですね
「パト☆ラッシュ」といい一昔前の日常風景が楽しめるのはちょっとありがたい。





















という訳で新装刊を記念してざっと感想
ともぞさん、そして竹田エリさんの作品も好きだったのでいつか復帰されると嬉しい
そして次号から「地獄先生ぬ~べ~」の続編が始まるぞー!確実に「ぬ~べ~」世代なので
また一つ読む物が増えて良かったです。個人的に「エゴコロ」目当てで一年前から購入してますが
気が付けば結構自分に似合ってる雑誌なのでは・・・とか思えてきました。
ヒットガールも短期で帰って来るようだし楽しみだ。
良い雑誌だと思います。




最近聴いてる曲

2014-04-22 22:46:07 | 雑記









やっぱ毎日更新してないと勘が鈍ってすぐ止まっちゃう。でも止めない為に最近聴いてる音楽などを。







みんないい人、あんたいい人
いつもいい人、どうでもいい人
今宵限りでお別れしましょう
あんた大好き、彼女大好き
自分大好き、メチャクチャ大好き
今宵限りでお別れしましょう
せこく生きてちょうだい (でも・デモ・DEMO)


もうこれ以上お前に
話す事は何ひとつ無い (アジテーション)



最近、じゃがたら(暗黒大陸じゃがたら/JAGATARA)の曲がよく沁みるようになりました
元々好きでしたがよりハマって来た感じ
色々と反骨精神を感じさせるのが良い




あとはTRICERATOPSがやっぱり良いなあ、と
「King Of The Jungle」に入ってる曲は結構毛色の違う曲が多いですがだからこそ今聴くと凄く新鮮。
「エメラルド」みたいな聴いてるとゲンナリする暗い曲と
「Fall Again」みたいなド真ん中のポップチューンが共存してる感じが面白い
全体的に脂が乗ってるしアイディアも面白いしで再評価されるべきアルバムかな、と
というか「Fall Again」めっちゃ良い曲よな。



(アニメ)ご注文はうさぎですか? 第2話「小麦を愛した少女と小豆に愛された少女」 感想

2014-04-19 16:13:07 | アニメ
















ココアはとても良い主人公。ちゃんと役割を果たしてる。

















普通に考えれば登校日を素で間違えたり、
そしてナチュラルに迷子になりまくるココアはアホの子な訳ですけど(笑
でも結果的にその行動が二つのお店を結んで長年のライバル関係を解消させた・・・と考えると
さり気にファインプレーでありある種の奇跡だとも思えるんですね
要するに今週分でまた一つココアのお陰で開かれた関係性が生まれた、と
そういう真っ当さが個人的に好きな訳ですが
ラストの方で本編もまた良い具合の雰囲気になっていて確かに「掴んだもの」を意識させる演出になってました
基本的にほのぼの・まったり路線ですが時折弾けたネタがあったり
そして順当だと思える流れがあったりと
やっぱり面白いアニメだなあ、と個人的には思いました
「何となく」仲良くなったんじゃなくてお互いが一緒に頑張った結果仲良くなれた~という構成が良い
パン作りに精進したのも千夜ちゃんのお店に行ったのも半分はお店の為ですもんね
女の子同士のキャッキャウフフの水面下で何気に頑張ってる事実を感じさせるのが上手いなあ、と
今週もお店の為にちゃんと頑張れてたり持ち前の明るさで人と人を繋いだり
しっかりとココアが役割を果たしてたのが実に良かったと思います
観ていて終始心地良かったですね。

新キャラの千夜ちゃんはストレートな大和撫子キャラで凄く可愛かったんですが
彼女も彼女でまたお店の為に頑張る働き者だったりしてそれも印象良かったですね
何よりパン作りの最中のガッツ(?)が矜持を感じさせてくれて素晴らしかったです
微妙にセンスが尖ってる(笑)部分がネタとしては面白かったんですが
ココアと絡むと途端に振り回されキャラになるのも楽しいですね
ラテアートのシーンと
一緒に迷子になるシーンは特に面白かったです
前者は少しココアの気持ちも分かるだけに余計にね(笑
余談ですが実は彼女着やせキャラっぽいので肌が露出するシーンが今から楽しみです(下衆)。


ココアも作中で話していた通りこの街は本当におとぎ話の街みたいですね
野うさぎとか実にファンタジックでもふもふに癒される女の子の描写とか堪らないですね(笑
でも甘いものも大好き、とか本当に女の子成分たっぷりでそれもまた心地良さの要因かな
チノはチノであんこと戯れる時の描写が突き抜けてキュートに感じられたりと
やっぱり圧倒的な可愛さを誇るアニメなのは間違いないです
基本的に大人びた冷静なツッコミを放ちつつ、
でも時折子供っぽい姿を垣間見せるギャップが非常に堪らないキャラクターですね
攻歩菌のネタとか焼いてる最中のパンを眺めるシーンとかは良い具合に幼さが出てて良かったです

一番良かったのはみんなで楽しみながらパンをこねてるシーンですかね
あれは素直に楽しさが伝わってくる演出だったと同時に
みんなの頑張りも伝わって来てとても良かったです
多分あれもチノとリゼだけだったら
生まれなかったんじゃないかなあ・・・とか観てて思いました
ココアは多少アホの子の気もありますが積極性は飛び抜けて高いんですよね
その点から考えてもみんなを引っ張っていくキャラクターとして優れてるんじゃないでしょうか
あそこで一生懸命やったからこそ千夜さんとの友情が生まれたんだろうな~って思うとしみじみします
そんな風に実は頑張っているキャラクターの印象が心に残る良いアニメですね
飛び抜けて可愛くもあり、
地に足が付いた感触もあり・・・と
心証の良い2話目でした。あと最後におじいちゃんも認めてるカットを挿入したのは流石。


個人的にツボだったのは
千夜のお店の商品の名前(かっこつけすぎ 笑)、
リゼが読んでるだけでクスクス笑ってしまいました
そのリゼが「パン作りは力要るけどリゼちゃんは大丈夫だよね」とか端っから決め付けられたネタや
抹茶で浮世絵を描くネタもやたら渋くて面白かった、あの外見で北斎・芭蕉好きというのもギャップなような
そして先週に引き続きリゼちゃんのグラマーっぷりが服から分かってそれも良かったですね
いつかその体型をイジられるネタが来ますように(笑















それにしてもやっぱりOPのちょっと幻想的な感じ、ふわふわした感触は実に良いですね
メロディで言えばミルク色の異次元~って部分が特にお気に入りです
掛け合いも楽しく映像・楽曲含めて良いOPかと。




姉ログ 4巻/田口ケンジ

2014-04-18 23:13:46 | 漫画(新作)



















田口ケンジ「姉ログ」4巻読了。





















この姉さんは連載100話を超えてもブレないね~(笑
なんせその100話でケーキ入刀の妄想やっちゃってる辺り本当に弟が好きなんだなと
一人で勝手に葛藤したりツンツンしたり或いは素直に想ったりデレ含む妄想かましたり
改めてオリジナリティの塊、かつ利便性の高いキャラクターだなあと感じながら読んでました
最早「姉ログらしさ」というものが完全に確立され馴染んできて
心地良さすら感じられるようになって来ました
それは何度も何度も妄想ネタを繰り返して研鑽を重ねて来た結果だと思いますけど
さり気にモヤ姉がアキラに好意を抱いたり水面下で愛情を感じさせるシーンをちょくちょく挿入してるからこそ
より効果的にどちらの要素(ギャグ・ラブコメ)も際立ってる感触が個人的にありますね

アキラが何気に女子人気高い事を寂しく思ったり
3巻ではキャンプファイヤーで他の女子と踊ってるのに少々嫉妬したりと
初期よりも更に「本当はブラコンなんでしょ」「意識してるの自分じゃん」って感じれるようになった
それが考え過ぎなモヤ姉の斜め上感を良い具合に中和してるというか
段々とバランスが整えられてきた感じがしますね

初期は初期でそのあまりの斜め上さにゲラゲラ笑ったり強い面白味を感じてた訳ですけど
ずっと同じネタの繰り返しですと「飽き」も生じますから
その点では正当性のある変遷だなあ、って思います
いつも通りなようでいて、実は積み重ねている「想い」の描写の効果もまじまじと感じられる、
よりニヤニヤ出来る印象になって来ましたね
それが堪らない新刊でありました
なんかもうアキラが目覚めたら一気に陥落しそうな気もしてますが(笑
そういう風に読者が自由に妄想出来る隙間もまたこの漫画の良い部分だと思います


基本的にモヤ姉の複雑過ぎる心情を楽しむ漫画だと思うんですが
時折素直に姉妹愛を感じさせるシーンがストレートに挿入されてたり
モヤ姉が良い意味でツンツンするシーンがあったり
アキラへの愛情を感じさせるシーンがあったり、
普段が普段なだけにそういうシーンの破壊力・・・というよりカタルシスかな?が強いんですよね
それは連載を雑誌で追うよりも単行本で一気に読んだ方が如実に感じられると思います
所謂「緩急」を感じさせる構成といいますか
他のエピソードが主人公の勝手な暴走で終わってる分
たまにそういうお話或いはカットが来るとグッと来てしまうというか
そういう部分が実に「巧み」だなあ、なんて個人的には感じます

何だかんだいいつつも、ふぶきさんにアキラは私の弟~とか言われたら
短絡的にカッときて「輝(アキラ)は私の弟です!」って抱き寄せるシーンとか良かったですね(笑
この新キャラのふぶきってキャラは色々とモヤ姉の「揺さぶり」に使えそうで結構期待してます
そういう部分を突いてくれるキャラクターって今回が初めてですもんね
4巻、そして100話突入~という事から鮮度に関しては若干心配してましたが
逆にこれからの展開が楽しみになりましたし
そしてむしろ「姉ログらしいな~」とお馴染みの展開を素直に楽しめたのが素晴らしかったです
それはやっぱり前述の通りただ妄想ネタだけでなく時折好意・愛情ネタを挿入した効果が効いてるんでしょう
この調子で長く長く愛される作品になっていって欲しいです
今現在週刊少年誌ではモヤ姉みたいな主人公って彼女以外いないと思うので(笑
というかつくづく「個性的」としか言えない主人公ですわ。
笑いとニヤニヤをたっぷり提供してくれるのがとみに良いと思います。

構成という点で言えば、これも引き続きサブキャラ視点のエピをちょくちょく入れてるのも大きいですね
個人的に本誌でサブキャラ主役ですと「モヤ姉出てないな」って単純に思うんですが
こと単行本に於いてはそれが物凄く効果的に働いていて
飽き防止にも繋がりますし、
バラエティ豊かな感触も得られる
こういう点から考えても是非単行本でまとめて味わってみて欲しいなあ、なんて思う漫画です
例えば「靄子のバスケ(笑)」のお話なんかも単行本で読むと良い具合に箸休めになってますしね
元々構成上手な漫画ではありましたが、今回特にその手応えを存分に感じられて嬉しかったですね
相変わらず賑やかな巻末の4コマ(胸ネタが中でもよかった)やカバー裏の1カット集もまた面白い
キャラプロフィールはこの人本当にグラマー好きなんだな~って良く分かって楽しかったですね(笑)。
そんな風に中身もおまけも存分に楽しみ切れた新刊、3巻も良かったですがそれを上回るクオリティだったかなと。

















しっかしモヤ姉は改めて最高のキャラクター、そして主人公だと思います(笑
正に「一人ラブコメ人間」という称号が相応しいですが
何気に弟のアキラがちょいちょいイケメンなのも見逃せません
彼がしっかりと良い男だからこそブラコンにも感情移入出来ますしね。
そういうポイントもまたしっかりしててお気に入りです。飛び道具的作品からより地に足が付いたラブコメへ。

あと、五十嵐さんの毒舌も面白かった(笑)。半分失礼だろう!




回復

2014-04-17 21:04:02 | 雑記







大分腰痛も治まって来て無事に毎日更新出来そうなので明日分からコメント返信含め再開します
先週は土曜日分で力尽きてしまったんですが、またここからコツコツ書いていくつもりなので。
よろしくお願いします。