超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

エゴコロトイロ 第7話「どっちにする?」 感想(グランドジャンプPREMIUM VOL.23 11月号)

2013-10-23 23:22:35 | 漫画(雑誌感想)
















次号は表紙&巻頭カラーです!














毎月アンケを欠かさず出してるのでちゃんと人気が付いてきてるのは嬉しいですね
やっぱり単行本になる前の段階から応援したりするのもある種の醍醐味だったりするのかもしれません
今は雑誌を読むのがどんどん楽しくなって来てますね。

内容は・・・正しく三角関係が進んできましたね
というか、今月の内容は黒川さんの貢献度が高かったなと思います
透の暴走の原因をはっきり指摘してこれで彼がヒロインズを多少はもっと強く意識するだろうし
引っ込み思案のもみじの心境にも焚き付けてくれた事で益々ラブコメ模様が面白くなって来ました
ここに来て少し大胆発言も増えているもみじだけに今後もその行動には注目して行きたいです

思えば、黒川さんの発言の数々でようやくこれまでの話数でやって来た事が一本の線に繋がった気がする
既に物語の目標はここではっきりと定まってきた気もするので後は「過程」で楽しませて欲しいですね


一方で麦に関して言えば若干もみじと比べて引き気味になって来た感じもあります
今月は途中水面下で宣戦布告されその土俵に立ちましたけど、
先月は戦わずしてもみじに譲る気満々でしたからね
でもそれは勇退ではなく逃避だったと思うのでここからは存分に勝負して欲しいところです
透は留年更新中の燻ってる最中の人ですがいざという時の行動力、将来的なポテンシャル
その他諸々遅咲きの可能性のある男でもあるので最低限の納得も兼ね備えているのがいいですね
「納得」というのは好きになる価値、という意味での納得ですが。

で、今月のオチですが個人的好みからすると朝はみそ汁・・・と言いたい所ですが
目玉焼きも正直捨てがたいよねー、って事で
両方の内から部分部分選ぶと予想
別にみそ汁と目玉焼きでなくともいいんですけど(笑
ただまあ、ここで片方を完全に選んでしまうとちょっと勢力が傾いてしまいますから
何とか良い具合の落としどころを期待しておきたいところ


こういう三角関係のラブコメですと
大体片方がぶっきらぼうで片方がおしとやか、ってパターンが多いですが
この漫画は両方とも健気というかいじらしいというか、結構似てるっちゃぁ似てるんですが
だからこそはっきりとこっち派!とは言い切れない良い意味でのもどかしさがありますね(笑
抱き心地が良さそうなのは明らかに麦ですが・・・
性格は拮抗しているイメージ。
例えどっちが勝ったとしても幸せになってほしい、とも思ってますが
一先ずは来月の透の英断を期待しますかね このタイミングで表紙巻頭って本当に良いタイミングだ(笑)。
その前にはコミックスも出るし今後もアンケ共々地道に応援していくつもりです
集英社出戻りですがアニマルの時より良い扱いなのが嬉しいです。
ヒロインの心情描写が秀逸なラブコメですね。



しかし、改めて二択のシーンはなんというか、その・・・。贅沢ですねっ。
そして見開きニ連続という大胆な使い方に惚れました。正直どっちも選びたくなるから不思議だ。
不思議じゃないか?

1巻の感想です









◆その他の漫画にも

だんしんぐ!! こちらも見事なウラヤマ模様 役得も役得過ぎて素晴らしいですね
        サービスシーン連発&体がふにっと描かれてるので野郎にはピッタリです

大人の保健室 うん、男なら確かに両房わしづかみよねー。ってこれまたぶっとんだお話でしたな(笑
       連載になったら他にどういうギミックで来るのか未知数なので期待も込めて高評価付けます。
       アンケ葉書に。

       あっ、そういえば先月の新人読切シリーズも面白かったんですよね 女子高生ヒットマンの話。
       あれもアンケで高評価にしましたし所謂女の子の可愛さと物語性を両立出来てる新人が多いです
       先月今月共にかなり面白かったので両方とも連載で是非読んでみたいです。

ロボットのモモちゃん グラジャンPはこういうのもアリなのか モモのキャラがあんまり枠にハマってない
           本当にロボットらしいロボットなのが新鮮で良いと思います

らぶかるま 先月の展開は凄かった・・・変態vs痴女ですからね
      今月も男の気を引くためにSMクラブデビューっていうぶっとんだ思考のヒロイン
      エゴコロの次号にまたラブコメ新連載?って事で食い合いにならないか心配しましたが
      ここまで方向性が異なっていると棲み分けは案外簡単なのかもしれません
      同じ三角関係でもここまで方向性が違ってるとホントに面白いな(笑









密かに好きなしあわせゴハンも掲載、今月は感動よりもコメディ重視でしたがそれでも面白かった
落ち着いた雰囲気の漫画が多く読んでて心地良い気分になれる雑誌です
個人的にかなりの良雑誌。




4000000(400万)アクセス達成!

2013-10-22 19:04:07 | 雑記















一昨日のPV数でこのブログのアクセス数も400万に到達しました。
















普段アクセス数を提示してないので一応ここまで来ました、という報告と感謝です
正直な話見てもらえる・読んでもらえるというのは当然の如く「当たり前」ではないので
ここまでずっと読んで来てくれた方更には一度でも読んでくれた方たまに訪れてくれる方にも
ここで改めて感謝の意を示しておきたい、と思います
割と最近は以前のようなペースでもなくなっていますけど
やるからには精魂込めてやっていきたいと個人的に考えています
一本一本頑張って仕上げていくので少しでも興味のある記述があれば、お暇でしたら読んでやって下さい

今はもっと個を研ぎ澄ます段階
自分らしさ、自分ならではという部分に焦点を当てる段階になって来ています
より純度を増せるように、あくまで「ファン」としての感想を書いて行けるように要精進ですね
本来ならこういう区切りの記事は周年だけに留めて置きたいんですが、
でもやっぱり多くの方が見てくれてるのは嬉しい事ですし光栄でもあるので
前述の時々は提示しておくべきかな、という気持ちと共に(全く提示してないとずっと不明瞭のままなので)
またここから新たに頑張るべくこの記述を残しておきたいと思います。

いつもありがとうございます!



PV数、IP数(訪問者数)共にミリオン台まで行けたのは見てくれてる方のお陰ですね
ここ数日は「もっと生活を充実させよう」「人生を頑張ろう」とか考えるようになって来ました
要は自分にとっての幸せや豊かさにもっと自覚的に、自発的になろう、という考えですね
活力を蓄えるために環境の変化をちょくちょく与えてみたり、
多少苦しくても苦しいまま頑張ってみたり、
少しだけそういう先々の事に対して前向きになろう・・・とか思い始めて
妥協や惰性を少しでもいいから減らせればもっと良い具合に歩んでいけるんじゃないかと

そう口で言うのは簡単なので
実行力が大事になってくるんだと思います
勿論一旦やり始めたこのブログをおろそかにする気はないので
ちょこちょこ、コツコツとこれからも続けて行こうと考えてますね

少し角度を変えたり、今までの自分になかったものを加えたりする作業が案外重要なんじゃないか・・・って
そんな風に思う今日この頃です。





週刊少年チャンピオン 2013年46号 感想(3LDKの花子さん21話 ほか)

2013-10-22 17:31:53 | 漫画(雑誌感想)
















本当は当日書きたかったんですけど、色々大変だったので火曜に。必然的に簡易気味です。















◆錻力のアーチスト

桐湘の野球部の人たちは良い意味でほっとかないし
間違ってれば叩きのめすし、零れ落ちたら拾い上げるしで凄く責任感のある方々なんですね
中学時代はもっと殺伐としていたし、叩きのめしてくれるチームメイトもいなかった
零れ落ちても誰も助けてはくれなかった

でも、今回境遇が変わったことで更に上を目指したり本当の意味で野球が楽しめるようになった
唯我独尊一匹狼だった清作が遂に考え方を変えて成長した描写は有り体に感動しました
一応ある程度の抵抗力は見せて終われましたし、
今後の彼の躍進が楽しみですね
気が付けば今現在のスポーツ漫画でもかなり楽しみな部類になっています。キャラも個性的だし(笑



◆3LDKの花子さん

先週順位が上がって喜んでたらまた下がっちゃったね
まあファンに出来る事はアンケ出しくらいしかありませんけど、
まだまだ読みたいので今後も頑張って欲しいものですよ
花子さん好きは是非アンケ出しましょう(笑

今回も面白かった
信が若干成長の気を見せていたのが何気にグッと来ました
所謂悲惨オチに見せかけて信がそれでもいいや、と自分よりみぞれさんの無事を思った顛末は
さり気に作劇として優れていると感じるのですよ。こうやって彼が一歩ずつ成長していく話なのかもしれない。
そんな信とみぞれさんの関係性の描写にもまたニヤニヤ出来たのも大きかったですね
そして今回も安定して花子さんが可愛い(笑 良い子すぎていとおしいッス。



◆侵略!イカ娘

小学生と遊び、中学校で身体能力を発揮し、高校に忍び込んだエピソードも確かあったり
そう言われてみれば小中高制覇してるんだなー、と何気にトリビア的な面白さのあった回でした
どこにする?以前に
格好でオールアウトってオチが面白かった(笑
うん、まあ不良って言われれば不良ですよね。校則破りまくりだし。



◆机上のメリークリスマス/円山晃

前回の読切はそこまで・・・って印象だったけど
これは中々面白かった
妹が何気に兄ちゃんの事を気に掛けてる風なのが良かったですね
距離感を上手く設定出来てた感じ。そして兄貴の気持ちはちょっと分かる。



◆777

これ、内容的に完全に青年誌ですな
随分少年誌っぽさから掛け離れた漫画になっちゃってますけど
ただ雑誌全体で考えるとこれはこれで良い具合にアクセントになってる感覚もありますね
どんどん危険な領域に突入してるから読むのもドキドキしちゃいますね。



◆最強少女さゆり/福田やすひろ

やっぱりチャンピオンの美少女ギャグはレベル高いと思う
これも普通に好きだな、って思えたし破天荒っぷりが古き良き漫画っぽくてイイです
短期集中連載なので獣人が改心するまでやってほしいところ












時間経っちゃってるのでスルーも考えましたが、
やっぱり今中々面白い雑誌だと思うので。
バチバチやまたまた巻頭のじつわたも安定して楽しかったですよ。次号も楽しみ。




食戟のソーマ 第44話「予想外のストレート」 感想中心の親子対決エピ総括(WJ2013年45号~47号)

2013-10-21 20:49:09 | クロス・マネジ(WJ系)













1カメ2カメ3カメ、って江尻立真の「P2!」を思い出した(笑
前にも唐突に卓球ネタあったけど附田さんは「P2!」好きだったりするのかな?とか勝手に想像。
まあ今回の1カメ~は悲劇でしたけどね(笑)。来週以降の因縁だったり解消にまずは期待ですか。















「食戟のソーマ」は毎回シリーズの始めと終わりでは全く印象が変わるのが読んでて面白いですね
具体的に言えばただ単にエピソードをこなしただけではなくちゃんと今後の展望も示唆されてるというか
割と多数の目的意識を持ってお話を作られているような印象が個人的にあります
その中で気付いた事を今回語らせてもらおうかなと思います。
少年ジャンプ45、46、47号のまたぎ感想ですね。


①創真が常に無双~の流れを一旦断ち切り、でかい目標の為に負けられない事を意識させる

「食戟のソーマ」は所謂「俺強い」のカタルシスで以ってこれまで展開されて来た訳ではなく
要所要所で壁を提示したり単純な勝利では終わらないオチが待ってたりと
「俺強い」と「成長物語」を上手いバランスで展開し読者を納得させている漫画だと私的には思っています
庶民派の定食屋故に別分野に疎いという弱点があってそれを克服するのも修行の一環だと思いますし
同級生にストレート勝ち出来ないような奴を配置したりして一本調子になるのを防いでいる
ここ最近はビュッフェ編での鮮やかな切り替えしだったり
もず屋編での良い意味で単純な勧善懲悪(に、近い)エピソードと割と彼を持ち上げる展開が続いてたので
まだまだ調子に乗るのは早い、彼にはまだ隙もあって(慧先輩のコンディション考慮出来てなかったり)
「完璧」というほど「完璧」ではないし
ここから更に成長を感じさせる流れが待っている
もっと言えば読者に「頑張れ」と思わせる為のエピソードだったんじゃないかな、と
次もまた実家ではあまり着手してなかった分野に深く切り込む流れでしたし真っ当に成長譚として機能している
そんな風に感じられたのが個人的に嬉しかったし先を読む楽しみも増えて良かったと思います。
「朝」って事に縛られすぎた創真と
「朝」だからこその意外性を逆手にとって勝利した親父
この経験もまた今後に生きてくれば尚良いなあ、とも同時に。



②親父の株上げ

それと同時にこのエピソードでは初期に「放任主義」という印象を与えていた彼に
ただ単に「放任主義」という言葉だけでは済まされない人としての深みを与えるシリーズだったとも思いました
具体的に書くと、何だかんだ言いつつ息子の成長を逐一眺めに帰国してくる親らしい行動だったり
第1話の完敗っぷりとは違って今度は「善戦出来てた」という事実の示唆だったり
とどめにそれと一緒に恩人に顔を見せる目的もあったりして
自由奔放に思えて意外と思慮深くもあるのかなー、なんて少し思いました
この学校に入れたのも狭い世界で満足して欲しくなかったからだと思ってるし
金銭の事も少ない費用からアイディアを搾り出す発想力の向上を願っての事だったのかもしれません
割と不思議ちゃん的な印象もあった親父の「いいとこ」をきちんと見せる、というのは中々に良い選択だったかと
いつかそれまでの知識を総動員してこの親父さんを越えて「あげる」所が読めたらイイですね。
本人も恐らくは自分を越えて欲しいんだと思ってます。



③創真の決意

今まで「親父を越える」という目標は示唆されて来ましたけど
こと学園生活に於いては「てっぺんとったる」という気概はそこまで示唆されてなかった気がします
勿論第4話での宣言通り誰にも負ける気などサラサラなかったんでしょうけど
そういう頂点に立つ、
第一席まで辿り着く・・・という明確な意思表示を行えたのも今回のエピの収穫でしたね
それにしても創真は何だかんだいってかなりの親父LOVEな気がするんですが気のせいでしょうか(笑
なんかもう尊敬しまくってる気持ちが満遍なく伝わって来るのがいいなあ、と思いました。



④そして田所ちゃんの行方も示唆?

個人的にある意味一番気になったのはここですね
以前ソーマの各話感想の中でだと思うんですけど田所ちゃんが高みに行く展開も期待出来そう
いずれ田所ちゃんと創真のカードを観られる展開も望めそう的な事を書いたと思うんですが
今週遂に「田所も一緒に十傑目指そうぜ」の台詞が出てきた事で
彼女を単なるマスコットヒロインでは終わらせない
私の期待通りに田所ちゃんが高みを目指す展開や十傑を志し入っちゃう展開も望めそうで
その意味でもワクワク出来たシリーズでした
っていうか、ただ単純にそういう展開を拝みたいっていうのもありますけどね(笑
こういう落ちこぼれ型の子の成り上がりはまた見てて別の気持ち良さがあると思うので
是非是非創真と平行して彼女の成長も描き切ってやってほしいところです

あとは、何だかんだいいつつ田所ちゃんと創真がくっ付けば良いとも思っています。
やっぱり二人で行動してるのが似合ってるもん。
それもつくづく感じました。
だからこそ、彼女もまた十傑に加入して創真の後を追って欲しいっていうのもありますね。



⑤その他
・先週の扉絵は創真と親父の並びのカラー、
 四宮編の時といい何気に内容に合ったカラーが多くなってきましたね
 これも何気に良い兆候なんじゃないでしょうか。やっぱり内容に合ってた方がテンション上がるしね。

・親父が出てきた、って事でやっぱりえりなのデレも描かれました
 でもこれも「田所ちゃんの方が~」って言ってる割には結構可愛く思えちゃいましたね(笑
 ある意味悔しい。

・中学生(風)先生は何気に好み
 多分いつものように終わり際にはすっかり攻略か漂白されてそうですが
 取り合えず見た目と言動は好みです しかも微妙に肉付きがいいのも堪らないですね
 素材がいいので今回も丁寧に育ててくれればいいな、と
















振り返ってみると「王道」をしっかりと段階を踏んで展開出来ているやっぱ良い漫画だなと
縦(その場)の面白さ重視に見えて横(繋がり)の面白さもしっかり考えられてるのが良いですね
今回の事で親父の意図も結構想像の余地が広がりましたし創真の「成長」も具体的に示されましたし
絆的なものも垣間見られて田所ちゃんの成長も示唆されて中々の収穫だったように思います
次のシリーズにも期待しています。




LOST IN TIME “ライフ イズ ワンダー TOUR 2013”@千葉LOOK 13.10.18

2013-10-20 19:12:31 | ライブレポ

















LOST IN TIMEの新ツアーの千葉公演に行って来ました。















「ジャーニー」は横浜ベイシスで新曲として聴いた時は「盛り上がる元気な曲だなあ」というのが
個人的な印象だったのですがアルバムでちゃんと聴いてこの日再び生で聴いたら
思ってた以上にシリアスで現実的な曲だったんだなあ・・・と感じて
その落差に思わずゾッと鳥肌が立ちました
私的な解釈ですと「動かない人間に対しての牽制」のような楽曲だと痛切に思えたんですけど
そういう受け取り方の変化を実感出来るのもライブの醍醐味なんだなとまじまじと感じられた一夜でした。

この日は3組とも最高のクオリティのライブをかましてくれて
確実にチケットの値段以上の内容があったなあ、と頷けた素晴らしい対バンだったと思います
また「LIFE IS WONDER」の生演奏に浸かる為に行く事を決めた日でしたが予想外の収穫もありましたね。














◆伊藤文暁

キーボードの弾き語りで登場
心に沁み込む・・・とか言う具合の有り体な表現しか出来ないんですけど
音色にしても歌声にしても非常に清涼感たっぷりで且つ詞の内容はとてもシリアスで
どことなくペリドッツとか好きな層にも受け入れられそうかなー、とか思いつつ。
低音の使い方も上手くて終始グッと来てしまうような熱演でした。
弱者の気持ちを分かってる詞の内容が良い。



◆ircle

ハイロウズのような王道のロックナンバーを矢継ぎ早に叩き付けたと思ったら
そこからの楽曲が正にロストファン向けの内省的な歌だったのでそのバランスにやられました
6曲と言う決して多くない曲数の中めっちゃ構成上手いなー、って感心してしまいましたね
「少しは笑えてる?」って内容の歌と
自分の事を褒められて「そんな事は・・・」って思っちゃうのは哀しいって内容の歌が特に良かった
名前だけしか自分は知らなかったんですけど本当に全身全霊って言葉が相応しいバンドでした
音源を聴いた事のないバンドのライブで涙腺を揺さぶられたのは初めての経験だったかも。
そのくらいインパクトの強いパフォーマンスだったかと。

元々九州出身でロストがライブに来た時に一緒に対バンさせてくれと頼み込み
高校生の時に初共演を果たしてしかも打ち上げ代を海北さんに奢ってもらったという中々の関係らしいです
その時のお金はまだ返せてないそうですがいつか大きなフェスで一緒になったら返すつもりだとか
そういう繋がりのエピソードを話してくれるのはライブも盛り上がるし良い事だな、と
海北さんは「この前COMIN'KOBEで一緒にならなかった?」とか
「今返してくれてもいいんだよ?」とか
珍しく後輩イジリしてたのがなかなかお茶目で良かったです
三井さんが「一気に器が小さくなったね?」って突っ込んでたのも笑えた(笑)。
でも「別に返さなくていい」「もしまた大きなフェスで一緒になれたらその時でいい」と後に
後輩との約束が続ける原動力になっている部分もあるそうです 海北さん談。

総じて、初見の人間でも興奮して感動出来るような良い塩梅のライブだったと思う。



◆LOST IN TIME

1.遠すぎた橋
2.ジャーニー
3.柊
4.悲しいうた
5.撥条
6.VTR
7.30
8.歩く速度とその矛盾
9.26
10.希望
11.手紙
12.誰そ彼
encore
13.五月の桜
14.ココロノコエ
encore2
15.約束



「遠すぎた橋」は張り詰めた空気感と思ってた以上に盛り上がる部分もあるなと
純度満点の歌声に触れるのがとにかく快感で初めてこの曲を生で聴けて更に好きになれました
「忘れ行く事すべてに懺悔を」というフレーズのひんやりした感じが実に好みでした

「ジャーニー」は、聴き手に夢を与えない曲だと思いました
むしろ現実を与えるような歌だと思った
でもその厳しさが今の自分には似合う心境だったので「これが良い」とはっきり思えたのが良かったです
時折目を背けてた部分にまで触れてくるフレーズの威力がたまらなかったですね
それも、さり気なく、ね。


大好きな「柊」、凍てついた心に更に風を吹かすようなシリアスさが絶品でしたね
この曲はやはり人気曲らしく久々の演奏に観客の反応も大きめでした
そのダークな雰囲気を引き摺ったままのた打ち回るような「悲しいうた」を叩き付けて
とどめに壊れそうな心情を思い切り吐き出す「撥条」、この日唯一鬼気迫る異常性溢れる歌唱でした。
瞳孔が開いたような海北さんの渾身の絶望の表現に思いっきり圧倒されてしまった。
やはりこの曲は名曲ですね。

個人的に新譜の中でも特に気持ちが楽になる毛布のような一曲「VTR」、この日も絶品でした
気構えず肩の荷がスッと下りるような効能のある楽曲ですね
「もがきつづける」という言葉が胸に刺さった「30」は最高だったし
シンガロング必至の「26」もまた心地良い出来でした


鉄板の「希望」から想いが滲んで伝わる「手紙」、
純粋に明日に、これからに対しての期待を歌う「誰そ彼」はやはりメロディ含めてかなりの名曲だなと

アンコールではこれまた純粋に好きって気持ち「だけ」を伝えたいと願う「五月の桜」、
この曲もまた新譜では特に励まされた一曲なのでまた聴けて嬉しかった
自分もいつだって小難しい感情に捉われずにそんな気持ちを保ち続けたいものですね
心のままに~、というテーマがそれと一貫してるように思えた「ココロノウタ」という流れも良し

ダブルアンコで「約束」を歌ってこの日は終わり、
対バンだったのにもう数十分でワンマン?ってくらい歌ってくれました
その心意気に感謝、ですね。前回のルックワンマンよりも内容、良かったと思います。
また来年もルックでロストが観れる事を願いつつ、またまた力をもらってしまったライブでしたね。
















それにしても三井さんの加入は本当に大正解でしたね
彼の存在感の強いギタープレイと元々のリズム隊二人とのせめぎ合いやバンドマジックが半端なかったです
間違いなく今のロストは格好良い、誠実なバンドだと思うのでそんなロストをホールで観れるのが楽しみですね。
個人的ハイライトは「遠すぎた橋」「ジャーニー」「撥条」、そして「VTR」と
新譜からの楽曲が抜群にカタルシス満載だったのが幸福なライブだったかなって思いました。