超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

大室家 2巻/なもり

2014-08-04 17:51:53 | 漫画(新作)
















最早スピンオフの領域じゃないですね。




















1年ぶりの刊行なんですが、公式に配信された分は前半の7話だけで
残り10話は全部この単行本だけの描き下ろしとなっております。
・・・これまで丸々描き下ろしだとか、
分厚いおまけ漫画とか散々やってきたせいで平常運転とか思われそうですけど
普通に考えてそういう半分以上描き下ろしだとかを継続して実行し続けているのは本当に凄い事なんですよ!
なもりさんがめっちゃ頑張ってくれてるおかげで短いタームで新刊が読めている訳で。
初出のページ読んでビビりましたもん(笑

ただ、描き下ろしをそこまで気合入れてやってるのはこの作品が単なるスピンオフなどではなく
ある種独立した面白さがある作品だからなんじゃないかなあ・・・とか個人的に思います
その分筆もノってきてるんじゃないかと。


「ゆるゆり」はその名の通りゆる~い百合模様を交えた日常コメディですけど
「大室家」の場合ちょっと感動も交えたホームコメディって言い方がしっくり来る気がしてます
わがままで暴れん坊だけど時々お姉ちゃんっぽさを見せてくれる主役の櫻子に
大人びてるけど、でも根底には隠せない良い意味での子供らしさが光る花子
そして唯一本家からのほんのり百合要素を引き継いでいるニヤニヤ要員にして見守り役である撫子、と
メインキャラの役割分担が割とはっきりしていて上手い具合に家族ものとして機能しているのが素晴らしいですね
限定版には「古谷家」と称した向日葵姉妹が主役の小冊子が付随していて、
そこでもまた良い具合の家族模様・家族愛を垣間見る事が出来ます
女主人公とはいえ、
某埼玉の幼稚園児や某浦安の小学生を想起させるくらい方向性は違うけどおバカで可笑しい櫻子の姿は
正に本編の主人公よりも主人公然としていてとても立派だなあ、と(笑
そんな櫻子にもまた子供っぽい意地っ張りな部分や滑稽な部分があってそれもまた微笑ましく読めたり
一応スピンオフという触れ込みで始まった本作ですが読めば読むほど独立した面白さがある事に気付きます
例えば京子の場合計算でおバカを演じてる部分がありますけど櫻子はそういう部分皆無ですから
なもり版天然はちゃめちゃ娘のホームコメディとして新機軸になってるのが一番のセールスポイントかなと
1巻はまだ始まりだった為に「スピンオフ」という言葉が頭をチラついてましたが
2巻はもう「新作です」と普通に形容していいくらいの安定感・オリジナリティだったと思います
子供時代を想起させるエピソードや心情描写も多くそういう部分も含めて新鮮で読んでいて楽しかったです
特に櫻子と花子のプチ喧嘩のエピソードはなんだか両者の心境とも少し懐かしかったですね(笑
そういう風に「思春期」も楽しめるのがこの漫画の独自性の一つだと思います

ちなみにその喧嘩のエピソード、本家11巻のエピソードとリンクしてるので合わせて読むと更に面白いです。
合わせて読むと櫻子の気持ちが更に理解出来るかもしれない。


また、櫻子が暴れたり、勘違いする類のエピソードは鉄板的に面白いんですが
元来の人気キャラである櫻子、または本家の4人組・生徒会に一切頼らない
だけど面白いなあと思えるお話が多々載ってるのもイイですね
花子の友達である未来・こころの友情エピソードにほっこりさせられたり
1巻でも存在感を放っていたみさきちと花子のエピソードは大抵笑える仕上がりになっていたり
あんまり人気キャラに頼らずに新キャラ中心で作中観を構成させているあたりに
「大室家は大室家。」っていう線引きや矜持を感じさせてくれてとても素敵だなあ、と
そういう引き出し、掘り下げからもやはりどんどん本家から独立して一本の作品になってるイメージを受けます
櫻子が暴れてればどう転んでも大抵面白くなりますが、タイトルは「大室家」ですからね
きちんと各々、各々の友人のキャラが立って来てより面白くなった2巻目
ギャグもピリリと効く普通に笑えるものが多いので
その点でも興味があれば是非って所ですかね
2巻目もめっちゃ面白かったです!


















それにしても今でも十分注目されてますし、評判の高い作品を生み出し続けてますけど
個人的には依然としてなもりさんって作家には注目し続けています
ゆる~い百合作品、百合作品と来て
質の良いホームコメディという新たなアプローチも披露してますから
まだまだ色々な引き出しが見られそうでファンとしてはずっとワクワクしていられます

前述のように本家からのスピンオフという始まりの作品ですが
この漫画ならではの面白さがきちっと存在してますし
本家に負けないクオリティだとも思うので、
本家のファンは余技と考えずにガッツリと楽しめるんじゃないかと
改めてそう感じました。そして、やっぱり櫻子は面白可愛い(笑 そんな櫻子の小学生時代も拝めますので。

それにしてもチャンネル争いのお話は特にツボでした。




コメント   この記事についてブログを書く
« 快楽天 2014年9月号 感想 | トップ | COMICエウロパ 2014年9月号... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画(新作)」カテゴリの最新記事