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アとエのあいだ/川崎直孝 全作品レビュー

2012-02-19 13:53:16 | 漫画(成年)





偶然同人誌を手に取った作家が気付けばプロになっていた、っていうのは
たま~にある事ですけど
私にとってこの作家さんもその一人ですね。川崎直孝「アとエのあいだ」を全作品レビューします。

この人の漫画はですね、色々な意味で常識外れっていうかネジが外れてるっていうか
狂気じみてる作品が多いんですけどそこに一匙のユーモアがある節もあって
客観的に考えれば外道なんですけど
でもその外道っぷりも中々憎めなくてね、ついつい惹かれてしまうといいますか。
性に関して極端に無秩序になってる世界観は川崎直孝ならではの要素の一つだよな、と
しみじみ思う訳です。
他にもバカエロ系の作家はいますけど、この方の作風はそこに色々とクレバーさを感じるものが多くて
計算された狂気、正常な狂気、みたいな・・・まあ中学生の妄想じみてるって意見もありそうですけど(笑)。
ただ、代えの効かなさは確実に感じるのでその意味でも商業デビューは嬉しいものでした。
同人誌だとこれ以上にアレなネタもやってるので
もし気に入られたならば同人誌の購入もまたオススメしときます。
ってオススメ出来るような作風じゃないんですけど(笑)。色々とガチですし。

*成年漫画のレビューなので苦手な方注意です。





■モンスタースチューデンツ
モンスターペアレンツならよく聞くけど、
モンスタースチューデンツとはこれ如何に?と思ったら
単に保健体育の授業で恥ずかしがる先生に身を持って教えてあげる、っていう
そういう話。を、女生徒3人と男性教諭一人で行うって言うアナーキーさが売りのお話。
最後の方にはすっかり毒されてそっち側に染まるのもお約束(笑


■絵に描いた杭
これまた反応に困る作品ですね(笑
お互いがクイズを出し合って勝負って話なのに
片方の問題が性的過ぎる、っていうか単純にデメリットだらけで制裁に過ぎないのが笑える。
しかも最後のオチも秀逸で
激しくて官能的なのに笑えるって言う
色々な意味での問題作ですな。
シチュエーション的に考えると珍しいとかそんなレベルを超えてアイディア賞もんですね。
実際にこんなクイズ番組観てみたいわ。無理でしょうが(笑


■額の額
この作品だけ毛色が違うといいますか、珍しく合意の上なんですよね。
・・・合意の上って作品が一つしか入ってないっていうのもちょっと凄いな(笑)。
お互いがお互いを誘って満足させて、っていう
駆け引きの要素が面白い作品
他の作品と比べて多少オシャレっていうか微妙に日本っぽくないキャラや画面作りが目立つ一作
今作の中でも特にお気に入りの一本ですね。
大体無理矢理がデフォルトなだけに、こういう元から好き同士っていう関係性は爽やかな読後感でいい。
まあたまにだからこうやって相対的に評価も高くなるんでしょうがね。
続編とかも観てみたい作品です。


■どうでもいいけどバントの発想ってすごくない?
「真ん中ばっちこーい!!」
「流石正捕手っ」

この場合、正捕手云々は関係ないですよね(笑)?ただ単に広げてるだけだし。
あまりに下品すぎて舌を巻くシーンも多いですけど
逆に考えれば、どんな事柄も下ネタに変換出来るんだ!っていう作者の自信のほどが伺えて
その意味では鉄板といえば鉄板の作品なのかもしれない。
基本的に年齢差のある作品が多いですけど
この漫画に関しては同世代同士、しかもグラマーって事でことキャラに関しては最もスタンダードとは言えます。
無論、成年漫画的にね。強引の中に垣間見れる紳士っぷりも見所の一作です。割とマジに。


■小水、白陶器を穿つか
これは割かしファン以外にも浸透してる作品だと思いますけど、
今作の中でも最も下品な作品なんじゃないですかね。
間違えて男性トイレに入った女の子が
勘違いでそのまま男性用の便器で無理矢理小を済まそうと思ったら
こけて転がって個室のドアに激突、
そこには自分の写真で抜いている教師が居て、口封じも兼ねて手篭めにされてしまう・・・っていう
あらすじを書くだけでもぶっとんでる酷いお話なんですけど(笑)。
ただまあ、オチに関しちゃそのままその女生徒がそっち側に染まってしまうって事で作者らしいオチですよね。
しかし川崎作品の大人には禄な奴がいないなあ(笑 まったく。


■2時のおやつ
突発的精子ブーム勃発、
クラスの女子たちがこぞって男子に襲い掛かるっていう
ある種夢のような、そうでもないような・・・。
ただ、この作品の最も凄い所は、そんな状況の中で純愛が発覚して
基本的には両思い作品として最後まで貫くっていうその良い意味での違和感。
やってる事は非常識なのに、何故かプラトニックな感じすらも漂わせるその手腕に脱帽。
その背景では他の生徒が暴れまくってますけどね(笑
教師はどうした教師は。


■したがって少年少女
映画を観よう、と思って一緒に観てたら実は性のハウツービデオで
普通なら気まずくなって終わりなんですけど
川崎作品ではそうは問屋が卸さない、
じゃあ実践してみようよ!って流れになってそのままズルズル何発も、っていう
これまたどうしようもなくおバカな作品ですね(笑)。
ここまでキャラに常識ないと
むしろこれが普通なのでは?と読み手の神経も麻痺してくるから危険です。
それにしてもオチが微妙に切ないのが良いアクセントになってて素敵だなあ、と。
おバカの裏に見え隠れするセンチメンタリズム。グッドです。


■おしえの庭
久々に昔通ってた小学校に帰ってみたら
当時厳格だった先生が生徒を騙して擬似風俗を・・・ってまた外道教師かよ!しかも値段が50円とか・・・
書いてると相当に胸糞悪い話に聞こえるかもしれませんが、コミカルタッチなので案外気にならない。
その上働いてる子はみんな美人ばっかって事で
ロリにとってはある種天国のような場所なんじゃないですかね。
彼女たちは将来どういう大人になるんだろうか。

それにしてもネコ口可愛い!


■アとエのあいだ
英語の発音を良くする為に、ネイティブな発音を恥ずかしがらない為に
行為をすることによって恥ずかしさをなくそう!っていうこれまたとんでもない話。
最初っから英語教師がぶら下げたままで教室に入ってくるなど
無秩序の極みのような作品
これが最も同人時代に近い作風ともあって個人的には大満足の一作
ほとんど中学生の妄想みたいな内容ですけど、そのバカさ加減が気楽に読めて良いんですよね。
にしてもここまで「恥じらい」要素が皆無の作品もなかなかあるまい(笑
男子も女子もオープン過ぎるんだよ!


■おしえの庭 番外編
書き下ろしの4コマ番外編。
本編より更に教師の言動がアレになってる気がしなくもないですが、
最後は「大人になったら悪い人を捕まえますっ」って夢語りが最高に皮肉で面白かった。
っていうかこの単行本には捕まえなきゃいけない方々が多すぎますからね(笑)。




そもそも成年漫画ってだけで人を選ぶのに
その中でも更に細分化させるようなマニアックな作品群ですけど
案外笑えるバカ漫画好きな方にも気に入ってもらえる作品群かもしれません。
過剰に外道とか無秩序過ぎるって批判もありそうですけど
そこを含めてこの作者さんらしいんだと感じてますね。総じて、満足出来た内容でした。
ただ、普通に濃い成年漫画を買いたいって人は間違いなくチョイスするのは考えて欲しい所です。
なんせ色々特殊な一冊なもんで(笑
クオリティの高さは保障しておきますけど、色々と一筋縄では行かない部分も多いので。
今年中にもう一冊単行本出そうな予感なのでそちらもまた楽しみです!




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