ハーデス
冥界の王
冥王星
3つの象徴を具現化したようなエメトセルク(ハーデス)のフィルターのガイド。
ここ最近友達と週1くらいでレゴフォートナイトやってるんだけど、フォートナイト内でも最近ハデスが出てきてるっぽくて慄いている。どんだけアピールしてくるん。
そしてふとした時に、魔法使い(アルバート)との関係のイメージが浮かぶ事が増えたのだけれど。
どうやら彼は、私がアルバートの物語を変えた世界線に出てきた登場人物で。
言葉で説明するとなにそれ?って感じやんだけれど。
その世界では、エルフのような長命種だったらしい。
人との寿命の差がもの凄かったらしく、必然的に技術や,魔法力の差とかかなりあったらしいが。それなりに平和主義だったようで、人との戦争というものはあまりなかったようだ。まあ極力関わらない方向で、だったようだけれど。
そんな彼が、魔法使いの店にやってきたのは、魔法使いの作ったアクセサリーに込められた魔法に興味を持ったからだ。
長い時を生きるエルフのような彼らは、ある意味で、達観した感覚を有している者も多い。魔法に関しても、どのような学問であっても、彼らよりも人が秀でる事などないだろう。
だが彼らにとって、こと芸術に関して言えば、違う話になってくる。
それは寿命の長さに比例しない。
見るだけで心が震えるもの。
長命種の彼らだからこそ、芸術品というものは最も高く評価され、人種に関わらず、1番の価値あるものとされていた。
私の店に来た彼は、私の魔法とアクセサリーを見て、その片鱗を感じ取ったというのさ。
エメトセルクというとゲームキャラになってしまうので。ここではハーデスと書こう。
ハーデスは、最初はその魔法に興味を持った。
彼らの国では研究し尽くされているだろう魔法。珍しくもないその魔法が、アクセサリーに込められているだけで、こうも違う感覚になるものだろうか。
それらは攻撃性も便利性も備えてはいなかった。やれ、虹を出すだの、雪の結晶を保つだの。
たんなる魔法の無駄遣い。演出のようなその小さな魔法が。
アクセサリーに込められているというだけで、こうも心を動かされるものだろうか。
一儲けしてやろうと思ったんだよ。
エルフ(便宜上)の国では、こういう品は高く売れる。ハーデスは丁度、特使のようなポジションで、エルフの国と、人の国との貿易や交渉をしている者だった。
初めは、魔法使いの店の品を買取り、国で高値で売り捌く算段で近づいた訳なのだが。
彼の店で、ハーデスは、魔法使いが王女へと捧げた品を見てしまった。
それは魔法使いが、亡き王女へと毎年のように国に献上した品の精巧なコピー。
いわゆる非売品で。
店の中で1番、良い場所に並べられていた。
輝きを放つそのアクセサリーに。
ハーデスは心を掴まれてしまった。
あれを売って欲しい!
ハーデスは何度も頼み込むが、魔法使いは首を縦には振らない。
それでも、あきらめずに幾度となく交渉に通う内、徐々に魔法使いと打ち解け、話をするようになった。
年々、新しく作られて並べられる王女への献上の品のレプリカ。
それを見るのが、いつの日か楽しみになっていていた。
しかしまあ!アルバートときたら、
こいつは商売が下手すぎる!
幾度か通う内、これほどの技術と魔法が込められた品だ。高値でいくらでも貴族やら王族が買ってくれるだろうに。
こいつときたら、街の庶民と言っていいような人達に向けて作っていたんだ。
赤字とまではいかないが、儲かる気など微塵もない変わったやつ。
かといって、安売りするわけでもなく。
これで商売が、成り立つ筈がない。
幾度かの時に気がついた私は、
アルバートに交渉を持ちかけたんだ。
この街ではどうしたって、売れにくい品というのがあるだろう。そういう物を、私のエルフの国で…高く売ってやる。
その差額分の支払いも上乗せしようじゃないか。手数料?まあ格安にしてやるよ。
この店が潰れないようにな。
その代わり。
私は長命種だ。
時間ならばいくらでもあるんだよ。
だから待つ事にしたのだ。
お前が死んだ時でいい。その時は、あの作品を私に譲って欲しい。
王女に献上した品々を指差さながらそう言った。
言っておくが、普段の私なら、こんな割りに合わない交渉はしない。
いくら王女の献上品が美しかろうとも、単なる”商売”でこんなことは言わない。
つまりは、私は本気で。
あの品々を手に入れる気だったのだ。
アルバートは、この言葉を聞いて、もう笑いを堪えきれないといった様で。
ついには大声で笑っていた。
いやあ、こんなに笑ったのはいつぶりだろうね…。私が死んだ時か。
うん。考えてもいなったが、君に言われた時に、不思議と、まあそれもいいかなと思えたんだ。
ハーデス。
これから、
よろしく頼むよ。
魔法使いは笑いながら、握手を求めるように手を差し出しました。
ハーデスは毒気を抜かれたような顔で。
あれだけ何度も大金を積んで譲って欲しいと頼み込んでも無駄だったのだ。
そんなにもアッサリとOKの返答されると、こっちの方が拍子抜けだよ。
そう言いながら。
二人が
握手を交わした日から。
不思議な関係が始まりました。
長命種と人
異なる価値観を持った二人。
長い時を生きる彼にとっては
ほんのひと時、そばに居た存在。
アルバートにとっては、
20年から30年くらいの長い付き合いだったのだろう。
商売の下手な魔法使いの店が、潰れる事なくあり続けられたのは、彼のおかげも大きかったそうだ。
ビジネスパートナーでありながら。
お互い、大切な友人であり続けた。
それはアルバートが亡くなるその時まで。
思い出話が浮かぶように物語が浮かび。ハーデスは語り続ける。
私からすれば、わずかな時だった筈なんだがな…。買い付けで店に通うたびに、魔法の話に花が咲いてな。長命種の魔法は人とは術式が違う。本来は人に教える事などないのだがな。新しく組み込む術式のアドバイスや、アイディアなんかを話し込んだら止まらないんだ。
そして新作の品を見る度に、次にこの店に訪れるのが楽しみになる。その繰り返しで時間なんぞあっという間だ。
最初に交わした約束の。
王女の品を貰い受ける事なんぞ、どうでもよくなるくらいにな。
私は、ただ見ていたかったんだよ。
アルバートが、新しい品を作り続ける様を。その傍でな。