今イベント用に大天使ミカエルの剣を作っているのだけれど。


なんと2週間以上の時間をかけて制作しているのである…!!びっくり!
とはいえ毎日ガッツリ時間をかけて2週間ではなく、体調を見ながら日をあけて休み休み。
それでもここまで時間をかけた作品は今まで制作したことがないかも。
今までならオーダーでもなんでも、だいたい3日。時間かかったとしても日をあけて精々、1週間。
だけど今制作している大天使ミカエルの剣は、兎にも角にも、土台からして数日かかり、なかなか、出来上がらない。現在進行形でまだ未完成。
これを言語化するのはとても難しいのだが。
そもそも、私の作る作品には設計図みたいなものが無い。
インスピレーションで作るので、土台もなんやかんやでワイヤーが心地よい雰囲気な所を曲げて出来上がっていくもの。なのだけど。
あの剣は、とにかく毎回毎回ワイヤーを曲がるたびにストップさせられた。
テキトーに、イメージで、インスピレーションで。ささっとワイヤーを曲げられない。
その余白というか、余地が少ない。
最初からそうやってしまうと、もう、後がなくなる。そんな感覚。
一回一回のワイヤーをどこで曲げるかの真剣勝負。そんな感覚を潜り抜け、ようやく石を盛れる段階になったらなったで、超絶時間がかかっている。しかもまだ出来上がってない。
そんな中。
制作途中から、これは。
売るための作品ではないのでは?
と思い始めた。
これはたぶん、お客さんに、イベントで直接、触ってもらう。持ってもらうための?作品?
ふと。
前回のイベントで、杖を作った時を思い出す。
展示販売用として作ったけれど、予想に反して売れてしまって、実はその作品を見れなかったという方もちらほらいた。
売れたことはとてもありがたかったし嬉しかったけど、流石に予想外過ぎて申し訳ないなぁと思ったのだった。
杖は全部、売れずに帰ってくると思っていたから。
だから,今回は。。。
もう、そもそも。
この剣は売る気はないってことなのか?笑
実際に、ここまで時間がかかってしまうと、正直値段をつけても相当高額にせざるを得ないので、めちゃくちゃ悩ましい。
いっそ、非売品にするかもしれない。
それくらい。
今作っているミカエルの剣は
私の13年の技術が詰まった剣なのだ。
思い返せば13年前、
私が初めて作った剣も。
大天使ミカエルの剣だった。

剣の作り方なんて誰も教えてくれない。
こうすれば、おそらく作れるだろう
そんな予想で作った剣は、思いの外うまくいった。当時のmixiでのマイミクさんに、プレゼントした剣。
そこから、大天使ミカエルの剣は、何度か販売用にも作ったけれど。
ずーーーーっと。
剣の刀身は、一本の水晶でしか作れない。
と思いこんでいた。
長い水晶がなければ、作れない。
一本の水晶を刀身に見立て、その長さのバランスを見て柄を作り。ワイヤーだけで持ち手を作る。
これは私の中では最初のミカエルの剣を作った時からの”基本”であり、土台であり、なにより動かせないものだった。
他の選択肢など、最初からない。
それくらい強固な思い込み。
だけど、昨年のイベント用の作品で、大天使とエレメントをモチーフにした杖を作った事で、私の意識はいつの間にか、変わっていたんだろう。
水晶を繋げた剣を作りたい。
そのイメージが何度も浮かぶ。
昨年の秋から、既に、作り方はわからないのにイメージだけは先に出来上がっていた。
でも、その時はシルバーのワイヤーが手に入らなかった。
ローズゴールドのワイヤーで代用して作ることもできたけど、今思えば仕入れられるまで待っていてよかっだと思う。
作り始めるまで随分と腰が重かった。
水晶を三本繋ぎ合わせて作った剣。
まさか、こんなに時間がかかるとはwww
未だ制作途中の、この
大天使ミカエルの剣は。

自分の土台、剣を作るならこうでなければ。という最初の部分を、根こそぎ全部ぶっ壊していった。
ああ、三本の異なる水晶を繋いだとしても。
こんなにも、美しい剣になってくれるんだ。
時間をかけられるだけかけて。
丁寧に、ていねいに。
何よりも、私が見たかったんだ。
あの剣を。
制作途中なのだけど。
これは、変容の剣なのだと思う。
手に取るたびに。
不思議と、ミカエルから剣を授かっている感覚になっていく。
13年間。ずっと、不思議なことに”自分の為の作品”は今まで、それほど力を入れられず。自分の中でもあまり必要としてないか、サクッと作ってしまうことが多かった。
それよりも。
お客様の為に、誰かの為の方に作る方が重要で、より重点を置いていた。
だけど。
だけど。
今回の作品は、違うのかもしれない。
お客様のための作品だけれど。
同時にこれは
私の為の作品でもあるんだ。
作品を作ってきて、初めて。
自分と、お客様の為にの
感覚、比重が同じ。
そんな剣を、今、作っている。
大天使ミカエルの剣は13年経って。
こんなにも変化した。
この剣は、きっと。
13年かけないと作れなかった剣なんだな。っていう思い。
そして、この新しいミカエルの剣ができたということは。
じゃあ、また13年後。
私は、制作を続けていたとしたのなら。
どんな剣を作っているんだろ?って思いを馳せる。
ミカエルの剣は始まりの剣。
ぐるっと一周して、戻ってきたようにみえて。また、新たな一周へと飛び立つのだ。

