
実家で17歳になる愛犬のプードル、チョコが今朝方、天国へ旅立ちました。
昨年の11月末、いつもの散歩道でふと見上げた空の雲。
その雲が、チョコよりも数年前に飼っていて、もう随分前に亡くなった白プードル、ポチの横顔に見えて。
ハッとして、言いようのない不安を感じたのを覚えています。
思わず空の写真を撮った。
きっとこれは何かのサインだ。と思い実家に電話をかけた際に。
チョコの口に、腫瘍みたいなものができている。と母から知らされました。
その時の腫瘍はまだ小さく、もしかしたらただの歯周病みたいなものかもしれない。と、軽く考えてもいたんだけれど。
私は、あの雲は絶対に何かの知らせだと思っていたので。なるべく、すぐ病院に行くように母に話して診察を受けると。
おそらくは悪性の腫瘍だろうという事と共に、もう高齢犬なので手術するのも危険でできない。と言われ、その後はただただ経過を見守る1ヶ月半でした。
昨年、亡くなった祖母の時のサインをつい、見逃してしまった事が頭をよぎって。
今回は見逃さないようにしよう。
今回は、自分が後悔しないようにしよう。
と思い、その日から毎日、母とLINEのビデオ通話をかけ、チョコの姿を確認して、チョコに1日1度は話しかけるのが日課になりました。
この時までは、悪性であれば余命は2、3ヶ月という事がネットで書かれていたので、それくらいは生きてくれると思ってたんだけれど。
同時に、あの空の雲のサインは、もしかしたら。
あと1週間も待たなかったらどうしよう。
と、とても不安でした。
チョコは、それから毎日少しずつ、口の右側にできた腫瘍が大きくなる中で。
治療の一環で歯を殆ど抜いたので、普通のドッグフードは食べられなくなり。ちゅーるとシニア犬用の缶詰を毎日美味しそうに食べていました。
年末年始に帰省した時も、だいぶ大きくなった腫瘍に驚きつつも。
ヨタヨタしながら、嬉しそうに近寄ってくるチョコをぎゅっと抱っこして。
これが最後になるかもしれない。
ほぼ確信めいた気持ちで、3日間。
腫瘍のせいで水とよだれをボタボタこぼした後を拭いてあげながら。
大切に、大切に。
その時間を過ごしました。
実家を出る時に、眠っていたチョコの頭を優しく撫でながら。
じゃあね。もう帰るからね。
チョコ。またね。
また帰るからね。
そう何度も声をかけた。
もう最後になるって、わかっていたのに。
それでも、またね。と。
もしかしたら、もう一度、実家に帰った時にはまだ生きてるかもしれないから。
そんな希望もほんのりあって。
年明けて、ビデオ通話で見るチョコの腫瘍は大きくなり、この頃から口の半分を覆うようなサイズになった。
舌を出せるスペースがどんどんと減り。
ご飯を食べる事が少しずつ減った。
それでも、頑張ってチュールと缶詰を食べていた。
そしてちょうど、2、3日前。
チョコが亡くなる夢を見た。
詳細は覚えてないが、なぜか、私のベットの布団の中で黒い塊(黒トイプーなので笑)とまん丸い目の生き物が、私の腕の中でおとなしくじっとしていて。
夢なので姿は少し違うんだけど、私はそれはチョコだ!!と思いぎゅっと抱きしめてる夢だった。
不謹慎なので誰にも言えなかったが、その時にまたサインがきたんだと思った。
その夢の2日後、チョコは老犬でもう随分と鳴いたり吠えたりしていなかったのに、その日だけ、痛みなのかキャンキャンと声を上げて何度も鳴いていた。
ビデオ通話でそれを聞きながら、もう時間はそれほど残されていないんだと思った。
その翌日の朝、父からのLINEで、チョコが天国へ旅立った事を知る。
腫瘍があるのは本当に可哀想だったけれど。
1ヶ月半もの間。
私も含めてきっと、家族みんな、心のどこかでこの日が来るのを覚悟していたんだと思う。
毎日ビデオ通話をしながら、考えていた。
チョコは本当に優しい性格をしていたので。家族がショックを受けすぎないようにしてくれているんじゃないのかと、
ポチが天国へ行った時は、本当に何の前触れもなくある日突然で。それがもう、めちゃくちゃショックだったのを覚えている。
きっとチョコはその光景を覚えていて、自分の時は少しでもそのショックを、和らげようとしてくれたんじゃないのか。
まるでカウントダウンのように、大きくなっていく腫瘍は、否が応にも、残りの時間が少ない事を知らせてくる。
都合のいい考えかもしれない。
でも、わたしにはそう思えた。
チョコに初めて会った時。
それはスーパーの駐車場の一角に隣接した、野外で展示されてる臨時のペットショップでだった。
檻の中に入っていた犬の中で唯一、ツキノワグマみたいに胸の辺りにだけ白い毛になっている黒い小さな子犬のトイプーがいた。
わたしはその子を見た瞬間。
唐突に、
この子だ!!!
と何故か強く強く、惹かれて。どうしようもなくなり。
トイプーでは破格の5万円だったということもあり。
子供だった私は、親になんとか頼み込んでこの子をお迎えしてもらった。
すでに我が家には、白トイプーのポチが居て、その2匹が仲良くなるまでにも紆余曲折あったりした。笑
そんなチョコは、実はお迎えした時には発作持ちで薬を飲ませてた事実が発覚して、オロオロしたものの。
大人になるにつれどんどん健康になり、むしろ普通のトイプーよりちょっとだけ大きくなったりしつつも。
元気に遊び回り、お手もおすわりも、バーン!と言うと死んだふり。もできて。
食欲旺盛で、ポチのご飯をよく横取りしようとしていた。笑
隙を見て家の外に飛び出して、交通事故にも何度もなりかけ。
道路に飛び出す事が多々あってヒヤヒヤしたり。実際に1回は車に轢かれて足に大怪我をした時もあった。
それでも、チョコは生命力が強くて。
すっかり足の怪我が治ってまた元気に走り回れるくらいに回復してくれて。
チョコは、我が家の癒しそのものだった。
5年前、結婚して実家を出る時に。
なによりもチョコと離れる事が、寂しく辛かったよ。
チョコのいない生活に慣れるのに数年かかったくらい。
それくらい、チョコの存在は私の中で大きかった。
病院に行くと毎回、プルプルと震えるビビりな犬なのに。
この1ヶ月半の間に行った病院では、全く震えなかったらしい。
もう震えるほどの体力はなかったんだろうか。
17歳は、犬にしたらかなり高齢らしく。
もう、ここ数年は寝る時間の方が多かったそうだ。
この5年間で、コロナ禍もあって、チョコと会えた回数は数えるほどだったろう。
だけど毎回、実家に帰る度にチョコは、嬉しそうに迎えてくれて。
私も、毎回チョコを抱きしめて嬉しかった。
足元になんどもきてくれてたのに、帰ったばかりで母と話すのに夢中で気づかなくてごめんね。
チョコと過ごした日々は、本当に大切な時間だった。
うちに来てくれて、ありがとうチョコ。
色々な思い出を思い返すたびに、湧き上がってくるのはありがとうの気持ちで。
もう居ない寂しさも辛さも。
そういう感情を感じるのは全部、チョコが大好きだったからで。
17年もの間、ずっと一緒にいてくれてたからだと気づいたら。
悲しいと寂しいとただ泣くのも違うような気がしていた。
チョコ、ありがとうね。
チョコが居てくれて良かった。
チョコがうちに来てくれて本当に良かった。
チョコと過ごした日々は
本当に、本当に、
大切な思い出だよ。
長生きしてくれてありがとう。
たくさんの思い出を
ありがとう。
チョコ、またね。

