リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

根尾川にサケ遡上 長良川に稚魚放流の問題点

2005-09-17 19:54:31 | サツキマス研究会/長良川調査会
長良川にサケ稚魚を放流したことはいろいろな問題点がある。

まず、サケの稚魚をどうやって確保したか。
我が国では川に入ったサケの捕獲を禁止している。捕獲する場合、その川のある県知事に「特別採補許可」の申請をしなくてはならない。
今回のケースだと、石川県知事に申請して許可をとらないとサケの採補そのものができないのだが、研究目的等でないと原則的には許可は下りないことになっている。

 今回の放流目的について、個人的な研究と話していたが、例えば、長良川の漁協が漁業目的として許可を申請したとしても、許可を得ることは難しい。
 なにしろ、長良川はサケの上る川ではないのだから、資源回復とかの理由は見つけ難い。

 サケの放流では多摩川が有名だが、カムバックサーモンという活動が日本の川の川の再生あるいは、保護に役立ったかどうか、ボク自身は肯定的な意見を見出せない。
多摩川サケの会
 
 今回のことは、個人が単発で行ったことではあるけれど、放流したという話を聞いたとき、多分何匹かは戻ってくるから、やっかいなことにならなければいいなと思っていた。

 たまたま、岐阜の専門家?という方が、サケをサクラマスと間違えたから良かった?ものの、サケが遡上して捕まった。そして、食べちゃったというのは、これは相当に、ヤバイことなのだ。
 それとも、それが分かっていたので、わざとサクラマスと発表したのかも、しれない。かな?


参考)
 放流についてはたとえ、保護が目的としても、いろいろな問題を含んでいる。

魚類学会が制定した放流に関するガイドライン
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