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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

似て非なるもの

2009-02-16 10:30:00 | グルメ
 2月15日は舅の命日だった。
その前日に、富山に住む夫の妹から名物の『鱒(ます)寿司』が送られてきた。
仏前への供花ではなく、我ら生き仏の方の好物を届けてくれたのはありがたい。
さっそくバレンタイン鱒寿司として美味しく戴いた。

 富山の『ますのすし』は、駅弁の不動の王座の位置を占めて久しい。
白いご飯の上の美しい桜色の鱒、緑色の笹の葉の香りもすがすがしく、デパートやスーパーの駅弁祭りで見かけた時は必ず買ってしまう。
三年前、夫が人事不省で病院に運ばれ生死の境をさ迷っていた時
病院の休憩室で、私と義妹たちの3人で心配と不安のあまり、言葉も見つからず黙々と鱒寿司を食べた一夜があるが.......夫には本当に申し訳ないが、そんな非常事態の時ですら美味しいと思ってしまった。
ああ、ごめんなさい。

 さて、下の写真のどちらが鱒寿司?


  


 答は簡単、言うまでもなく左。右は『ハム寿司』だ。
家庭でもなんとかして鱒寿司が作れないものだろうかと考えていたときに出会った【祖母ログ
ためしに作ってみたところ、味はハムだが結構雰囲気が出ている。
以来時々作っているが、このようなものを「似て非なるもの」と言うのだろう。

 暮らしの中には、似て非なるものがたくさん溢れている。
国産牛と輸入牛、国産鰻と中国産鰻などは見かけの区別は出来ないが、価格の違いが歴然としているので産地偽装に悪用される。
日本のカレーとインドのカレーは大違いだし、ピロシキとカレーパンも似て非なる。

 松田聖子と野田聖子、ずうとるびとビートルズの区別はつくが、金田一京助と金田一耕助、木村拓哉と木村拓也(野球選手)、マネとモネとなると.......どうだろう?

 漢字にも似て非なるものがたくさんあって、うっかり間違うととんでもない事件になるから要注意だ。
ずっと昔に読んだ本(作者・タイトルとも失念)の後書きで、作者が
「個人的な事情のせいで作品の完成が遅れた」と書き記した筈なのに、
「個人的な情事のせいで作品の完成が遅れた」と誤植・出版されて大あわてしたらしいが、これは笑えない.......いや大笑いだ。

 我がブログ仲間の又三郎さんの記事にコメントをしようとした時
「またさぶろう」が変換されなくて不思議に思ったら「またさぼろう」と入力していた。
さて、これは似て非なる言葉のいたずらだろうか?それとも??