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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

卒業演奏会

2008-03-05 10:35:56 | Weblog
 先週末、地元のI大学・音楽科の卒業演奏会に、中国語の仲間たちプラスM嬢の6名で行ってきました。

 M嬢は、勤務先のゴルフ場が閉鎖中の時期だけ、季節労働者から季節学習者として私たちの仲間に転身するのです。
特筆すべきは彼女のいでたち。
パッチワーク柄のミニの木綿のジャンパースカート、紫色のレッグウォーマー、ロングブーツ。その上ピーターパンのような帽子をかぶって、どこから見ても還暦を過ぎたおばさんとは思えない若さです。
我らを完全にうならせ、全員の嫉妬と羨望の視線を集めました。

 昨年秋の大学祭で演奏を聴いて以来【カフェ・カンタービレ】、私たちは皆、I大学・音楽科の学生たちの才能豊かなエンターティナーぶりのとりこになってしまいました。
大学祭ではゴスペルやポップスの演奏で大いに盛り上げてくれましたが、卒業演奏会ともなるとクラシック音楽学習の集大成の発表です。
彼らの学習の成果は如何に?
私たちは、この日が来るのを早くから心待ちにしていました........保護者でもないのに保護者のごとく。

 会場は県民会館中ホール。
演奏者の友人、父母、親類縁者ぐらいしか来ていないだろうと思っていたら、600席ある会場は超満員でした。
どうやら私たちのような新鮮な発見と感動を求めて追いかけるファンが、他にもたくさんいるようでした。

 

演奏者は22名で、うち独唱が10名。独奏はピアノ9名、クラリネット、ヴァイオリン、フルートでした。
今年はプログラムの他に、演奏者の手による楽曲の解説やオペラの歌詞対訳を掲載したプログラムノートが用意されていて大変参考になりました。

 満員の観客を前にした学生たちひとりひとりの、熱意や緊張感が手に取るように伝わってきます。
ドレスの裾がからまって転倒しそうになった女子学生もいれば、緊張のあまりピアノの前で立ち往生してしまった学生もいました。
見ている方もはらはらドキドキ、応援にもつい力が入ります。

 プロの音楽家による演奏会とは異なるので、優れた芸術的な演奏を期待することは出来ないだろうと予想していましたが、なかなかどうして、観客に感動を与える素晴らしい才能の持ち主もたくさんいました。
私は、声楽で2名、ピアノで3名、ヴァイオリン、フルートの計7名の学生さんの演奏にとても心惹かれるものを感じました。
若さと活気に溢れるとてもステキな卒業演奏会でした。

 間もなく卒業式を迎える学生さんたち。
音楽を通して学んだことを、ぜひ今後の人生に役立ててください。
その前途に光あれと祈らずにはいられません。