ここ数日来夫の顔色が冴えない。
自室でこそこそ電話をしたり、じっと預金通帳をながめては深いため息をついている。
これは女とのトラブルだ........すぐピンときた私。
私 「その女、いくつなのよ?」
夫 「......30とちょっと。」
私 「いったいどうするつもりなのよ!」
夫 「ふたりの子どもを抱えて苦労しているんだ。つい同情して......」
二ヶ月前に彼女の存在を知ってから、心中穏やかではなかった私。
いつか泥沼の関係になるだろうとの予感が残念ながら的中した。
ここは毅然とした態度で引導を渡すことが肝心だ。
夫 「彼女が予定外の行動に出た。参った。助けてくれないか?」
私 「いやよ!早く女を追い出してよ!」
夫 「もう少し、もう少しだけ時間が欲しい。
頼む!一度だけ彼女と話をしてくれ!」
私 「自業自得ね。あなたの問題に関わり合いにはなりたくないわ!」
夫 「オレひとりの問題か?おまえの問題でもあるだろう?」
私 「............」
※
※
※
※
※
※
彼女の名は.....たな子。
ちょっと変わった名前だが漢字で書くと......店子。
そして夫の名は.....大家。 これは大家VS店子の物語。
誰も住む者がいなくなった夫の実家を貸家にして、我らは生まれて初めて大家になった。→【我ら大家】
苦しい年金生活に、いくばくかの現金収入が入るのはありがたい。
しかし契約時に不動産屋を通して前家賃は受け取ったものの、既に一ヶ月が過ぎたのに第一回目の家賃が振り込まれていない。
実は夫婦で大論争の末、家賃は夫の小遣いとなることに決定.......というか夫に無理矢理押し切られ、すっかり当てが外れた私。
ならばと、大家としての全権は一切夫に委任した。
しかし家賃が入らないことは、夫にとっても死活問題。
私の協力を拒まれた夫は、慣れない交渉にうろたえている。
始めから、なにかいやな予感はあったのだが、まさかこんなに早く深刻な状態になろうとは.........。
友人たちの忠告、妹たちの心配が的中した。
金銭のトラブルだけは避けて慎ましく暮らしてきた我ら、こんな時どうしたらよいのか全く分からない。
催促の電話1本かけるのですら夫は悩みに悩みぬき
「すみませ~ん。すぐ振り込みま~す!」
誠意なき返事にも一縷の望みを託すが、いくら待っても入金されない。
この先ずっとこんな調子で悩まされるのかと嘆く夫に
「ここを乗り越えないと一人前の大家にはなれないわよ。
心を鬼にして頑張るのよ!」
と発破ををかける私。
なんとも前途多難な貸家業だ。
♪マーリーは悩みがなくていいな♪
自室でこそこそ電話をしたり、じっと預金通帳をながめては深いため息をついている。
これは女とのトラブルだ........すぐピンときた私。
私 「その女、いくつなのよ?」
夫 「......30とちょっと。」
私 「いったいどうするつもりなのよ!」
夫 「ふたりの子どもを抱えて苦労しているんだ。つい同情して......」
二ヶ月前に彼女の存在を知ってから、心中穏やかではなかった私。
いつか泥沼の関係になるだろうとの予感が残念ながら的中した。
ここは毅然とした態度で引導を渡すことが肝心だ。
夫 「彼女が予定外の行動に出た。参った。助けてくれないか?」
私 「いやよ!早く女を追い出してよ!」
夫 「もう少し、もう少しだけ時間が欲しい。
頼む!一度だけ彼女と話をしてくれ!」
私 「自業自得ね。あなたの問題に関わり合いにはなりたくないわ!」
夫 「オレひとりの問題か?おまえの問題でもあるだろう?」
私 「............」
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彼女の名は.....たな子。
ちょっと変わった名前だが漢字で書くと......店子。
そして夫の名は.....大家。 これは大家VS店子の物語。
誰も住む者がいなくなった夫の実家を貸家にして、我らは生まれて初めて大家になった。→【我ら大家】
苦しい年金生活に、いくばくかの現金収入が入るのはありがたい。
しかし契約時に不動産屋を通して前家賃は受け取ったものの、既に一ヶ月が過ぎたのに第一回目の家賃が振り込まれていない。
実は夫婦で大論争の末、家賃は夫の小遣いとなることに決定.......というか夫に無理矢理押し切られ、すっかり当てが外れた私。
ならばと、大家としての全権は一切夫に委任した。
しかし家賃が入らないことは、夫にとっても死活問題。
私の協力を拒まれた夫は、慣れない交渉にうろたえている。
始めから、なにかいやな予感はあったのだが、まさかこんなに早く深刻な状態になろうとは.........。
友人たちの忠告、妹たちの心配が的中した。
金銭のトラブルだけは避けて慎ましく暮らしてきた我ら、こんな時どうしたらよいのか全く分からない。
催促の電話1本かけるのですら夫は悩みに悩みぬき
「すみませ~ん。すぐ振り込みま~す!」
誠意なき返事にも一縷の望みを託すが、いくら待っても入金されない。
この先ずっとこんな調子で悩まされるのかと嘆く夫に
「ここを乗り越えないと一人前の大家にはなれないわよ。
心を鬼にして頑張るのよ!」
と発破ををかける私。
なんとも前途多難な貸家業だ。
♪マーリーは悩みがなくていいな♪