For Crying Out Loud By ギタリスト竹田和夫

ロスアンジェルス在住のギタリスト 竹田和夫
何でも書いちゃいます。For Crying Out Loud !

ピックを変えることにしました!

2013年01月28日 | ギター&音楽 

(注意。 超スーパー長文です! ギターピックに興味のある方専用記事です!)

写真は持っているピックのほんの一部、氷山の一角です。(笑)

2005年ごろからほぼずっと使い続けてきたダンロップのJazzlllの赤というピックをそろそろ変えようと現在沢山のピックを試しています。

おにぎり型を長い間使い続けてきてアメリカに移住した当時アメリカではおにぎりが手に入らないことを発見、(今は買えますが)あわてて 慣れないテイアドロップのなかからいろいろ選び始めて試行錯誤、、最初にフェンダーの小型を1,2年使いました。 (下から4段目の一番左のもの) これはセルロイドでとてもトーンがいいです。 セルロイドがなんといっても一番艶のある良い音と個人的に思います。 が、しかし、、しばらく使ううちにこれが製品の硬さ、大きさ、先端のとんがり具合など、ばらばらも良いとこで品質管理に問題が多く、これは使えない、、というか買って10枚の中から3,4枚使えるものを選ぶようなピックじゃ話になりません。

 というわけで 次に選んだものがダンロップのJazz205という碁石のようなもの、前記のフェンダーの右下のものです。 これは製品にばらつき少なく、トーンもなかなかダークなよいものでした。 2年くらい使いました。 ゆいつ コードプレイ、カッテイングがものすごく弾きつらく、だんだん違うかな、、と思い始め次を物色、、

そしてその次に選んだのがPickboyのJazz 1.5mm (上から三段目の左端)黒の手ごろなサイズでこれはセルロイドなのでトーンがご機嫌によかったです。 ただ、強く入ったときだけ、ばきーーんというノイズが出るので 約1年くらいその後メインになるJazz3と併用していたのですがだんだん使わなくなりJazz3オンリーになっていったというのがここ15年程度の大雑把なピック史です。

その昔は最初からおにぎりのセルロイドではじめ CREATION時代は78年ごろまではGibsonのHeavyかMid Heavy、78年くらいのLeoからオリジナルのEX Heavy1,2mmになってそれをながーく使ってました(写真上段の右端、Creationのサイン入りです)、90年前半にFenderの白いHeavyに変えました。
多少の柔軟性をほしくなったのかもしれません。
アメリカに移ってしばらくは在庫の無くなるまではそれを使っていました。

ピックを試しだすとサイドエフェクトといしてもの凄くギターを弾くといういいことが起こります。 それはそうでとにかくいろいろなプレイ、曲、テンポ、などなど、自分の弾くありとあらゆることをやってみないとわからないのですから、、帯に短し、たすきに長しと、、とにかく弾きまくるわけです。 ちょっとでも一回でもひっかっかたりすると印象が悪くなります。 日を変えてまたやるわけです。 だいたい夜の12時から朝の7時くらいまで弾き、爆睡する、、といった感じです。 普段はこんな長い時間ギターを弾くということは無いのでそれは凄いことなのです。(笑)

現在最終候補として残ったものは、、Gibsonのやや変形のテイアドロップ型のHeavy、 Pickboy のJazz1.2mmの白、Fenderのおむすびのベッコウ色のHeavy 、ダンロップのセルロイドのテイアドロップの1.5mm(紫色)この4種類です。 サブ候補にあと2枚ほどあるいはありますが多分NGでしょうか、、

今回なぜ7年つかって数々の思い出深いライブをともにしたJazz3をやめるかというと最大の理由は品質管理が悪くなってきてクオリテイにばらつきが激しくなってきたからです。

まず、先っぽのとんがり具合だけでも3種類ほどにわけられるようなバラつきが出てきています。 ポインテッド トー 、ミデイアムトー、ラウンドトー、とまるで3種類に分けられるほどのばらつき、、もうだめですね。 10枚のなかで4,5枚OKのレベルになっています。

尊敬する中部銀次郎さんの名言ですが、、、
< およそ世の中どの世界でも底辺が広まればクオリティは落ちるものです。  >  音楽の世界もPOPSの世界で底辺が広がればポピュラーになればなるほどそのクオリティは粗悪なもになっていくのは当たり前のことです。。 ピックしかり、ゴルフクラブしかり、音楽しかり、

多分、推測ですが最近多くのギタリスト達にファンが増えたらしく売れ始めた。 若手ブルーズの人気プレイヤーが使っているといったりして売れているわけですね。 別にそれはそれでまったくいいのですが、工業製品である以上ばらつきが出るのは当たり前でゴルフの世界ではボールの型さやシャフトの重さなどはばらつきが出ることを見込んで製品管理をしているという話も聞きました。

 たとえばダイナミックゴールドというシャフトなどは重さで200,300、400、と分けてあるのですがこれなど、最初からメーカーは300しか作っていなくて 失敗して重すぎたものを400として、失敗して軽すぎたものを200として売っているという話でした。 本当かどうかはわかりませんが頭の良い人がいますね。 しかしピックの世界はそこまで成熟していないのか どうかはわかりませんが、品質管理が甘いものも多いようです。

それと次の理由がやはり材質です。 Jazzlllはセルロイドではなくナイロンの硬いものなのでやはり音質的にはセルロイドに一歩も二歩も及びません。 艶や甘さ、響きなど、、唯一セルロイドよりは耐久性がありますがそう入っても、やはり どんどん減ります。 ツアーに出て3日も弾けばかなり減ってきます。

さあ、、、どうなるか、、楽しみですね。 今夜もピックためしの世界に没頭しそうです。 終わる頃にはごきごきに肩がこるんですけど、、終了時の光速プレイ振りは自分で言うのも何なんですが、すざましい物があり、ライブでもこのくらい弾いてからプレイしなきゃなあといつも反省させられるわけです。 何年弾いていてもギターは面白いですね。

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8 コメント

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べっ甲 (バジィー)
2013-01-29 15:15:46
ジョニーウィンターが昔、箱買いした愛用のサムピックが無くなったら、ギター辞めると言っていたのを雑誌で読んだことあります。まだ演っているという事は残っている?やっぱり、気に入った消耗品(ピック)は箱買いが基本でしょうか。(19の頃、私はジョニーウィンターの信者でした 笑)

フランスにマカフェリギター用のべっ甲製の分厚いティアドロップが売ってありますが、コレは大抵音が良いはず。フランスではワシントン条約は反故にされたのか?

べっ甲ピック
http://ichigo-up.com/cgi/up/qqq/nm61067.jpg

バジーさん (ないとほーく)
2013-01-29 16:19:37
これ良い写真ですね。 綺麗な模様が入ってますね。
ベッコウもってますが 貴重、、なくしたら大変です。
Unknown (つっと)
2013-01-30 02:39:06
既製品に刺してあるDGのウエッジスペックと言うのは、DG200もしくは300の派生品だと、私も聞いたことがあります。それ専門に製造してないと知って驚きました。

ピックにしろ(よく解りませんが)、シャフトにしろ、ヘッドにしろ、この進化した世の中で重量誤差、形状誤差が出るというのは未だ半信半疑です。
切り身職人(鮭とか)は、経験と勘だけで、重量誤差±1gで切ってきますから、これこそがゴッドハンドなのでしょうか?
魚とピックを比較してはダメですね。
素晴らしいピックが見つかる事をお祈りしております。
つっとさん (ないとほーく)
2013-01-30 08:09:54
Wedgeというシャフトいつの間にか出てきていましたね。 そうですか、、あやしいと思ってました。 だいたい大雑把ですもね。 お前らこれ使え、、みたいな、、。
料理でも塩加減とか スプーンいっぱいとかの世界じゃない加減の世界、、意外と正解だったりしますもね。
切り身職人の世界とギターの世界、似ている感じします。
いつもながら・・・ (老爺)
2013-01-30 08:23:33
一気に読みました!読者の心を掴みきる天才技をおもちなんですネ!!
 何処まで行っても、「マッスルに勝る音はだせね~」・・・だろ??!!小生にとっては、なにかそのようなお話にみえました。
 DG200やDG400がDG300からのお零れだとは・・・・。日本から此方にきました折からショップを覗くと必ずDG300がメインであった。・・なるほど・・です。
三味線のピック?(コバチ) (ぎんめえる)
2013-01-30 12:09:37
ギターピックってきれいですね~
もしピアノの白鍵に使われている人工象牙(アイボライト)製なんてのがあればどうでしょうね。表面が象牙のように多孔構造で吸着感があり少ノイズでしっとりするそうです。長唄三味線の先生がプラスティックより全然良いと言ってたのを思い出しました。いま象牙も貴重で天然素材ゆえのバラツキはもちろん加工する職人さんによっても撥の仕上がりがちがいます。まるでピックのような新内や小唄三味線の小撥(コバチ)も本象牙なら¥5,000~です。お琴の爪も象牙ですが、邦楽器はお琴も三味線も弦の素材は絹なので、また相性があるようでおもしろいです。
老爺さん (ないとほーく)
2013-01-31 06:34:14
マッスルバックへの想い、、共通するかももしれませんね。   というか素材の違いが手に来る、音に出る、ところなんかそっくりです。 形状はキャビテイでももちろんよくて実際使うときはグースも多少あったほうが 安心&勇気がわきますが、、 でもステインレスと軟鉄鍛造の違いはありますよね。 
ぎんめえるさん (ないとほーく)
2013-01-31 06:46:57
琴の弦は絹だったんですか、知りませんでした。 絹と象牙 鉄と亀の甲羅、、面白いですね。 天然物の組み合わせなんですね。 鉄も言ってみれば自然界にあるものだし。情報ありがとうございます。

最近は弦にマニュキュアのようなコーテイングをしたりして長持ちさせようとしたものとか、ピックも減らないようにカーボングラファイトのものが沢山出ていますが、確かに長持ちはするけど、冷たく、、硬い、、ですね。

サーりンはDupont社の特許です。なんて能書きが箱に書いてあったり。 

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