めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

豊かな生活をする為のお金を得るには

2018-05-26 13:36:17 | 日本人

仕事の都合で昼間から渋谷の繁華街を歩く事と成りました。
駅近くで荷物を受け取ってから職場に戻る事と成るのですが、
オフで、これから遊ぶのなら、渋谷の喧騒も何の気にもならないのですが、
行く先々を塞ぐ驚く程の人の波は、これから仕事だと思うとため息が出ます。

所で、渋谷は駅周辺が都市開発に伴い、至る所で工事が行われ、10年程前の
慣れ親しんだ街並みは有りません。
見上げる程の高層建築が次々に渋谷の空を狭くして、膨大なる人の波を飲み込み
未来都市への期待と言うより、個人ではどうしようもない時の流れを感じます。

しかしながら、それにしても、土曜の昼の所為か、この人の数は尋常では有りません。
どちらを向いても人に囲まれていて、まるで朝のラッシュアワーに遭遇したみたいです。
お天気も良くて、多くの若者が集まって来て、渋谷は、東京の街の中でも若さに溢れ
建築中の巨大ビルの姿と相まって、非常に力強い未来を感じさせられます。

所が、この驚く程の賑わいも、東京の環状線内に留まっている事を知ると、
この恐ろしい程の賑わいは、、まるで、ロウソクの最後の光の様に感じてしまいます。
東京を離れて、一度、地方都市に行けば、その様相は一変します。
各県の主要都市周辺や観光地を除いて、日本は、本当に、寂れた国と成ってしまった事が
ひしひしと感じられます。
目に付くのは、シャッターが下りた街並みと高齢者ばかりです。
広い空に、人の気配が殆ど無い、出会う人は殆どが高齢者という街ばかりです。

そして、近頃、地方都市で目立つのは、海外からの労働者です。
中南米や東南アジア、アフリカと様々ですが、確実にその数を増していて、
公共機関を使うと、乗っているのが全て外人である事も珍しく有りません。
日本の現実は、いまや、日本人の労働者だけでは支えられないようになっているのです。

かつて、3K、4Kと言われた、若者達が嫌った職種に、今や、多くの海外からの
労働者たちが働いています。
身近なコンビニなどでも、外人の店員が目立っています。
いまや確実に、日本を支える若い労働者が減っているのが身近に感じられます。

この事は、日本だけでなく、今や先進国に於いて深刻な問題と成っていて、
かつての豊富な労働者が、今では高齢化し、世界中で、若い労働者が不足しています。
日本に於いても、日本経済を支える若い人達が確実に減っている事も有って、
海外からの低賃金ではたらいてくれる若い労働者が無くてはならない状態です。

しかしながら、日本に於いては、海外からの労働者には様々な規制があり、
直ぐに日本の需要を満たす事が出来ません。
その為、慢性の労働者不足は、日本の高齢者達に様々な問題を生んでいます。
中でも、高齢者介護は、家族や身内の人で出来ない所をデイサービスなどで
補っているのですが、その介護をする人達が深刻な人手不足となっています。

その為、若い働き手の不足分を高齢者で補わなければならず、いわゆる
老老介護の様に、福祉事業で働く人すら高齢者に頼らなければならない現状です。
この事は、非常に深刻で有り、福祉事業を行いたくとも働き手が居なければ
高齢者達は安心して余生を生きる事が出来ません。
この問題は、高齢者と言うより、経済的にどれだけ満たされれているかで決まり、
今の社会情勢を反映して、一部の富裕層には何の問題も無いのが問題です。

日本社会で生きて行くには、あらゆることで、いわゆる、勝ち組でなければ
安心と安全は得られないのです。
小さい頃からどちらの世界に生きて行くかで、将来の生活が決まると言えるのです。
問題を起こす多くの政治家は、勝ち組であるから故、我儘な行動や言動が出来、
大多数の苦しむ高齢者や若者の事が心から理解する事が出来ないのです。

例え、苦学生であっても、社会をリードする立場と成れば、どんな我儘も許される
それが日本社会で有り、いつまで経っても、多くの国民が幸せに成れない原因
とも言えるのです。
如何に自分の地位と名誉、財産の確保が出来るか、その為には、周りの事など
構っていられないと言うのが、日本社会で生きて行く術ともいえるのです。

しかし、その様な教育を受け、その様な社会を作って、一体誰が幸せに成るのでしょう。
自分だけ良ければ良いとする生き方は、本当に自分の心を満たし幸せに成れるのでしょうか。
どんなに豊かな生活が出来る様に成っても、止まる事の無い欲望を抱き、自分の目的は
人から羨まれる生活だったのでしょうか。
それは、他人も求める物であるならば、自分が最高と思った生活をしたとしても
更なる豊かな生活を見せられれば、途端に色あせて、自分の心は不満で一杯と成ります。
そんな繰り返しで、自分自身の心を豊かにして行く事が出来るのでしょうか。

現代社会は、欲望を満たすべく、様々な魅力的な商品や生活をメディアが提案します。
その為、今日の満足は明日の不満足へなる事は当たり前であり、与えられたものを
次々に手に入れ続けなければ、安心と満足が得られない状態と成っています。
働く事は、人々が求める物を手に入れる為と思っている方がとても多いです。
その為、手に入れられない物に対しては羨望の気持ちが常に働き、手に入れている人を見ると
憧れと言うより妬みや誹りと言った負の感情が芽生えてしまいます。

つまり、何でも手に入れて欲望を満たしていく社会は、常に他人の心を荒立て、
心の平安を得る事が出来ないのです。
しかし、社会は、消費経済で成り立っている事から、国民に、消費をする事を勧め
少しでも多くの物を買い求める様に仕向けます。
常に自分の心に問いかけない人は、自分の所有物は、いつも満足できるものではなく
求める物は誰かの所有物であったり買い求めなければ手に入れられない物ばかりです。
毎日の生活は、心をに不満を抱かせるもので満ちているのです。

消費経済国家は、一見、豊かで魅力的ですが、自分の欲しいものが常に手に入る時は
良いのですが、一度、欲求を満たせなくなると、自分の生き甲斐が消えてしまい、
自分自身の価値を感じられなくなってしまうのです。
外見的な価値を自分の価値とする人生は、豊かな様で、それは、裸の大様と同じです。
今の日本社会は、国民を全て、裸の大様にする社会と言えます。

他人の持ち物が欲しくなり、他人より少しでも高価な物を身に付ける事がステイタスで有り
自分の価値と思っている人がとても多いのです。
外見的な価値が人の価値と考えがちな為、自分以外の人と接しても、その人の心を理解出来ず
見た目でしか判断できない事で、大切な人間としての心の交流を無くしてしまう事も多いのです。

お金も地位も財産も、全ては、この社会で、人々がお互いに心豊かに生活するために在るものであり
手段であり道具に過ぎないのです。
どれだけ自分の心を豊かに幸せにするかが、人間として共同生活をしていく上で大切で有り
人の心の価値を感じられなければ、自分の欲しい物すら手に入れられないのです。

お金があれば何でも手に入ると思うのは錯覚で有り、お金を手に入れようと様々な策を
練ったとしても、自分自身だけの欲望で手にしたお金は身に付かず、直ぐに消え去ってしまいます。
お金は、自分の心が他人の心を理解した時、自然に自分に集まって来る物なのです。
自分の欲望だけで手に入れたお金は死に金といって、直ぐに自分の外に逃げて行きます。

私達は、お金を使う時、欲しい物の価値と魅力を感じるからお金を出すのです。
それは、商品に限らず、他人からお金を頂く時も、自分自身の魅力がありさえすれば、
他人はお金を与えてくれるのです。外見の豊かさを見て、人間の豊かさを感じられないと
無駄なお金を使ったり騙されたりするのです。

バブル崩壊後、多くの方が生活する事に苦しみ、少しでも給料の高い仕事を探します。
しかし、高額の給料を得られる仕事は、それに似合った働きを求められます。
その条件は、昔から同じであり、健康な身体と健康な頭脳です。
健康な頭脳とは、何かに長けているというだけでなく、様々な事を受け入れられる
人間としての柔軟性のある頭脳です。

自分の考えだけでなく、多くの人の考えを受け入れられる頭脳を指します。
唯、高い給料だけを求めている人は、一時的には働けても、他人との関わり合いで
トラブルを起こしやすく、長くその仕事を続けられません。
例え、特殊な技能が無くとも、雇い主の心を理解し、それに相応しい仕事をすれば
より多くの所得を得る条件とも成るのです。

現代社会は、生き馬の目を抜くと言われる程、熾烈で厳しいものがあります。
その為、多くの労働者は、常に肩ひじを張って、自分のテリトリーを守り、
必至にノルマを果たす事に精力を注いでいます。
しかし、この努力が、単に、給料の為だけでは、もし、その仕事が無くなった時
次なる仕事への転換が難しく成ります。

どんな仕事も、対人的な人としての力を磨かなければ上手く行かないのです。
経済的な欲望だけでは、雇用者は、部下として信頼できないのです。
今の世の中は、自分に合う仕事を見るける為、人々に転職を勧めます。
しかし、給料が良いと言うだけで転職していると、本当に長く働きたいと思っても
反対に解雇される現実があるのです。

人は、どんなに進化して、経済的に豊かな暮らしをしても、中身はさほど変わりません。
やはり、生きて行くには、お互いに心が許し合えるか、理解できるかという原点が
見つからなければ、一緒に仕事をする事は出来ないのです。
豊かな暮らしは、豊かな人間としての心が裏打ちされていなければ、直ぐに、周囲から浮いて
いつまで経っても認められないのです。

お金が足りない時こそ、お金が集まる自分を磨かなければならないのです。
その方法は、身の回りの人の心が幸せに成るように頑張れば良いのです。
人は、自分が一番求める物を与えられると、何でも欲しいものを与えてくれるのです。
人が本当に求める物は、物や、外見的な物でない事は言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 



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