息も絶え絶え~大学末期編~

期末ではなく、末期です。

第3夜 前編

2005-08-01 | ぶろぐ
僕は「B-DASH」という人たちの曲はあまり聞かないのですが、彼らの曲の中に「スラマッパギッ」というのがあるそうですね。
今晩は、管理人@インドネシア語で「おはよう」という意味だよ! です。
という訳で、第3夜です!

~第3夜~

7時:起床。朝ごはんを食べる。

8時半:メインの武器であるポスターを貼りに行く。東工大チームは自分のポスターの前に立ち人を止めて説明する準備を開始。僕らも当然、そうするものだと思っていたら、ウチの相棒は「先生と一緒にスーパーに買い物行きたい」と言い出しまして。そいで、ウチの先生も「おぅおぅ。」とか言っちゃうんですよ。ったら僕も行かなきゃならんじゃないですか。で、まぁ、結局午前中は買い物に出掛けたんですけど。ハッキリ言って、これは流石にやり過ぎ(遊びすぎ)だろ、と思ってました。あんま楽しくなかった。
こういうトコで、根本的なアツさがこの相棒とは違うんだよなぁ、と思い、露骨にテンション下がってました。まぁ確かに準備も9割9分9厘は僕が担当したんでね、そういうもんなのかなぁ、とか。

12時半:ホテルに戻り、会場に向かう。まずはご飯を食べたのですが、また例によってバイキング。テンションの低さのおかげ(?)で逆に僕は冷静になってて、あまり量を取らずに腹持ちの良さそうなものをチョイスしました。相棒はと言うと、ガツガツ喰っておりました。

13時:セッション開始は13時半からだというのに、まだ喰ってる相棒たち。しかも「まだ30分もあるじゃん」とか言ってるんですよ。僕は基本的にはぐうたらしてます。部屋も汚い、準備とか勉強だとかも計画が立てられない駄目人間ですよ。でも時間だけは絶対に守るようにしてます。自分はどんなに待たされてもいいけど、ヒトには絶対に待たせたくない。遅刻も絶対にしたくない。
耐えかねて「先に戻って準備してます。」と一言、席を立たせてもらいました。すげーイライラしてたんですが、東工大チームがビシッとスーツで決めて(制服が無いそうです)笑顔で僕に手を振ってくれたトコが見れたので、一気に楽になって、駆けて部屋まで戻りました。

そしてなんと!
エレベーターに乗ると、こっちに走ってくる人がいるので開けて待っていると、昨日会った米原さんが!!
米原さん「うぉー!すごい偶然!」
ヨル「ブンブンブン!(高速で頷く音)」
米原さん「あれ、もう今から発表・・・?」
ヨル「は、はい!いっちょ、カマしてきます!!」
米原さん「絶対聞きに行くからね!・・・ちょっと遊んでからだけど(笑)」

明らかに海パンぽいものを履いてゴーグル持ってました。


部屋に着くとちゃんとトイレ行って、顔洗って、歯磨いて、着替えて、革靴引っ張り出して、発表用のOHPシートを準備して、それで原稿を確認してると20分くらいにドタバタと相棒が戻ってきました。そこはもう特に空気など何も気にせずに「早くしろよ」と声をかけました。

13時35分:結局トップバッターである縣先生の講演には遅刻して会場に到着しました。何かまぁ思うところは色々とあったのですが、流石に会場に着いてからブーブー文句言ってもしょうがないので神妙に、縣先生の講演を聞いてました・・・・・というのは嘘で、先生の極度のテンパリっぷりに何度も吹き出してしまいました。(おい)※勿論下を向いて口は隠しましたよ?

先生のお話が終わり、質疑応答に突入した頃合を見計らって前にいるジャパニーズ男子高校生チームに混じりに行きました。っていうかこの質疑応答の時間に日本のドコゾの高校の校長とやらが「天文教育を、沿岸、森林地帯、砂漠地帯、陸地、という環境に分けてやったら良いと思います。」という質問ではなく宣言を日本語でしやがってしてらっしゃったのでまた吹き出しました。

ドンドンと発表の順番が近づいてきて、あーうーあー、と思ってるうちに、いよいよ僕らの身内からも発表の毒牙(違)に掛けられていく者達が現れ始めました。緊張でガクガクになって、明らかにチアノーゼの症状が・・・!
「あぁはなりたくない・・・。」
緊張すると呼吸困難になって言葉がつかえますよねっ。明日どころか数分後は我が身、荒くなる呼吸、心臓の速度、痛くなる胃。
安心しようと米原さんの事をキョロキョロと探してたんですけど、どうも見つからなくて、「あー盛り上がっちゃってんのかなー。。」とちょっと凹んでました。

そんなこんなで、東工大チームの番に。

緊張してないかなぁ、と自分の事のように心配していると、E君が壇上に上がって一発、インドネシア語で挨拶するも驚異的な静まりを見せ、逆に見てる僕のほうが「アウチッ!」と思ってると当のE君の方は「っかしいなぁ~」とばかりに不思議そうに首を振って見せ、そっちでウケを取ってました!僕は笑いながらも凄い安心しました!発表も上手くやれた様子だったので、思いっきり拍手しました!
ここで・・・

ワタクシ、超悩みました。(アレ?)

ウケ、狙いたいじゃないですか。(昨日と同じ流れ?)

イケメンのE君にウケ持ってかれたら、芸人の僕は生きる術を失うじゃあ無いですか。(何か大きく間違ってる)

という事で、以後のほかの人の発表は聞き流す程度で、もう頭には「何やろうか」って事しか無くなってました(どどーん)
自分達の発表が近づいてきて壇の横に移動しようと後ろへ回ると、死角になっていた席に米原さんが!いつものように超ニコニコした顔でこっちを見て「頑張れっ」って言って貰ったので、スタタタッと近寄って「米原さんパワー、貰っていきますよ!」と強引に握手してもらってから壇の横でスタンバイしました。
どう言う訳か僕の前に発表してる人たちの衣装がゴスロリさんのままだったような気がするんですけど多分それは僕の疲れによる幻影だったと思います。そう信じたい。日本の恥め!
アワワアワワしてるうちに、僕らの名前が呼ばれ、壇上に上がり僕はOHPをセッティング。前半部分担当の相棒はマイクを渡され、僕も横に着いて準備完了。

発表が開始しました。

相棒「Hello.We are **** high school student from Japan. My name is 相棒 and his name is ヨル.」

ここで僕はでスカートの裾を持ち上げるような動作を見せて、「魔女の宅急便」でキキがやるような、あのお上品なお辞儀をしたんですよ。(バカ)


笑顔で首を傾けながら。






すぐ爆発的にウケた。





その瞬間、「やはり今キてる笑いは動きやなぁ・・・!」「ウケた・・・!」という安心感と共に、目の前がパーッと開けてきて、知ってる人の顔もハッキリと見渡す事が出来て、心臓の鼓動は明らかに落ち着き始めたのがわかりました。息も意識してしっかりと吸えたし。
高校生の中では僕らだけが原稿を持たずに壇上に上がったんですが、声もほとんど震えず、もちろん真っ白になってしまう事も無く、ウツムかないで顔を上げて聴衆とちゃんとアイコンタクトを取る事も出来ました。
発表が終わり、自意識過剰でしょうか、何だかとても大きな拍手をもらえたような気がしたので、深々とお辞儀をして、僕らの発表は終わりました。

席に戻ると、あっちに着いてからずっと「勉強だけじゃなくてさぁ、やっぱ笑いを取らないと『格好いい!』って思ってもらえないんだよ!!」と何故か熱弁し続けていた東工大の先生が満面の笑みで親指を立ててグイグイ動かしてました。僕もそれに応えていると、前に座ってるE君と岡山商大(?)のO君が「マジよかったよ!」「言ってくれれば撮ったのに!!」と声を掛けてくれました。

っていうかホラ、グローバルワイドに「コメディアン」扱いだよ!!(大興奮)
はっきり言って今回の旅で一番に嬉しかったのは、あの場でウケを取れた、という事かもしれない。(どーん)
デカい会場では2度、学校での授業などを含めると5回以上はみんなの前でスピーチや発表をする機会がありました。場数は踏んでたんです。自分にはしっかりとネタをやる余裕も出てきたんだな、っていうのが、凄い、しみじみと嬉しくなってしまいました。

全ての発表が終わり会場がゴチャゴチャし始めると、僕はすぐに後ろに行って米原さんのもとへ。

米原さん「すごい良かったよー!」
ヨル「あ、ありがとうございます!・・・しっかりウケたし!」
米原さん「アハハハ(笑)」
ヨル「いやしかし、米原さんパワーのおかげですよ!」
米原さん「何言ってんだよ、それはもう君達が頑張った成果だから!」
ヨル「いやそれもあるんですけど、米原さんが座っててくれるというのは凄い安心感が、あるんですよ、マジで!」
米原さん「ホントぉ・・・?(笑)」
ヨル「本当に!JSの時からそうでしたもん!」
米原さん「そう言ってくれると嬉しいなぁ!」
~~~
米原さん「よし、それじゃ、またいつか!春の学会では必ず会おうねっ!」
ヨル「は、はいっ!!」

ありがたいお人ですホントに。
ただ、それよりも、本当、ウチの先生・ずっとPCの準備してくれてた地学教室の助手さんたちには半端無い時間を取らせてしまったりしてます。関わってきてくれた全ての人に感謝感謝感謝!!!


その後はポスターの前で各自待機!
スタッフの女の人がポスターを見て質問をしてくれたので、発表の時とは一転して、超カタコトのジャパニーズイングリッシュで応対してて、その人のキョトン顔には泣きそうになった。
でも最後に「Can you understand our English?」と聞いたら詳しくは忘れたけど「よくわからない部分もあったけど、言いたい事は伝わってたよ」という事で、まぁ安心。

時間が経過し、徐々に空気が終わりへと向かう中で、あちこちでパシャパシャパシャと写真を撮りまくる音が。
僕らも自分達のポスターの前で撮影を終えて、それから東工大チームのポスターの前に行くと、「一緒に撮ってよ!」という事で、お邪魔してみんなで変な格好とか顔とかしてたらお前も日本の恥、普通の女子高生さんの方が一人、笑いながらその様子をカメラに収めていたので・・・
ヨル「撮るんじゃなくて、いっしょに写りませんかっ?」


という事で




男衆の中に無理矢理、その人を引き込んで撮りました。(諸問題より、あえてブレた画像を普通より小さめに処理しました)一番後ろにいる舞台俳優っぽい手のセッティング人がE君です。この写真からはまぁ顔はよくわからないと思いますが、一応、それ以外についてはまぁ誰が誰だかは省略します。・・・っていうかおい誰だよこの真ん中でヘラヘラしながら女子高生さんに異常に接近してるヤツ。(!)

どう言う訳かみんながみんなトビッキリの笑顔をこぼし始めたので、ここぞとばかりに各校の先生たちが写真を撮り始める。軽く15枚とかは越えたのでは?って感じです。
僕らは嬉しいんだけど、女子高生さんが明らかに疲れちゃってるので、
ヨル「すみませーん、モデルさんの方が疲れちゃってまーす!」
女子高生さん「えっ、も、モデルっ・・・?」

と言う訳で、この人の呼び名は「モデルさん」に決定。


その後はポスターを回収したり、天下の海城高校のヒトと色々喋ったり、先生が自前の高級デジカメを落としてぶっ壊したり(!)しながら、会場を後に・・・。

これから先の話はまた長いので、一旦ココで区切ります!

とにかく、この発表の経験は、僕にとってとてつもなくプラスになりました!!

次回、「第3夜後編~スターパーティと日韓交流~」
お楽しみに!


第3夜後編に続く




あれだけの人数に対してウケを取ったのは初めてだったなぁ・・・(まだ言ってる)




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