ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

不滅

2006年05月16日 | TC-1

都響の定期公演。サントリーホール。
半額チケットの業者から案内があったので、つい。好きなニールセンが聞けることではあるし。
席は選べないのだが、会場で渡された券を見たら、いわゆる「右デルタ」(一部マニアの間でこのホール最上の席と言われている場所)じゃないですか! ラッキー! しかも半額。
指揮はヨゼフ・スウェンセン、ピアノはニコライ・ルガンスキー。

ニールセン:歌劇「仮面舞踏会」序曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
ニールセン:交響曲第4番Op.29「不滅」

まずはルガンスキーが良かった。ふだんはチャイコのコンチェルトなんて飽き飽きしちゃってるのだけど、今日はめずらしく引き込まれて聴き入って、しみじみしてしまった。力まかせにがんがん叩くような弾き方ではない。語り口絶妙、ひとつひとつの音が胸にしみ入る。
アンコールとしてチャイコフスキーの子守唄を。

後半の「不滅」も楽しめた。聴衆の反応は上々。曲そのものが大いに盛り上がるようにできているしね。私も、この曲は生で聞けるだけで嬉しいってことで評価はつい甘めに。
欲を言えば、もっとびしっと筋の通った解釈を徹底させ、がっちり構築し、ニールセンの本当の凄さを現出させてもらいたかったけど。曲の盛り上げ方、メリハリのつけ方が、曲調や旋律だけを拠りどころにしてるような感じで、ちょっと一本調子だったかも。
ニールセンの生演奏といえば、こちとらブロムシュテットやヴァンスカを体験済みで、それらのレベルと比べてしまうのはちょっと気の毒かな。
オケのコンディションは良かったようで。都響もなかなかやりますなあ。


camera: Minolta TC-1  film: Kodak MAX beauty400

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