ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

㈱不動化学 ~まちかどミュージアムshop訪問記

2016-01-20 | 平野の元気もん
㈱不動化学 ~まちかどミュージアムshop訪問記

               

               

 昨年暮れに製作した「平野商店会MAP」の裏面は平野区北部の「ひらリンまっぷ」。
 そのなかでオリジナルの立ち寄り処として、製造所直売店「まちかどミュージアムshop」を掲載した。
 そのひとつ、㈱不動化学さんは、モノ作りの町・加美南に位置する工場である。
 今回は、浅田社長のご案内で、だんじり新聞の森田記者と共にダブル取材した。

               

 
 製造されているのは、「肌に優しい石鹸」、「健康に配慮したハミガキ」、「潤いを追求したコスメチック」という業界でも個性派揃いの製品ばかり。 

               

 ナスの黒焼きハミガキ。
 いただいて、今、使っているが、歯ぐきにいいのが実感できる逸品だ。

               

 特にお勧めは、「スパウオータークリーム」。
 寝ている間にふっくら肌!夜のスキンケアはこれひとつでOK! がキャッチフレーズ。

                    
              
     クリック㈱不動化学・ホームページ

 
 創業100年、「自然に学び、自然を守る」を基本に、自然から得る自然の力を取り入れ環境に配慮した商品の研究開発を行っておられる。
 また、「ハート&エコロジー」を理念に、「人、地球環境にやさしい製品」を、「人、地球環境にやさしい方法」で製造・開発し、CO2排出量の削減活動にも取り組まれている。

 インタビューのあと、工場内を見学させていただいた。
 
 この大釜で石鹸を練っている。

               

               

 練りあがった石鹸を冷やして固める。

              

 表面は固まってきたが、内部は暖かい。

              

 固まったら、切り分ける。切り餅のようだ。

               

 丸い石鹸。

              

 シャンプーを作っている。

              

              

 口紅を包装されている。

              

 中国人観光客の爆買いで生産が追いつかないという「馬油」。

              

 小規模な工場ながら、品質管理を徹底され、丁寧なモノ作りをされているなあという印象をもった。
 販売先は生協、百貨店、温泉地、通販など。

 浅田社長は博学なうえ、平野の昔の語り部でもある。 
 かつて、大賑わいだった頃の平野商店街のお話をたっぷりとしていただいた。
 あっという間に2時間が経過した。
 楽しい取材だった。 ありがとうございました。

 浅田社長と専務である息子さんと。


             


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「ザ☆文成堂!」登場 ~市民活動センター・オープニングイベント 2

2015-12-25 | 平野の元気もん
「ザ☆文成堂!」登場 ~市民活動センター・オープニングイベント 2



㈱文成堂さんは平野で印刷物やIT関連の事業を展開されている企業さんであるが、社会貢献としても、多彩な事業を展開されている。
そのひとつが平野区限定情報誌「ひらのの巻」の発行で「地域情報の発信」に携わっておられる。
その㈱文成堂さんの社員さんによるバンドで“平野区限定ユニット”として活動されているのが「ザ☆文成堂!」である。

今回は平野区ボランティア・市民活動センターのオープニング・イベントに登場だ。


 動画1「下町人情 平野の商店街」

動画2「環濠ロック」


動画3「だんじりエレジー」


 動画4「平野のオバチャンの唄」



              


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「吉川MANA」 SUPER LIVE ~平野区民まつり

2015-11-15 | 平野の元気もん
「吉川MANA」 SUPER LIVE ~平野区民まつり

               

 「ワンダースター」の読者の方なら、ご存知かと思うがタイトルに「平野区民まつり」と記した時点で、カテゴリーは「平野のイベント」に分類するのが常である。
 ところが、吉川MANAちゃんの記事を書くにあたって、カテゴリーはやっぱ、これでしょ!と思った。

  「平野の元気もん」 

 まずは名刺代わりの一曲。 

「おはよう世界!」

               

                

 キャッチフレーズの「人間パワー」とはうまく付けたもので、彼女にはそんな途方もない(無謀ともいえる)パワーを感じる。
そういえば、「マナ」という言葉はハワイやタヒチでは「超自然的な力」、「精霊」といった意らしい。

 大学生のころ、子どもの頃の自分から今の自分へ宛てた手紙を読み、夢だった「歌手になってますか?」という子どものころの問いかけに一大奮起。
 就職することもなく、弾いたこともないないギターの練習を積み、とうとうシンガーソングライターになってしまった。
 今や、ギター片手に全国各地を飛び回っているという。

               

               

               
 
「名もないミュージシャン」


「グラディエーション」

                

「HAPPY」

              

 喜連東の出身ということあり、またFBのお友達でもあり、応援することになった。 
 夢の紅白出場、コブクロとの共演、目指して頑張って欲しいものである。



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「オモロイで、平野弁」~ 長尾幸男さんの平野弁講座

2015-09-16 | 平野の元気もん
「オモロイで、平野弁」~ 長尾幸男さんの平野弁講座

9月8日、平野の市民活動家、長尾幸男さんを講師に迎えて、区民協働企画講座「オモロイで、平野弁」が区役所にて開講された。

               

               

 長尾さんは最近では「ひらちゃり・風プロジェクト」の代表として大忙しだが、もともと、「平野の町づくりを考える会」の主要メンバーとして、30数年前から、数々の市民活動に携わり、平野の町の活性化に携わってこられた。
 フリーマーケット「くすのき市」主宰や「平野蒟蒻」の復活、平野・町ぐるみ博物館のひとつ、「へっついさん博物館」主宰はつとに有名である。
 そのなかのひとつに、「平野弁」に着目し「平野のオモロイことば110」として上写真の冊子にまとめられた活動がある。
 今回の講座は、この冊子に沿った講演である。
 初版「平野のオモロイことば110」は、1994年に発行、110プラス30として、2008年に改訂版を発行されている。(定価200円、全興寺にて販売)

               

               

                

  動画1「かいらしい」「うてまえ」「ええし」
      
 

  動画2「いちびる」
      


  動画3「にんにゃか」「おんじゃん」「ねぶる」「ぼてやん」

      


  動画4      
      


 さて、以下の平野弁を訳してください。(答はラストに)

 1.「あんた、ほんま、あんけらそやわ。」

 2.「じょらくんで、らくにしてや。」

 3.「あいつ、ええげんさい、連れとるやん。」

 4.「あきまへん、おんずもり、きてますねん。」

 5.「ギャー、ぼっかぶりや。」

 6.「手が、はじかんで、しゃあないわ。」

 7.「コンビニの前にぎょうさん、つくもっとる。」

 8.「なんからかして、けつかんねん。」

 9.「はばかりさんやなあ。」

 10.「ぼんや、行きよったで。」


 大晦日・年越しには、大念佛寺で「平野弁で第九を」・・・なんていうイベントが10数年前まで、あったらしい。復活を待ちたいところだ。

                    


 1.あんけらそ=あっけらかんとした人  2.じょらくむ=あぐらを組む  3.げんさい=彼女   4.おんずもり=体調わるい

 5.ぼっかぶり=ゴキブリ  6.はじかむ=かじかむ  7.つくもる=しゃがんでいる  8.何を言っているのか

 9.お疲れさん  10.ぼんや=今でいうラブホテル



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追悼 松村長二郎さん、ありがとうございました。

2015-07-26 | 平野の元気もん
 
               

 兼ねてから、ご自宅にて療養されていた松村長二郎さんが去る7月16日に亡くなられました。
まるで、平野郷夏祭りを見届けるかのような、「町づくりを考える会」の第3金曜日に合わせるかのような最期だと感じました。

 慎んで、ご冥福をお祈り申しあげます。

 ご自身の呉服悉皆の店「まつや」を「平野映像資料館」として、開館。
 50年以上にわたり、撮り続けてこられた平野の町の風景や行事などの記録映像や写真資料を公開したり、平野郷HOPEゾーン協議会会長、「平野の町づくりを考える会」の重鎮、平野の歴史研究家として、平野の町づくりに多大なる貢献をしてこられました。

 また、ご偉業、ご功績だけでなく、優しく、親しみやすく、飾らないお人柄に魅せられ、多くの方に慕われていらっしゃいました。
 あの独特の柔らかい平野弁も素敵でした。

 ご訃報に接してからも、心の整理がつかずにいましたが、一昨日、ご自宅にお参りに行かせていただいて、やっと、文章にすることができました。
 私にとっては平野の師匠のお一人と勝手に思っておりました。

 TOP写真は3月7日の新平野西小学校の土曜日授業にて、卒業する6年生相手の「平野歴史講演」。
 この頃から、体調が芳しくないなか、私の無理なお願いを快く、引き受けてくださいました。

 昨年4月の「平野郷を着物で歩こう!」ではオープニングにお話をいただきました。

               

 これも、私のお願いを引き受けていただいております。
 2月14日、奈良県の「今井町町並み保存会」さんとの交流会で、お話をしていただきました。

               

 4月5日、「杭全神社・御田植神事」の練習日に、「御田植神事保存会」の総監督として、最後のレクチャーとなりました。

               

 4月26日、「平野映像資料館」最後の開館日に、訪問。

               

 
 これからは、松村さんの残された貴重な資料を守り、後世に伝えることが私たちの責務であるのかもしれません。

 今はただ、感謝の言葉しかありません。
 先生、ありがとうございました。どうぞ、安らかに。

 

              

NHKテレビ「サラメシ」に杭全神社の藤江宮司がご出演!

2015-01-20 | 平野の元気もん
  • NHKテレビ「サラメシ」に杭全神社の藤江宮司がご出演!

                  

     1月19日23時頃放送、NHK第一の「中井貴一のサラメシ」で杭全神社と藤江宮司が紹介されました。
     大晦日から元旦にかけての杭全神社の裏舞台の様子を追った内容で、宮司の元日ランチは何かという番組です。

                  

     初詣の開門の様子。一年の始まりは一年で一番、忙しい日。

                  

                  

                  

     おっとお!氏子総代の藤岡さんもご出演じゃないですか。
     しかも、杭全さんのゆるきゃら「くまたん」とツーショット!

                  

     奥さまや娘さんたちも総出演!

                  

                  

                   

     神社の舞台裏も大変なのですね。

                  

                  

                  

     長~く引っ張りましたが、本題のランチは?
     「おでん」でした。こちらでは「関東炊き」と言います。

                  

     御一家の食卓風景。

                  

                  

                  

                  

                  

                  

     娘さん、うまく、まとめましたね。
     つい先日、藤江宮司には無理なお願いをしたばかりで本当にいつもお世話になっております。
     ご出演、お疲れ様でした。



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「平野郷HOPEゾーン協議会」解散 ~100年後に誇れる町へ

2014-03-24 | 平野の元気もん
「平野郷HOPEゾーン協議会」解散 ~100年後に誇れる町へ

              

 平成26年3月21日、「平野郷HOPEゾーン協議会」の15年間の活動に終止符を打つ、解散総会が全興寺・おも路地2Fにて開催された。
 「平野郷HOPEゾーン協議会」では、歴史と文化溢れる町、平野郷において、「祭りちょうちんが似合うまちなみ」をテーマとした修景(まちなみ保存)事業を大阪市との協働事業として行ってきた。
 同協議会の設立は1999(平成11)年。
 他地区が行政主導であるのに対し、平野郷では歴史的な環濠自治都市の気風を受け継ぎ、住民主導で行政とも対等の立ち位置でもって、活動されてきた。
 母体である「平野のまちづくりを考える会」のこれまでの活動がベースとなっている。

             

 挨拶される会長の松村長二郎さん。
 (おっと、会長は「惣年寄」と称するらしい。)
 役員さんもそうそうたる面々。

             

             

 藤井区長や議員さんたちも駆け付け、「平野郷HOPEゾーン協議会」の15年間の労をねぎらった。

             

             

 この事業により、平野郷のまちなみは大きく変化した。
 旧筋名を記したプレート、道路美装化、電線の地中化、新規建築物の高さ制限etc、そして、町家の修景。
 「100年後、200年後に美しくて住みやすい平野郷を後輩たちに渡すのが会の使命」だと、会長はおっしゃっておられた。        
            
             

 松村会長宅の「まつや」さんは「まちぐるみ博物館」のひとつ、「平野映像資料館」。    
           
             

 21日、当日は「出会いの環濠まちあるき」という婚活イベントも行われていた。
 もちろん、「平野郷を着物で歩こう!」のちらしも貼っていただいている。

              

 「平野郷HOPEゾーン協議会」の提灯も、もう見れなくなるのだろうか。

              

 母体である「平野の町づくりを考える会」のモットーのひとつが「他人のふんどしで相撲を取る」である。
 まさに15年間に渡って、約4億円とも云われる、市の助成金でもって、住民本位の事業を展開されてきた。

 21日当日は、会場のおも路地中心に、フリーマーケットなどの「HOPEまつり」が開催されていた。
               

 
 かつての平野郷の領主、「末吉邸」。

               

               

 町家博物館でもある、「藤岡邸」、「粕谷邸」。

               

               

 修景第一号となった「亀乃饅頭」。

                

 役員の皆さんは「15年間、あっという間だったなあ。」とおっしゃる。
 この想いは活動が充実していた証拠だろう。
 松村長二郎会長に「ご苦労様でした。寂しくなりますね。」とねぎらうと、会長は「苦労なんてしてへんで。ずっと、楽しかった。“平野の町づくりを考える会”から“平野郷HOPEゾーン協議会”に出向していたようなもんやから。これからは、また、もとに戻るだけや。」と笑った。


               


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平野区生涯学習「紙すき体験講座」 ~“紙再生工房”

2013-12-04 | 平野の元気もん
  平野区生涯学習「紙すき体験講座」 ~“紙再生工房”

              

 平野区生涯学習「紙すき体験講座」が11月30日(土)、平野区役所内で開催された。
 講師は障がい者福祉の特定非営利活動法人もなか会「紙再生工房」の前橋誠士所長と工房の皆さん。
 紙すきからオリジナル葉書作成まで、無料で体験できる。

              

 紙再生工房の「紙すき体験講座」は小中学校や堺のエコ大学でも、開催されている。「紙すき」そのものの楽しさももちろんだが、さながら、前橋所長の絶妙なるトークショーという様相を呈している。
 作務衣の出家されたようなお姿の方が、前橋所長である。

              
              
 「私が師匠です。ですから、えらそうにしていいんです。正面に立っている(工房スタッフのこと)のが一番弟子です。そして、受講される皆さんは新弟子ということになります。」
 

              

 工房スタッフ・・・いえいえ、一番弟子の皆さん。

              

 まず、大和川に生える「ヨシ」の説明。
 「ヨシ」は水質浄化能力があり、環境保全に役立つ。

 「この“ヨシ”を乾燥粉砕、アルカリ処理をして、紙に漉き込みます。」

              

 「牛乳パックなどのパック紙の表面のフィルムを丁寧に剥がし、ミキサーにかけて、粉砕します。」

              

 「白い液体になります。さあ、そこの幼子!これはいったい。何でしょう?」

              

 幼子 「牛乳っ!」
 パチパチパチ!何とナイスな回答だ!

              

 「その牛乳・・みたいなパルプ液を漉いて、紙を作ります。」
 「では、幼子!これは、いったい何でしょう?」

              

 幼子 「梅ドレッシングっ!!」
 パチパチパチ!またまた、ナイスな回答!
 やっぱ、大阪の子どもやなあ。

              

 「梅ドレッシング・・みたいなのはパルプ液に絵具を溶かしたもの。
 分離しているので、シェイクします。
 その際、キャップを押さえておかないと悲惨なことになります。」

 皆さんは次々に紙漉きを体験する。

               
               
               

               

 掬いあげた紙の上に各種“ドレッシング”を型に流しこんで、着色。
 或いは、切り抜き模様紙を更に漉きこむ。

               

               

 皆さん、素晴らしい作品ができた。

               

               

「でも、まだ、完成ではありません。
 作品を吸い取り紙にくるんで、ローラーで水分を押し出し、乾燥させねばなりません。」

               

 紙すき講座では、工房の利用者さんもレクチャーする。
 「先生」になることで、自信を持たれるそうだ。

               

 講師の皆さんと生涯学習のオールスタッフの皆さん。
 お疲れ様でした。

 (さっきから、あのイメージ・キャラは何かと気になっておられる方!
 紙再生工房、「サイのセイちゃん」です。) 


               


    デジブック 『紙再生工房・真っ最中』


<生涯学習委員さんのHP>→こちら


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「漆(うるし)のヤマカ」と「紙再生工房」のコラボは実現するか!?

2013-10-13 | 平野の元気もん
  「漆(うるし)のヤマカ」さんと「紙再生工房」さんのコラボは実現するか!?

 「伝統工芸の“漆”から、あたらしい“うるし”へ!」をコンセプトに、漆の家庭での消費拡張にも力を入れ、日本伝統の漆文化継承に取り組んでいる会社が平野にある。
 平野区西脇の㈲ヤマカさんである。

              

              

 「人生とともに歩めるのが漆工芸のよさ。時間をかけるほどよくなり、生活の中にぜひ取り入れてほしい」と山田嘉一社長はおっしゃられている。
 漆はウルシ科植物の樹液を精製した天然塗料で、一本の木から採れる樹液は200g程度という希少品。
 顔料を配合し、鉄分を含ませて酸化させることなどで、赤・黒の色みを出していく。
 防水性や防腐・殺菌効果が高く、キズが付きにくいのが特徴。
 化学塗料にはない独特の温かみをもっている。
 漆塗装商品はアレルギーやシックハウス対策にもなる。

 創業76年のヤマカさん、社内の作業所には年期の入った漆配合設備が展示されている。

              

              

 うるし屋、発祥の地は江戸時代の大坂だといわれている。
 綿々と受け継がれてきた伝統と技術を有する㈲ヤマカさんだが、大きな課題も抱えている。
 それは、安価で扱いやすい、そして早い、吹き付けの化学塗料に押されて、このままでは漆業界全体が衰退してしまうということだ。
 海外では「うるし」はJAPANと呼ばれるほど、日本古来からの伝統文化であった。
 日本の心ともいうべき、伝統技術を何とかして、未来へ受け継がれないものか。
 
 ヤマカさんは住宅建材として、漆を用いたフローリング“YamakaDraw”とうるし腰壁を提案している。

              

 また、伝統文化の継承を踏まえ、未来ある子どもたちに漆文化を伝え届けようと考えている。
 「漆はかぶれる」という固定観念があるが、扱い方さえ誤らなければ、かぶれることはないという。
 もちろん、硬化乾燥したもので、かぶれることは全くない。

 ヤマカさんはフローリング以外でも、既成のアイテムを超えて、あらゆる分野で“漆”の挑戦を続けている。

              

              

              

 そんな平野のオンリーワン企業である㈲ヤマカさんを私が取材したのが、9月末のことだった。
 これからの漆の取り組みとして、鞄など革製品の代用、或いは「和紙」の活用に山田社長が着目されていることを知った。
 そこで閃いたのが、特定非営利活動法人もなか会「紙再生工房」さんとのコラボである。
 新たなる分野への取り組みや平野ブランドのストーリー性を求める両者のコンセプトもぴったりだ。
 現在、紙再生工房の前橋所長と私は例の“絵葉書制作のCB”でタッグを組んでいるので話は早い。
 双方の意向が同じなのを確認して、早速、お二人のお引き合わせを実現した。

              

              

 その場で話し合われたことは企業秘密なので、公開できないが、もしそれらの製品化が実現すれば、革命的なものになると感じた。
 もちろん、それまでには長い時間をかけての試行錯誤を要するだろうが、私はそれらが実現すると確信している。
 そのとき、少しでもお手伝いできたことを誇りに思いたい。
 

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奮闘・真っ最中!「紙再生工房」 ~平野の元気もん

2013-10-04 | 平野の元気もん
   奮闘・真っ最中!「紙再生工房」 ~平野の元気もん

 平野区加美北のNPOもなか会「紙再生工房」は指定障害福祉サービス事業所・就労継続支援B型として活動している。

 知的障がい者の仕事作りとして、手すき再生紙(手作り)製品の製造・販売を行っている。
 また、「障がい者福祉」・「紙すき(リサイクル・環境保全)」を広く知ってもらうため、学校等で講習も行っている。

              

              

 この日は喜連中学で「紙すき体験講習」が行われた。

              

 前橋所長は、「まず、使用済みの牛乳パック紙や酒パック紙と、“この植物”を一緒に粉砕して、パルプ液を作ります。」と説明された。
 この植物とは大和川流域に自生する、ヨシである。
 ヨシは水質浄化能力があり、環境保全に役立つといわれている。

              

 利用者さんが講師である。
 講師となって、子どもたちを教える利用者さんたちは、とても、自信を持っているように、また、とても、生き生きとしているようにみえた。

             

             

 ヨシを漉きこんだ再生紙は薄いベージュ色で独特の風合いを持って、仕上がる。

 前橋所長はこのような学校の体験講習の他、11月には区役所の生涯学習にも携わったり、ときには、町なか(全興寺・境内)で「紙すき体験教室」を開催されたりもしていらっしゃる。

             

 そんな多忙を極める、前橋所長に私は、とんでもない注文を依頼した。

(“とんでもない”とは利益があまり、上がりそうもないという意)

 その、とんでもない注文とは!?
 次回で発表します!


デジブック 『紙再生工房・真っ最中』




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Coffee house アート ~「平野郷を着物で歩こう!」

2013-08-06 | 平野の元気もん

  Coffee Houseアート ~「平野郷を着物で歩こう!」

              
                       (イメージ写真:橿原市今井町)

 平野東商店街の「Coffee House アート」店主の新井さんご夫妻は平野の情報を発信したり、町を盛り上げるイベントを企画したりと、平野のまちづくりに積極的に携わっておられる。
 「自分の町の歴史を知ることは自分の町を愛すること」という強い想いがあって、7年前には赤留比売命(あかるひめのみこと)神社の“あかる姫まつり”を企画されたこともある。
 今や、「あかる姫まつり」は平野郷の代表的なイベントに成長した。


 (バックナンバーはこちら⇒「あかる姫まつり

 また、長吉の㈱島野珈琲さんに製造委託し、平野名物にしようと、昔懐かしいお菓子「ひらの歴史浪漫味 あかるちゃん 焼菓子 まころん」を売り出している。



 奥さんの新井敦子さんは、今夏より、「平野郷を着物で歩こう!」というイベントを企画した。
 江戸時代の商家を偲ばせる伝統的な古い町並みを、着物でそぞろ歩きするのは素敵だと思ったからだ。
 全国各地で同じようなイベントがあるが、より平野的なイベントにしようと新井さんは奮闘されている。







 今夏は浴衣姿で平野郷を散策しませんか。

 「第一回 平野郷を着物で歩こう」
   日時  8月25日(日) 午後3時
   集合場所  全興寺・おも路地に浴衣を着て、集合
※当日は「平野町ぐるみ博物館」の“博物・博芸スペシャルデー”。
「平野映像資料館」、「かたなの博物館」、「町屋博物館」などの特別解説付きでの散策を予定している。

   問い合わせ  「Coffee House アート」 新井(Tel.06-6792-2469)
>

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紙再生工房・紙漉き体験 in 全興寺 (~平野探訪)

2013-07-30 | 平野の元気もん
   紙再生工房・紙漉き体験 in 全興寺 (~平野探訪)

 大阪市平野区加美北の「特定非営利活動法人もなか会・紙再生工房」の前橋さんは積極的に「紙漉き体験教室」の出前出張をされている。
 7月28日(日)は、平野郷の全興寺にて、開催されていた。
 
              

 牛乳パック紙を溶かしたパルプ液を漉いて、紙が出来上がると、思わず、歓声があがる。

              

              

 出来上がった紙に着色、デザインして、出来上がり! 

              

              

 別室では、紙再生アートの展示をしている。
 しばらく、展示するそうなので、覗いてみては如何ですか。

              

              

 これは、大和川に生えるヨシのアート。
 水質浄化作用のあるヨシを紙に漉き込んで独特の風合いを出す。
 有名百貨店への納品も決まったそうである。

                    

 8月30日には、喜連中学においても、「紙漉き体験教室」を開催されるそうだ。

              


 ★以前、紹介したバックナンバー記事はココをクリック!⇒ NPOもなか会・紙再生工房

 全興寺は「平野町ぐるみ博物館」の中核的存在で、この日も境内の駄菓子屋さんがオープンしていた。
 駄菓子屋さんのある、「おも路地」では、日曜日、地域の子どもたちのためにベーゴマ教室なども開かれている。

              

 紙芝居もやってきて、さながら、昭和にタイムスリップしたかのよう。


              

              

              


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デジブック 『まゆみ劇団・生命の歌』 ~平野の元気もん

2013-07-12 | 平野の元気もん
    『まゆみ劇団・生命の歌』 ~平野の元気もん

             

デジブック 『まゆみ劇団・生命の歌』


 平野区拠点のNPO法人フレンドの「まゆみ劇団」は障がいをもつ人たちと健常者が一体となって、ミュージカルや邦楽演奏、そして、ウィルチェア・ダンスを演じる劇団である。

             

「まゆみ劇団」を率いる、中谷まゆみさんはアルゼンチンタンゴの車椅子ダンサー。
 脚本、作詞作曲、演技指導も手掛ける。

 テーマは“生命の讃歌”。
 たまたま、障がいをもって、生まれたことを、嘆いてばかりいるのではなく、「生きるってことは本当に素晴らしいことだよ」と、ミュージカルで表現する。

             

             

             

             
               
 この日は地元の常盤会学園大学で講演会と演技が披露された。

             

             

 劇団の皆さんから、元気と勇気を一杯、いただいた一日だった。


             

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紙再生工房・NPOもなか会 ~平野の元気もん

2013-06-03 | 平野の元気もん
紙再生工房・NPOもなか会 ~平野の元気もん



デジブック 『紙再生工房・真っ最中』


大阪市平野区加美北の紙再生工房(運営母体 NPO法人もなか会)さんは就労継続支援B型事業の「紙再生」に特化した作業所である。
障がいを持つ方たちが地域で生活(働く)するための拠点となるべく、日々、奮闘されている。
また、資源リサイクルとして、主に牛乳パック紙や酒パック紙を回収して、原料とされている。
最近はこの原料に大和川に生えているヨシを漉き込んで、薄茶色の独特の風合を出した再生紙が人気を呼んでいる。
ヨシはイネ科の植物で水質を浄化する特性がある。
この商品はアウトドア・メーカー、㈱シマノとのコラボレーションで実現した。
これで、福祉にリサイクル、水質浄化に環境保全、地元企業との協働といった、一石三鳥、四鳥の活動団体としても注目を浴びている。









現在の主要アイテムは名刺、ハガキ、ポチ袋、レターケースなどであるが、最近は地元の花屋さんと提携し、紙製のオリジナル花器を開発したり、更に立体的なアート作品を試作したりと新たなる挑戦を続けている。



紙再生工房の皆さんには、どなたからも笑顔で挨拶していただいた。
とても、明るい雰囲気から、紙再生に対する生きがいと誇り、そして、自信と責任を持って、作業されておられるように感じた。
チームとしての一体感も感じることができた。
皆さんは小学校などで開催される、紙漉き教室の講師をされることもあるという。

“再生”をもじった“サイ”の“セイ”ちゃんは紙再生工房のマスコットキャラ。




前橋誠士所長(前列、左端)の夢は着実に実現しているようにお見受けした。



でも、前橋さんは「まだ、夢の途中・・・“もなか”(最中)です。」とおっしゃるに違いない。


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日本唯一のシンバル・メーカーが平野にある!!

2013-05-21 | 平野の元気もん
  日本唯一のシンバル・メーカーが平野にある!!

              

 物づくりの町、平野区加美正覚寺の「小出製作所」。
 職人4人の小さな町工場であるが、何と、日本唯一のシンバル・メーカーなのである。

               

 医療機器や鉄道車両の部品製造の傍ら、ドラムセット用のシンバルを作っている。
 金属加工事業を始めて、65年のキャリアがあるが、こと、シンバルについては、まだ、10年余の新規参入組である。
 代表取締役の小出俊雄さんは「海外有力メーカーによる市場が出来上がっている上に、素材となる青銅の情報が乏しい。新規参入しづらいマーケットだ。」と語る。

              

 ある日、元ドラマーだった、若手職員の熱意にほだされて、シンバル作りに着手。
 数々の苦労を経て、今、こだわりの音を求めるドラマ―の希望に沿った製品を作っている。
 それは、海外の有力メーカーに真似のできない、手作り感と高級感あふれた、「小出ブランド」のシンバルである。
 「叩いてから、シャーンという音の反応が早く、長い」(小出さん談)
 作りながら、何度も音を確認されていた。

              

              

              

              

 「小出ならではの音と質を追求して、いずれは本場アメリカに輸出したい」と小出さんは語る。
 「小出ロゴ」のシンバルを世界中の一流ドラマ―がステージで叩いている。
 そんな夢も、いつの日にか実現しそうだ。



              

              

              

              



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