モフモフモフ~

ほかに話せる場所もないので書かせていただきますねブログ

価値判断

2019-05-15 17:23:28 | 
出先で体調が悪化したら面倒なことになるので、自宅作業中。

まだ悪化していないのに、自ら鳥かご

こうして時間を殺すというか、自分を縛るのがなにより苦手だ。

もう夕方に差し掛かってきたので思わず梅酒を投入するが、あまり美味しくない。

体調が微妙だからかな、やっぱり。というか、飲んでしまっていいのか問題。まぁ、いいや。ごまかせない本日

読んだ本の感想を書きたいとも思うが、テンションが上がらない。

文才がないので、本の感想を書く時はそれなりの気合いが必要だ。サラサラ書けるようになりたいものだ。感じたままを捉えて表現するだけ、のはずだが、なぜか気負ってしまう。

ぎゃーーーーーーとか、気軽に書くことを繰り返していれば、サラサラ心のままに書けるようになるだろうか

ふと思い出したので、メモしておきたい。

もう20年くらい前になってしまうだろうか。

なにかの本で読んだ民法学者、星野英一のエピソード。

星野英一が高校の同窓会に出かけた時のこと。友人らと「大学で何をしているのか?」の話しになった。耳を傾けると、みんな医学だとか物理学だとかでなにかしらの“真理の追究”をしていると。

星野は“法律”の研究をしてはいるが、真理の追究をしているわけではない。既存の法律を、あれこれいじくって解釈しているにすぎず、自分は一体なにをしているのだろうと愕然としたというもの。法律学は、果たして“学問”と言えるのかどうか、疑問に思うようになったというもの。

このエピソードにからめて、法律に携わる者として一番大切なのは「価値判断」だと言っていた。まず「価値判断」をする。その「価値判断」を正当化するために、あれこれ法律を解釈して裏付けしていくのだと。

この「価値判断」は、どれだけ法律を勉強したか否かは関係なくて、人間としての「善」、「良心」のようなものをしっかりと持っていることが最も大切だと語っていた。

「星野英一って、正直でりっぱな人だな~」と思ったものだ。

なぜか思い出したので、メモしておきたい。

そうそう。唐突だが、これもメモ。

「憲法」とは、「国民」に対する命令ではなく「権力」に対する命令である。

「刑法」は、「犯罪者」を裁くための法律ではなく「裁判官」を縛るための法律であるということも。

なんの話だ

村上春樹に影響され、R・シュトラウス『薔薇の騎士』を爆音で聴いているが、猛烈に良い

読みたい本があり過ぎる

2019-05-07 19:30:16 | 
読むのが遅いせいもあって、休み前に買った本は全然読み終わらなかった。

いわゆる積読になってしまっているが、これはこれで嫌な状態でもない。

課題が積み上がっているのとは違い、興味の対象が積み上がっているわけだから。ふとした時に、積読本の存在を思い出すと、未開封のチョコレートが家にまだ残っているような気持ちになり、にやりとしてしまう。



今は、東畑開人氏『居るのはつらいよ』という本を読んでいるのだが、これもめちゃんこ面白い

“心理士”、“ケア”、”セラピー”と言われても「???」となってしまうような私が読んでも十分に楽しめる。東畑さんのキャラも魅力的。

読み終えたら感想をアップするかもしれない。

しかしながら、本を読むためにはある程度時間が必要だ。

夫ちゃんと二人でいる空間では、読むのが難しい。

夫ちゃんを空気だと思えない。

この前一人で行ったブックカフェは、とっても素敵なカフェだった

居心地よし。コーヒー&ケーキが抜群に美味しい。また行ってゆっくり読書させてもらおう。



そうだった。メモをしようと思って、ブログを書き始めたんだった

『週刊朝日』の「ベストセラー解読」というコーナーで、永江朗氏の薦めていたヤニス・バルファキス氏『父が娘に語る経済の本。』はやっぱり読みたいな。

書店で立ち読みした時に迷って買わなかったのだが、永江氏の紹介文を読んでやっぱり読みたいと思った。

一部引用。

「著者は経済を経済学者にまかせるのは最悪のやり方だという。なぜなら、経済学とは支配者が自分たちの正当性を裏付けるための、新しい現代の宗教だから、と。」

“新しい現代の宗教”って言い得て妙だ。

昔、マクロビについて調べた時があったのだが、「これはひとつの宗教だ」という結論にたどりついた時、自分なりに合点いったことを思い出しだ。

わーーーーー。。

2019-04-15 21:31:01 | 
先週ある本の著者にお会いして嬉しかった旨書いたが、今日もまたまたビックリすることが起こってしまった

まだ読んでいないが面白そうな本があったので、「読みたい」とつぶやいてみたところ、著者から「読んだら感想を聞かせて」とのメッセージが・・

感激だけど、同時に緊張

果たして私に読み込めるだろうか。。

内容もさることながら、翻訳本で約4,000円なので相当分量もありそうだ。

本が届くまでドキドキだ

もちろん楽しみでもある

眠気も吹っ飛んでしまったな。

酔っ払いのたわごと②

2019-04-14 19:32:47 | 
只今、お気に入りのレモンチューハイを飲みながら、大好きな椎名林檎&宮本浩次『獣ゆく細道』を爆音で聴いていて、とにかく気分が良い。
『獣ゆく細道』は、とにかく歌詞が好きだ。

椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道


今週は、仕事で凹む、というか、大いに考えさせられることがあったが、プライベートは最高にハッピーであった。

ある人に会えた。one of them ではあるが。私は少し前から彼女のファンになった。彼女の、ドン底からでも必死に這い上がってくる生き様に心底感動して。なんとなく、今は彼女の名前は伏せておく。

実物の彼女は、想像以上に素敵だった。私は、本を読んですこぶる感動すると、実物、本人の生トークを聞きたくなる性分だ。図々しいかもしれないが、同じ人間として、会えない気がしない。チャンスは意外とそのあたりに落ちている。思いが全て。会いにいくかいかないか。

といっても、そこまで気持ちが高まる人はそんなにいない。これまでの人生で、ざっと5人くらい。いずれの人も本がきっかけ。全員お会いした。
あと、今は『獄窓記』を書いた山本譲司さんの講演も、ぜひとも機会があれば行きたいと思っている。

彼女は、お会いした際、私やほかの人の前でサラリと言った。

「旦那も子供もいないと、ひまなんだもん!!結婚して~!!」と。

私は、こういうことをサラリと、なんの気負いもなく言えてしまう彼女にますますしびれた。

旦那ちゃんはいるけれど子供がいない私は、確かに暇だと感じることも多い。子供がいれば、人生の生き直し、というか、意識的に0歳からの過程を味わい直すことができるんじゃないかと思っているところがある。なんというか、子育てでもしないと、人生長すぎるな、と。こう書いていると、子供を自分の道具にしか思っていないような、自分のエゴと向かい合うようで嫌なのだが。

このあたりについては、2019年4月号の『文學界』川上未映子氏著「夏物語」がオススメ。一気読みした。子供をつくるということは、究極エゴなんだなと思った。

話を戻すと、彼女は、そういう、私が普段見ないようにしている、気が付かないようにしているボヤっとしたなにかに網をかけるというか、輪郭を与えてくることがある。だから、正直怖い部分もあるのだが、やっぱり知りたい、私の前に突き付けてみてくれ!と思ったりもする。

ごはんの時間になったのでまた

小林エリコ氏『この地獄を生きるのだ』を読んだ

2019-02-18 00:16:56 | 
先日、小林エリコさんの『この地獄を生きるのだ』を買った。引き込まれて一気読みした。とっても読み応えのある本だった



サブタイトルが「うつ病、生活保護。死ねなかった私が『再生』するまで」。

最初の方は自殺未遂など壮絶な内容で、その重たさに耐え切れなくなり、思わず本から目を背けたりした

なんというか小林さんの文章の上手さも手伝って、本が突きつけてくる世界の中にどっぷり身を置くことができ、疑似小林エリコ体験ができたように錯覚。

読み終えて「小林さんは、雨宮まみさんに少し似ている」とふと思った。

自らの体験を赤裸々に語る。文章が繊細ながらサラサラ読める軽いタッチでぐいぐい引き込んでくる。

自分が直面している現実にもがいたり苦しんだりしながらも、どこか分析的。

小林さんの場合は、生活保護を受けた当事者として、制度や役所の対応などにつき疑問に思ったことなどをストレートに書いて暴露しているところが良い。生活保護は当然の権利。おかしいところはどんどん声を上げて白日の下にさらすべき。

メンタルクリニックのビジネス商法にも驚いた。製薬会社とつるんで不要な薬をガンガン処方し、お金儲けをしているなんて信じがたかった。クリニックサイドの“善意”とか“福祉”による隠れ蓑が怖かった。患者サイドからしたらすごい権力。これは抗えないわ

小林さんは、鳥かごの中の鳥になって、えさをただただ与えられて生き延びる人生なんてうんざりだと言っている。

そうだそうだそんな人生なんて単なる飼い殺しだ

自分で自由になんでも選択できる人生が良いに決まっている。

小林さん、近いうちにまた本を出版されるらしい。とっても楽しみにしている

小林さんの文章を読んで、励まされ、生きる力をもらっている人はたくさんいるはずだ。小林さんを必要としている人はきっとこの社会にたくさんいるはずだ。

小林さんがそのことをいつも胸に留めておいてくれますように

超絶応援しています