おまとめローンというものは、ある一社が、その人の借りている各社のキャッシングの残元本を本人に代わって、一括で返済してくれるというものです。
1本化された残高は、最長 84回払いとなり、金利も安く(12パーセント)なります。
振込は、法律で元本だけと決められているそうで、元本のみ、指定口座に、その会社が、本人名で振り込んでくれます。
残った金利分は、通常の口座からの引き落としとなります。
私のすることは、各クレジットカード会社に電話して、振込口座を聞くことです。通常は、一括返済の場合、元本・金利 一緒に返済となるのですが、おまとめローンと説明すると、例外的に、元本だけの一括返済を認めてくれます。そして、振込日を18日と説明しました。クレジットカード会社によっては、振込日を言わないと、振込口座を教えてくれないとかいう話でした。
昨日、おまとめローンが実施されました。
どうして、わかるのか。クレジットカードのキャッシングでのお借り入可能額がアップするので。
おまとめローンをしても、借入額が減るわけでもないのに、1/3に引っかかっている人が新たにお借入できることがおかしいと思う人もいるかもしれませんので、
日本で最初に、ここで解説することにします。
まず、キャッシングの年収の1/3制限についてです。
どういうタイミングで行われると思われますか。
キャッシング借入額が、年収の1/3を超えた時点で、オンラインで各社の各クレジットカード一斉に、制限がかかると思いますか。
それは、違います。
まず、年収制限にかかるか他社の利用額を調べるのは、10万円を超えた借入のあるクレジット会社のみ。
要するに、まず、キャッシング枠が10万円しかないものについては、調べられることがないので、年収1/3にひっかかることはなく、ずっと、10万円以内での借り入れができます。
10万円を超えた借入のある場合、3か月ごとに調べられ、1/3を超えていれば、新規借り入れがストップしたり、キャッシング利用の可能額が0円にされたりします。
その時、そのクレジットカードの会社のものすべて、別ブランドも含まれます。
意外だったのは、UCカード。セゾンカードなのです。要するに、ローソンポンタカードで、年収1/3越えしているとき、30万円キャッシングしました。一度、借りたら、可能額が0円にされてしまうことはわかっていました。が、キャッシング枠が100万円あったUCカードのキャッシング利用可能額も0円にされてしまったのは、ショックでした。同じ会社に所属する別ブランドのカードも対象となるからです。
私の場合、11社の16ブランドのクレジットカードを持っていますが、年収1/3越えしていても、11社の中で、キャッシングしていないカードについては、1度は使えます。
ただ、10万円を超える借入をした場合、次からキャッシングができなくなります。
年収1000万円で、キャッシング枠100万円の異なる社のクレジットカードを8枚持っていたとします。
①A社 100万円
②B社 100万円
③C社 100万円
3社借りた時点で300万円になり、年収の1/3に該当し、新規借り入れストップになりそうですが、
実はそうではありません。
④D社 100万円
⑤E社 100万円
⑥F社 100万円
⑦G社 100万円
⑧H社 100万円
合計800万円まで借入できます。要するに借り入れがないカードについては、他社の借入状況を調べないからです。
逆に、こういう借り入れをすると、300万円しかできません。
①A社 90万円
②B社 30万円
③C社 30万円
④D社 30万円
⑤E社 30万円
⑥F社 30万円
⑦G社 30万円
⑧H社 30万円
⑨A社からH社 追加で借り入れようとしても、他社の借入状況を調べられ、年収1/3越えと判定され、新規に貸してくれません。
また、他社借り入れを調べられるのは、10万円を超えた借入をした場合のみなので、
①A社 90万円
②B社 30万円
③C社 30万円
④D社 30万円
⑤E社 30万円
⑥F社 30万円
⑦G社 30万円
⑧H社 10万円
⑨A社からG社 追加で借り入れようとしても、年収1/3越えで、貸してくれません。
H社のみ、最高90万円まで追加で貸してくれます。
要するに、おまとめローンをした場合、各社の借入額が0円になるので、10万円を超える金額なら、1回は、キャッシング枠1ぱいまで、借りられるというわけです。
枠が100万円あつたとしても、利用額を10万円にして、返済した分また借りて、残金を10万円のままにしておくなら、ずっと借りられるというわけです。
日本で最初のクレジットカードのキャッシング利用、年収1/3制限の仕組みを解説しました。お分かりいただけましたでしょうか。