日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア語1級作文練習/スローフードと食育&食の未来づくり運動によせて

2016年06月15日 | スローフード・食育

イタリア語1級作文練習/スローフードと食育/Slowfood e l'educazione del cibo &食の未来づくり運動によせて


日伊学院主催の2015年夏の文化講座(8/9)で「スローフードのイタリア語」を取り、その予習を兼ねて 興味のある食育と絡めて作文を書きました

スローフード憲章を読む」という講座だったので、合わせて日本の「食育基本法」についても考えてみました: 
   * * *

      Slowfood e l'educazione del cibo
      スローフードと食育
 
  *食育=food education(英語)


Mi sembra che Slowfood e l'educazione del cibo siano molto simili.


スローフード食育はとても似ている面があると思います。

Slowfood è nato a Bra in Italia nel 1986 con il concetto contro “Fastfood”.

スローフードは 「ファーストフード」と対立する概念として、1986年にイタリアのブラで生まれた運動です。

Con lo slogan “Buono, pulito e giusto” si è diffuso in 150 ~ 160 paesi, anche in Giappone c'è una sezione,“Slowfood Japan”.

おいしい、きれい、ただしい」をスローガンに世界150~160カ国で広まり、日本にも支部「スローフードジャパン」があります。

Slowfood è una grande associazione internazionale che tutela i cibi tradizionali locali e la cultura culinaria e i cibi rari contro l'uniformità dell’alimento causato dalla produzione in serie e dal consumo in serie, e contro la diffusione di additive alimentari e OGM(organismi geneticamente manipolati).

スローフードは、大量生産、大量消費などによる食の均一化、そして食品添加物遺伝子組み換え食品(日本ではGMO)の普及などに対して、伝統的な地域の食や食文化、すぐれた食材を守ってゆく運動です。

* * *


D'altra parte “l'educazione del cibo” significa avere diverse conoscenze sui cibi per la vita sana.


一方「食育」は、健康的な生活を送るために、食に関するあらゆる知識を育むことです。

Per questo motivo la "legge fondamentale di Shokuiku(the Basic Law of Shokuiku)" fu stabilito nel 2005 in Giappone, considerando il cambiamento della circostanza sul cibo e la necessità della diffusione dell'educazione del cibo.

そのために「食育基本法」が、食をめぐる状況の変化を考えて、少しでも早い食育の普及が必要とされて2005年に制定されました。

Adesso siamo in apprensione per la disparità della bilancia nutritiva, grassezza, le malattie causate dalle cattive abitudine di vita*, il problema della sicurezza del cibo, il calo della percentuale dell'autosufficienza del cibo, la perdita della cultura del cibo tradizionale e locale.

現在、栄養バランスの不均衡や肥満、生活習慣病*、食の安全性の問題、食糧自給率の低下、伝統的な地域の食文化の喪失などが危惧されています。

 * 生活習慣病を le malattie causate dall'abitudine vitalと書きましたが le malattie causate dalle cattive abitudine di vitaと直していただきました   

* * *

Ciò ha un grande significato che il dicembre del 2013*  la cucina giapponese (Washoku/和食) è stata inserita fra i Patrimoni orali e immateriali dell’umanità dell’UNESCO.

その中で2013年12月和食ユネスコの無形文化遺産に制定されたことは大きな意味があると思います。
 
  * il dicembre del 2013と年号や月にはilがつきます (di 2013ではない)

Inoltre “Expo Milano 2015 (l'Esposizione Universale di Milano 2015)” si è tenuto dal 1o di maggio al 30 ottobre 2015 a Milano, il tema del quale tratta del cibo, con lo slogan "Nutrire il pianeta, energia per la vita" (Feeding the Planet, Energy for Life)”.

また、2015年5月1日から10月30日までミラノで開催されている「ミラノ万博(ミラノ国際博覧会)」は食がテーマであり、「地球に食料を、生命にエネルギーを」(Feeding the Planet, Energy for Life)のスローガンのもとに開催されました。

 *この作文を書いた当時は開催中でしたので現在形です


L'asse principale è il diritto inalienabile ad una alimentazione sana, sicura e sufficiente per tutti gli abitanti della Terra.


主要軸は、地上のすべての人々のための健康な、安全な、充分な食糧の決して放棄することのできない権利です。

Il suo secondo tema tratta dell'educazione del cibo.

この中でも食育(Dietary education)がサブテーマとなっています。 

(ミラノ万博のWikipediaのページでは 食育は英語でDietary educationとあります)

   * * *

Io stessa ho cominciato a pensare a questo problema appena dopo aver fatto i miei bambini piccoli, particolarmente in quel tempo c'è stato l'incidente nucleare di Černobyl' nel 1986, in cui proprio Slowfood fu stabilito in Italia.
  

私自身は、子供を持ってみてようやく食の安全の問題について考えるようになり、特にその頃は1986年チェルノブイリ原発事故がありましたが、それはちょうどイタリアでスローフードが始まった年でもありました。

Perciò mi sono iscritta subito alla cooperativa di consumo, in cui ho comprato i prodotti biologici.

それですぐに生協に加入して有機農産物を買っていました。

Mi tranquillizza che loro continuano a misurare la radioattività dei cibi fino a oggi.
また放射能測定も今も継続して行っているので安心しています。

Adesso i miei bambini sono diventani adulti, e non sono cosi fedele come prima, ma “mangiare sano” è un tema di tutta la vita, e cosí continuerei a pensarci.

今は子供たちも大きくなり以前のようにはこだわらなくなってしまいましたが、「健康に食べること」は一生のテーマなので、これからも考えてゆきたいと思います。

Alla fine, per cambiare la circostanza in cui quasi il 30 per cento *dei cibi sono buttati via in Giappone (la disparità del cibo), cominciamo prima di tutto dalla mia famiglia!!

最後に、日本では食材の3割が捨てられている現実(食の不均衡)も変えてゆくには、まずは我が家から始めよう!!

* 30%は il 30 per centoと 定冠詞 ilがつきます

* * *

* これだけの作文を書くのに しらみつぶしに文法ミスを血まなこで探し回り(笑) より適した表現を探して辞書を徹底的に引きまくり 単数複数の語尾変化 冠詞のあるなし(今だによくわからない) 以前添削していただいた作文をひっくり返し(笑) ネットでわからない言葉を探したり 該当するサイトも調べて専門用語や内容などもチェックして...そしてミスはまだまだなくならない...道は遠し...(;'∀') 
でも少ししずつでも進歩しているのかな?

直していただいたのは 主に冠詞(il がつくのかつかないのか これが難しい~) 動詞も再帰動詞かどうか等やはりチェックが必要でした~

また たとえば固有名詞をイタリア語でどう書くのか? まずはWikipediaでその日本語を出して 左下の言語を選ぶ欄でitalianoをクリックすれば出ます

   * * *


さいごに

2016年6月14日(火) 東都生協第42回総代会の場で 「食の未来づくり運動」に関する発言として この作文内容をベースに3分間話しました ←日本語です(笑)

以下は要旨:

『スローフード 食育と食育基本法 和食のユネスコ無形文化遺産登録 ミラノ万博等の広がりを見せる中で 2009年に日本語版が発行された「スローフードの奇跡」の翻訳者のお話を昨年夏に聞く機会があり(日伊学院の夏季講座のことです)あらためてこの本を読み直した

お金は土に返らなくてはならない(経済的持続可能性」「消費者は共生産者(消費は生産プロセスの最終地点)」との言葉をあらためてかみしめた

東都生協の「若手生産者青果セット」の注文や 「農家レストラン」で知ったネオニコチノイドを使わずに米作りをしている滋賀県近江の「魚のゆりかご水田協議会」の取り組みにも感動した これからも自分のできることを続けたい』という内容です

この発表内容は 上記のイタリア語作文をベースに練り上げて何度も練習したもので サークルを初めて10年になろうとしている私の ひとつの恩返しの形かもしれません 

会場では10年前のサークル立ち上げや 生協のイタリア料理講習会の講師派遣等でお世話になった方々が暖かく声をかけてくださり 本当に嬉しかったです 

また 素晴らしい夏季講座を開催してくださいました日伊学院様に お礼申し上げます

* 写真は ローマのTorre di Babele校近くのレストラン 「ミモザ」で食べたランチ なつかしい~(*^^*)
 


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