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チャメとの出会い その5 ちょっと不思議な「夜寝」

2016-10-20 21:39:20 | ムササビのチャメ
チャメとの出会い、前回の「その4」の続きです。

尾をのばした、6月のチャメです。




6月の半ばを過ぎて高いところが好きになり、
急に大人っぽくなったチャメでした。

尾をのばすと、体の半分の長さを超えて、みごとです!

大人のムササビの毛は、毛がもっと長くてふさふさしていますが、
見え方は時によって変わることもあり、少し離れてみると、大人と変わりません。




↑ カエデの小枝を切り取るチャメ


斜め上方に伸びる木の枝を、足の指先でつかんでとまったチャメです。
胴と頚(くび)を弓なりに曲げています。
左右の足の高さの違いを調整して、体のバランスをとるためでしょうか。


細い小枝を手で引き寄せて、噛み切ろうとしています。
木の上で暮らす能力も、もう大人並みですね!


なのに、なのに・・・



↑ ミルクを吸うときは、まだこんな感じ。


大人になると、口でスポイトを吸えなくなるのですが、
たしかに、チャメも少し下手になりました・・・
もしかすると、大きくなった前歯(門歯)が、スポイトにぶつかるからかもしれません。

それでも、ミルクが大好き!
幼時の性格を、まだまだ十分残していました。




↑ おまけに、まだまだ甘えん坊。「こっちに来て」と誘います。


チャメがのっているのは、土間に置いた椅子の肘掛け部分です。
「この椅子に座って!」と、いっているようなのです。

土間には、三つの椅子があったのですが、
お気に入りの椅子は、決まっていました。


そこで、椅子に腰掛けると・・・




↑ チャメは、椅子に座って人の脇で、「パンダ座り」して、
  遊んだり、毛づくろいしたりしました。


「パンダ座り」とは、尾と後ろ足を前に出して、
体を丸めて、前かがみになって座る方法です。

起き上がりこぼしのように、くるくるまわり、仰向けになったり、
うつぶせになったり、いろいろな姿勢がとれて便利です。




↑ 飛膜のふちの毛を、下の門歯ですいて、毛づくろいしています。


最初は、手(前足)をなめます。
そして、手で顔をぬぐって洗う動作をして、また手をなめる、
と、繰り返します。

そして、くるぶしについた飛膜のふちを広げ、
毛をなめ、門歯(前歯)ですきます。




↑ 毛づくろいするうちに、頭がたれて、目が閉じてきました。


起きだしたばかり、というのに、眠くなってきたようです。



↑ 頭を下げ、体をますます丸めて、ほんとうに眠ってしまいました。




↑ 人に体をつけて眠るのが好き!


せまい椅子の上でのことなので、たいていは人の体に触れています。
じっさい、体をつけて眠るのが好きでした。


仰向けになって、体をのばすと・・・
この通り、熟睡↓




↑ 夜行性なのに、「夜寝」もするチャメ。

昼行生の人間も、昼寝をするのだから、当たり前かもしれませんね!

昼行動する人間が、昼間寝るのは「昼寝」。
夜行動するムササビが、夜間寝るのが「夜寝」
何だか、ややこしいけれど・・・


チャメの「夜寝」は、いつも土間の椅子の上でした。


そうか、それなら、ということで、土間の柱の高いところに、新しい巣箱をつけました。

チャメは、すぐに巣材を運び込んで、「夜寝」に使いました。




本格的に(昼間)寝るのは、本棚の上の巣箱。
ここは、活動する夜間の「夜寝」用になったのです。
でも、そのころも、椅子の上の「夜寝」も、続けていましたけどね。

寝る子は育つ!

睡眠を十分とってこそ、生きものは元気でいられるのですよね!









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