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日本軍部隊が慰安所運営と慰安婦強制連行に関連していることを示す公文書

2017-04-18 | 安倍内閣の実像

「日本軍、女性200人を慰安婦として連れ込んだ」記録公開

登録 : 2017.04.17 23:27 修正 : 2017.04.18 06:42

 

日本の国立公文書館が 
東京裁判・戦犯裁判記録の一部を提出 
日本政府「強制連行の直接証拠ではない」立場反復

日本軍が第2次大戦当時、インドネシアに連れて行った慰安婦を乱暴な手段で脅迫したという内容の「バタビア裁判25号事件」の記録が17日に公開された。文書の下の方に漢字の「慰安婦」の文字が鮮明だ。この中には「奥山部隊の命により婦女200人位を慰安婦としてバリ島に連れ込んだ」という海軍指揮者の発言内容も含まれている=東京/聯合ニュース

 日本軍が慰安婦被害者を強制連行したことを示す記録が再び公開された。しかし、日本政府は依然として慰安婦の強制連行を立証する内容ではないという主張を固守している。

 

 日本の共同通信は17日、日本軍部隊が慰安所運営と慰安婦強制連行に関連していることを示す公文書19件、182点を国立公文書館が内閣官房(内閣の主要政策の企画・立案・調整を担当する機関)に提出したと報道した。

 

 この公文書19件は、太平洋戦争後に開かれた東京裁判、B・C級戦犯裁判記録の一部で、日本の法務省が収集した資料だ。この中のインドネシアを植民支配したオランダが進めた戦犯裁判「バタビア(ジャカルタの旧名称)裁判25号事件」記録に、日本軍がインドネシアで女性たちを慰安婦とするためにバリ島に連れて行ったという証言が出てくる。太平洋戦争当時、日本海軍所属のインドネシア特別警察隊隊長が戦後に日本の法務省関係者に「200人位の婦女を慰安婦として奥山部隊の命によりバリ島に連れ込んだ」と証言した内容が出てくる。同じくインドネシアが進めた「ポンチャナック裁判13号事件」の判決文には「多数の婦女が乱暴な手段で威嚇され強要された」と記されている。今回内閣官房に提出された資料の大部分は、林博史・関東学院大教授が発見したものであり、内容も2000年代初期に公開されたことがある。日本の法務省は収集した文書を1999年に国立公文書館に送ったが、法務省は最近政府が慰安婦問題について調査する時に必要な内容という意見を受け入れ、これを内閣官房に移管することを決めた。林教授はこれらの公文書に対して「軍が強制的に慰安婦として(動員)したことを明確に示している」と話した。

 

 だが、日本政府はこれらの資料が日本軍や官憲が直接慰安婦を強制連行したという証拠ではないとの主張を曲げていない。内閣官房は「軍人が売春を強要し有罪判決を受けたことは認識している」としつつも「全体として見れば強制連行を直接示す記述は発見されなかった」と主張した。

 

日本軍慰安婦被害者イ・スンドクさんが死亡した翌日の5日、ソウル鍾路区の旧日本大使館の向い側で開かれた「第1277回日本軍性的奴隷制問題解決のための定期水曜デモ」に、被害者イ・ヨンスさんが参加し、イ・スンドクさんの遺影の横に座っている=キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 日本政府は1993年に日本軍の慰安婦募集の強制性を認め謝罪した河野談話を発表した。だが、安倍首相は1次内閣の時である2007年3月に「(日本政府の資料の中で)官憲によるいわゆる強制連行を直接的に示す記述は発見されなかった」という内容を閣議決定した。強制性が強制連行を意味するわけではないとの主張で、安倍首相は2次内閣の時の2014年には「河野談話は外交の産物だった」と明らかにし河野談話自体も事実上無力化した。

 

チョ・ギウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


24日、ソウル城東区(ソンドング)の聖水(ソンス)カフェで開かれる第518回「ハウスコンサート」の舞台に立つ

2017-04-17 | 世界を知る

「ロリン・マゼールが驚いたほど北朝鮮のクラシック音楽のレベルは高い」

登録 : 2017.01.19 23:30 修正 : 2017.01.20 06:47

 

脱北から15年のピアニストのキム・チョルウン 

24日、ハウスコンサートの舞台で演奏  
北朝鮮、ワーグナーやラフマニノフは禁止 
1日9時間の練習でテクニックが卓越

脱北ピアニストのキム・チョルウン氏が16日午後、ソウル麻浦区のハンギョレ新聞社を訪れ、ピアノの前に座った=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 25歳のときに最年少で「朝鮮国立交響楽団」の首席ピアニストに抜擢、平壌(ピョンヤン)舞踊音楽大学とロシア国立チャイコフスキー音楽院卒業。父は北朝鮮の道知事級、母は大学の国文科教授、祖母は平壌最大の百貨店の支配人(社長)…。

 

 2002年に南に来る前まで、ピアニストのキム・チョルウン(43)は「北朝鮮で成功している」若者だった。脱北の動機は「自由な音楽をするため」だった。事情がある。ロシア留学を終え平壌に戻ったキム・チョルウンは、音大の女性同期生にプロポーズしようとリチャード・クレイダーマンの「秋のささやき」を練習した。ところが誰かが申告し、国家安全保衛部に呼び出され取調べを受けた。「ああ、平壌で私の音楽人生は終わった!」と思った。それが北朝鮮を離れた直接的なきっかけだった。

 

 南に来て15年、キム・チョルウンは百済芸術大学の外来教授、ソウル教育大学の研究教授として働いている。24日、ソウル城東区(ソンドング)の聖水(ソンス)カフェで開かれる第518回「ハウスコンサート」の舞台に立つ彼に16日、ハンギョレ新聞社で会った。

 

 「北朝鮮から来てずいぶん経ったが、今回の舞台を通じてピアニストとして完全に大衆と会えると思うと期待も大きく、デビューの舞台のようにドキドキします。これからはハウスコンサートはもちろん、さらに多くの演奏の舞台に立つ覚悟です」

 

 彼は2009年の米カーネギーホールでの演奏など、海外公演の経験が豊富だ。今回、ハウスコンサートの演奏曲はショパンのノクターン20・21番とプレリュード4番、ドビュッシーの四つの小さな組曲、咸鏡道民謡のドンドルラリだ。韓国で育てた最初の弟子のイ・ミンジと一緒に演奏する曲もある。

 

 南北のクラシック音楽環境はどのように違うかが気になった。「北も南と一緒です。バイエル、チェルニー、ショパン・エチュードは全く同じで、童謡を編曲した「児童団歌」や「革命軍ごっこ」を弾くというのがちょっと違います。大学ではショパン、リスト、グリーグ、ムソルグスキー、ショスタコーヴィチなどを学びます。ラフマニノフはアメリカへ行ったことで、ワーグナーはヒトラーが好きだったということで、禁止曲です。ラヴェル、ガーシュウィンも禁止ですが、ドヴォルザークは許されます。「アメリカ」などを作曲しましたが、民族主義者だということでしょう」

 

 ロシア留学時代には、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ムソルグスキー、グリンカを数多く練習した。「私がチャイコフスキー音楽院に通っていた時が社会主義崩壊直後であったため、北朝鮮留学生は私とチェリストの二人しかいませんでした。大使館で寝泊りしながら学校に通いましたが、おかずはキムチしかない時代でした。個人的にはチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番と『四季』の6月と11月が好きです」

 

 キム・チョルウンは、北朝鮮のクラシック音楽のレベルは高いと強調した。「硬くはあるが、午前9時から夕方7時まで血のにじむ特訓をするのでテクニックがずば抜けています。2008年のニューヨーク・フィル平壌公演の時、朝鮮国立交響楽団を指揮したロリン・マゼール氏に直接聞いたのですが『テクニックが世界的なうえに、楽譜を見ないで演奏するオーケストラは初めて見た』と言いました」。特に、北朝鮮の音楽教育は「総合体」(全人教育)を志向する。「大学でピアノ専攻の場合、2年間は朝鮮のチャンダン(伝統的な朝鮮音楽のリズム)、朝鮮舞踊、バレエが必須科目であるうえ、作曲対位法・楽器編成法・調律法・和声学など、音楽家として総合体を作る教育をします。私が編曲までするのはそのような教育のおかげですね」

 

 彼が韓国の住民証を取得してから15年。父親は亡くなり、母親はソウルに連れてきた。家庭を築き7歳の娘と5歳の息子がいる。しかし、まだ「異邦人」のように感じる時が多い。それで北朝鮮から出て来た人たちのために何かしたいと思っている。「脱北者の子どもを集めて南北青少年オーケストラを作りたいです。平和のメッセンジャーとしての役割です」

 

ソン・ジュンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


米国のドナルド・トランプ行政府がTHAAD配備問題について従来の立場を撤回したかどうかはまだ不透明だ。

2017-04-17 | アメリカの常識は世界の非常識

ホワイトハウス

「THAAD配備完了は韓国の次期大統領が決定すべき事案」

登録 : 2017.04.16 22:51 修正 : 2017.04.17 07:53

 

ペンス米副大統領が訪韓する際、専用機で 
ホワイトハウス外交補佐官、ブリーフィングで発言 
「まだ解決しなければならない問題がある…」 
政府当局者「原則的なレベルの話」

就任後初めて韓国を訪れたマイク・ペンス米副大統領が今月16日午後、ソウル銅雀区の国立ソウル顯忠院で焼香している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 米ホワイトハウス関係者が16日、THAAD(高高度防衛ミサイル)の配備・運用と関連して「(韓国の)次期大統領が決定する事案」と明らかにし、波紋が予想される。

 

 ホワイトハウス記者団によると、ホワイトハウスのある外交補佐官は同日、訪韓したマイク・ペンス米副大統領の専用機に同乗した記者団に、THAAD配備完了及び運用時点について「進行中にある。まだ解決しなければならないいくつかの問題がある」としたうえで、「その他の政府決定のように数週間または数カ月かかるかもしれない」と明らかにした。同関係者はさらに、「(配備は)進められているが、率直にいって、彼ら(韓国)が5月初め、次期大統領を選ぶまでは(そうだろう)」とし、「それは(韓国の)次期大統領が決定すべき事案だと思う」と述べた。

 

 韓米政府は今年3月、発射車両を烏山(オサン)空軍基地を通じて韓国に持ち込むなど、これまでTHAAD配備を急いできた。特に、韓国政府はこれまで、THAAD配備問題を次期政府に委ねることを求める政界の要求を、「THAAD配置問題は国家安保と関連したものであり、できるだけ早期に計画通り進める」として一蹴してきた。この日のホワイトハウス関係者の発言は、このような迅速な配備方針とは異なる気流と言える。しかし、米国のドナルド・トランプ行政府がTHAAD配備問題について従来の立場を撤回したかどうかはまだ不透明だ。

 

 この発言を聞いた政府からは、交錯した反応が出た。事情に詳しいある外交部当局者は「初耳」だと話した。ある政府当局者は「私が知っている限りでは原則的な話」だとし、「配備が完了まで数週間あるいは数カ月がかかることになれば、当然次期政権になるではないか、常識的な話」だと話した。同関係者の発言の趣旨は「THAAD配備を計画通り推進する」という韓米当局の従来の立場と一致するという説明だ。主務省庁である国防部当局者は「正確に何を言ったか確認してみなければならない」としたうえで、「真意が把握されて政府の立場を示す必要なら、外交部と共同で発表することになるだろう」と話した。

 

キム・ジウン、パク・ビョンス記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


毎月第一週の金曜日には“平和安保旅行”がテーマだ。バスの料金は5千ウォン(約500円).団体、敬老)は3千ウォン

2017-04-16 | 日本・韓国・朝鮮国民友好親善

南北が接する町を巡回「坡州シティツアー」出発進行

登録 : 2017.04.15 18:33 修正 : 2017.04.16 08:47

 

11月までの毎週金土日、ソウルからバスで出発 
統一村・伴鴎亭・紫雲書院・ヘイ里・出版都市 
平和安保・自然ヒーリング・歴史探訪・文化芸術旅行

京畿道坡州地域の主な観光名所と文化遺産をまとめて見て回れる坡州シティツアーバスの開通式が昨年5月開かれた。今年は今月15日から11月末までの毎週金土日曜日に運行される=坡州市提供//ハンギョレ新聞社

 南北が接する町、京畿道坡州市(パジュシ)の文化・歴史・安保・観光資源をまとめて見て回る坡州シティツアーバスが15日から運行される。坡州シティツアーバスは11月末まで、毎週金土日曜日の午前9時30分にソウルの合井(ハプチョン)駅を出発し、午後6時に出発地に戻る方式で一便が運行する。坡州市は昨年5月~12月、坡州地域の主な観光名所と文化遺産を連結したシティツアーを実施し、約2千人の観光客を誘致した。

 

 今年の坡州シティツアーは毎週金曜日に“五感満足”コースで運営される。毎月第一週の金曜日には“平和安保旅行”がテーマだ。合井駅を出発しムンサン駅~第3トンネル~統一村~都羅山(トラサン)駅~都羅展望台~臨津閣(イムジンガク)を訪問する。北朝鮮の開城(ケソン)工団と機井洞(キジョンドン)村など分断の現場を直に見ることができる。

 

 第2週金曜日の主題は“自然ヒーリング旅行”だ。合井駅~雲井(ウンジョン)駅~ファートガーデン~ソウル園~積城(チョクソン)韓牛村~サンモル(山葡萄)農園~紺岳山(カマクサン)(吊橋)コースを巡る。23個のテーマ庭園からなるファーストガーデンで季節毎に小さな祭りを楽しむことができ、ソウル園では庭園樹、庭園石、盆栽などを楽しむことができる。

 

 第3週の“歴史探訪旅行”は、合井駅~金村(クムチョン)駅~伴鴎亭~紫雲(チャウン)書院~普光寺(ポグァンサ)~坡州三陵(サムヌン)を巡る。朝鮮の名宰相である黄喜(ファンヒ)が官職から退いた後、鴎を友として晩年を送ったという伴鴎亭と栗谷(ユルゴク)李珥(イイ)の位牌と肖像を祀る紫雲(チャウン)書院で歴史の息遣いを感じることができる。

 

 第4週の“文化芸術旅行”コースは、合井駅~金村駅~ヘイ里芸術村~ポルゴリナラ(見どころの多い場所)~トゥルメ博物館を巡る。韓国を代表する芸術村である炭県面(タニョンミョン)ヘイ里で、多様な公演と美術展示行事を楽しむことができる。法院邑(ポプウォンウプ)のトゥルメ博物館では先祖の手垢で磨かれた生活用品5千点を見ることができる。

 

 また、土曜と日曜には定期コースが運営される。土曜日コースは合井駅~雲井駅~出版都市~プロバンス~ヘイ里芸術村~孔陵(コンヌン)観光地だ。韓国最大の出版都市である坡州出版都市では昔の本と新刊書籍を見ることができる。日曜日は合井駅~ムンサン駅~紫雲書院~臨津閣(イムジンガク)~馬場(マジャン)湖~碧草池樹木園コースが用意される。馬場湖でボートに乗り、碧草池文化樹木園で陶磁器作り、染色体験ができる。

 

 バスの料金は5千ウォン(約500円)で、坡州市民と割引料金適用対象者(団体、敬老)は3千ウォン、5歳以下は無料。入場料などは別途支払う必要がある。坡州市関係者は「昨年のシティツアーの不十分だった部分を補完して、コースや体験行事などプログラムを多様に準備した。坡州を訪れる観光客に最大限の便宜を提供する方針」と話した。

 

 詳しい内容は坡州市文化観光課(031-940-8516)に問い合わせるか、ソンオツアーのホームページ(www.sotour.co.kr)を見てください。

 

パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


ならず者国家アメリカは、世界中動き回って軍事挑発を繰り返すな!他の国々は自国領土内にいるのに!

2017-04-15 | 気になるマスコミの記事

北朝鮮「大統領府への先制打撃もあり得る」

登録 : 2017.04.15 02:38 修正 : 2017.04.15 07:14

 

総参謀部「烏山米軍基地や大統領府など悪の本拠地、数分で焦土化できる」 
北朝鮮外務次官「必要なら任意時間・場所で核実験も」 
米NBC「豊渓里300マイル前に駆逐艦を配置]

 北朝鮮軍当局が、烏山(オサン)・平澤(ピョンテク)・群山(クンサン)など、在韓米軍基地と大統領府などを先制攻撃できるとして、威嚇に乗り出した。また、ハン・ソンリョル北朝鮮外務次官は「米国が戦争を望むのなら、私たちも応じる」と発言した。同日も、米国からは対北朝鮮先制打撃論が流れた。米朝間の“言葉の戦争”がピークを迎えている。

 

 朝鮮人民軍総参謀部報道官は14日午後、声明を発表し「今朝鮮半島には新たに発足したトランプ米政権の無謀な軍事的挑発狂気により、極めて厳しい情勢が作られている」として、このように述べたと「朝鮮中央通信」が報じた。総参謀部報道官は「米国が試みる挑発の種類とレベルに合わせて我々式の超強硬対応がそれに伴うだろう」とし、「地上、海上、水中、空中機動を同伴した我々式の不意の先生打撃案をはじめ、様々案がある」と主張した。また、「わが軍隊と人民は核打撃手段を含む超強硬対応に備えて万全の激動状態を常時維持している」としたうえで、「南朝鮮(韓国)の烏山や群山、平澤をはじめ米軍基地と大統領府を含めた悪の本拠地をたった数分で焦土化できることを隠す必要はないだろう」と述べた。さらに、「日本本土と沖縄、グアムを含めた太平洋戦区内の米軍基地はもちろん、米本土までに我々の戦略ロケット軍の照準に収まっていることを肝に銘じなければならない」と強調した。総参謀部報道官は同声明で、今回の立場の発表が「委任によって」行われたとして、金正恩(キム・ジョンウン)労働党総書記の指示によるものであることをほのめかした。

 

 

ハン・ソンリョル北朝鮮外務次官//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、ハン・ソンリョル北朝鮮外務次官も同日午前、平壌(ピョンヤン)でAP通信との単独インタビューで、「米国が無謀にも軍事的挑発を強行しようとするなら、共和国(北朝鮮)が先に先制攻撃に出る」とし、「米国が戦争を選ぶなら、私たちも対抗する」と述べた。彼はさらに「(6回目の核実験は)脳部で決定する事案」だとしたうえで、「首脳部が必要だと判断すれば、任意の時間、任意の場所で核実験を実施する」と明らかにした。

 

 北朝鮮が「最大の祝日」とされる金日成(キム・イルソン)主席の105周年の誕生日(4月15日)を控えて超強硬方針を明らかにしたのは、米空母カール・ビンソン号の派遣をはじめ、トランプ政権による一連の軍事的圧迫に対し、真っ向対決することを選んだためと見られる。

 

 同日も、米国は北朝鮮に対する軍事的圧迫を続けた。米NBC放送は複数の情報当局関係者を引用し「対北朝鮮先制打撃作戦を遂行できるトマホークミサイルを装着した駆逐艦2隻を北朝鮮の核実験場所(豊渓里)から約300マイル(約483キロメートル)離れた海域に配置した」としたうえで、「米情報当局が北朝鮮の核実験が切迫したと判断すれば、史上初めて北朝鮮に対する先制攻撃作戦に入ることをホワイトハウスが考慮している」と報じた。

 

チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)


北朝鮮に様々なチャンネルを通じて先制攻撃の口実になる挑発を直ちに中止することを要請

2017-04-14 | 韓国の政局

大統領候補ら、初めての討論会で朝鮮半島の安保・THAADめぐり攻防

登録 : 2017.04.14 01:15 修正 : 2017.04.14 08:01

文在寅「北朝鮮にも挑発の中止を要請する」 
安哲秀「ウォートン同門のトランプ大統領を思いとどまらせる」 
沈相ジョン「朝鮮半島で軍事行動があってはならない」 
洪準杓・劉承ミン、衝突には反対するが 
「米国と協議後、軍事対応を検討」 
 
THAADに対する立場の変化巡り議論に 
「右偏向」への批判に文・安、質問回避 
洪・劉「保守票の狙って前言翻したか」と攻撃

今月13日、ソウル麻浦区上岩洞にあるSBSプリズムタワーで開かれた討論会で(左から)自由韓国党の洪準杓、国民の党の安哲秀、正しい政党の劉承ミン、正義党の沈相ジョン、共に民主党の文在寅候補が討論会に先立って記念撮影をしている=国会写真記者団//ハンギョレ新聞社

 13日、主要大統領選候補5人が初めて一堂に集まった討論会の最初の質問は「米国の北朝鮮先制攻撃の動き」だった。2012年の大統領選挙で候補討論会(中央選管委員会主管)の最初の質問が「韓国社会に必要な大統領のリーダーシップ」だったのに比べると、深刻な安保状況が反映された結果だ。当時、北朝鮮政策と米中の外交政策関連の討論は後半部に配置された。

 

 同日、韓国記者協会の主催でソウル上岩洞にあるSBS公開ホールで開かれた大統領選候補者招請合同討論会の最初の共通質問は、「米国が北朝鮮に軍事攻撃を行おうとしたら、どう対応するかの優先順位を三つを決めてほしい」だった。各候補たちは、軍事的衝突があってはならないということに同意しながらも、「絶対容認できない」と「協議後に攻撃」にそれぞれ重きを置いた。有権者たちの不安を和らげながらも、強力な安保大統領のイメージを固めるための布石だ。

 

 共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補は「米大統領に電話して韓国の同意なく米国が一方的に先制攻撃を行ってはならないことを確実に伝え、先制攻撃を保留させる」と述べた。さらに、「全軍に非常命令を出し、国家非常体制を稼動する。北朝鮮に様々なチャンネルを通じて先制攻撃の口実になる挑発を直ちに中止することを要請し、その過程で中国とも協力する」と説明した。

 

 国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補は「米中首脳と電話で協議する。トランプ米大統領に戦争は絶対いけないと伝えると共に、中国の習近平国家主席にも北朝鮮に圧力をかけるようよびかける」と述べた。さらに、「北朝鮮に挑発の中止を求める声明を発表し、軍事対応態勢を強化する」と付け加えた。安候補は「トランプ大統領とウォートン・スクールの同門」だと強調した。

 

 自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補は「米国と協議して先制攻撃が行われないようにすることが最も重要だ」としながらも、その次の対応としては「先制攻撃のとき戦闘準備および国土奪還作戦に突入すること」を挙げた。正しい政党の劉承ミン(ユ・スンミン)候補も「予防的自衛権的措置の先制攻撃をするなら、韓米間の緊密な調整と十分な合意、軍事的準備をした上で行わなければならない」とし、「事前調整」に重きを置いた。一方、正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)候補は「いかなる場合でも、朝鮮半島での軍事行動があってはならない。米中首脳と電話会談し、必要ならば特使を派遣する」と述べた。

 

 最近、候補らの前言翻しを巡り議論になった高高度防衛ミサイル(THAAD)システム配備関連の討論では、食物連鎖のような候補間の力学関係が如実に現われた。THAAD配備と関連し、「安保右偏向」で批判された文在寅・安哲秀候補は、互いにTHAAD配備については質問しなかった。一方、安候補に保守層を奪われている洪準杓・劉承ミン候補は「安候補が保守陣営の有権者を狙って急にTHAAD配備反対から賛成に回った」と攻撃した。強力なTHAAD配備賛成論者の劉候補は「(安保)状況はすでに昨年9月から変わったのに、大統領選挙まで1カ月を切った今になって立場を変えるのは(配備に反対する)全羅道票を確保して党内予備選挙で勝利し、(配備に賛成する)保守陣営の票を狙おうとする政略としか言いようがない」と批判した。これに対し、安候補は「最近(立場を)変えたわけではない。状況が変わったため、今年初めから主張してきた」と言い返した。

 

 「THAAD配備は、次期政府で決める問題」としながらも、「配備が避けられない」可能性に言及した文候補も攻撃を受けた。「こんなに国家安保が脅かされているのに、北朝鮮を訪れるというのは北朝鮮追従の左派」(洪準杓)、「昨年5回目の核実験までは反対していたのに、『もし6回目の核実験をすれば、賛成する』という風に聞こえる」(劉承ミン)との主張に、文候補は「北朝鮮核問題を解決できるとしても、洪候補は北朝鮮に行かないのか」、「賛成か反対か、配備か撤回かなど、両方の可能性を残して次期政権に委ねようということ」だと反論した。

 

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


自民党、北朝鮮基地攻撃能力の要求も! 安倍、米軍の北朝鮮投入状況を念頭に置いた発言 !

2017-04-13 | 安倍内閣の実像

日本の二つの顔…朝鮮半島危機論に火つけ、武装強化名分づくり

登録 : 2017.04.12 23:15 修正 : 2017.04.13 02:07

 

「事態勃発の時は、米国に協力要請」 
安倍、米軍の北朝鮮投入状況を念頭に置いた発言 
官房長官も同じく「必要な準備、検討」 
自民党、北朝鮮基地攻撃能力の要求も

米航空母艦カールビンソン号=資料写真//ハンギョレ新聞社

 日本の政府とマスコミが、米国の航空母艦カールビンソン号の接近を契機に、朝鮮半島危機論を煽り立て“安保商売”に積極的に取り組んでいる。

 

 安倍晋三首相は12日、自民党の拉致問題対策本部を訪れ「さまざまな事態が起こった際には、拉致被害者の救出について米国の協力を要請している」と話した。朝鮮半島で軍事的衝突が起きれば、北朝鮮にいる日本人の救出に乗り出すという意味で、米軍が北朝鮮に投入される状況を念頭に置いた発言だ。

 

 菅義偉官房長官はこの日「朝鮮半島で在留邦人の保護や退避が必要になった場合を想定し、常日頃から必要な準備、検討を行い、いかなる事態にも対応できるよう万全な態勢を取っている」と話した。前日、日本外務省はホームページに、韓国への滞在・渡航を予定している、またはすでに滞在中の日本人に対して「最新の情報に注意してください」との警告メッセージを上げた。外務省は「現在韓国については直ちに邦人の皆様の安全に影響がある状況ではなく,危険情報は出ておりません」としながらも「北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射を繰り返している」ことから韓国に滞在したり行く予定がある人は最新情報に注目してほしい」と注意喚起した。

 

 日本政府は米国の強硬対応基調にも積極的に呼応している。菅官房長官は11日「米国が全ての選択肢はテーブルの上にある という米国の政策スタンスを評価している」と話した。彼は7日、米軍がシリア空軍基地をミサイルで攻撃した直後に「核兵器と化学兵器の拡散・使用の脅威は、シリアだけの問題ではない。同様の問題は北朝鮮など東アジアでも起こり得る」と話している。

 

 日本マスコミの報道の方向性と態度も軌道を一にする。朝日新聞は12日、日本の防衛省が、カールビンソン号が朝鮮半島に接近すれば海上自衛隊と共同訓練をすることを要請したと匿名の政府関係者の話を引用して報道した。日本経済新聞も匿名の政府関係者の話を引用して、日本政府は米国が北朝鮮を攻撃する時、事前協議をすることを要請し、米国はこの提案を受諾したと報道した。これに対して菅官房長官は「(北朝鮮攻撃時、日本と事前協議をするという)報道のような事実はない。明快に否定しておく」と話した。

 

 日本が朝鮮半島をめぐる危機感に積極的に便乗する措置と発言を続けているのは、まずは北朝鮮の威嚇に対する対応レベルと分析される。究極的にはこうした“機会”を利用して武装を強化しようとする下心もあると見られる。日本は自衛隊強化の根拠に北朝鮮脅威論と朝鮮半島危機説を挙げてきた。自民党は先月末、北朝鮮のミサイル基地攻撃を念頭に置いた敵基地攻撃能力の保有を至急検討しようと政府に提案した。自民党内に設置された「弾道ミサイル防衛に関する検討チーム」は、北朝鮮のミサイル発射が「新たな段階の脅威に突入した」として「巡航ミサイルを含む敵基地反撃能力を保有すべきで、直ちに検討を始めよう」と提案した。

 

 日本政府は他国と弾薬などの軍需物品を支援したり共有する内容の相互軍需支援協定(ACSA)締結国家も増やす方針だ。朝日新聞は、日本政府が13日の参議院外交防衛委員会で米国、オーストラリアとの協定改定案および英国との協定承認案を可決する方針だと報道した。日本は韓国とこの協定を締結する案も検討している。

 

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

海自、米空母と訓練も

新指針具体化の動き 対「北」圧力に参加

 
 海上自衛隊が、朝鮮半島近海に向け北上している米原子力空母カールビンソン打撃群との共同訓練を検討しています。12日、関係者への取材で分かりました。

 米軍は、核実験を強行する可能性も指摘されている北朝鮮に物理的圧力をかけています。共同訓練は、こうした米軍の行動への事実上の参加であり、新ガイドライン(日米軍事協力の指針)や戦争法具体化につながる動きです。

 関係者によると、訓練はカールビンソンの北上に合わせ、近く日本近海で実施する方向で検討されています。韓国・聯合ニュースによれば、カールビンソンは15日ごろ朝鮮半島近海に到達する見通しです。

 海自の護衛艦は3月7~10日と27~29日、米韓合同軍事演習に参加するため展開していたカールビンソンと合流し、東シナ海周辺海域ですでに共同訓練を行っています。

 今回の演習で、安保法制=戦争法で可能になった、自衛隊が米軍の艦船を守る「武器等防護」については予定はないといいます。ただ、15年4月の新指針では、何らかの事態が発生した際に日米が部隊展開して相手側に軍事的な意図を伝える「柔軟抑止選択肢」(FDO)が新たに盛り込まれており、その実行にあたるとみられます。


THAAD(高高度防衛ミサイル)反対運動をしている慶尚北道星州(ソンジュ)の住民たちと連帯して闘う案も検討している」と!

2017-04-12 | アメリカの常識は世界の非常識

登録 : 2017.04.11 08:24 修正 : 2017.04.11 09:40

 

住民1500人が栢谷川の川辺で米軍訓練場反対集会 
10人が剃髪、THAADに反対する星州との連帯闘争も検討

忠清北道鎮川郡の住民たちが10日午後、鎮川邑栢谷川の川辺に集まり国防部に米軍訓練場建設計画の撤回を要求している=オ・ユンジュ記者//ハンギョレ新聞社
 米軍訓練場阻止・鎮川(チンチョン)郡民決起大会が開かれた10日午後、忠清北道鎮川郡栢谷川(ペッコクチョン)の川辺は熱かった。本大会が始まった午後2時の気温は20度を超え、集会の熱気が加わり、真夏を彷彿とさせた。川辺の地べたに座った住民たちは「米軍訓練場反対、生居鎮川を守ろう」と叫んだ。日差しを避けて川辺の横の階段に座ったり立ったりしている人々もいた。主催側は1500人余りが集会に参加したと明らかにした。集会場には一見しても黒く日焼けし、しわの刻まれた顔の村の年寄りたちが多かった。子どもをおぶって参加した主婦もいた。「下りて行って一緒に参加したいけれど、子どもがむずかるんです。気持ちは川辺に集まった住民たちと共にしています」

 

 この日の集会は、国防部などが鎮川郡鎮川邑文峰里(ムンボンリ)栢谷面(ペッコクミョン)沙松里(サソンリ)一帯の130万平方メートルに米軍の読図法演習場の造成を推進したところ、住民が反対して開かれた。米軍訓練場反対決起大会は、鎮川地域の市民社会団体110団体が参加した。鎮川邑内や鎮川地域289のすべての村には「米軍訓練場決死反対」という横断幕と旗がはためいた。

 

 集会は、米軍と国防部に対する糾弾の場だった。ユ・ジェユン米軍演習場対策委常任代表は大会挨拶の中で、「無念で悲痛な思いでこの場に立った。2014年、国防部と米軍が合同で候補地調査をし、2015年に鎮川の万頼山(マンレサン)地域を確定し、昨年11月、農漁村公社と用地購入の委受託協約をしたが、私たちは今年1月になってようやくこうした事実を知った。米軍と国防部は、私たちを完全に無視した」と声を高めた。ユ代表は「予定地は金ユ信(キム・ユシン)将軍の胎室(史跡414号)、カトリックのベティ聖地、天然記念物が生息する栢谷川のある自然の宝庫だ。訓練場を撤回するまで全ての方法を動員して闘おう」と主張した。対策委は決議文で「既存の訓練場があるにも関わらず、数百億ウォンをかけて私有地に米軍訓練場を造成するのは、血税の浪費だ。年平均400件発生する米軍関連犯罪も問題だ。米軍訓練場の造成計画を直ちに撤回せよ」と要求した。ソン・キソプ鎮川郡長も「国防部が事前協議・調整・検討もせずに鎮川を候補地に決めたのは甚だ遺憾だ。法・手続上の問題点も多く、鎮川にはもう軍事用に譲与する土地はない」と明らかにした。

 

書道家キム・ジョンチル氏が10日、忠清北道鎮川栢谷川の川辺で開かれた米軍訓練場阻止・鎮川郡民決起大会で書道パフォーマンスを披露している=オ・ユンジュ記者//ハンギョレ新聞社

 鎮川出身の文化芸術家たちも力を加えた。書道家のキム・ジョンチル氏は「生居鎮川の地米軍訓練場手を出すな!」という書を書くパフォーマンスを披露した。キム氏は米軍訓練場造成予定地である栢谷面池九(チグ)村で生まれ育った。ユ・ジェユン常任代表、パク・ヤンギュ鎮川郡議会副議長など10人は剃髪を行った。

 

 米軍訓練場反対対策委員会は、大統領選候補らに政策質疑をするなど、鎮川米軍訓練場造成問題を全国に知らせる取り組みを強めている。チャン・ソンユ対策委員会執行委員長は「大統領選挙候補が登録され次第、候補・政党などに米軍訓練場の造成に対する立場を聞き、結果によって有権者運動も展開する計画だ。THAAD(高高度防衛ミサイル)反対運動をしている慶尚北道星州(ソンジュ)の住民たちと連帯して闘う案も検討している」と話した。

 

オ・ユンジュ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


軍事的対応は最悪のシナリオ:今こそ六カ国協議の開催で平和的に解決すべきである。友好親善の立場で!

2017-04-11 | アメリカの常識は世界の非常識

中国の朝鮮半島専門家「中米間に北朝鮮関連水面下合意があるだろう」

登録 : 2017.04.11 00:19 修正 : 2017.04.11 06:57

 

龚克瑜・上海国際問題研究院副主任インタビュー 
「米は北朝鮮に対する軍事的準備ができていない」 
「シリア攻撃は中朝に対するメッセージではない」

 
龚克瑜(Gong Keyu)上海国際問題研究院アジア太平洋研究センター副主任//ハンギョレ新聞社

 米中首脳会談と関連して中国の朝鮮半島専門家 龚克瑜(Gong Keyu)・上海国際問題研究院アジア太平洋研究センター副主任は、会談の結果が結局は関連国の外交的協議につながると展望した。龚副主任は10日、ハンギョレとのインタビューで「北朝鮮核問題はドナルド・トランプ米大統領としては何かしなければならないが、できることは多くないという難しい問題」とし、このような展望を出した。

 

-首脳会談で北朝鮮関連合意がなかったと指摘されているが

 

「両者は朝鮮(北朝鮮)問題が重要で、中米が協力しなければならず、平和的に解決すべきで、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議が厳格に履行されなければならないという原則的部分では意見が違わなかった。ただし水面下でなされた合意もあると見られる」

 

-両者が対北朝鮮制裁の拡大に合意したという報道があるが?

 

「ありうると見る。ただし米国には有効な手段が多くない。北朝鮮核問題の解決方案は結局3通りで、対話と交渉▽制裁と圧迫▽軍事的攻撃だ。米国は中国が言うところの対話には効果がないと言い、軍事的にも準備ができていない。結局、北朝鮮を直接圧迫するだけでなく、中国を通じて北朝鮮を圧迫する“双圧迫”しか残っていない状態だ」

 

-米国は軍事的準備ができていないと見るか?

 

「米国には現在の北朝鮮を一挙にせん滅し反撃できなくすることを保障する手段はないと見る。軍事的攻撃をした後の後続作業や中ロの報復措置もよく知っているとは言えない。さらに、核戦争を願わない韓国や日本と戦争状況と関連した協議を十分にしているわけでもない」

 

-トランプ大統領のシリア攻撃決定が中国と北朝鮮に送るメッセージだったとの観測もあるが

 

「そうは思わない。もし、そうだとすればむしろ核を持つべきという北朝鮮の決心を強化させるだけだろう」

 

-米国の“双圧迫”は効果があるだろうか?

 

「米国は取りうる制裁措置はすでにすべて実施している。制裁する手段が充分ならば米国がセカンダリーボイコットに言及するわけがなく、中ロの協力なしにはセカンダリーボイコットの成功もない。今回の首脳会談の結果は結局、中米の協力の下で外交を通じて解決しなければならないということだ。トランプ大統領と韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行の電話通話、中国の武大偉6カ国協議首席代表の韓国訪問、マイク・ペンス米副大統領の韓国訪問など、外交的接触が多くなっていることがこれを説明している」

 

北京/キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

 

北朝鮮問題 外交的解決以外に道はない

米国務長官、「危険な発言」と小池氏が批判

 

 

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=10日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は10日、国会内で記者会見し、ティラーソン米国務長官がシリアへの軍事行動を引き合いに、北朝鮮に対して「国際規範や合意に違反し他国への脅威となるならば、対抗措置が取られるだろう」と発言したことについて、「軍事的な選択肢を強調する大変危険な発言だ。対北朝鮮の問題は外交的解決以外にはありえないということを強く求めていきたい」と述べました。

 小池氏は、菅義偉官房長官も米国が北朝鮮への軍事的圧力を強めていることについて評価する発言をしていることを批判し、「軍事的な対応は絶対にしてはならない。厳格な経済制裁の実施、国際社会の一致結束した力で北朝鮮に核の放棄、ミサイル開発の放棄を迫っていくことこそ解決の道だ」と強調しました。

 菅官房長官が、トランプ大統領からシリア攻撃の国際法上の根拠について説明はなく、米国政府から「考えを聴取しているところだ」と述べたことについて、小池氏は「日本政府は、国際法上の根拠を確かめることなく、アメリカの軍事行動に対して理解・支持するという対応をしたということだ。非常に無責任だ」と厳しく批判しました。

 小池氏は、かつて、「大量破壊兵器」があるとの情報をうのみにしてイラク侵略戦争を支持したのと同様のやり方を批判。安倍政権の米国追従を批判し「一方的な軍事攻撃も辞さないようなトランプ政権にどんどん追従していくという危険な道を日本は歩いていいのか。今こそ自国の進むべき道は自分の頭でしっかり考える、自主自立の外交、対米従属からの脱却が必要だ」と強調しました。


韓国ハンギョレ新聞の報道:今年秋頃と推定されるトランプ大統領の訪中まで見守らなければならない。

2017-04-10 | 世界を知る

米中首脳会談、雰囲気リードした米国が実利を獲得

登録 : 2017.04.09 22:54 修正 : 2017.04.10 07:20

中国は名分を得たが、当初の目標に及ばなかったよう 
中国の要求である「新型大国関係」は反映されず 
米国は南シナ海関連、人工島建設と軍基地化問題取り上げ 
貿易に関連して「100日計画」成果として挙げる 
中国は首脳間の個人的親交形成及び長期協力枠組み構築

ドナルド・トランプ米大統領など米国側関係者(左)と中国の習近平国家主席など中国側関係者が7日、米フロリダ州のマララーゴ・リゾートで会談を行っている=ウェストパームビーチ/AP聯合ニュース

 ドナルド・トランプ大統領の就任後初めて行われた中国の習近平国家主席との首脳会談は、米国側では具体的な実利を、中国側では名分と長期的な協力枠を得ることで幕を下ろした。しかし、会談前から攻勢的立場を取った米国が全般的に雰囲気をリードし、会談の結果も中国としては当初の目標に及ばなかったという評価が多い。

 

 今後の米中関係を規定する基調と関連して、中国側は米国との「パートナー関係」という表現を声明に明示することを目標にしたが、願いは叶わなかったとみられる。これは2012年以来、習近平主席が強調してきた、米中両国が相互の核心利益を尊重する「新型大国関係」を米国に認めてほしいという要求だった。しかし米国の声明によると、「相互尊重の基礎の上で、差異を管理し、協力領域を拡大するよう努力する」という発表にとどまった。

 

 具体的な安全保障の焦点と関連しても、中国側は核心利益に対する保障は受けられなかった。中国の人工島建設と軍事基地化で話題になった南シナ海問題と関連して、米国は「トランプ大統領が南シナ海で国際規範遵守の重要性と非軍事化に対する中国の以前の約束について言及した」と明らかにした。しかし、中国側の発表資料には南シナ海関連の言及が全くない。この争点と関連して、会談のムードが中国に不利だったことを推し量ることができる。

 

 貿易・通商分野と関連しては、いわゆる「100日計画」が会談の成果物として浮上したが、これも中国がトランプ大統領に与える「訪米プレゼント」に近いという評価が多かった。ウィルバー・ロス米商務長官は、会談直後の記者会見で「(今回の首脳会談の)最も重要な成果は『100日計画』」だとし、「この計画の目標は、米国の輸出を増やし貿易赤字を縮小するもの」だと明らかにした。しかし、ロス長官は内容や今後の日程については紹介しなかった。

 

 「100日計画」が中国の一方的なプレゼントというよりは、中国が望む協力も推進するための長期的布石だという分析もある。亜洲大学のキム・フンギュ中国政策研究所長は「米国が希望しているのは、中国内のサービス市場の拡大や米国向け投資促進のための環境改善であり、中国は米国の高級技術力へのアプローチ強化などに関心が高い」とし、「相互交換のための高度な代案」だと解釈した。

 

 中国側は交渉の最低目標値だったトランプ大統領と習主席の個人的親交の形成、これを通じたトランプ大統領の予測不可能性の解消という所期の成果は得たと考えられる。トランプ大統領はこの日の首脳会談を終えた後、「習主席と私が構築した関係はとても良いと思う。習主席と中国のすべての会談代表団と共にすることができて本当に楽しかった」と明らかにした。米中間に外交安保対話、包括的経済対話、法執行およびサイバー安保対話、社会文化対話など、対話のチャンネル数と分野を拡大し、安定的な関係の構築に向けた制度的基盤をつくることができたのも中国側の成果として挙げられる。

 

 しかし、米中両首脳の今回の初めての出会いで、両国の根本的な戦略的不信と二人の「ストロングマン」の個人的信頼関係がはっきりと形成されたと見る専門家は多くない。トランプ大統領は首脳会談翌日の8日(現地時間)、ツイッターを通じて「莫大な親善と友情は形成されたが、貿易問題はひとえに時間が語るだろう」とし、中国を圧迫した。中国の態度を見守るという意味だ。全般的な米中関係の方向性は、今年秋頃と推定されるトランプ大統領の訪中まで見守らなければならないとみられる。

 

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


慰安婦素材映画:韓・中・フィリピンの被害者の6年を扱う  ドキュメンタリー『The Apology』は  3月16日封切り 

2017-04-09 | 青年が自分たちの問題として

映画『私を忘れないで』3月慰安婦素材映画2編封切り

登録 : 2017.02.19 23:45 修正 : 2017.02.20 07:13

キム・ヒャンギ、キム・セロン主演 
劇映画『雪道』三一節に封切り 
韓・中・フィリピンの被害者の6年を扱う 
ドキュメンタリー『The Apology』は 
3月16日封切り 
英国映画『アイヒマン・ショー』 
収益金は慰安婦被害者に寄付

『雪道』でキム・ヒャンギ(左)とキム・セロンが15歳の若さで慰安婦として連れて行かれる少女として出演=アットナインフィルム提供//ハンギョレ新聞社

 3月、日本軍慰安婦を素材として劇映画とドキュメンタリーが観客を迎える。劇映画『雪道』が3月1日、ドキュメンタリー映画『The Apology(謝罪)』が3月16日に封切られる。『雪道』と同じく三一節(1919年3月1日の三一独立運動を記念する日)に封切られる英国の劇映画『アイヒマン・ショー』は、収益金を慰安婦被害者に寄付する予定だ。

 

 『雪道』は少女の友情を女性の視線で追っていく。ある村に住むジョンブン(キム・ヒャンギ)とヨンヘ(キム・セロン)は、家庭環境も性格も違う同年齢の少女だ。貧しい家で育ったジョンブンはハングルも読めないが、ヨンエの兄のヨンジュがくれた本『小公女』を大事に持っている。ヨンエは独立軍の父を恨み“天皇陛下”に忠誠をつくす。母親が真鍮の器を売りに市場に行った間に、ジョンブンは日本軍に拉致され、ジョンブンが乗った列車に向かって「日本に行く」と大声を上げたヨンエも捕らえられて来る。日帝強制占領期間(日本の植民統治時期)の話と並行させて“ヨンエ”として生きているジョンブン(キム・ヨンオク)の現在の人生があらわれる。現在のジョンブンと同じ建物に住んでいる不良少女ウンス(チョ・スヒャン)は危機の瞬間にジョンブンに助けを求める。

 

 映画は過去と現在の“女性の連帯”に光を当て、彼女たちの人生を刺激的に照らすことはしない。イ・ナジョン監督は「おぞましい暴力の瞬間を“映画的スペクタクル”として利用しないように注意した」と13日の映画試写会後に開いた記者懇談会で明らかにした。最初に企画案を出した作家のリュ・ボラ氏は「その時代の少女の夢に集中しようとした」と話した。映画はイ・ヒョリの歌「私を忘れないで」で予告篇ミュージックビデオを製作した。2015年の三一節特集2部作で放映された韓国放送(KBS)のドラマを映画バージョンにアップグレードし、2015年全州(チョンジュ)映画祭と昨年のソウル国際女性映画祭にも出品された。イ・ナジョン監督はドラマ『優しい男』などを演出した。

 

『The Apology』で韓国のキル・ウォンオクさんが水曜集会に参加した場面=グラム提供//ハンギョレ新聞社

 『The Apology』は慰安婦被害者の国際的な連帯に集中する。中国系カナダ女性監督ティファニー・ション氏は、中国、フィリピン、韓国の被害者を6年間にわたりカメラに収めた。各国の状況はそれぞれ違う。韓国では積極的な活動家キル・ウォンオクさんと共に20年間続いている水曜集会が1千回をむかえる場面などを見せる。フィリピンでは2010年代にアデラさんなどが自身の被害を証言し始めた。中国のチャオさんはカメラの前で自身の記憶を蘇らせる場面だ。隠された秘密を打ち明けると娘は衝撃を受けて泣く。慰安婦被害者の問題を扱ってほしいという各国の請願が国連人権会議へ向かう場面で、連帯は絶頂に達する。

 

 『アイヒマン・ショー』(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)は、1961年4月11日ナチのユダヤ人虐殺の主犯アドルフ・アイヒマンがイスラエルの法廷に出頭する“世紀の裁判”を全世界に初めて生中継した製作スタッフの話を扱った英国映画だ。多国籍の製作スタッフは、生放送中継のためにエルサレムに到着し、イスラエル当局の厳しい要求に合わせるために奮闘する。映画は裁判の生中継画面を同時に配置した。「起訴手続き上、私は無罪です」と言うアイヒマンの厚かましい姿は最近の韓国の状況を想起させる。

 

映画『アイヒマン・ショー』の予告編より。1961年生中継された画面を同時に見せている=ディスティション提供//ハンギョレ新聞社

 『雪道』は最後の字幕で「2017年1月1日現在、慰安婦被害者として登録した239人のうち199人は亡くなり、40人だけが生存している」と話す。『The Apology』のアデラさんは撮影期間中に亡くなった。

 

ク・ドゥルレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


12・28合意の議論を経験して  平和の少女像が注目を集め  「自分と同年代の問題」と受けとめた!

2017-04-08 | 青年が自分たちの問題として

「慰安婦」の痛みに共感する10~20代…「少女像世代」の誕生

登録 : 2017.04.06 23:02 修正 : 2017.04.07 06:40

 

「慰安婦」ちゃんと習った最初の世代 
12・28合意の議論を経験して 
平和の少女像が注目を集め 
「自分と同年代の問題」と受けとめた

水曜集会に参加し/平和の少女像を守り/被害者のおばあさんを弔問//ハンギョレ新聞社

 5日、日本軍「慰安婦」被害者の故イ・スンドクさんの遺体安置所が設けられたソウル西大門区(ソデムング)にあるセブランス病院の葬儀場。最初は寂しかったイさんの安置所に学生たちの弔問の列ができた。4日、イさんの安置所を訪れた1人メディア「メディアモング」のキム・ジョンファンさんが「今セブランス病院にいるけど安置所が寂しい」とツイッターに書き込んだところ、制服を着た高校生からソウル西大門区新村(シンチョン)一帯の大学生まで弔問にやってきた。韓国挺身隊問題対策協議会のユン・ミヒャン代表は5日、自分のフェイスブックに「梨花女子大学の学生たち30~40人が次々と弔問に来て涙を流しました。おばあさんを送る道に同行してくださった1400人余りの弔問客に心から感謝申し上げます」と書いた。

 

 梨花女子大学に在学中のユ・ジエさん(20・国語国文学科)も5日、友人たちとともに弔問に訪れた。ユさんは高校2年生の時の2015年、韓日「12・28慰安婦合意」のニュースに接した後、「慰安婦」問題に本格的に関心を持つようになり、大学進学後、慰安婦問題の解決を支援するための会である「平和ナビ(蝶々)サポーターズ」として活動した。ユさんは「若い世代がさらに『慰安婦』問題に関心を持ち、問題解決に参加しなければならないと思う」と話した。

 

 「慰安婦」被害者のおばあさんたちと関連する所に「1020世代(10~20代)」が多く集まっている。毎週開かれる慰安婦問題解決のための水曜集会は制服を着た中高生たちが主な参加者だ。全国各地で起こった少女像のパトロール活動の中心にも1020世代たちがいる。

 

 慰安婦問題に対する1020世代の高い関心の理由は何だろうか。まず、学校で「慰安婦」の悲しい歴史を習った上に、「12・28慰安婦合意」など社会的議論を経験した世代共通の経験があると分析されている。1020世代は学校で「慰安婦」についてちゃんと習った最初の世代だ。「慰安婦」問題は1996年に中・高校の歴史教科書に初めて収録されたが、僅か一行の言及に過ぎず、本格的に教科書で触れられたのは2002年からだ。

 

 慰安婦被害者の痛みを象徴する実体的なアイコンとして「平和の少女像」が社会的関心の対象に浮上したことも起爆剤になったという見方が多い。実際「12・28合意」当時、日本が「平和の少女像」移転を要求した事実が伝えられると、二日後の12月30日から旧駐韓日本大使館前の少女像のそばで「少女像守護のための野宿座り込み」が始まった。460日以上続いているこの野宿座り込み現場では、座り込みに参加している20代の大学生たちと、彼らを訪れ激励を送る中高生と容易に会うことができる。野宿行動を率いる「日本軍慰安婦謝罪賠償と売国的な韓日合意の廃棄のための大学生共同行動」のチェ・ヘリョン代表(22)は「若い人たちであるほど、水曜集会などでおばあさんや少女像を見てたくさん泣いていく」と話した。同年代の姿の少女像に接し、1020世代が被害者の痛みにさらに深く共感しているということだ。慰安婦の苦しみを自分の問題として受けとめる「少女像世代」の誕生である。

 

 青少年たちはいまや直接「少女像」建設に取り組んでいる。昨年、ソウル梨花女子高校の生徒たちは募金を通じて校内に「小さな少女像」を建てた。全国の生徒たちに参加を促し、今まで28の高校に少女像が建てられた。梨花女子高校の歴史教師ソン・ファンチョル氏は「子どもたちは独島(日本名・竹島)や歴史教科書問題は理性的に判断する。一方、『慰安婦』問題は情緒的に共感する問題として受けとめている」と話した。

 

ファン・クムビ、パク・スジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


韓国軍の弾道ミサイル発射は、報道も、国会非難決議もなぜしないのか?

2017-04-07 | 安倍内閣の実像

韓国軍、射程800キロメートル弾道ミサイル試験発射に成功

登録 : 2017.04.07 00:14 修正 : 2017.04.07 06:28

 

漢江南側から北朝鮮の大部分が射程内 
追加試験発射を行い早ければ年内にも実戦配備

射程800キロメートルの玄武系弾道ミサイルの試験発射//ハンギョレ新聞社

 韓国軍が最近、北朝鮮全域を攻撃できる射程800キロメートルの弾道ミサイル試験発射に成功したと明らかにした。

 

 軍当局者は6日「最近、国防部傘下の国防科学研究所(ADD)安興(アンフン)試験場で射程800キロメートルの玄武系弾道ミサイルの試験発射を行い、発射成功と評価された」と話した。軍当局が射程800キロメートルの弾道ミサイルを開発中という事実は知られていた。しかし、試験発射成功の事実が公開されたのは今回が初めてだ。射程距離が800キロメートルならば、漢江(ハンガン)の南側から北朝鮮のほとんどの地域を射程内に置くことができる。

 

 韓国軍が現在運用している玄武系の地対地弾道ミサイルは、射程300キロメートルの玄武-2Aと、同500キロメートルの玄武-2Bがあり、巡航ミサイルとしては射程1000キロメートル以上の玄武-3がある。軍当局は2015年6月、玄武-2Bを成功裏に試験発射しこれを公開したことがある。

 

 今回の試験発射はハン・ミング国防部長官の参観の下に進行され、ミサイルは発射、飛行、標的打撃の全過程で基準値を充足したという。軍当局は今後追加試験発射を数回実施した後、早ければ年内にも実戦配備する計画だ。ミサイルの公式名称はまだ決まっていない。ノ・ジェチョン合同参謀公報室長は、定例のメディアブリーフィングで「今現在は開発中であるため、開発が完了すれば公式名称が付与されると理解している」と話した。軍周辺ではこれまでの慣例などを勘案して“玄武-2C”が有力という観測が多い。2012年の韓米ミサイル指針改定で韓国軍の弾道ミサイルの射程距離は800キロメートルに延長された。ただし弾頭の重量は500キロ以下に制限されている。

 

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


「共謀罪」法案より先行させ、「一刻も早い性犯罪の厳罰化を実現」させるよう、佐藤勉委員長に要望書。

2017-04-06 | 安倍内閣の実像

「共謀罪」より刑法改正を

野党 女性議員有志が緊急要望

衆院議運委員長に

 

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(写真)衆院議院運営委員長に申し入れをする野党の女性議員たち=5日、国会内

 日本共産党など野党4党1会派の女性議員有志は5日、性犯罪に関する刑法改正案の審議を「共謀罪」法案より先行させ、「一刻も早い性犯罪の厳罰化を実現」させるよう、衆院議院運営委員会の佐藤勉委員長に要望書を手渡しました。

 要望は、与党が「共謀罪」法案について6日からの審議入りで合意したことを受け、緊急に行われたもの。要望書は、性犯罪の審議を後回しにすることは「性犯罪・性暴力被害者のことなど後回しにしてもいいのだと国会が宣言するものだ」と批判し、性犯罪の厳罰化を早急に審議するよう求めています。

 日本共産党からは、池内さおり、高橋千鶴子、畑野君枝、斉藤和子の各衆院議員が参加しました。

 民進党の阿部知子衆院議員は要望後、記者団に「(性犯罪の厳罰化は)一日も早い成立が待たれる。性犯罪が軽微な罪とされていることから被害者も泣くに泣けない状況だ。きちんと厳罰化してほしいとの思いで集まった」と述べました。佐藤委員長は、「思いは分かりました。やれるだけのことはやる」と応じたといいます。