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92年当時、大会を終えた朝鮮選手たちは広島の総聯本部や朝鮮学校に足を運び、同胞飲食店で食事を楽しんだという。

2018-03-15 | 朝鮮:南北対話

〈ダイビング富士大会〉世界の覇権に挑む、

“同胞たちのために”/試合を控えた朝鮮選手たち

92年、広島でのアジア選手権に出場した朝鮮飛び込み協会のキム・チュンオク書記長(中央手前)

「あの時からもう16年が経つ。当時の気持ちを忘れかけていた。でも、こうして在日同胞たちと再び会った瞬間、感動がよみがえり知らずのうちに涙が出てきた」

「FINAダイビングワールドシリーズ2018・富士大会」(15~17日)に出場する朝鮮選手団の団長、朝鮮飛び込み協会のキム・チュンオク書記長はそう語った。92年、広島で行われたアジア水泳選手権・個人10m高飛び込みに出場。弱冠18歳だったキム団長は「同胞たちの声援に力をもらい」、同大会で銀メダルを獲得した。12日に羽田空港から入国した際、同胞たちの熱烈な歓迎を受けて彼女の胸の内に込み上げてきた気持ちが、冒頭の言葉だった。

左からヒョン・イルミョン、キム・グクヒャン、キム・ミレ、キム・ミファ選手

92年当時、大会を終えた朝鮮選手たちは広島の総聯本部や朝鮮学校に足を運び、同胞飲食店で食事を楽しんだという。「その中でも印象的だった思い出は、ウリハッキョと日本学校のボクシングの試合を観戦した時のこと。ウリハッセンが試合中に血を流しながらも最後にはなんとか勝利を収めた。日本という地で信念を守り、力強く生きている同胞たちの姿からどれだけ勇気づけられたことか」。だからこそ今大会で期待に応えたいという思いは強い。

今大会に出場する朝鮮選手の中で国際大会の経験が最も豊富なのはヒョン・イルミョン選手。彼ですら羽田空港での声援には「驚き、戸惑った」。在日同胞について話は聞いていたが、「これほど温かく迎え入れてくれるとは知らなかったから」。

朝鮮国旗を振る同胞たちと顔を合わせられた時間は、わずか30秒ほど。選手たちは到着ロビーを後にして、すぐさま静岡のホテルへ向かうバスに乗り込まなくてはいけなかった。車中で一息つくと、やっと実感が沸いてきた。「同胞たちとの出会いを思い返して泣いた」。

シンクロナイズド10mに出場するキム・グクヒャン(右)、キム・ミレ選手

今月11日までワールドシリーズ第1戦を戦うため中国の北京に滞在していた選手たち。その疲れを感じさせず、13、14日の午前、午後ともに試合会場で順調にコンディションを整えている。女性同盟本部から差し入れでもらったキムチで食事も進む。移動時は電子機器で朝鮮の音楽をかけ、歌を口ずさむなどリラックスした様子だ。部屋の中ではトランプを使ったゲームを楽しんでいる。

キム・ミレ選手とキム・ミファ選手はそれぞれ16歳と15歳。バス移動時に窓から覗く景観に興味津々だ。雪化粧姿の富士山を見ると質問を投げかけてきた。「頂上には白頭山のように天池があるのですか?」。数日前まで中国にいたこともあって早朝の散歩時には「空気が澄んでいて気持ちいい」と。そんな素朴な彼女たちも一度練習が始まると目の色が変わる。

静岡初中の児童、生徒たちからもらった色紙を持つ選手たち

選手たちの自室には静岡初中の児童、生徒たちからもらった色紙や花束が飾られていた。

キム・グクヒャン選手は全校生の顔写真が貼られた色紙を愛おしそうに見つめていた。「この子たちとまた会えますか?」。試合を観に来る予定だと伝えると、15歳にして世界水泳選手権(15年)で金メダルを勝ち取ったひと際小柄な王者は強い信念をのぞかせた。「同胞たちのためにもいい結果を残したいです」。

中国での第1戦では、朝鮮選手が出場した3種目中、ミックスシンクロ10mで銀メダル、個人10mで銅メダルを獲得した。しかし選手たちは満足していない。狙うは全種目でのメダル獲得。「世界の覇権を握ろうとする強い気持ちさえあれば、できないことはない」(キム・グクヒャン選手)。

キム・グクヒャン、キム・ミレ選手のペアが出場するシンクロナイズド10mは15日、同選手が出場する個人10m、ヒョン・イルミョン、キム・ミファ選手が出場するミックスシンクロ10mは16日に行われる。

(李永徳)

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